秋から冬へ鈴鹿は御池岳から♪(鞍掛トンネルからコグルミ谷〜御池岳〜鈴ヶ岳周回)
- GPS
- 06:45
- 距離
- 12.8km
- 登り
- 1,252m
- 下り
- 1,247m
コースタイム
- 山行
- 5:48
- 休憩
- 0:56
- 合計
- 6:44
天候 | 晴れのち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
※駐車場からR306を三重県方面に15分程度下るとコグルミ谷登山口がありました。登山ポストはありませんでした。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
《コグルミ谷登山口⇒カタクリ峠(御池登山道六合目)》 涸れた沢沿いの登山道で全体に急勾配が多いですが、木階段等で良く整備されているので登り易いです。目印のテープやケルンが豊富なので迷うような所はなかったと思います。五合目手前から涸れ沢を離れて、尾根を少し登ると県境尾根のカタクリ峠に到着します。 《カタクリ峠(御池登山道六合目)⇒御池岳(丸山)》 六合目から先は落ち葉に隠され踏み跡が不明瞭な箇所があります。テープのマーキングを見落とさないようにしたいです。七合目から先に八合目方面へ若干下る道の分岐がありますが、尾根に登る踏み跡もありました。この辺り少し迷い易い所ですが、山頂までテープの目印は必ずありました。 《御池岳(丸山)⇔奥の平⇔ボタンブチ》 丸山山頂からすぐに奥の平へ向かう道と、ボタンブチ方面に向かう分岐がありますが、どちらでも周回可能です。先に奥の平へ向かう場合は左の分岐へ進みます。天気が良ければどこでも歩ける草原ですが、分かり易い人幅のトレイルがあります。 《御池岳(丸山)⇒鈴北岳》 丸山山頂から先は登山道の両脇をロープが張られてコースを外れないようにされた区間が暫く続いていました。日本庭園から鈴ヶ岳も明確な踏み跡があり歩き易い道が続きます。 《鈴北岳⇔鈴ヶ岳》 鈴北岳から平坦な稜線からなだらかに下り、黄色いテープで囲われた大穴を過ぎた辺りから急斜面の下り道です。条件によって足元が非常に滑り易い緩い斜面なのでストックがあった方がいいと思います。鞍部のヒルコバにレスキューポイント標識があり、鈴ヶ岳山頂へ目印のテープを辿れば、片道30分程度で到着できると思います。復路の方が若干登り基調になるので多少時間がかかるかも知れません。 《鈴北岳⇒鞍掛トンネル東口》 鞍掛峠まで緩やかな勾配が多く全体的に非常に歩き易いですが、標高の高い所は朝の霜のせいなのか泥濘んだ箇所が多く転倒注意です。鉄塔近くからは泥濘はなかったと思います。鞍掛峠から道幅の狭いトラバースや一部崩壊した箇所もあり慎重に下りました。最後は急斜面を葛折りに下りるとすぐに駐車場に到着します。 |
その他周辺情報 | 阿下喜温泉『あじさいの里』 大人500円 http://ajisainosato.com/ |
写真
感想
11月の最終週になりましたね。今年は雪の降りだしが遅いですが、週末の急な冷え込みでそろそろ近畿の山にも冠雪がありそうです。ちょうど去年の今頃は御池岳に行ったので、ヒルがいなくなった鈴鹿にも行ってみたいし、鞍掛峠が冬季通行止めになる前に今年の9月に復旧したばかりのコグルミ谷ルートを歩きたいから御池岳に行くことにしました。
1年ぶりの鞍掛トンネル東口駐車場に早朝6時20分に到着すると、先着車は2台だけで意外と少ないと思いました。準備をして6時30分過ぎに駐車場を出発、コグルミ谷登山口に向けて国道306号線を下ります。
早朝のひんやりとした風の中、今年初の冬装備で歩いて15分ほどで新しいガードレールの切れ目にあるコグルミ谷登山口に着きました。
目新しいコグルミ登山口の看板からスタートして、暫くは急な斜面が続く道ですが、復旧工事のお陰で随所に木階段が設置されていて助かります。
コグルミ谷の涸れた沢の左岸を付かず離れず登って、ルートが分かり難い箇所も目印のマーキングテープやケルンがあるので問題なく進めました。ただ山と高原地図に記載のあった、長命水らしき水場の場所がどこだったのか良く分かりませんでした。
五合目の標板の手前から涸れ沢を離れて、県境尾根との合流点になる六合目のカタクリ峠に着きました。春に木和田尾から県境尾根で御池岳に登っているので、ここからは一度歩いたルートです。
カタクリ峠で最初の休憩を取って再び歩き始めますが、落ち葉が敷き詰められた足元は踏み跡を隠してしまうので、目印のマーキングを頼りに歩く箇所も多かったです。
そのせいか七合目の先で真ノ谷方面に下る分岐で右の尾根に上がるテープに誘われて登ってしまったのですが、不明のピークまで来て以前に歩いた記憶がなかったので引き返すと、さっきの分岐に別のマーキングがあり、そっちへ進むとすぐに八合目に着きました。
