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記録ID: 72174
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ハイキング
奥多摩・高尾

黒山周回コース(標高842m) 青梅丘陵 車で登れる登山コース (でも注意書きは読んでね) [東京都青梅市、西多摩郡奥多摩町、埼玉県飯能市; 周辺の山=岩茸石山、高水山、棒ノ折山]

2010年05月05日(水) [日帰り]
情報量の目安: B
都道府県 埼玉県 東京都
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GPS
--:--
距離
1.7km
登り
130m
下り
115m

コースタイム

常盤林道終点(35.848465,139.166737) 10:50 - 10:55沢出合(尾根の始まり, 35.84884, 139.164847)10:55-11:03尾根道(関東ふれあいの道, 35.849842, 139.16275)11:03 - 11:04黒山(842m, 35.850867, 139.163458)11:10 - 11:22馬乗馬場(35.849009, 139.170444)11:22 - 11:30常盤林道終点  ※位置情報、時間情報はあくまでも参考のために提示されており、それらを保障するものではありません。ご自身の判断と責任で登山をお楽しみ下さい。
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2010年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
都道53号線(青梅秩父線)から上成木集落を経て常盤林道終点に車をデポ。青梅市街からだと、松ノ木トンネルを出てすぐの、53号線とのT字路から名栗方面へ100mほどの地点にY字路があり、右は本線で名栗へ、左は上成木集落に入っていく。斜め左折後、上成木集落の最深部まで狭い道を1kmほど走り、そこから常盤林道が始まる。常盤林道も狭く急な道だが全線舗装、林道終点(標高約620m)に車数台は停められる(駐車で困ることはない)。終点から更に馬場乗越まで未舗装路が数百メートルほど伸びているが、一般車通行禁止(4WD軽トラ以外物理的にも通行困難)。 電車の場合は、JR青梅駅もしくは東青梅駅より都バス、上成木行き。終点下車。常盤林道終点まで徒歩4.5km。
コース状況/
危険箇所等
羽村・青梅・飯能市界隈在住であれば、午後から散歩気分で歩ける一周40分の軽登山コース。それでも高尾山よりは高い標高842mの三角点が踏める。東青梅駅からだと車で40分もあれば常盤林道終点に到達可能。 周回コースだが、急斜面の下降を避けるため時計回りがお勧め。 林道の終点から真直ぐ山中にのびる沢沿いに登っていく。森を守る方々の踏み後があるので歩きやすい(たまに倒木などで難儀するが)。5分もしないうちに沢出合にでる(沢といっても本当に細い、チョロチョロ沢である。ここが成木川源流となる)。数年前までここに作業納屋があったが今は解体されている。ここからは向かって正面の、2つの沢の中心ラインとも言える、一番尾根らしく出っ張っているラインを直登する。正直どのラインをとっても最後は尾根上にでられるはずだが、藪などを考えるとこのラインが一番楽。薄っすらと踏み跡もある。かなりの急登を10分弱頑張ると尾根道(関東ふれあいの道)にでる。ここを右に進んで1分ほどで黒山山頂に到達する。山頂からは小沢峠方面に尾根道を進む。馬乗馬場で進行方向右側より林道が登ってくるので、その林道を下り、常盤林道終点に戻る。ただ、馬乗馬場では、山道は尾根より若干左側(埼玉県側)、林道は若干右側にあり、その間に尾根が土手状に互いの視界を遮っているので、注意していないと林道に気づかずに通り過ぎてしまう恐れがある。黒山からだと、一旦尾根が比較的平坦になる場所があるが(昼間でも薄暗い杉林の中)、そこを通り過ぎ再度尾根らしくなってきたなと感じたら、そこが馬乗馬場となる。 それにしても、林道が上がってきている以外には何の変哲もないこの地点になぜ馬乗馬場という立派な地名が付いているのであろうか? ここが古道で、その昔馬の峠の中継所だった可能性もあるが、名栗と成木を結ぶ峠道はもっと低い地点に小沢峠があるので、あえて馬乗馬場まで登ってくる必要もないように思える。非常に興味深い。

注意!
===

携帯はドコモでも入ったり、入らなかったりで、尾根上は兎も角、沢筋では通じないものと考えた方がいいです。

常盤林道終点からは、どの斜面を登っても最後は尾根上の登山道にでれると思いますが、林業の方が整備されている可能性もありますので、空気を読み、常識を守って行動して下さい。また、山道を外れた周辺山中では時々違法のワナ(猪などの捕獲用)などが仕掛けられていることもある様です。 誤って踏むと大変なことになってしまいますので、十分にご注意下さい。

短い距離ですが、舐めてはいけません。装備はしっかり。特に冬は吹き溜まりでは膝くらいまで雪がくることもあります。アイゼンは兎も角、スパッツは必要です。また雪が積っている急斜面では雪崩の恐れがあります。実際に黒山周辺で見たことがあります。たとえ20cm程度の積雪でも生き埋めになるのに十分な雪崩が発生します。また怪我をしたら応急処置が必要なのは北アルプスも奥多摩の低山も同じです。整備されていない急斜面の直登もあるので救急セットは必携です。

