越後駒ヶ岳*晩夏の残暑と山粧ふ初秋🍂


- GPS
- 09:39
- 距離
- 16.9km
- 登り
- 1,338m
- 下り
- 1,338m
コースタイム
- 山行
- 7:35
- 休憩
- 2:05
- 合計
- 9:40
天候 | 晴れ 枝折峠6時半22℃ 16時28℃ 山頂20℃ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
◎9月の越後三山は暑さ対策必須。水や行動食の補給、休憩をこまめに。水は2.5ℓ持参、水場で2.5ℓ補充して合計4.5ℓ消費した。 ◎熱中症は突然動けなくなることが多い。体調異変や足が攣ったり痺れたりしてからでは遅い。無理なら休んで下山すること。また、自分の登山技術レベルを再認識し、それに合わせた山行きを計画すること。気合や気持ちで山は登れない下れない。 ・枝折峠〜明神峠:早朝の雲海は、これからの時期がさらに素晴らしい。険しい荒沢岳の眺望。枝折大明神の先は急坂。 ・明神峠〜道行山:1235ピークから下って登り返す。木道が敷設してある。道行山山頂は南へ10mほど登る。越後駒ヶ岳、中ノ岳の眺望。紅葉が始まった。 ・道行山〜小倉山:1241ピークまで下って小倉山まで登り返し。洗堀と岩稜帯のミックスの急坂。 ・小倉山〜前駒:緩やかなアップダウンを繰り返す。木道や階段歩き。百草ノ池から先は岩稜帯の急坂。日陰があるのはここまで、前駒から先は岩稜帯。無風で灼熱尾根に注意。 ・前駒〜駒の小屋:岩稜帯の急坂。雨後は滑りやすいので注意。スラブと稜線の美しい景色。水場は小屋から北へ3分。冷たくて美味しい。 ・駒の小屋〜山頂:ザレた急坂。草紅葉が始まった。主稜線を北へ5分で山頂。剣を抱いた猿田彦大神の銅像がある。八海山と中ノ岳、守門岳と浅草岳など越後山脈の眺望。 |
その他周辺情報 | ・駒の小屋:管理人は土日のみ在住。利用料2000円。テント泊500円。水場は北へ3分ほど下った所。 https://www.iine-uonuma.jp/activity/climbing/ |
写真
感想
9日月曜と10日火曜で二連休。北アルプスへ行こうかと、週の初めに計画していたが、中国へ上陸したスーパー台風と秋雨前線に吹き込む南風により、大気が非常に不安定。日本アルプスの9日午後は猛烈な夕立が予想された。
それなら晴れる場所へと探し出す。魚沼周辺は比較的晴れそうだと、中ノ岳丹後山小屋泊周回を予定した。しかし直前8日になって天気は急変。9日の正午過ぎから雨予想になった。中止して日帰りで越後駒ヶ岳へ行くことにした。
8日深夜から9日早朝にかけて前橋市は豪雨に見舞われた。わが家に被害はなかったが、冠水した場所もあり、避難勧告も出ていた。叩きつけるような雨音で2時に起きて、長靴履いて家の前などを観察した。自宅前の市道も50〜70cmあり、あまりの冠水に引き返す車が続出していた。水に流して良いのはわだかまりだけにして欲しいと思った。
10日4時過ぎに小雨降る前橋市を出発。水上IC付近まで小雨だったが、国境のトンネルを抜けると青空だった。谷川主脈や巻機山から滝雲が流れていた。小出ICは11月から魚沼ICに名称が変わる。シルバーラインへ行かず国道352号を進む。
枝折峠には6時過ぎに到着。法面工事があり、車両や事務所で北側の駐車場が使われていた。よってほぼ満車。石碑の脇に停められた。みなここが終日晴れるのが分かっている。気温22℃と暖かく、雲海は現れていなかった。
