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Yamareco

記録ID: 7256854
全員に公開
ハイキング
大峰山脈

山上ヶ岳〜小笹ノ宿幕営〜稲村ヶ岳

2024年09月19日(木) 〜 2024年09月20日(金)
 - 拍手
GPS
12:03
距離
27.5km
登り
1,658m
下り
1,670m

コースタイム

1日目
山行
4:50
休憩
1:23
合計
6:13
距離 12.9km 登り 1,068m 下り 260m
10:39
39
洞川温泉バス停
11:18
11:19
22
11:41
12:02
44
大橋茶屋 (腹ごしらえ)
12:46
12:56
39
13:35
13:43
23
14:06
14:14
11
14:25
14:28
32
15:00
15:06
15
15:21
15:25
15
15:40
15:42
6
山上ヶ岳 (大峰山寺)
15:48
16:02
33
山上ヶ岳三角点
16:35
16:41
11
16:52
2日目
山行
4:57
休憩
1:02
合計
5:59
距離 14.6km 登り 590m 下り 1,410m
5:45
40
6:25
6:28
29
6:57
7:02
45
7:47
8:03
31
8:34
8:41
21
9:02
9:18
55
10:13
10:21
33
10:54
11:00
9
水場 (母公堂・鍾乳洞分岐の前の)
11:09
11:10
19
五代松鍾乳洞の石仏
11:29
15
鍾乳洞登り口 (採水場前)
11:44
洞川温泉バス停
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2024年09月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
●行き= 7:18 −天王寺/阿倍野橋 7:33/7:50 (近鉄南大阪線急行・吉野行・1100円) 下市口 9:03/9:20 (奈良交通バス・洞川温泉行・1100円) 洞川温泉 10:38
●帰り= 洞川温泉 12:25 − 下市口 13:36/13:48 (近鉄南大阪線特急 さくらライナー・1100円+520円) 阿倍野橋 15:12
天川村の森田商店 (モリクラフラフラ) の前を通る
・以前 店名を “MAWSON” として LAWSONに似た看板を出して注意を受けた店。松竹の芸人 ベルサイユの実家でもある。
天川村の森田商店 (モリクラフラフラ) の前を通る
・以前 店名を “MAWSON” として LAWSONに似た看板を出して注意を受けた店。松竹の芸人 ベルサイユの実家でもある。
洞川温泉バス停 いざ出発!
洞川温泉バス停 いざ出発!
温泉街を行く
大天井ヶ岳を望む
1
大天井ヶ岳を望む
稲村ヶ岳の登山口 ・明日ここに下りてくる予定だったが通行止めになっている
稲村ヶ岳の登山口 ・明日ここに下りてくる予定だったが通行止めになっている
母公堂 (ははこどう) ・役行者の母の伝説がある。かつてはここが女人結界だったようだ
1
母公堂 (ははこどう) ・役行者の母の伝説がある。かつてはここが女人結界だったようだ
大橋茶屋 ・トイレの脇のベンチで腹ごしらえ
大橋茶屋 ・トイレの脇のベンチで腹ごしらえ
あんな険しいとこ登るんかいな…
あんな険しいとこ登るんかいな…
登山口 ・現在の女人結界
1
登山口 ・現在の女人結界
たくさん橋がかけられているが、傷んできているのでちょっとスリリング
たくさん橋がかけられているが、傷んできているのでちょっとスリリング
ツルニンジン
一本松茶屋
休憩 ・写真は進行方向逆
1
休憩 ・写真は進行方向逆
お助け水 ・お地蔵さんが盗まれたらしい (登山口近くの祠のお地蔵さんも)
1
お助け水 ・お地蔵さんが盗まれたらしい (登山口近くの祠のお地蔵さんも)
洞辻茶屋の手前 ・大天井ヶ岳方面との分岐
洞辻茶屋の手前 ・大天井ヶ岳方面との分岐
洞辻茶屋 ・信仰の山としての往時の賑わいがしのばれる
2
洞辻茶屋 ・信仰の山としての往時の賑わいがしのばれる
陀羅尼助茶屋
左の行者道へ
トリカブトがところどころに ・ヤマトリカブト?
トリカブトがところどころに ・ヤマトリカブト?
急な岩場 ・鎖を頼りに登る
1
急な岩場 ・鎖を頼りに登る
鐘掛岩が見えてきた ・ここは直登せず巻道を行く
1
鐘掛岩が見えてきた ・ここは直登せず巻道を行く
奥に金剛山地が見える ・手前の形のいい山は大天井ヶ岳
2
