谷川岳・西黒尾根〜万太郎山〜毛渡乗越〜赤谷川〜川古温泉〜猿ヶ京温泉
multics
コースタイム
- 山行
- 7:15
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 7:15
川崎駅4:36…8:33土合駅8:50〜登山指導センター9:20〜ラクダノコル〜
〜トマノ耳11:50〜中ゴー尾根分岐〜オジカ沢ノ頭〜13:50大障子避難小屋(水場往復)14:20〜万太郎山〜16:05越路避難小屋(泊)
8月11日(火) 晴れ
越路避難小屋5:05〜5:15毛渡乗越〜6:00越ノ滝沢右俣(水場)〜渡渉点6:45〜
〜赤谷林道終点〜8:00赤谷川橋〜9:15川古温泉〜県道270号線〜
〜10:50まんてん星の湯〜猿ヶ京温泉12:25〜13:15後閑駅14:17〜高崎駅〜
〜籠原駅〜川崎駅
| 天候 | 晴れ〜深夜雨〜晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2015年08月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
電車 バス
猿ヶ京温泉〜(バス)〜後閑駅 |
| コース状況／ 危険箇所等 |
8月10日時点 国境稜線は切り開きあり 谷川岳ロープウェイ運休 田尻尾根下部…土砂崩れのため通行止め 中ゴー尾根下部も崩壊…ベテラン、上級者以外は通行しないようにとの看板あり 8月11日時点 赤谷川林道…土砂崩れ撤去済み、通行可 ※但し、沢上部に土石がかなり残っているところもあり、今後も雨量によっては、再崩壊の危険性あり |
| その他周辺情報 | まんてん星の湯 650円(3H) http://www.mantenboshinoyu.com/ 営業10時〜21時(受付は20時迄)、火曜日休業(祝日の場合は営業)、 7月16日〜8月31日無休、7人以上なら入浴回数券(10枚4,000円)がお得。 |
写真
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装備
| 個人装備 |
Tシャツ
ズボン
靴下
雨具
日よけ帽子
着替え
靴
ザック
昼ご飯
行動食
非常食
調理用食材
飲料
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
食器
ライター
地図（地形図）
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
筆記用具
ファーストエイドキット
携帯
時計
サングラス
ツェルト
カメラ
シェラフ
|
|---|
感想
8月10日(月)
青春18きっぷで川崎を発ち、上野、高崎、水上で乗換えて、新清水トンネル
内の土合駅下りホームに降立つ。 天然の冷房で心地良い気温である。 この
ホームは地下70mにあるので、462段(長さ338m)の階段を上り、143mの連絡通路
を歩き、更に24段の階段を上って改札口から出ることになる。 土合で下車し
たのは登山者3名。 昔と同じように階段を競って上り1番に無人駅・改札口を
出る。
土合駅構内で写真を撮ったり、待合室で食事したり、駅舎を背景に写真を撮
っている人が10数人いた。 トイレの表にある水道は飲用に適さない旨の表示
がある。 既に厳しい陽射しになっている時間帯であり、陽射しを浴びながら
歩き出す。 少しでも日陰を捜して歩を進めるが暑い。
慰霊碑の前で黙祷する。 駐車場・入口に土砂崩れの為、谷川岳ロープウェ
イ運休の掲示看板が立っている。 追越して行った車の中にはそのままUター
ンする車もいる。 7月20日の集中豪雨の影響によりロープウェイを運休して
いるようだ。 田尻尾根下部も土砂崩れのため通行止めとの標識がある。
ロープウェイは8月13日(木)8時から営業再開した。 天神峠リフトの運行再
開は8月19日(水)以降の見込みとのこと。 登山指導センター前の水を補給し、
登山届を提出して出発する。
一ノ倉沢出合を目指す家族連れや西黒尾根にルート変更したようなパーティ
ーがいる。 久し振りの西黒尾根である。 途中の水場で水分補給して気合を
入れる。 登山口で5人パーティーを追抜いたが、その先には人影がなく、意
外と少ないなと思いながら登っていくと、疎(まば)らにパーティーが見え出す。
この後、6パーティー、20人ほどを追抜いてラクダのコブへ出る。
久し振りに崩れかけた雪渓のあるマチガ沢を見る。 ラクダのコルで1本立
てて、トマの耳で写真を撮り、そのまま肩の小屋を経由して中ゴー尾根分岐を
目指す。 ここで1本立てる。 ここに、肩の小屋から500mを表示する「マツ
ダランプ」の標識が未だ残っている。 この後も、500m毎に「マツダランプ」
の標識がある。 朽ち果て具合から1950年代の道標ではないかと推測し、記
念写真を撮る。
中ゴー尾根下部も崩壊しているらしく、ベテラン、上級者以外は通行しない
ようにとの看板がある。 オジカ沢ノ頭迄は万太郎山への国境稜線よりはるか
に立派な俎��(まないたぐら)山稜を見ながら進む。 俎�瑤離圈璽�(2,346m)は
尾瀬にあるが、俎��山稜は谷川岳にある。。
