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Yamareco

記録ID: 721378
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
飯豊山

鉾立峰・朳差岳・北股岳

2015年09月20日(日) 〜 2015年09月21日(月)
 - 拍手
体力度
8
2〜3泊以上が適当
GPS
31:35
距離
33.1km
登り
2,693m
下り
2,694m
歩くペース
標準
0.91.0
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
11:27
休憩
0:21
合計
11:48
12:08
12:09
142
14:31
14:34
37
15:11
15:20
22
15:42
15:44
43
16:27
16:31
12
16:43
16:44
43
2日目
山行
6:49
休憩
0:58
合計
7:47
5:24
37
6:01
6:02
13
6:15
6:16
19
6:35
6:36
19
6:55
6:56
8
7:04
7:05
36
7:41
7:54
31
8:25
8:26
2
8:28
8:28
17
8:45
8:45
17
9:02
9:02
8
9:10
9:12
27
9:39
10:01
17
10:18
10:19
7
10:26
10:27
4
10:31
10:31
17
10:48
10:49
15
11:04
11:15
11
11:26
11:26
42
12:08
12:09
28
13:11
ゴール地点
天候 9月20日 雨のち曇り
9月21日 晴れ
日の入り 17:45 日の出 5:30
過去天気図(気象庁) 2015年09月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
奥胎内ヒュッテ手前の駐車場に駐車。
コース状況/
危険箇所等
アゴク峰−鉾立峰

足の松尾根取付はちょっとした広場になっており、登山ポストが設置されていた。そこから登山道に入り、御用平の標柱を過ぎてまもなく最初の急登があらわれる。その手前に左のヤブに入る踏み跡があった。踏み跡を辿って足ノ松沢に下り、そのまま渡渉した。水量は少なく、石伝いに靴を濡らすことなく渡ることができた。対岸に踏み跡が見あたらなかったので、ヤブの薄そうなところを左から巻いてアゴク沢左岸尾根に上がった。尾根の上には立派な道があった。渡渉地点の上流側を探せばまっすぐ尾根に登る道があったのかもしれない。しかし、その道も1150Mくらいで消えてしまう。山菜採りの人が使う道なのだろうか。その先は踏み跡がほとんどなかった。あてが外れたが、ヤブ尾根を辿るしかない。ヤブは尾根の左側(北西側)が比較的通りやすい場合が多かった。尾根が右に曲がるところが数ヵ所あり、その度に行きすぎては進路を修正した。ヤブとガスで地形の見通しがきかず、斜面を下りはじめておかしいことに気がついてはGPSで現在地を確認した。それまで降っていた小雨は9時頃には止んだが、ヤブはビショビショで条件はあまり変わらない。それでも雨具を着ていて寒くないのはありがたかった。あと1ヶ月もすると行動中でも防寒着が必要になりそうだ。大樽山方面からの主尾根に合流したが、直下にあるはずの池塘は見えなかった。そこからアゴク峰まではいくつかの小ピークを越えていく。小ピーク上ではヤブのかなり浅いところもあるが、それ以外はあいかわらずのヤブこぎだ。アゴク峰に辿りつくとかわいらしい池塘が待っていた。アゴク峰から先も小ピークをいくつか越えて進む。時折かすかな踏み跡があらわれては消える。鉾立峰の岩場に取り付いてようやくヤブを抜けた。鉾立峰は離れたところから見ると険しい岩峰だったが、取り付いてみるとそれほどの困難や危険は感じなかった。下る時には注意した方がよさそうだ。岩にへばりついて生えている植物を踏むのは気が引けた。ヤブをこぐのは平気なのだが。

朳差岳−頼母木小屋

鉾立峰にザックを置いて朳差岳を往復した。途中で藤島玄のレリーフを見つけ、ところどころ判りにくい文字をなぞるようにして銘文を読んだ。正確な文面はこちらの記事で確認できる。
http://members.jcom.home.ne.jp/s.ohata/totteoki/w-iide.htm
朳差岳では雲が多くてあいにくと展望がきかなかった。夜には晴れて頼母木小屋からの新潟平野の夜景がきれいだったので、朳差岳からの展望はもっとすごいのだろう。新潟市に住む人たちにとって朳差岳は格別の山なのではないか。
鉾立峰でザックを回収して、朳差岳からも見えていた頼母木小屋を目指した。疲労困憊して数歩進んでは立ち止まり、日没直前にやっとの思いでたどり着いた。その晩の小屋内の宿泊者は管理人氏によれば25人で、空いてはいないが混んでいるという程でもなかった。同じ晩に梅花皮小屋内に泊まった人は65人で、足を伸ばした状態では寝られなかったそうだ。頼母木小屋の水は湧き水を引いている(10月12日頃まで)。その水を2L持ち帰り、家でコーヒーを淹れた。