登山口から明神峠へ。荒沢岳が力強く横たわる。鎖場は10月いっぱいまでで、それ以降は外されるので注意が必要。道行山まで行くと初めて越後駒ヶ岳を見ることが出来る。ツツジ系の紅葉が始まっていた。
その先の稜線は何しろ無風で暑い。日陰で休みながら歩くが、水補給が追い付かないほど汗で出てしまう。帽子、タオル、シャツは脱いで汗を絞った。2年前の小屋泊の帰りは、酷暑で汗が靴の中に溜まり、枝折峠は30℃あった。
小倉山からは更に暑く24℃あった。日陰で休みながら行くが、まみむさんが足首が攣ってしまい休憩。薬を飲んで様子を見ることにした。しかし青空と無風で天気が良すぎて強烈な暑さ。湿度が多いせいもある。
前駒の手前の樹林帯で、両足が攣りそうになり引き返すことになった。ゆっくりなら歩けると言うので、私だけで山頂を目指すことにした。私は暑さ寒さにも強いササ藪のような人間だが、やはり水分不足は堪える。新妻を心配しながら歩き出す。携帯電波は私のauは入るが、まみむさんのは入らないので連絡が取れない。
前駒の岩稜帯は、無風で岩が蓄熱しその熱を放射してさらに暑かった。駒の小屋に到着して、管理人のドアをノックするが誰もいない。2年前、大変お世話になったHさんが居れば良いのになと思ったが、管理人が居るのは土日だけなのだ。
水場へ下り、頭から水を浴びる。冷たい沢水は最高に気持ち良い。水は2.5ℓ持参したがすでに2ℓ消費していた。のどが渇いたから、またこれから先があるからと言って、がぶ飲みしてはいけない。吸収できず、また急に内臓が冷えてしまい下痢してしまう。2.5ℓ補充して再出発。
山頂へのザレた急坂を歩いて行く。草紅葉が始まった草原。橙色の草の先が揺れていた。イワショウブがいくつか残っていたが、キンコウカは実になっていた。主稜線を北へ。南へ行くと諏訪平とシラビソ廊下経由中ノ岳行き。長い稜線歩きだが美しい景色を楽しめる。
分岐から3分ほどで越後駒ヶ岳山頂へ。11時30分を過ぎて誰もいない貸し切り。中ノ岳を南に見て八海山を見下ろす。猿田彦大神と記念撮影して昼食。群馬側からガスは流れてくるが、青空はいつも見えていた。
下山はやや急ぎ足で。駒の小屋を過ぎて岩稜帯へ。前駒で傘をさして休んでいる人が見えた。格好をみると赤シャツに黒パンツでまみむさんと分かった。どうやら彼女も私と分かったらしい。偶然にも同じ色合いでペアルックなのだ。
合流し話を聞くと、何とか前駒までと歩いてきたとの事。食事も出来たが、珍しく全部食べられなかったそうだ。しかし日向で傘を差して待っていたことが裏目に出る。標高を下げると暑くなり、体力をさらに消耗する。
何度も指摘しているが、登りは足を上げて勢いで行けるが、下山は体幹と下半身の筋力、さらに足運びの技術が必要なのだ。小学生や初心者を連れて行くとよく分かる。体重が軽ければ何とか上には行ける。ただ下りは体重を支える体幹と下半身の脆さが露見する。膝が笑って足が震えてしまう。
休み休み歩きながら、また励まして何とか16時に枝折峠に到着。しかし暑く28℃。新潟の晩夏の酷暑を思い知らされた。着替えて帰路へ。前橋に戻ると33℃。やはり北関東平野部は日本屈指の暑さ。南の夜空に浮かぶ半月を見上げ、来週の中秋の名月、再来週の秋分の頃はどうだろうと思った。
この日は足があちこち攣りそうに。足首の辺りも攣りそうになるのでこれはなんだか変?頂上まで登ったら無事に下りられるか自信がなくなったので前駒で待機することにしました。初めての駒ヶ岳だったので残念でした。
下山では充分休んだので足の方は大丈夫でしたが、頭痛に加え気持ち悪さが出てきたので熱中症だったようです。
