十勝岳 北海道の真ん中で活発に噴煙が上がる活火山に登る

2024年09月01日(日) [日帰り]

• GPS: 04:55
• 距離: 10.4km
• 登り: 1,140m
• 下り: 1,139m

コースタイム

日帰り

• 山行: 4:48
• 休憩: 0:05
• 合計: 4:53

距離 10.4km 登り 1,140m 下り 1,139m

6:47 望岳台
7:12 吹上温泉分岐
7:31 雲ノ平分岐
7:40 7:41 十勝岳避難小屋
8:20 8:21 昭和火口
9:50 9:54 十勝岳
10:40 10:41 昭和火口
11:03 十勝岳避難小屋
11:09 雲ノ平分岐
11:22 吹上温泉分岐
11:42 望岳台

天候

朝7時までは山頂付近に雲がかかっていたが、9時前から快晴。
午前中は15メートル近くの暴風で、気温は13度くらいだったため、体感温度は氷点下に近い。
岩陰に隠れると寒さを感じないが、岩陰は山頂付近にしか無い。

アクセス

利用交通機関：

自家用車

レンタカーで6時30分頃に望岳台駐車場に着いたが、アスファルトの上の正規のスペースは全て埋まり、手前の路肩にも停め始めていたので、路肩に駐車。そこも残り10台ぐらいだった。
日曜日で前日の土曜日が大雨だったから混雑が予想され、実際に大変多くの人が登って来ていた。

コース状況／危険箇所等

溶岩の固まった箇所と、小石や礫でザレた箇所が多い。
急坂は、避難小屋から昭和火口にかけてと、平坦な砂地の後に十勝岳への稜線に上がる際の2箇所。
危険箇所は特に無いが、急坂はペンキマークを見失いがちになるので、注意深くルートファインディングを行うと良いと思います。

その他周辺情報

プチホテル　ピエ
美瑛駅前の素泊りのホテル。清潔で、リーズナブルな料金。美瑛観光も出かけ易いし、気動車で旭川や富良野へも出かけられるので、大変便利な立地にある。

白銀荘
日帰り温泉メインの施設で、大人700円。露天風呂が大きくて開放感がある。十勝岳への登山口でもあり、素泊まりができ、サイト場も有る。
人気があり混雑しがちだが、お勧めです。

美瑛白金温泉　ホテルパークヒルズ
大人1200円。それぞれの浴槽が大きい。
入浴＋ランチセットが1750円。990円の味噌ラーメンにノンアルコールビールも付いて大変お得です。お勧めです。

写真

9/1 6:48

6時40分過ぎの望岳台駐車場。
アスファルトは満車で、路肩に停め始めました。

9/1 6:48

登山口から直ぐの登山道

9/1 6:51

望岳台の標識のある撮影好適地。
早い時間は、まだ山頂付近にある雲が取れません。

9/1 7:03

白い可憐なお花

9/1 7:11

白銀荘との分岐。
白銀荘からも上がって来れます。
サイト場も有りますし、素泊まりもできます。

9/1 7:19

リンドウ系

9/1 7:32

美瑛岳との分岐

9/1 7:33

登山道らしくなってきます。

9/1 7:40

十勝岳避難小屋

9/1 7:40

避難小屋内部の様子。
結構広い。

9/1 7:44

麓の美瑛町市街地

9/1 7:43

麓の上富良野町市街地

9/1 7:44

麓の富良野市市街地
奥は、富良野スキー場。

9/1 7:53

避難小屋を過ぎると、急坂の岩場に。

9/1 8:07

もう一つの登山口の白銀荘が見えます。

9/1 8:10

昭和火口までの登り

9/1 8:26

ずっと噴煙に隠れて見えなかったが、ようやく十勝岳山頂が見えました。

9/1 8:27

右に望岳台、左に白銀荘。
はるか先は麓の町。

9/1 8:28

望岳台からの登りが全部見られます。

9/1 8:29

活火山の登山道っぽくなってきました。

9/1 8:32

昭和火口辺りで、美瑛岳が綺麗に望めます。

9/1 8:34

手前が古い火口跡。右奥が美瑛岳。

9/1 8:32

美瑛岳。右に火口壁が見られます。

9/1 8:39

噴煙の匂いがしてきます。
結構、噴煙が多くてビックリ。

9/1 8:48

十勝岳山頂と右へ向かう登山道

9/1 8:48

十勝岳山頂アップ
左側が切れ落ちていますので、注意してください。

9/1 8:50

右側の肩に上がってから、稜線に沿って山頂に向かいます。

9/1 9:01

稜線の肩までは、急な岩場を上がって行きます。

9/1 9:12

美瑛岳方向。火星のような荒涼とした光景。

9/1 9:14

新火口から活発に噴煙が上がっています。

9/1 9:14

十勝岳への最後の登り

9/1 9:24

十勝岳山頂標識、2077メートル。

9/1 9:49

十勝岳山頂標識と三角点

9/1 9:50

光顔巍々の石碑。こうげんぎぎと読みます。
仏様のようなふくよかで高尚なお顔の意味。西本願寺の門主が十勝岳に実際に登られて、地元の僧侶に請われて揮毫されたとか。昭和17年7月建立。