頼母木小屋−北股岳

翌朝、ザックを頼母木小屋に預けて北股岳まで往復した。多くの人と行き会ったが、人の列ができるほどの混雑ではなかった。北股岳山頂では、ザックが置きっぱなしになっているという通報を受けた梅花皮小屋の管理人氏が上がってきたところだった。そのザックの持ち主のことは気がかりだったが、前日の天気がよくなかっただけに、とりわけ気持ちのいい稜線歩きだった。
頼母木小屋に戾ってから、管理人氏に門内小屋まで頼まれたお使いの報告とザックを預かってもらったあいさつをしてから、登ってみたい付近の尾根のアプローチについて尋ねてみた。すると、亀山さんというその管理人氏がこの界隈の道のない尾根に精通しているということがわかった。アゴク峰にも何度となく登っており、ヤブに道をつけたこともあるのだそうだ。一時期門内小屋の管理人をしていた人については有名で、実際に傑出しているのだろうけれど、それほど有名でない小屋番にもどれくらいすごい人、おもしろい人がいるのか計り知れない。前日はアゴク峰でもう十分疲れたし、無料だしと思って、朳差小屋に泊まることも考えたのだが、頼母木小屋までがんばってよかった。

足の松尾根

足の松尾根の道はややぬかるんでいるところもあったが歩きやすかった。水場分岐や巻き道の標識がよく整備されていた。標識で注意を喚起している岩場が3ヶ所あったが、いずれもごく短く補助ロープも設置されていて安全に通過できた。姫子の峰を過ぎると木の根が階段状になっていた。その下りが疲れている足にはこたえるので、余力を残して下るようにしたい。足の松尾根取付からは奥胎内ヒュッテまでの乗り合いタクシーも運行していた。ただし午後はタクシーが到着しても多少の待機時間があるらしく、ヒュッテまで歩いてもそれほど時間は変わらなかった。

乗り合いタクシー
奥胎内ヒュッテ〜足の松尾根取付
9月15日〜10月12日 土日祝日のみ 
朝5:30〜,午後13:00〜17:00
1人500円
ファイル
(更新時刻:2015/09/23 07:58)
(更新時刻:2015/09/23 07:58)
足ノ松沢の渡渉ポイント。
1
足ノ松沢の渡渉ポイント。
ガスで見通しがきかない。雨は止んだがヤブは濡れている。
ガスで見通しがきかない。雨は止んだがヤブは濡れている。
アゴク峰の手前1430Mの小ピーク。
2
アゴク峰の手前1430Mの小ピーク。
アゴク峰手前の地形図にない小ピーク。
アゴク峰手前の地形図にない小ピーク。
アゴク峰の手前で尾根が右方向に折れる。
アゴク峰の手前で尾根が右方向に折れる。
アゴク峰。
アゴク峰の池塘。
2
アゴク峰の池塘。
アゴク峰先の地形図にない小ピーク。
アゴク峰先の地形図にない小ピーク。
地形図1467Mの小ピーク。
1
地形図1467Mの小ピーク。
その先の小ピーク。
その先の小ピーク。
左に朳差岳の稜線らしきものが見える。
左に朳差岳の稜線らしきものが見える。
鉾立峰の先端が見える。
2
鉾立峰の先端が見える。
朳差岳の登山道がすぐそこに見える。
1
朳差岳の登山道がすぐそこに見える。
鉾立峰直下。
頼母木小屋の朝。
6
頼母木小屋の朝。
頼母木山から二王子岳。
1
頼母木山から二王子岳。
石転ビ沢の雪渓。
3
石転ビ沢の雪渓。
梶川尾根。
北股岳の手前右に門内岳。
2
北股岳の手前右に門内岳。
胎内尾根の二ツ峰と一の峰。
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胎内尾根の二ツ峰と一の峰。
滝沢峰。
地神山。
地神山の尾根の向こうに二ツ峰と一の峰。
2
地神山の尾根の向こうに二ツ峰と一の峰。
滝沢峰。
右にアゴク峰。
左にアゴク峰。
鉾立峰からそのまま朳差岳。
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鉾立峰からそのまま朳差岳。
足の松尾根のブナ。
足の松尾根のブナ。
アゴク峰と鉾立峰。
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アゴク峰と鉾立峰。

装備

個人装備
腕時計 GPS カメラ ヘッドランプ グローブ 地理院地図/山と高原地図/コンパス 水(3L) 食糧/行動食/非常食 レインウェア/スパッツ ツェルト 銀マット/エアマット シュラフ/シュラフカバー 防寒着 アルコールバーナー・コッヘルセット 防虫スプレー クマよけ鈴/スプレー ナイフ 救急用品 サブザック トレッキングポール

感想

もともと今回の主目的は朳差岳だった。権内尾根よりも楽そうなので足の松尾根を選んだはずが、出来心でアゴク峰のヤブ尾根を登ったために、よほどきついコースになってしまった。もっと踏み跡があるのかと思った。ただし、藤島玄のレリーフを見るのにはいかにもふさわしかった。

頼母木小屋から向かった門内小屋の手前では、遭難者の鎮魂碑を見つけた。新潟大学ワンゲル部OBのもので、同じ出身だった高校時代の先生と年齢が近かったので、しみじみとさせられた。享年二十六才。

北股岳のザックの持ち主は無事だっただろうか。

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