翌日は胃もたれと頭痛で一日ダウン。
というわけで心残りが多いのでまた改めて登りに行きたいと思います。待っててね駒さん。
まだまだ暑い山歩き、しかも暑さが評判の新潟県へ行かれてのですね、
枝折峠からの山頂までの道のりは遠く日陰も少ない稜線尾根歩きは相当暑かったでしょう、
奥様のまみむさんが体の異変でせっかく二人で山頂を目指したけど別行動、技量を知っていなければできない事ですね、帰りの再会で再び一緒に歩く、しかし奥様の体調がおかしく残念な今回の越後駒ですが無事生還が何よりですね、山の緑も秋色に変身中ですが、いつ秋が訪れるのやら。
お疲れさまでした。
いつもコメントありがとうございます。
天気の良い場所で行き先に選んだ駒ヶ岳でしたが、それが良かったのか悪かったのか、暑くて参ってしまいました。
水は2.5リットル持っていって避難小屋の水場で補給予定でしたが、私はそこまで行けなかったので焦りました。なんとか間に合いましたが、やはり水は多めに持つべきですね。
駒ヶ岳は景色もよく美しい山ですね。今回は花も終わりで紅葉には早いという微妙な時期でしたので、またいい時期に再チャレンジしたいと思います。
石橋を叩いて渡るが如くの天気予想で、日帰りにしました。夏時期の雨は嫌ですからね。蒸れます。私は越後駒ヶ岳は3回目になります。登山口が近いので中ノ岳、八海山の方が登頂回数は多いですね。共に紅葉時期です。中ノ岳だけは5月も行きました。
終日晴れるので、暑いのは分かっていましたが、無風で高湿度でした。私がタオルやシャツを絞って大量の水が出るのを、まみむさんが見て驚いていましたよ。高温と筋力が発熱し身体を冷やすための発汗が促進されているんですね。日頃運動しているので、さらっとした汗が流れます。
まみむさんは、高温で顔が赤くなり、足首が攣りそうと言っていたので、すぐに休ませました。日陰で薬を飲んで、扇子で扇いで体を冷やしました。ただ運動不足なのは、結婚して同居してますから分かっていました。これは上まで無理だろうな、もしかしたら下れないかも?と。水沢山4往復した昔の面影は既にありませんが、経験は充分積んでますので、撤退の申し出は、さすが力量を自己理解しているなと思いました。
せっかく来たから戻らない「せこさ」、気合や気持ちで歩けの「体育会系」は人が死にますし、周りに迷惑が掛かります。自分の登山力量をしっかりと認識してもらいたいですね。
9日早朝の大雨はすごかったですよね。朝のNHKのニュースで、前橋市の冠水が出ていました。yamaonseさんもご存じかとは思いますが、わが家は広瀬川低地の南端で前橋台地との境目となり、昨今のゲリラ豪雨で冠水しやすくなりました。昔はこんなことなかったと思います。陸橋に上がったり50号や五差路へ行ったりして、2時から3時まで見回りしていました。広瀬川もすごい流れでしたよ。
越後駒ヶ岳は予想通り暑かったです。晴れるところへ行ったので、分かっていましたが高湿度と日差しが強烈でした。駒の小屋からは少し涼しくなりました。草紅葉の橙の色付き始めがきれいでした。
yamaonseさんも尾瀬行かれてましたね。毎年、燧ヶ岳と三条の滝を裏燧林道で帰ったり、富士見下から尾瀬ヶ原周回してますが、今年は天候の巡り合わせが悪く厳しいかな。毎年恒例の主脈縦走、苗場山、巻機山があり、10月は三ッ石岳、栗駒山など東北遠征を2回の予定があるのであっという間に11月になりそうです。
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