八合目から九合目へと慎重にマークを見落とさないように歩いて、スタートから約2時間半で御池岳(丸山)山頂に到着しました。
御池岳は3度目ですが特に展望もないので、そのままテーブルランドへ進み山頂から10分で奥の谷に着きました。ちょうどこの頃に厚い雲が太陽にかかり、藤原岳から先の鈴鹿の稜線の展望を隠してしまいました。
すぐにボタンブチに移動して、今日の目的の1つだったコーヒーブレイク(私はココア)で温まりました。
帰りは鈴北岳経由で鞍掛峠へ下山する為にボタンブチから丸山山頂へ周回ルートで歩き始めましたが、山頂手前の分岐で間違えて左に進んでしまいました。目印のマークもなく途中でルートが違っていることは分かったのですが、薄いながらも確かな踏み跡がある道だったことと、GPSにも鈴北岳へ繋がるルートがあったので暫く進んでみましたが、下調べもせず歩く予定のないルートに深入りする不安から元の道に戻る事にしました。
いざ戻ってみると似たような踏み跡はあくつもあり、いつの間にか歩いた道じゃないルートを辿りながらGPSを頼りに山頂方面に戻りました。
御池岳周辺はボタンブチ直下の急峻な断崖の印象が強いですが、テーブルランドや日本庭園に代表されるように台地上の平坦地が多いので、登山道以外の道も普通に歩き易い箇所が多く、逆に迷い込むと道迷いの自覚が薄く深入りしてうような気がしました。
結局彷徨っていたのは30分程度で無事に分岐に戻れました。そのまま進んでいても鈴北岳に着いたかも知れませんでしたが、御池岳の怖い一面を感じられたような気がして気が引き締まりました。
丸山山頂を過ぎてからは、登山道の両側にロープが張られた遊歩道のような親切な整備に、さっきまでの道との落差に思わず笑えました。
ロープの遊歩道は暫く続き、凍結した真ノ池を過ぎて、春にコグルミ谷方面に戻った分岐点に突き当たりました。ここから鈴北岳方面へ左折して、錦色の草原に立ち枯れの木々と、カレンフェルトの石灰岩との雰囲気が格別な日本庭園を過ぎて、すぐに展望のいい鈴北岳に11時に到着しました。
1年前にここから鈴ヶ岳に向かいましたが、足元がズルズルと滑る緩い斜面に苦労して撤退しました。あの時は初めての御池岳で、鞍掛峠から出発して鈴北岳に着いたタイミングでの寄り道だったので、まだ御池岳に着く前に消耗してしまいそうで諦めましたが、今日はもう帰るだけなのでいざリベンジ決行です!
去年と同じく平坦な稜線からなだらかに下り、視線の先にはこんもりとした愛嬌のある形の鈴ヶ岳がはっきり見えています。
前にもあった井戸のような大きな穴を過ぎて、いよいよ前回苦労した醜悪な斜面を下ります。ところが下りてみると足元は意外にしっかりとして、特に苦労することなく鞍部のヒルコバに下りました。去年と条件がどう違うのか良く分かりませんがこの状態なら何とかなりそうです。
去年は見た覚えのないレスキューポイントの標識から、目印を辿りながら鈴ヶ岳の斜面に取り付くと、こちらは随所で泥濘んで滑る箇所が多くありましたがヒルコバから15分位で山頂に到着してリベンジ達成です♪
鈴ヶ岳はそう広くない山頂でしたが、誰も居なかったので腰を下ろしてお昼休憩にしました。山頂を目指して撤退したのは鈴ヶ岳以外覚えがなく、頂上に立つ事は今日のもう1つの目的だったので満足でした。
昼食後はヒルコバから鈴北岳に戻り、展望もあるとても歩き易い快適な道で鞍掛峠に至り、一部で崩壊箇所もあるトラバース道から急斜面を葛折りに下りて、出発地の鞍掛トンネル東口の駐車場に戻ってきました。
帰りはもうお馴染みになった阿下喜温泉に立ち寄りました。
後から知りましたが今日は伊吹山で初冠雪があり、大峰方面も霧氷があったようですね。これから冬山になる寸前の御池岳はやっぱり懐が深く、そして同時にまだまだ知りたい山なので、今年こそ雪で埋まった御池岳に再訪したいと強く思いました。
コグルミ谷の再整備、ありがたいですよね。
駐車スペースも増えてるようで。
テーブルランドのロープも
ありがたいですね。
雪山の御池岳は、素晴らしい
そうですね。
三重県側は、306号が
山口の交差点のあたりと、
かなり手前で通行止めになりますので
滋賀県側がいいのでしょうか。
藤原岳からの縦走も
楽しそうですね。
コグルミ谷は初めてだったんですが、本当に良く
整備されていて歩き易かったです
鞍掛峠からのピストンよりもずっと効率的に
御池岳周辺の要所を周回できるのはありがたいですね
コグルミ谷に限らずですが、どの山でも
関係している多くの方々の手のお陰で
安全に登らさせて貰ってる事を再認識しました
御池岳の冬季ルートは木和田尾以外は未知なのですが
滋賀県側からも登れるんですね
あのテーブルランドをスノーシューで歩けたら
最高でしょうね
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