奥に金剛山地が見える ・手前の形のいい山は大天井ヶ岳
鐘掛岩のてっぺんへ続く道を行く
鐘掛岩のてっぺんへ続く道を行く
ここにも役行者像がおわします
2
ここにも役行者像がおわします
鐘掛岩のてっぺんに咲くリンドウ
2
鐘掛岩のてっぺんに咲くリンドウ
新道との合流地点が見えてきた
新道との合流地点が見えてきた
さて、大峰山の核心部
1
さて、大峰山の核心部
西の覗き岩 ・修行で吊るされる有名なところ
1
西の覗き岩 ・修行で吊るされる有名なところ
岩の壁を登る
宿坊の方へ
宿坊が並ぶ
櫻本坊の前を通って…
1
櫻本坊の前を通って…
大峰山寺前に到着
1
大峰山寺前に到着
堂内に入って手を合わせる
1
堂内に入って手を合わせる
山頂部へ
笹原を登っていくと…
笹原を登っていくと…
湧出岩 その足元に…
1
湧出岩 その足元に…
三角点あり
三角点から南南西に見えるは大普賢岳か
1
三角点から南南西に見えるは大普賢岳か
お花畑から稲村ヶ岳 ・左奥に見えるは八経ヶ岳か
2
お花畑から稲村ヶ岳 ・左奥に見えるは八経ヶ岳か
お堂の前を通って…
1
お堂の前を通って…
南西方面の道へ
スリルある箇所
歩きやすい尾根道が続く
1
歩きやすい尾根道が続く
投地蔵辻 ・阿古滝方面の道は不明瞭とのこと
2
投地蔵辻 ・阿古滝方面の道は不明瞭とのこと
山上ヶ岳までとは違って山奥まで来た感がある
山上ヶ岳までとは違って山奥まで来た感がある
巨岩の元にも役行者像あり (写真はやや振り返るようにして)
1
巨岩の元にも役行者像あり (写真はやや振り返るようにして)
小笹ノ宿避難小屋着
1
小笹ノ宿避難小屋着
テント設営
いい水場あり
翌朝 出発 ・15分遅れ
翌朝 出発 ・15分遅れ
朝日と強風
稲村ヶ岳に朝日が当たってきれいに見える
1
稲村ヶ岳に朝日が当たってきれいに見える
山上ヶ岳手前からの東の眺望
1
山上ヶ岳手前からの東の眺望
大峰山寺に戻ってきた
1
大峰山寺に戻ってきた
朝のおつとめがおこなわれていた
朝のおつとめがおこなわれていた
笹原の高原を行く
1
笹原の高原を行く
稲村ヶ岳方面へ
急な下りと念仏山、稲村ヶ岳
1
急な下りと念仏山、稲村ヶ岳
念仏山、稲村ヶ岳
1
念仏山、稲村ヶ岳
右手にコブダイの頭のような崖
右手にコブダイの頭のような崖
レンゲ辻手前から
レンゲ辻手前から
急階段を下りていく ・昔は木製階段が設置されていたのだろうか
急階段を下りていく ・昔は木製階段が設置されていたのだろうか
レンゲ辻の女人結界
1
レンゲ辻の女人結界
大日山の突起が目立つ
2
大日山の突起が目立つ
谷筋に架かる橋 ・山小屋の水源のようだが水量はわずかだった
谷筋に架かる橋 ・山小屋の水源のようだが水量はわずかだった
稲村ヶ岳山荘着 ・ご主人がおられたのでコーラとお茶を購入 ・またザックをデポさせてもらうことに
1
稲村ヶ岳山荘着 ・ご主人がおられたのでコーラとお茶を購入 ・またザックをデポさせてもらうことに
軽荷で稲村ヶ岳へ
軽荷で稲村ヶ岳へ
大日山方面との分岐
大日山方面との分岐
キレット
思ったよりも険しい道ではなかった
思ったよりも険しい道ではなかった
狭い山頂に展望台が作られている
狭い山頂に展望台が作られている
展望台からは素晴らしい眺望あり
・東から南に 山上ヶ岳〜阿弥陀ヶ森〜大普賢岳
2
展望台からは素晴らしい眺望あり
・東から南に 山上ヶ岳〜阿弥陀ヶ森〜大普賢岳
南の展望 ・弥山〜頂仙岳 ・弥山の左奥に釈迦ヶ岳 ・手前にバリコヤノ頭
2
南の展望 ・弥山〜頂仙岳 ・弥山の左奥に釈迦ヶ岳 ・手前にバリコヤノ頭
北西の金剛山地
山小屋に戻ってきた
1
山小屋に戻ってきた
ザック回収
洞川温泉方面へ
橋が崩落してしまっている
橋が崩落してしまっている
通行注意
しばらく歩きやすい道に
しばらく歩きやすい道に
水場で一休み
ここもちょっとしたスリルあり
ここもちょっとしたスリルあり
地図に「ドアミ」と書かれているあたりにある小屋 ・昔 トイレだったのだろうか
地図に「ドアミ」と書かれているあたりにある小屋 ・昔 トイレだったのだろうか
法力峠 ・観音峰方面との分岐
1
法力峠 ・観音峰方面との分岐
地図の水場マークは水量乏しい川だった
地図の水場マークは水量乏しい川だった
母公堂方面との分岐
母公堂方面との分岐
五代松鍾乳洞が近づいてきた
五代松鍾乳洞が近づいてきた
鉄柵の奥に石仏あり
1
鉄柵の奥に石仏あり
右手には鍾乳洞観光のためのモノレールのレールあり
右手には鍾乳洞観光のためのモノレールのレールあり
ごろごろ水採水場が見えてきた
1
ごろごろ水採水場が見えてきた
振り返って

