世附川水系 悪沢



- GPS
- --:--
- 距離
- 14.7km
- 登り
- 596m
- 下り
- 610m
コースタイム
- 山行
- 5:35
- 休憩
- 1:35
- 合計
- 7:10
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
写真
感想
sawadonさん(下記参照)の記録を見て世附川水系の悪沢に行った。いつも大山ばかりで、たまには違うところにも行きたいと思っていた。3連休でもないと遠方に行けないので、丁度いいタイミングだった。ただ車がないと不便な山域なので、これまでも縁遠かった。それもあって、一度行ってみたいと思った。まだ暑いので沢の方がいいと思った。
しかしやはりバスで行くと、浅瀬入口バス停から入渓地点まで歩いて1時間半はかかる。帰りは浅瀬入口発16時のバスで帰りたい。その次のバスは17時30分になる。帰宅が随分遅くなる。翌日の月曜は休みなんだから、それでもいいではないか、という話もあったが、何故か日のあるうちに、遅くならないうちに帰りたい、という意識があるようだ。
16時を目標に逆算すると、入渓10時として、2時間で遡行して12時、昼飯30分で12時30分、椿丸まで1時間で詰めて13時30分。椿丸から予定通り1時間30分で下山できれば、下山口の浅瀬に15時。浅瀬入口のバス停に16時には着く計算になる。
これらのことを当日の道すがら、入渓してからもずっと考えながら歩いていたせいか、気持ちが焦って仕方がなかった。いつものように楽しく過ごしたものの、常に時間を気にしていて、仕事でもしている気分であった。いつもの大山であれば、下山によく使う蓑毛バス停でほぼ30分に1本はバスがあるので、時間はほとんど気にしなくて済んでいる。やはり時間は余裕を持たせた方がいいと思った。
初の山域であるということもあった。前夜は危険なところはないかといつになく不安になった。初めていくところで、しかも林道が長く、遡行時間と詰めや下山にかかる時間が読みにくく、バスの本数も少ないため、行程管理は油断できなかった。
山は初秋を迎えていた。丹沢湖周辺の木々のなかには、色付き始めている紅葉もあった。気温が下がっている。8時20分に浅瀬入口バス停に着いた。松田から約1時間。1030円。まだ暑いせいか、西丹沢行きのバスは乗客全員が座れる程度の混み具合だった。浅瀬入口では我々しか降りなかった。
浅瀬入口バス停のすぐそばの落合隧道を抜けて西に向かう。真っ暗で何も見えない。朝方雨が降っていたようだが、この時間になると上がって曇り空で丁度良かった。ただ湿度は高く、時折さす日差しはまだ厳しい。一目散に90分歩き続けて疲れた。いつもの沢装備に多少防寒着を増やした程度だが、今回は何故か荷物が重い。ろくに休憩をとらず、水も飲まなかった。
9時40分ごろ入渓地点に着いた。ここにはヒルがいないようで、準備も楽である。
悪沢は美しい沢だった。普段大山の沢しか行っていないので、その違いに驚いた。沢の幅やスケールが大きく、立派な岩がゴロゴロしている。水量も多い。何故か大山の水は冷たかったが、悪沢の水は常温だった。滝という滝はほとんどない代わりに、釜が多かった。しかしなかなか思うように進まず、ようやく11時15分ごろ取水門に着いた。いつも通り歩いたつもりだが、距離が長いのか。ほとんど滝もなく平坦にも見える行程だった。
取水門に着いたところでかなり体力に消耗していた。この先を少し進んだところで今後の行程を考えたが、ここからあと1時間で悪沢の上部、椿丸に抜けられる詰めの場所まで行けるだろうか。腹も減ったのでとりあえず昼飯を食べながら考えることにした。ラーメンとおにぎり。おいしかった。
先を焦り過ぎて水もろくに摂らないような進み方をしたせいで、かなり水分不足にもなっていた。ここで時間や体力的な不安から先行きの見通しがつきにくく、沢を下って帰ることにした。初めて沢下りするにはいいコースだった。滝がないので危ないカ所もほとんどなく、釜をへつりながら楽しんで下った。12時過ぎに下り始め、14時ごろ入渓地点に着いた。沢装備を外して歩き始め、15時半に浅瀬入口バス停に着いた。
帰りのバスは座れない程度に混んでいた。松田駅までバスで1時間15分ほどかかった。今回の山域は、西丹沢のなかでも最も人が入りにくい地域だと思う。ほとんどの人がビジターセンターまで行って、檜洞丸か畦ヶ丸、大室山方面に向かうと思う。
確かに今回行った椿丸方面は、丹沢湖周辺に河川工事などの手が加えられているため、廃墟を見るような寂寥感が漂っている。しかし不便であるがゆえに登山者は少なく、今回沢ですれ違ったのは釣り人3人だけだった。人があまり入らない山域であるためか、山の雰囲気はよかった。また訪れたいと思った。
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