常盤林道終点より、先に続く沢を望む。この沢沿いに進んでいく。 車の後ろに見えるのは、研究機関が設置した水質調査機器。もう何年も調査を継続している様だ(時々メンテされた形跡あり)。 触らないように。
常盤林道終点より、先に続く沢を望む。この沢沿いに進んでいく。 車の後ろに見えるのは、研究機関が設置した水質調査機器。もう何年も調査を継続している様だ(時々メンテされた形跡あり)。 触らないように。
途中こんな倒木があった。沢出合付近。
途中こんな倒木があった。沢出合付近。
沢出合からの急登を望む。ここを登りきると尾根道(関東ふれあいの道)にでる。
沢出合からの急登を望む。ここを登りきると尾根道(関東ふれあいの道)にでる。
登りきったところの、尾根道に出た所にある道標。
登りきったところの、尾根道に出た所にある道標。
黒山山頂。(撮影は今回ではありません)
黒山山頂。(撮影は今回ではありません)
馬乗馬場。林道支線の終点。小沢峠の方を向いている。黒山から常盤林道終点へ向かう場合(その逆も)この地点で誤ってそのまま小沢峠方面に向かってしまうケースが多々ある。馬乗馬場では180°折り返す形で山道から林道に移ることになる。左手に土が盛り上がっているが、このすぐ裏に山道が並走している(黄色い矢印)。本当にわずかな土手なのだが、山道からはこれが林道を遮り(林道から登ってきた場合は逆に山道を遮り)このままそれぞれに気付かずに小沢峠方面に進んでしまう原因となっている。 (撮影は今回ではありません)
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馬乗馬場。林道支線の終点。小沢峠の方を向いている。黒山から常盤林道終点へ向かう場合(その逆も)この地点で誤ってそのまま小沢峠方面に向かってしまうケースが多々ある。馬乗馬場では180°折り返す形で山道から林道に移ることになる。左手に土が盛り上がっているが、このすぐ裏に山道が並走している(黄色い矢印)。本当にわずかな土手なのだが、山道からはこれが林道を遮り(林道から登ってきた場合は逆に山道を遮り)このままそれぞれに気付かずに小沢峠方面に進んでしまう原因となっている。 (撮影は今回ではありません)
馬乗馬場への林道支線(通行止、見づらいが一応チェーンがしてある。馬乗馬場まで全長数百メートル)を常盤林道終点より望む。
馬乗馬場への林道支線(通行止、見づらいが一応チェーンがしてある。馬乗馬場まで全長数百メートル)を常盤林道終点より望む。
常盤林道終点、2008年2月の大雪の日の風景。東京のベッドタウンである青梅市といえども、ここまでくると大雪となることも。 降雪後しばらくは常盤林道でXCスキーやそり遊びを楽しむこともできる(界隈の林道はどこでもそうだが)。降雪時に林道に入ってくる車はまずないが、それでも安全第一でお願いしたい。
常盤林道終点、2008年2月の大雪の日の風景。東京のベッドタウンである青梅市といえども、ここまでくると大雪となることも。 降雪後しばらくは常盤林道でXCスキーやそり遊びを楽しむこともできる(界隈の林道はどこでもそうだが)。降雪時に林道に入ってくる車はまずないが、それでも安全第一でお願いしたい。

感想

東京都青梅市界隈には散歩がてらに登れる山が少なからずありますが、特にこの黒山周回コースは以下の点で、西多摩在住の著者には個人的に優れた価値があると思っています。

1) 青梅市内にあり、かつ標高600m強まで車で行けるので、手軽に、思い立った時に標高842mの三角点に立てる。

2) 標高こそ御岳山界隈(青梅市最高峰は鍋割山、1084m)に負けるものの、奥多摩町、埼玉県飯能市(旧名栗村)と接する同山は青梅市西北最深部の雄といえる。御岳山界隈の様に観光地もされていない。  

3) 1〜2月、里で雨が降れば、黒山周辺はほぼ間違いなく雪になっている。車で入れるところまで入り、そこからクロスカントリースキーで林道を登り、林道終点からはミニ冬山登山を味わう、それを全て都内で、外出から帰宅まで数時間程度でこなせるのは驚きでもある。

4) 周辺の沢で、おいしい水が飲める。上流に人工物は一切ない。常盤林道終点では清水がパイプで引かれて飲みやすくなっている。源流ブームだが、笠取山(小さな分水嶺)や甲武信岳同様、ここだって立派な荒川水系成木川の源流です。

5) 全くもって個人的見解ですが、秩父完全縦走を目指す場合、秩父縦走路の定義は多摩川・荒川・富士川・信濃川の分水嶺を繋いだ稜線(山道)とすべきであると考えています。 つまりJR青梅駅裏の永山丘陵から黒山、蕎麦粒山、雲取山、奥秩父主脈を経て長野県南佐久郡南牧村の飯盛山まで一本の長大な線で結ぶことができ、実際のところ永山丘陵上に位置する青梅鉄道公園から長野県野辺山高原周辺まで、途中青梅市軍畑で都道を、大弛峠では川上牧丘林道を、そして瑞垣山周辺で信州峠を横切る以外には一切の車道に出くわすことなく山道を歩き抜くことが可能です。 黒山も多摩川と荒川の分水嶺上にあるので、前置きが長くなりましたが私の定義でいくと黒山は秩父縦走路上にあるということになり、それだけで個人的には格式の高い山となっております。 またそう考えると、手軽に秩父縦走路に立てるという魅力が加わります。因みに著者の夢は、まずは細切れでもいいから青梅から野辺山まで秩父完全縦走を達成し、将来時間ができたら一気通貫縦走を達成することです。(奥秩父縦走、秩父連山縦走)

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