尼ヶ岳・大洞山《関西百名山》
三重県
山キチどん
その他3人 - GPS
- 06:11
- 距離
- 8.9km
- 登り
- 870m
- 下り
- 1,145m
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標高グラフを拡大コースタイム
- 山行
- 4:20
- 休憩
- 1:51
- 合計
- 6:11
| 天候 | 晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2009年03月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
下山口：三多気桜駐車場 |
| その他周辺情報 | 姫石の湯 |
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尼ヶ岳山頂より
感想
この日から高速道路は土曜・休日上限1,000円がスタート。しかも1週間前に新名神に甲南ICが開業し、まるでこの山行のためにお膳立てされたようで嬉しい限りだ。津市美杉町（旧美杉村）へ早く安く行けるようになった。大津SAでT野車と最終集合し一路、旧美杉村に向かった。国道368号線を下り津市美杉町猿子の尼ヶ岳への林道分岐点を通り過ぎ、まずは今日のコース終点となる三多気桜の駐車場にY本車を置きに行った。分岐点に引き返し林道に入り倉骨峠への道から分れ富士見峠への林道に入ると道はダートになり、やがてとんでもない悪路になってしまった。なんとかT野車は進むが最後の分岐の先は進入不可能となった。
分岐点（標高約695m）に車を置き登山を開始。林道の残りを5分で歩き富士見峠に達した。指導標には反対側への下山路と尼ヶ岳への道が示されているが目指す尾高山への案内はない。ここでミッション1「尾高山へのルートファインディング」が始まる。T野リーダーを先頭に立ちはだかる北西斜面に突っ込み急登路を這い上がると微かな踏み跡と赤テープに導かれて進んだ。下草も殆どなく問題なさそうだ。急登が尽きてなだらかになると尾高山(861m)山頂に達した。私製の山頂標識が掲げられているが展望はない。この先に�景�、�曲�、�喫�とピークが続くが何れも展望はなかった。そして�喫�で踏み跡も途切れた。
ミッション1を無事に終えて来た道を引き返えして富士見峠に戻り峠の反対側、尼ヶ岳への登山道を登った。こちらは整備された道で階段が頻繁に出てくる。巻き道と交差すると傾斜が増し山頂へと続いている。尼ヶ岳(958m)は伊賀富士と呼ばれるだけあって山頂部が屹立している。山頂には2等三角点「尼ヶ岳」があり西面が開けていた。先ほど登ってきた尾高山や向かい側に倶留尊山、大洞山を望むことができる。ただ冷たい風が強く、ゆっくりすることができない。急いでミッション2「高見山、古光山を山座同定」を実行。古光山は後古光山と殆ど重なって見え、その左奥に高見山が確認できた。お昼時だが寒さに耐えかね小憩しただけで歩を進め南面の草原に入った途端に風が和らぎ暖かい陽だまりとなったので、ゆっくり休憩することにした。
南面も急斜面でこれを避けるために迂回路が開かれているが、距離の短い直登路を下った。鞍部の大タワ（標高は750m）は猿子からの登山道が越えている。登り返すと大洞山の山域ですぐに大洞山一ノ峰(804m)に達した。次の大洞山二ノ峰(842m)は山頂を巻いて登山道が付いているが踏み跡を辿り登ると山頂から木の間越しに尼ヶ岳の姿が望めた。踏み跡は山頂手前で90°右に折れるが地図を確認しないまま直進してしまい10分ほど時間ロスしてしまった。
次の鞍部は倉骨峠(標高800m)で林道が横断している。駐車スペースもあり尼ヶ岳、大洞山へはここからピストンするのがメジャーのようだ。峠からは大洞山三ノ峰(876m)はすぐで、特に展望もなく四ノ峰(894m)へと続く。ここまでは大洞山の序盤で、最高峰の雄岳(1,013m)への登りはしっかりと標高差がある。雄岳からの山頂展望は良く高見山から台高山脈、微かに大峰奥駈の山並みまで確認できる。東の方は伊勢海が広がっているのだろうが霞んで空との境が定かでない。昨夜山頂域に降雪があったようで薄っすらと積もった新雪を踏むことになった。樹木の北西側には雪を纏い、風が強かった証を残していた。更に南下し大洞山雌岳(985m)に達した。3等三角点「大洞山」があり、関西百名山はここを大洞山本峰としている。最高峰の雄岳を差し置いてどうしてなのだろう。こちらも南が開け山頂展望は素晴らしい。早速ミッション3：「学能堂山を山座同定」を行い、存在感のある山体を確認した。これも関西百名山でいずれ訪れることになるだろう。
南斜面を下り津市美杉町三多気へと下り、道を越え三重四国八十八箇所第71番札所御嶽山真福院の境内に達した。小規模なお寺だが観光用のトイレもあり観光客が多く来るのだろう。ここから麓の駐車場にかけては桜の古木の並木が続く。蕾はまだ固いが4月中旬のさくら祭りの頃はさぞ素晴らしいことだろう。これこそが有名な三多気桜である。K城さんとN田さんは道端のせせらぎに咲くキクザキイチゲやニリンソウを見つけ教えてくれた。最後は観光気分で駐車場に辿り着き朝デポしておいたY本車に乗り込んだ。T野車ピックアップの為に富士見峠手前まで戻らなければならないが、女性二人を途中の御杖温泉姫石の湯で下ろし三峰山例会のときに入ることができなかった湯を楽しんでもらった。その間T野LとY本TCは再びあの悪路を往復してきた。ビールと明日の食料調達にコンビニを探したがそのような気の利いた店はなく小さな酒屋を見つけ辛うじて調達することができた。
姫石の湯で二人をピックアップし宿泊地サンヴィレッジ曽爾に向かった。春休みとあってテントサイトやバンガローにも結構人が入っているようだ。今日のお宿は5人用のコテージでバス、トイレ、エアコン、キッチン、食器など完備している豪華版だった。食当のK城さんはN田さんと二人で手配の食材を手早く調理し、運転手の二人が交代で入浴を終える頃にはすっかり出来上がり、冷えたビールとK城さん持参の輪島の原酒、Y本持参の“立山”と共に賞味した。遂にT野さん持参の焼酎までは達しないうちに宴会は果ててしまった。
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