感想

 もとはと言えば 9月第1週にかずー氏と八経ヶ岳に行くつもりだったが、天候不良、さらにはかずー氏体調不良により延期となった。そこで第2週、ひとりで山上ヶ岳&稲村ヶ岳に行くことに。
 大峰方面はこれまで何度も計画すれど天気に恵まれず、いままで行ったのは叔母谷覗幕営での大普賢岳〜和佐又岳 (2013年9月) のみ。今回も予定していた水木は前日に雨マークが出たが、木金 いい天気の予報。仕事の都合をつけて いざや。このところ咳が出るのが心配だが ままよ。
 今回 いつもの700gのしっかりしたレインウェアをやめ、コーナンで200gの薄いものを購入した。考えてみればいつも雨降る日を避けて登っているのだからほとんどお守りのようなもの。それに700g使うのは馬鹿らしい。しっかりしたレインウェアは高山くらいでいいではないか ということに気が付いた。
 あと今回 初めて折り畳みの小さな椅子 (300g) を持って行く。体重50kgまでだったが、65kgの私が座っても特に問題なさそう。安心のため下に段ボール箱をかます。合計500g。ザックは15.5kgほどとなった。

 下市口発のバスに初めて乗る。でかいザックを持っているのはわたしひとり。ワンデイがおひとかたおられたが、観音峰登山口で降りられた。
 さて出発。温泉街を行く。下山後の温泉が楽しみだ (日帰りできるのは洞川温泉センター1ヶ所のみ)。観光客は少ないが、名水の誉れ高い「ゴロゴロ水」採水場は大いに賑わっていた。
 大橋茶屋の手前にあるトイレの脇のベンチで腹ごしらえ。パンの袋を開ける際に左手人差し指の先あたりを切って血が出、絆創膏を巻いての山登りとなってしまった。小さいキズだが、絆創膏を濡らしたくないので結構不便を感じた。

 清浄大橋を渡って女人結界。信仰の山を登る。10年以上前になると思うが、新聞に女性ハイカーが禁をおかして登った時のことが書いてあったことを思い出した。「ようお参り」と挨拶してくれた登山者もいたが、「罰当たりめ」と怒られることもあったとのこと。そういえば大峰山寺の僧侶や山伏にはどう言われたか書かれていただろうか。覚えていない。

 若い山伏が私とすれ違うために立ち止まっていた。剃髪した頭、ガタイよし、キリリとした男前。「こんにちは」と挨拶をすると「こんにちは」。「お邪魔してます」と言うと小さな声で「うっす」というような声が漏れた。その後もひとりの若い白装束の男とすれ違ったが、ボサボサ頭のひ弱な雰囲気で、消え入りそうな挨拶。親に言われ体験修行にでも参加させられたのだろうか。
 一方 登山者とは多くすれ違った。わたしは「こんにちは」と言うが、ほとんどの人が「ようお参り」と言う。なるほど、あの新聞記事に書いてあった「ようお参り」は大峰で交わされる独特の挨拶なのかと今になって知った。しかし山上ヶ岳に初めて登る私は「こんにちは」で通した。

