憧れの初テント泊は北八ヶ岳♪蓼科山&北横岳


- GPS
- 30:23
- 距離
- 20.0km
- 登り
- 1,713m
- 下り
- 1,708m
コースタイム
- 山行
- 7:32
- 休憩
- 1:39
- 合計
- 9:11
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
停められるのは20台くらいかと思います。 夜22時過ぎの到着時にも十台ほど停まっており、下山時の昼間は満車で、路上に車が溢れていました。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
【登山道概況】 1)大川原峠~二子山~双子池 道筋は明瞭で、急登はなく比較的歩きやすい道。 二子山の山頂部は平坦で広く、見晴らしも良好です。 ピクニックに来るにもいい場所かも。 2)双子池~亀甲池 双子池と亀甲池の間は標高差はそんなにありませんが、ちょっと歩きにくい道。 大きな岩がごろごろしていて、その岩も湿っぽいので滑りやすくなっています。 3)亀甲池~天翔寺原 蓼科山が見える、緩やかな道。 歩きやすいです。 4)天翔寺原~将軍平~蓼科山 天翔寺原の分岐からしばらく進むと、右手に蓼科山へと至る道が分岐します。 全体的に勾配はキツめです。 将軍平では山小屋「蓼科ヒュッテ」があり休憩できます。 蕎麦やうどん、ラーメンなどの軽食を立ち寄り客にも提供していました。 将軍平からは再び急登が始まります。 急登は急登でも、こちらはストックが邪魔になる急登。 登り詰めると、また山小屋「蓼科山頂ヒュッテ」があり、休憩できます。 そこから数十m行ったところに山頂があります。 岩ばかりですが、広大な山頂です。 5)将軍平~大川原峠 道筋明瞭で危険箇所なし。 立ち枯れの林なども見られて、八ヶ岳エリアらしい雰囲気を味わえました。 比較的良いペースで進めましたが、岩が湿って滑りやすかったです。 泥濘も何ヵ所かあったので、ゲイターないしスパッツがあるといいかも。 6)亀甲池~北横岳 ジグザグを切りながら登っていく道。 途中、勾配が緩やかになる部分もありますが、大半は登り一辺倒。 ただ、あまり歩きにくさは感じられませんでした。 段差の小さいところを選びながら登ったせいか、勾配の割にあまり疲れは感じず、「もう山頂?」って感じでいつの間にか山頂に着いていました(^^; 7)北横岳~大岳分岐~双子池 北横岳の山頂では、直接双子池に向かうルートがあります。 「難所」と括弧書きで示されるルートで、表記に偽りなしのルートでした。 地形図では大岳付近までほぼ平坦な道であるかのように感じられますが、その実は地形図には表れない小さな起伏がずっと続く道で、その起伏の正体は人の体よりも大きい岩の登り下りです。 大岳付近では、大岳に至る道と双子池に下る道が分岐します。 双子池に下る道も地形図通り急登ですが、やはり大きい岩を下る箇所が非常に多く、いくつかある木の簡易な梯子も損壊部分があるのが殆どでした。 道筋を示す矢印ペイントやテープは必要最小限に近く、下っていて時々道をロストしそうになりました。 今まで歩いた登山道の中では、ナンバーワンの歩きにくさでした(>_<) 【水場】 双子池 【山小屋】 双子池ヒュッテ・蓼科ヒュッテ・蓼科山頂ヒュッテ 【トイレ】 大川原峠・双子池・蓼科山頂ヒュッテ(200円) ※蓼科ヒュッテは利用しなかったので未確認 【地形図】 25000分の1 蓼科 |
その他周辺情報 | 【温泉】 あさしなの湯 大人500円 内湯・露天風呂 シャンプー・ボディソープ・ドライヤー・貴重品ロッカーあり 【コンビニ】 中部横断道 佐久南ICから国道142号沿いにサークルK 【道の駅】 国道142号沿いに「ほっとぱーく あさしな」 |
写真
なお、数年前に山岳会同士の集まりで開いた講習会で、中島さんを講師にお招きした講習会を受講したことがありますが、良いお話でした。
雪崩対策の話だったかな。
ここがいいかな?
