【紅葉闊歩】横尾本谷
- GPS
- 15:37
- 距離
- 34.5km
- 登り
- 1,402m
- 下り
- 1,403m
天候 | 3日:晴れ 4日:曇りのち晴れ(早朝槍穂稜線ガス) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
タクシー 自家用車
駐車場〜上高地 タクシー利用 |
コース状況/ 危険箇所等 |
横尾本谷はちょっと沢登り アプローチシューズなどで行ける程度 登山道〜横尾本谷へ下ろすガレ沢、カールから稜線に上がるところは落石注意 |
写真
感想
10月3日 紅葉ドンピシャの登山
紅葉を求めて北アルプスへ。シルバーウィークの山行から2週間での北ア再訪だ。
今回は、上高地からの入山。samoaは今回が初上高地。これが有名な大正池、あれが有名な河童橋、あれが有名な前穂高などガイドしてもらいながら入山。
紅葉の涸沢を目指すであろう人たちでごったがえしている。
さっさと準備して入山。林道を足早に歩いていく。
途中、見覚えのある人たちがいるなと思って追い付いてみると職場のとざん部の人たち。
なんか山で知人に会うのは久々だ。お互いの山行の成功を祈り先に進む。
明神なんかを見上げながら、横尾まで。ここまでは、立派な林道が続き小屋というか施設も立派で半分下界。
横尾のトイレの行列は凄いことになっていた。
青空にそそりたつ屏風岩を眺めながら、登山道を歩く。
綺麗なスラブちっくな岩壁が紅葉に彩られている。クライマーは見えないが登ったら確かに気持ちよさそうだ。
ほどなく横尾本谷を渡渉し、少し登山道を進んだところのガレ沢をヘルメットをかぶり、落石に注意しながら下ろして本谷に入る。
山肌は赤と黄、白い河原と済んだ水、青空と最高のロケーションだ。
ここからは飛び石を繰り返して登っていくプチ沢登り。時折、渡渉したり、ちょっとした段差を巻いたりもする。
足元はアプローチシューズやトレランシューズで十分行ける。
標高を上げて振り返ると、涸沢へ続く沢沿いの斜面の紅葉がこれ以上ないくらい美しい。
何度も振り返りながらさらに上を目指す。
斜度が増してきたあたりに一ヵ所左岸から巻き上がるの途中の大岩越えが少しクライミングチックだった。
青空に続く沢を登り上がると、バーンと視界が開けてカールに飛び出す。この瞬間は毎回爽快だ。
カールの斜面も紅葉に彩られていて言うことはない。
カールの気持ちよさを堪能しながら適当に歩いているといかにもな場所があり、疲れたこともありビバーク決定。
そのあとは、暮れなずむカールや山々を眺めながら、晩御飯の豆乳うどんを食べ、酒を飲む。
日が落ちてからは満天の星空となり、希にみる幸せなテンバとなった。
10月4日 晴れろ槍の穂先!
4時起床。カールの上には半月が輝いていた。
朝御飯を食べて日の出とともに出発。
紅葉のカールの斜面を朝日が赤く染めていく瞬間は筆舌しがたい美しさだった。
このまま、最高の天気かと思いきや稜線はガスに飲み込まれてしまった。
天狗池からの槍が今山行のメインだがどうなることやら。
稜線上の夏道が屈曲するあたりを目指して、ガレ帯を登っていく。
上部に行くほど急で、浮石落石への注意が必要。
稜線は岩稜となっているので、うまく交わすようにルート取りしないと大変そう。
交わしながらいくと、夏道屈曲点の少し手前に出た。
相変わらずガスに覆われて寒いので、即席の「ガス飛べ踊り」を編み出す。
無様な踊りだったが、効果はてきめんでみるみる視界が開け、大天井まで見えるようになる。
しかしながら槍穂の稜線は依然としてガスだ。
夏道を歩いていて、天狗池まで。
ガス飛べ踊りもむなしく、槍のガスは取れず。
徐々にガスは上がり、青空も増えてきているので時間の問題な気もするが、諦めて出発。また来よう。
そんなこんなで、天狗平を目指して歩いていく。ボチボチ登山者も増えてきた。
天狗平のナナカマドの紅葉はまさに最盛期で、その赤い葉が青空によく映える。
すると、ようやくご機嫌ななめだった槍の穂先あたりのガスが飛び始め、肩の小屋が見え始める。
ここで穂先が見えれば、紅葉のナナカマドと相まって山渓のカレンダーにでも使えそうな風景になることは請け合いだ。
というわけでガス飛べ踊りも交えながら穂先が見えるのを待つ。
飛びそうで飛ばなずなかなか焦らしたあげくようやくガスが全て飛ぶ。待った甲斐があった。
まさしく天を刺す槍だ。シルバーウィークに鷲羽からもかっこよく見えたのもあり、いつかピークに立ちたいなとモチベーションが上がった。
しばし撮影大会を開催し、ひとしきり写真をとって歩を進める。
槍ヶ岳も素晴らしかったが、槍沢の紅葉もとても綺麗。
沢底から大天井、槍から大天井に続く尾根の斜面が一面紅葉となっている。
そこを目指して吸い込まれるように下っていく。
大曲のあたりの紅葉に彩られた岩壁を交えた斜面の紅葉素晴らしかった。
そんなこんなで綺麗な飯場が整備されつつあるババ平を経て槍沢ロッジへ。
トイレには、まさしくさっき自らの目で見た紅葉と槍の写真があった。
あとは樹林内の道を歩いていく。ここまで来ると季節は逆行し紅葉は無くなる。
少しダルくなってきたが、徳沢のソフトクリームをモチベーションに下っていく。
昨日とはうって変わって人が減った横尾を通り過ぎ、あとはただの林道歩きみたいなもんだ。
小1時間ほどで徳沢にたどり着き、ソフトクリームを注文。たしかに濃い牛乳の味がして美味なり。
長居するとカレーや野沢菜チャーハンに手を出したくなりそうなので、そそくさと徳沢をあとにする。
後は行きの道を歩いてバス停まで。帰りもタクシーをつかまえあかんだな駐車場へ。
ひらゆの森で汗を流し帰路についた。
それにしても、紅葉、カール、最高のテンバ、夜空、槍ヶ岳と本当に幸せで贅沢な山行で大満足。
そして、いつか槍に良いルートを辿って登りたくなる、そんな山行だった。
samoaさんこんにちは。
黄金平素晴らしいですね。
大昔に行ったことがありますが、
再訪を思っています。
あそこは熊の巣だと有名ですが、
気配はなかったですか?
PS.プロフィール拝見すると宇治とのこと
ご近所さんですね。
熊の気配は大丈夫でした。
本当によいところで幸せな山行でした。
宇治ですね・・・ どこかですれ違ってるかもです・・・
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