綺麗すぎて下山できなかった エサオマントッタベツ岳


- GPS
- 14:53
- 距離
- 19.8km
- 登り
- 1,614m
- 下り
- 1,481m
コースタイム
- 山行
- 5:26
- 休憩
- 0:17
- 合計
- 5:43
- 山行
- 4:41
- 休憩
- 2:21
- 合計
- 7:02
- 山行
- 4:53
- 休憩
- 0:01
- 合計
- 4:54
天候 | 晴れ一時ガス |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
祝日、平日は林道を工事車両が走っているので要注意 |
コース状況/ 危険箇所等 |
山スキー沢出合いから先はまあまあ荒れている |
写真
装備
個人装備 |
スラブの沢なのでフェルト
|
---|---|
備考 | 念のため最低限のガチャ類を持参したが、ただの重し 冬シュラフにしたのは正解 |
感想
天候が安定したと思ったら急に涼しくなってきた。
連休前半のゆるキャン(?)だけでは終われない。
比較的容易で、再訪でもあるエサオマンへ。
昨年9月に山スキー沢〜ガケノ沢をやったので、出合いまでは同じ。
林道も水量も平常通りで、どんなに遅くてもカールまでは行けるだろう。
びれい橋奥Pに何台停まってるかな?と思ったけれど、意外にも1台のみ。
もはや林道「跡」と言っていいようなエサオマントッタベツ林道を辿り、入渓。
気ままな一人歩きでもあるけれど、前日までの釣りでまったくあたりさえもなかったので、竿は持たず。
砂地に残されたクマの爪痕を撮りながら、笛を鳴らして歩く。
山スキー沢出合いを過ぎて少しすると紅葉したカールが見えてきた。
やっぱり秋の沢はいいね〜
カール手前の滑滝群は左岸の踏み跡も使いつつ、安全に。
十数年前にここに来た翌日(自分達は帰った後)別パーティで骨折事故が起きた。なんてことを思うと、単独の今日は絶対にケガはできない、と気が引き締まる。
14時半、北東カールに到着。
手前の平場にデポ荷物があるので、Pの1台の人のかな。
奥の平場に幕営。
水を汲んだり昼寝してゆるゆる過ごす。
夕方、山頂方向から単独の人が下りてきたので挨拶をかわし、ルンゼの情報を聞く。
なんせ前回はあまり考えずに取りついた箇所が、最後なんの手がかりもない泥壁になってしまい、ロープも出しようがなく、命からがら稜線のハイマツに手をかけた覚えがある。
下りてから正解は教えてもらったけど、あの間違いだけは絶対に繰り返したくないもんね。
翌朝は暗いうちからPH以外の荷物は全て片付けた。
カールから見上げるピークが赤く輝いているのに驚きつつ、満を持してデッパ。
この時点では、ちゃんと(?)今日中に帰るつもりだったんだ。
札内JPの左めがけて登っていると、カールを挟んだ反対側にクマが下りてきていた。
とはいっても、普通は全然気にならない(というか気づかない)距離。
単に、めっちゃ遠くの動物が見えてしまうんです、わたし(笑)
下にはまだ人がいるし、わたしのテントもあるのでしばし観察するも、クマは反対側へ歩いて行った。ヨカッタ。
1時間ほどで稜線へ。
ここからが今回のクライマックス♪日高稜線の景色を眺めながら歩く。
背後に札内・十勝幌尻。左手にカムエク・1839、向かうピークの左側には幌尻が見えている。
山頂について、地形図を広げながらその他の山も同定してみる。
このところ自分にしては頻繁にこの界隈に来られているので、近場はよくわかる。
秋の陽の光は、山の陰影を綺麗に見せてくれるね。
写真を撮ったり、ぼーっと眺めてるだけで楽しい。
先を急ぐ必要もなく、この上ない贅沢だなぁ〜
そのうちに、食糧も燃料も酒も充分あるし、明日も天気の心配もないし、今日、下りる理由ってなんかあったっけ??
などと考えだす始末。
明日の1日とこの景色を見比べたら、どちらに価値があるかは自明でした。
となれば…もう少しだけ稜線を向こうに歩いてみるかな。
北西峰とでもいうのかしら。その肩まで行けば、障害物なく幌尻まで見渡せるし、次のカールが見下ろせそう。
そんなこんなで3時間半も山頂付近でゆっくり過ごし、来た道を戻る。
カールであった人はピークから一段下がったルンゼの方がおりやすかったと言っていたけれど、自分は初見の個所から下りる勇気はない。
札内JPで上からの景色は見納め。名残惜しいけれど、ちょうど雲も湧いてきた。
2泊目は星野写真もどきやモルゲンロートを撮ってみたり、ひとりカールを駆け回って楽しんだ。
北東カールなので夕暮れ時はあっさり終わってしまうけれど、夜明け前はなかなか素敵だ。
稜線上なら両方を楽しめると思うけど、カールのモルゲンロートは下じゃないとみられない。
この日は登ってきた谷がすっかり雲海に覆われるのも見えて大満足でした。
2泊してよかった〜♪
帰りにヌルヌルの平たい石ですっころんで、まだ打ち身が少々痛みますが…
贅沢な2泊3日を堪能いたしました。
今ちょうど明け方の東の空に彗星が来てるんだってねぇ…
帰ってきてから知りました。
事前に知ってれば…いや、双眼鏡をもっていく余裕はなかったかな。
調べたら北東カールからじゃ少し角度がきびしかったかも。。
さて、次は南東の開けたとこ?がいいかなー
コメント
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日高はやっぱり素晴らしいところですね!
お疲れ様でした!
はじめまして!ありがとうございます。
晴れマークが続いていたのでフラっと行ってみたら、素晴らしい景色が見られました♪
思わず予定外に2泊してしまいました〜
フラッと行ってみるような場所じゃないでしょ( ;∀;)
精神面も体力面もすごいですね!
1839はその左奥方向かなぁ?
ありがとうございます。
写真では東の前衛峰は確認できますが、本峰は雲の中っぽい感じです。拡大したらうっすら写ってるかもです
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