 数ヶ所設置されている「茶屋」が往時の大峰参詣の賑わいを想像させる。戦前くらいまでは参拝者相手の商売が成り立ったのだろうか。
 一方 行場である鐘掛岩への急峻な登りは今ではしっかりした階段が取りつけられてそれほど危険ではないが、昔も同様だったのだろうか。「油こぼし」という名は下りでは階段が滑りやすいということらしい。
 この道、あるいは鐘掛岩のてっぺんからの広大な眺望は、ここまで登ってきてよかったという気持ちを強く感じさせる。辺りにはブナやオオイタヤメイゲツが見られるようになり美しい。また町ではまだクソ暑いのが嘘のような、涼しい風が吹いている。かく汗も爽やかだ。

 そして大峰山核心部。いくつかの宿坊が立ち並ぶ道を抜け、山頂に辿り着いた。
 大峰山寺。堂宇は質素だが、独特の厳しい雰囲気がある。お堂に入って賽銭をし (本来はお線香代)、一晩お世話になりますという軽い気持ちで手を合わせることが変にためらわれた。そんな中 左手におられた僧侶に「ようお参り」と挨拶されたのだが、雰囲気にのまれ、軽く会釈はすれど声が出なかった。ぎこちない二拍手をして、ほとんど息苦しさから解放されたいという気持ちでお堂を出た。
 一段高いところにあるお花畑へ行く。とはいえ今の季節 花は咲いておらず笹原。正面 (南西) に稲村ヶ岳が見事に望まれる。笹原の小道を辿って最も高い場所らしきところへ。そこには「湧出岩」がまつられ、足元に三角点があった。

 再びお堂の前を通って南西への道へ。阿弥陀ヶ森、大普賢岳などに続く道。ここからはこれまでとは違ってひっそりとした雰囲気になる。とはいえ危険な道というわけではなく、ほとんど歩きやすい尾根道だ。
 人に会わずに小笹ノ宿に到着。「山と高原地図」にキャンプ適地のマークがあるところ。広いスペースがあるわけではなく段差はあるが、平らなスペースがいくつかある。小さな瀬はそれなりの水量があり、小滝状の箇所もあって水を汲みやすい。私は瀬のそばにテントを張ったが、かなり離れたところにテントがひと張りあった。しかし翌朝まで1度も外に出てこられなかったのではないかと思う。

 チョンボ発覚。なんとヘッドランプの充電が切れていた。1週間で放電してしまうとは…。スマホのランプを使うが、片手がふさがってしまい不便だった。 
 また相変わらずスマホの充電が思うようにいかない。75%まで充電できたが、その後は低速だという表示が出て充電できなくなり、翌朝 65%まで落ちた。ただ機内モードにしてカメラも使わなければ65%で充分だった。
 天気予報では最低気温はそれほど低くなかったので、念のために持ってきたライトダウンとパッチは着る (履く) ことはないだろうと思っていたが、夜中 ちょっと肌寒く感じ、ライトダウンを着た。
 眠れない夜。面白くもないラジオを聞くしかない退屈な時間。いつも日付けが変わるまで眠れないが、今回は23時過ぎに眠ったようだ。

 朝4時起き。暗い中 ヘッドランプの明かりが見えた。あのテントはひょっとして人がいないのかとも思っていたがやはりおられたのだ。夜明け前に出発された (阿弥陀ヶ森方面だったか)。
 こちらはスマホの明かりで朝食、そして片付け。スムーズにはいかない。5時前に夜明けを迎えたが、出発は5時45分頃。15分遅れになってしまった。しかもすぐにペンを落としてしまってなかなか見つからないというアクシデント。
 早朝の大峰。尾根筋では風が強い。雄大な自然の中にひとりいることの感慨にふける。これは有名な高山の人気キャンプ地では味わえないものだなどと考えていたところ、若い3人組とすれ違った。

 大峰山寺に戻ってきた。お堂では朝のおつとめ。手を合わせて一晩の宿泊への感謝を伝える。しかしここでまたペンを落としてしまったようで、読経の続く中、お堂の前でペンを探すという我ながらマヌケな姿…。結局見つからなかった。山でごみを作ってしまったことが悔やまれる。ペンを入れる場所を考えないといけない。
 レンゲ辻への道は険しい下り。高所恐怖症でなくても少し怖さを感じるところで、こんなところによくぞ階段を設置したなと感心する。しかしそれだけに眼前に広がる稲村ヶ岳方面の景色は絶景だ。