トイレは近いし、その臭いは来ないし、水平に近いので横になるのが楽そう。
斜めになっているところで寝ると寝ていても体力を使うのだということを先日の日光白根山の車中泊で知りましたので。
天気の良いシルバーウィークなので、賑わっています。
そのせいか売り物もいろいろあって、ジュースにアイスクリーム、Tシャツまでもありました。
山小屋にお金を落としていこうと、ここで半袖のTシャツを買いました。
・・・会駒の「とんでもない。私は山に行きますよ」Tシャツは結局来年までお預けか・・・。欲しかったなあ。
山菜蕎麦を食べましたが、今まで食べた山菜蕎麦のなかで一番美味しかったです。
キノコは苦手だけど、もっと食べたいと思うくらいにペロッとイケました。
ほんと美味しかった〜。
ここから山頂はすぐなので、ザックをデポしました。
それにしても、山頂で秋刀魚焼いてるとはビックリ。
この秋刀魚を肴にビールを飲んだらきっと最高なのでしょうが、テン場のお楽しみにしたかったのでパスします。
ああ、思い出したら涎が出てきた。。。
既に夕方で、薄暗くなり始めています。
初めての実戦投入となる、オクトスのアルパインテント2。
これで30,000円を切る値段なので、コストパフォーマンスは抜群です。
なお、張り方は滅茶苦茶だと思いますが、若葉マークなのでこんなもんかと(^^;
圧倒されて暫し茫然・・・。
ほぼ同じタイミングで登頂した他の方によると、こんなに素晴らしい天気の日にここへ来たのは初めてだそうです。
恵まれた日に来ることができて良かった(*^^*)
装備
個人装備 |
ヘッドランプ(1)
折畳傘(1)
1/25000地形図(1)
ゲイター(1)
シルバコンパス(1)
ダウンジャケット(1)
筆記具(1)
保険証(1)
飲料水(3L)
ポケットティッシュ(1)
医薬品類(1)
タオル(1)
レインウェア(1)
携帯電話(1)
計画書(1)
ウェットティッシュ(1)
腕時計(1)
携行食糧
サバイバルシート(1)
折畳ナイフ(1)
熊鈴(1)
予備靴紐(1)
行動食
サバイバルシュラフ(1)
マグカップ(1)
テント(1)
シュラフマット(1)
シュラフ(1)
枕(1)
サンダル(1)
|
---|---|
共同装備 |
携帯用簡易トイレ(3)
調理用バーナー(1)
バーナー用ガス(1)
クッカー(1)
トイレットペーパー(1)
ツェルト(1)
ツェルト用ロープ(1)
オールウェザーブランケット(1)
サムスプリント(1)
携帯用簡易トイレ
|
備考 | サンダルは軽いけれど嵩張りました(*_*) 嵩張らないのを探したほうがいいかな。 |
感想
去年のうちに購入してはいたものの、実戦投入のないまま家の中で眠らせていたテント一式。
8月中に尾瀬で初使用の機会を狙い続けていましたが、天気に恵まれた日が訪れず、とうとう9月に・・・。
そして到来したシルバーウィークは、天気も良く登山日和が続くとのことで、この機会を逃す手はないと、以前から温めていた計画のもと、テントを持って初めて足を踏み入れるエリアである北八ヶ岳山域に向かいました。
渋滞を突破しながら登山口へ向かい、車内で前泊し、翌日いよいよ出発。
テント装備を詰めたザックも今回が実戦初投入の「バルトロ85」です。
見て解るとおり大容量のザックなのですが、パッキングがまだまだ下手なせいか、1泊2日のテン泊装備なのにザックはパンパン。
その重量も約17kgほどになってしまいました。
日帰り山行の装備で13kgほどになったことがあったので、それよりプラス4〜5kg増えるのはどんなものかなと思いながら背負って歩いてみると、やはり重い重い・・・。
足が悲鳴あげてます。。。
日帰り山行のときとはザックが違う(日帰りのときはドイターのActlite40+10を使用)ので負荷のかかり方にも違いがあるのでしょうが、それにしても重いです。
ベルトが肩に食い込みます。
登山口から双子山までは緩やかな登りなのですが、一歩一歩をしっかりと踏ん張って歩かなければなりません。
山頂というより草原という感じの双子山を通って、テン場のある双子池へ。
双子池ヒュッテで受付をして、テント設営をします。
双子池のテン場は、池の畔の林間に点在する平らな場所に設営をするテン場でした。
良いテン場を確保するため、とりあえず見つけた候補地にザックを置いて、空身で周りを歩き回ってみましたが、重いザックを置いた瞬間、何もしなくても体が宙にフワフワと浮いていきそうな感じを覚えましたw
身軽って素晴らしい(*^^*)
こんな感じも初めてです。
持参したテントは、オクトスのアルパインテント2。
余りお目にかかれないメーカーですが、このテントは評判がなかなか上々の様。
テン場を見回す限り、テントはやはりmont-bellのステラリッジが多いですね。
一通りテントを設営し、蓼科山へ向けて再びスタート。
テントやシュラフなどを下ろしたので、ザックが軽くなりました。
天祥寺原からの急登を登り、蓼科ヒュッテに到着してみると、天気の良いシルバーウィークで尚且つお昼時なので、結構人で溢れていました。
昼食にカップ麺を持参してきてはいましたが、山小屋にて軽食がとれるようだったので、折角来たので山菜蕎麦を食べていきます。
一登りしたあとのせいか、これが予想以上に美味しく感じられ、一杯を平らげるのはあっという間。
今までで一番美味しい山菜蕎麦でした。