オジカ沢ノ頭を過ぎると優しい表情を見せる俎��山稜を裏から見ながら、
まだ残雪のある赤谷川本谷の源流部を見下ろしながら進む。 緩やかな尾根道
で大障子避難小屋へ至る。
地図上では水場往復が25分となっているが一部切り開きがあり、往復15分程
度で流れている豊富な水場を利用できる。 水を補給し、小屋の前で大休止す
る。 谷川岳〜毛渡乗越は下草刈り直後で快適だった。
谷川岳〜毛渡乗越では越路避難小屋で同宿した登山者1名と会ったのみであ
り、途中で数回振返ったが、国境稜線に登山者の影はなかった。
越路避難小屋が見え出すと、小屋の前で荷物を広げている登山者1名が見え
る。 まずは、泊まれそうなので安心する。 先客は三重県出身で3〜4才年上
と思われる単独行者である。 8/9平標山登山口に車を停めて、平標小屋では
3食付8千円で泊まったとのこと。 素泊り1名、食事付き3名だったとのこと。
8/10は平標山、仙ノ倉山を経てここまで来たとのこと。 水場があるので大
障子避難小屋まで行きたいが、小屋が満員だと困るので、宿泊者がいない越路
避難小屋で泊まることにしたと話してくれた。 ここからは、仙ノ倉山が堂々
とした山容を見せる。
上州、上越のこの辺りでは、マワットノセン、西ゼンのように、大きな滝の
ことを「セン(ゼン)」と呼称しており、急峻な崖・岩峰のことを��(くら)、倉と
呼称している。 「仙ノ倉」は「大きな滝を山域に持つ岩峰」を意味している
らしい。 因みに、中国地方辺りでは、大山を「ダイセン」、雌山を「メンゼ
ン」と言うように「山」を「セン(ゼン)」と言うことが多い。 山名、地名、
人名は難しい。
同宿者によると、8/11は肩の小屋で宿泊、8/12は土合側に降りてタクシーで
平標山登山口に戻って、8/13は苗場山へ登って帰るとのことでした。 当初、
天神平からロープウェイを利用する予定で、電話で問い合わせたところ、運行
開始の見込みが立っていないとのことで西黒尾根を下る予定だと話していまし
た。
私が、登り始めた頃、ロープウェイは試運転をしていたので、主たる設備は
被害を受けていないようなので、運行再開が早まるかもしれないと話し、肩の
小屋で確認するように勧めましたが、1日違いの8月13日から再開し、利用でき
なかったようです。
陽が落ちる迄は、小屋の外で過ごし、小屋内の気温が下がって来て小屋に入
りました。 小屋の扉を開閉して、室温調整したせいで、コンパクトシュラフ
で快適に感じる程度の気温になりました。 定員の7人では、かなり暑く感じ
たかもしれません。 23時頃から30分ほど屋根を激しく叩く豪雨がありました。
夜半、同宿者が、「人の声が聞こえませんか？」と言った時には、40年程前
にここで、ツェツト泊した時に聞いた足音を思い出しました。 結局、この夜
も、新たな宿泊者は来ませんでしたが…。
国境稜線では、ワレモコウ、ウスユキソウ、シオガマ、アケボノソウ、フウ
ロ、トリカブト、シモツケソウなどが咲き乱れていました。木苺も美味しかっ
たです。
8月11日(火)
起きると一面、霧で、数10mの視界だったが、日の出が近付くととともに霧
散して稜線の山々が姿を現して来ました。 同宿者に挨拶して一足先に出発す
る。 毛渡乗越から赤谷川までも下草が一部刈り取られていた。
毛渡乗越は道標が地面に置かれてあるだけ。 最低鞍部から下る。 ルート
は沢筋には取らず、尾根筋、尾根斜面を下る。 途中小さな沢を横切るが水な
し。 下草が踏み跡程度の登山道を覆い隠しており、登山道の凹凸が判り難く
苦労する。
越ノ滝沢右俣横断点で豊富な流水。 大岩下に2張り程度のスペースあり。
越ノ滝沢左俣を横断、ここでも水が取れる。 続いて、水が染み出している程
度の小さな沢を横切る。
暫く下って、エビス大黒沢の出合の滝の上部を右岸へ渡り滝沿いに下ると赤
谷川へ降りられる。 この途中で、赤谷川本谷のマワット下ノセンとマワット
ノセンの一部を望むことができる。
渡渉点では、今回は水量が少なく、石を3個程おいてその上を濡れないで渡
れた。 渡渉点〜赤谷林道終点は、ザレを横切るルートが前夜の雨が乾いてい
なくてかなり悪く感じた。
右岸に掛かる雄滝(200m)、雌滝は一見の価値がある。 金山沢出合は貧弱。
赤谷林道も沢を切る地点で土砂流出が6〜7か所発生。 沢上部に土石がかな
り残っているので今後も雨量によっては、再崩壊の危険性あり。 林道上の流
出物は、概ね重機で片付けられていて、歩くのは問題なし。
県道から赤谷湖の上流のキャンプ場に降りる道の利用者は少ないようで、草
ぼうぼうで朝露が乾いておらず、半乾きになった靴を濡らすことになる。 ま
んてん星の湯を捜すのに少し手間取った。 平日の午前中なのでがらがら。
20人程の利用者。 お土産に買った「「りんごフィナンシェ」水上町産りんご
使用 9個入り540円(税込) (株)つるまい本舗」が美味しかった。
まんてん星の湯からバス停迄は徒歩3分程の距離である。
※フィナンシェとは、フランス起源のバターケーキや焼き菓子の一種。
バス(猿ヶ京〜後閑) 880円
「青春18きっぷ(11,850円)」… 2,370円／人日
−以上−
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