9/1 9:26

美瑛岳へと続く縞々の稜線
実際に歩いて縦走する方々がいました。
ガスが出ると、厳しそう。

9/1 9:27

ぱっくり口を開けた美瑛岳の火口跡

9/1 9:27

美瑛岳越しのトムラウシ山

9/1 9:31

パノラマ写真。
左から大雪山旭岳、美瑛岳、トムラウシ山、ニペソツ山、十勝岳山頂。

9/1 9:32

噴煙が強い西風で流されているので、山頂からは展望があります。下山方向は新火口から離れており、右側に下って行きます。

9/1 9:38

美瑛岳と右はトムラウシ山

9/1 9:38

トムラウシ山
山頂は、黒い溶岩跡でゴツゴツしています。

9/1 9:47

十勝岳連峰の南東の山々。
富良野側から見れませんので、あまり馴染みがありません。この奥が、日高山脈方向。

9/1 9:48

富良野岳。双耳峰ですね。
途中に上ホロカメットク山があります。

9/1 9:50

新火口と麓の町々

9/1 9:51

左から大雪山の最高峰旭岳と、大雪の山々。

9/1 9:59

下山開始

9/1 10:03

下山ルートが線になって見えます。

9/1 10:03

硫黄の黄色が鮮やかな新火口

9/1 10:04

新火口の噴煙

9/1 10:05

急な岩場の下り

9/1 10:15

平坦な火山灰の砂地

9/1 10:16

振り返って見上げる快晴の十勝岳

9/1 10:17

右から登る十勝岳

9/1 10:17

草木も生えない荒涼とした光景

9/1 10:18

新火口からの噴煙もだいぶ少なくなった。

9/1 10:26

大雪山旭岳
大雪山系の主峰で、かつ、北海道の最高峰。

9/1 10:27

噴煙に煙る十勝岳山頂。左側に見える登山道が、心細い感じで続いています。目印が登山道の両端に有りますので、ガスっても大丈夫だと思います。

9/1 10:27

麓の上富良野市街地
左にある緑の屋根は、自衛隊上富良野駐屯地。

9/1 10:32

美瑛岳の左側は青々、右は荒々しくと全く様相を異にする。麓から見上げると、緑の山という印象ですが、裏の景色はびっくりですね。

9/1 10:33

十勝岳山頂を振り返る。

9/1 10:35

昭和火口から先は急な岩場の下り

9/1 10:57

避難小屋までの急な岩場を下ります。

9/1 11:22

なだらかな望岳台への下り

9/1 11:31

十勝岳山頂を望む。

9/1 11:31

富良野岳

9/1 11:31

芦別岳

9/1 11:31

望岳台から見上げる右は美瑛岳と、左は美瑛富士。

9/1 11:40

下山後に望岳台から十勝岳を見上げる。

9/1 14:07

四季彩の丘から見上げる大雪山旭岳

9/1 14:10

四季彩の丘から見上げるトムラウシ山

9/1 14:15

四季彩の丘から望む十勝岳連峰
左から美瑛富士、美瑛岳、十勝岳、上ホロカメットク山、富良野岳。

9/1 14:15

十勝岳連峰の主峰、十勝岳。

9/1 15:22

ファーム富田から望む十勝岳連峰

撮影機器：

iPhone 13 Pro Max Apple

感想

hirocroc

北海道の百名山9山のうち、最後に残ったのが十勝岳。
比較的にアプローチが容易であるため、アクセス困難な幌尻岳や利尻山が先行した結果、十勝岳は後回しになりました。
夏休み最後の週末で日曜日が利用できるため子供連れの観光客の多さにびっくりして、ちょっぴり高かった飛行機代に後悔。9月第1週の平日だと安かったと思いますが、別の山行予定を入れていたのでやむを得なく。

3日間日程にして、2日間の予備日を有効活用して最終日曜日に快晴の十勝岳に登ることができました。十勝岳をよく登る人いわく、これまでで最高の天気だったそうで、私はよほど持っている人だと再確認しました。（宮之浦岳と利尻山を二つとも晴天で登る確率は、2割×2割または3割×3割の4～9％で、見事に達成済み）その秘訣は予備日を1～2日間程度設けることです。ギリギリの日程だと雨やガスに当たる可能性が高まると思います。実際に、前日の土曜日はかなりの雨が降りました。

十勝岳は、トータルの行動時間もそれほどでもなく晴天予報のせいか、それとも日曜日のせいか、登山客でいっぱいでした。たぶん7時過ぎに駐車場に到着した人は、停める場所に苦労したと思います。人出の気配を感じたので、6時30分に到着するように車を動かして正解でした。本当は、天気の回復予報が9時過ぎだったので、もう少しゆっくりしたかったのですが、危機管理能力が働いてスムーズに駐車できました。
そうした中で、朝早くから行動して7時台に山頂に居た時はガスの中だったので、途中からもう一度登り返した方がいらっしゃいました。