実のところ、キノコは苦手で普段は食べないのですが、このときは全然そうは思わず、美味しくいただけました。
これなら3〜4杯くらい食べられそう。
蓼科ヒュッテからは、再び急登が始まります。
山頂から下りてくる人も相当数おり、譲ったり譲られたりしながら登って山頂へ。
灰色の雲が上空にかかっており展望が少し遮られていましたが、八ヶ岳主峰が見えるし、良い眺めでした。
見渡すばかり岩・岩・岩の山頂にあった祠で手を合わせ、蓼科山頂ヒュッテでコーヒーを飲んだ後、テン場に戻るために下山します。
ルートは、蓼科ヒュッテから大河原峠の間がまだ未踏なので、それを通って大河原峠まで出た後、今朝通った双子山経由で戻るルートを取りました。
テン場に着いたのは16時を回った頃。
概ね計画通りですが、9月なので日没まであまり時間の余裕がありません。
一息つくのもそこそこに、水を汲んで夕食の準備に入りました。
夕食は、以前に昼食として作って個人的にベストメニューだったアヒージョパスタと、アルファ米の山菜おこわ。
アルファ米は初めて食べました。
不味いだの美味いだの様々な感想が溢れるアルファ米だけに味には半信半疑でしたが、個人的には思ったより美味いです。
勿論、炊いたご飯には敵わないのは言うまでもありませんが。
夕食をとっているうちにすっかり暗くなってしまったので、そのまま就寝。
地面と体の間には、シュラフを除いても4枚(グラウンドシート+テントの床+テントシート+シュラフマット)を敷いているので冷気は全く感じず、初めてのテント泊ながら寝心地は上々でした。
テン泊の装備についてあれこれリサーチしてきた甲斐があったなあ。
そして翌朝。
朝食のラーメンを手早く食べて、今度は北横岳に登ります。
北横岳への登りは急な個所もありますが、蓼科山の登りよりも断然楽でした。
膝を大きく持ち上げなくても登れると、やっぱり違います。
ただ、展望のない登りで、山頂付近でようやく視界が開けたので、なんだか山頂には意外とあっけなく着いた印象。
自分が普段歩いている北関東や東北の山だと、森林限界に出てから山頂が見えるため、後半はあとどれくらいの登りがあるのかを視覚的に感じながら登れるのですが、山頂と森林限界がほぼ同じ標高だとそれがないため、感じ方が違うのかもしれないと思いました。
地域の違いですね。
北横岳からは、まさに360度の大展望。
天気もすこぶる良好で、文句ありません。
このエリアを縦走してきたという他の登山者によると、その方もこれほどの天気に登ったことがないということでした。
八ヶ岳主峰はもちろんのこと、御嶽山と思われる山や、登山者の羨望を集める槍ヶ岳、甲斐駒ケ岳、浅間山なども見えました。
素晴らしいご褒美に、山の神様に感謝しました。
登頂後は、テン場へ戻りテントを撤収しなくてはなりません。
計画では、雨池を経由して周回する予定でしたが、出発を遅らせたので、そのルートは断念。
考えた末、「体力が要るよ」とは聞いたものの大岳経由で下りることにしました。
あとで味わうことになる後悔がこの先にあるとは知らずに・・・。
大岳経由の双子池へのルートは、山頂の道標に示されていたとおりの「難路」。
地形図の上ではしばらく平坦な道が続くかのように見えますが、実のところは地形図にも載らない細かいアップダウンの連続が続き、その後はストックが邪魔になるほどの急登の道。
細かいアップダウンの正体は大きな岩で、これを登ったり下りたりが続きます。
また、岩と岩の隙間が穴となって口を開けているところが至る所にあり、落ちる人はいないのだろうなとは思いつつも、個人的に怖さを感じました。
赤テープも必要最小限に近い数で、途中で「あれ?道はどこ?」というような場面があったり、木の梯子はいずれもどこかが損壊していたりで、普段歩いている登山道とは整備の具合が全く異なる道でした。
山や山域が違うと、こういうこともあるのだと経験になりました。
予想よりもだいぶ体力を消費しながらも、ようやく双子池に到着。
これからテント装備を背負って、二子山へ登って下りるのかと考えると、それだけで疲れてしまいそうになりますが、これも今後のテン泊のためなのだと言い聞かせ、テントを撤収します。
食料を消費しているので、来たときよりは少し軽くなっているはずですが、それでも重く感じられるザックを背負い、3回目となる二子山へゆっくり登り、大川原峠へとゴールしました。
あれがあれば良かったと後悔することも特になかったので、初めてのテン泊は成功したといえると思います。
北横岳では快晴にも恵まれたし・・・。
ただ、夜にシュラフの中でテントの天井を見ながら考えましたが、テントを背負うならもっとのんびりした山行にすれば良かったとも思いました。
一日目はテン場に戻ってきたのは夕方になってしまったし、結局持ってきたコーヒーと本は一度も手が付けられず・・・。
山はイイものですが、やはり、山に来てまで時間に追われたくはありません。
その意味で、今回はちょっと欲張り過ぎたのかなとも思います。
テント装備ではまだまだ標準コースタイムで歩けないし、テント装備で行きたい山を自在に行けるのは当分先のことになりそうです。
これまで同様、日帰り山行を中心に、時には山小屋泊もしながら目指す山行のための体作りをしていきたいと思います。
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