 稲村ヶ岳山荘到着。ザックのデポをどこでするか考えていたが、平日はいないはずの山荘にご主人がいるではないか。聞けば、前日にお客さんがあったためたまたまおられたとのこと。8時半には下りるとのことだった (あと45分ほど)。
 山荘の玄関先のザック置き場にザックを置かせてもらう許可を得、コーラとお茶を購入 (1本500円)。コーラをその場で飲んだが、なんとうまいことか。疲れた体にエネルギーがチャージされていくような気がした。たまたまご主人がおられたからこそ得られた恩恵だ。
 軽荷で稲村ヶ岳へ。稲村ヶ岳山頂は切り立った場所でスペースがないため、大きな展望台が設置されている。そこからの展望はまさしく広大。山上ヶ岳〜阿弥陀ヶ森〜大普賢岳、弥山〜頂仙岳、あるいは釈迦ヶ岳。大峰の主要な山が一望のもとだった。

 稲村ヶ岳山荘到着は出発の遅れ時間と同じ15分遅れだったが、稲村ヶ岳往復に1時間半とっていたところ1時間で戻って来られたため、逆に10分ほど早い出発となった。洞川温泉に向けて「高橋横手」を下っていく。
 山荘で会った人がひとり。この道で会ったのは1組ふたり。想像以上に静かだった。

 五代松 (ごよまつ) 鍾乳洞の石仏に無事のキャンプ登山の感謝を伝える。ここから登山口への道が閉鎖になっていて、仮の階段が付けられているのだと思うが、何も書かれておらずよくわからない。少し下りると人がふたりいたが、どうやらそこが鍾乳洞の入り口で、そのスタッフだったようだ。歩道の脇に設置されているモノレールが上がってきたが客はいなかった。モノレールが下りる時にはバンバンという爆発音のような大きな音を出しているのがちょっと怖かった。
 ごろごろ水採水場の前に下りてきた。昨日歩いた車道を逆に行く。思いはひとつ、風呂に入りたい。

 バス停着。予定より5分遅れ。バスの発車まで40分。近くにあるはずの洞川温泉センターを探すが、ない。
 観光案内所に駆け込むが人がいない。ここで諦めた。トイレで着替えをしてバスを待つことに。その後 今後のためにもう一度 観光案内所に行ってみると今度は人がいた。「日帰りで入浴できる温泉」は通ってきた道にあったとのこと。行きも帰りも気づかなかったわけだ。
 いやしかし、今「山と高原地図」を見てみると、やはりバス停の少し南に「洞川温泉センター」と書いてある。どうなってんだ??
 洞川温泉センター以外にもう1件、日帰りで入浴できるところがあるのかもしれない。まぁ、またいつか行く時に改めてきっちり調べることにしよう。

 帰りのバス。洞川温泉で乗った客は少なかったが、天川川合で外国人10人ほどの観光客 (+日本人の引率ふたり) が乗車してきて満員となった。
 電車は急行で帰る予定だったが、その前に出る特急に乗った。早いし、ゆったりと座れるし、静か。特急料金520円の価値はあった。

 肩をはじめとして体はガッキガキに痛いが、念願だった山上ヶ岳 +稲村ヶ岳 大いに楽しんだ。心配していた咳は今も続いているものの登山中に悪化せずに済んだ。
 10月中にかずー氏と八経ヶ岳に行けるだろうか。もうちょっと軽いコースにした方がよさそうにも思う。

 段ボール箱の補助の要らない折り畳み椅子、そしてモバイルバッテリー&ケーブルの購入を検討。

 ※大峰山寺は毎年 5月3日から9月23日まで本堂の扉が開かれるとのことで、閉山間近に行ったということに後に気づいた。1年の6割ほどは僧侶・山伏がいないということか。それなのに1年中 女人禁制であるというのもちょっと厳しすぎる気もする。

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コメント

まいど。長い登山歴で、大峰山は既に登っていると思っていたけど、未踏だったとは意外やった。山深いところで、途中の小屋が当時の往来を偲ばせますな。
文章も読み応えがあって面白かった。
今週、槍目指していってくるわ〜。
2024/9/23 13:21
まいどまいど。読んでくれたんかいな。長いのにおおきに。ほとんど草稿のような状態でアップしたから恥ずかしいわ。
ところで今週 槍かいな。気を付けて行ってらっしゃい。来年は高山一緒に行くべぇ。
2024/9/23 16:39
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