有智山を探して（本城山・神が辻）

2025年02月11日(火) [日帰り]

• GPS: 05:21
• 距離: 19.7km
• 登り: 806m
• 下り: 808m

コースタイム

日帰り

• 山行: 4:32
• 休憩: 0:43
• 合計: 5:15

距離 19.7km 登り 806m 下り 808m

8:06 内山観音
8:09 8:14 般若姫像
8:18 8:24 有智山神社
9:42 9:52 本城山
10:15 10:17 本城山登山口
10:41 10:49 神ヶ辻
12:25 祖母嶽神社
12:30 12:31 年神社
12:56 13:05 有智山神社
13:18 13:20 内山観音
13:21 ゴール地点

天候

快晴

アクセス

利用交通機関：

自家用車

内山観音の駐車場を使わせていただきました。
だだっ広く50台くらいは駐められますが、よく分からないコマ割りしているので、変に駐めると出られなくなるかも？

コース状況／危険箇所等

危険箇所はほぼなし。
有智山神社の参道は荒れに荒れていて、スニーカーだと無理です。

写真

2/11 8:00

内山公園の駐車場からスタート。
とてつもなく広いです。

2/11 8:05

蓮城寺に参拝。

2/11 8:06

朝早いので誰もいないですが、桜の季節は賑わうそうです。

2/11 8:08

薬師堂に寄り道。
写真は撮れる雰囲気ではないですが、息をのむ荘厳さでした。

2/11 8:09

ここから、般若姫像へのぼっていく。

2/11 8:10

よく整備された小径でした。

2/11 8:11

大乗妙典一字一石塔。
二日前の旗返峠で同じものを見た気がします。

2/11 8:11

般若姫像。
建立は平成なので、モダンな顔立ちでした。

2/11 8:16

奥に道がついており、八十八カ所巡りの道になっていました。

2/11 8:18

山頂到着。
ここが「有智山」の候補地の一つ。

2/11 8:23

少し下ると、有智山神社。
歴史的には比較的浅く、明治に建立。
周りの神社を集める形で合祀したみたい。

2/11 8:24

ここから尾根に上がります。
道は急だが距離は短い。

2/11 8:32

ここが「有智山」の第二候補地。
なんだか平坦でちょっと下に掘りがある。
堡塁にしては手が込んでいる。砦跡でしょうか。

2/11 8:33

直下に竪堀のようなもの。

2/11 8:35

少し離れた場所にもう一つ竪堀。
こんなに近接して峠道は作らないので、掘りで間違えないけど、資料を見てもこのあたりに山城があったって聞かない。

2/11 8:36

三つこぶの尾根は自然林の気持ちのよい尾根でした。

2/11 8:39

植生は奥秩父に似ている。大分で落葉広葉樹主体で薮が全くない尾根って珍しい。

2/11 8:42

道に合流。
巻き道かと思ったけど地図を見直すと、内山と羽飛をつなぐ古道でした。たどるとおそらく下山してしまうので今日はパス。

2/11 8:46

斜面を登ると一気に景色がよくなった。
これから行く本城山が見えている。

2/11 8:47

尾根上は、古い作業林道。下の舗装林道ができるまではここをよく使っていたと思われる。

2/11 8:49

舗装道合流。

2/11 8:52

尾根の上も比較的快適そう。
今日は無理せず下道で行きます。

2/11 8:59

遠くにうつつ山と佩楯山。

2/11 9:02

宝川内集落への分岐点。
地図にはないが古い林道があったのでそっちに。

2/11 9:05

林道終端から尾根に復帰する。
凶暴な低木多し。分岐から林道じゃ無くて、尾根に直接登った方が安全でした。

2/11 9:07

尾根上はすっきり。

2/11 9:12

支尾根もあるので方向は大事。
ただ、罠尾根はないので気は楽です。

2/11 9:15

明らかに切られた道がある。
気になるが、今日は古道巡りが目的ではないので尾根をそのまま歩く。

2/11 9:16

一カ所岩があった。
上からの景色もよくないので登る必要は無いかと。

2/11 9:20

峠まで降りてきた。
さっきの古道はこれかな？結局ここに繋がっていた。

2/11 9:20

国土地理院地図だと単純な峠だけど、四辻になっていて複雑です。

2/11 9:22

法面は登れないので、少し離れた沢から尾根に復帰します。

2/11 9:27

このあたりも手入れの行き届いた快適な道。

2/11 9:33

本城山の東ピークに到着。
なにもない。

2/11 9:34

少し歩いたら偽木段発見。
このあたり何もないけど、どこへつなぐ予定だったのでしょうか。

2/11 9:37

本城山の鞍部の公園に到着。
ここまで（やろうと思えば）車で来られる。

2/11 9:39

宇曽の神様。

2/11 9:41

完全整備されていて景色も抜群です。

2/11 9:43

一座目「本城山」

2/11 9:43

景色もよく簡単に登れて道迷いの心配も無い。
コスパは最高ですね。

2/11 9:54

帰りは舗装道をそのまま下る。

2/11 9:59

基本的に旧登山道をそのまま拡幅舗装したようです。
ちょっと横に旧道の面影が残っています。

2/11 10:02

なかなか急なので、車高が高く四駆じゃないと厳しいかも。

2/11 10:03

休憩所からの景色。高度はだいぶ下がってきた。

2/11 10:09

下界が近づく。

2/11 10:16

ここが本城山の登山口。
路肩に3台くらいなら駐められそう。

2/11 10:18

今日はここからが長い。
次は神ヶ辻へ。

2/11 10:28

小学校の隣に神様の集合住宅。

2/11 10:29

神ヶ辻はあのピークでしょう。

2/11 10:36

舗装されているので楽々です。

2/11 10:42

三辻に到着。

2/11 10:43

まずは三角点へ。
ちょっと薮でした。

2/11 10:48

二座目「神ヶ辻」

2/11 10:48

社殿方向から見た鳥居の方が好きです。

2/11 10:50

帰りは岩戸方向へ。

2/11 10:57

こっちは車は無理です。

2/11 11:03

もうすこし。

2/11 11:07

岡城と臼杵城、府内城をつなぐ城路が通っています。
旧道優先で赤線をつなぐ。

2/11 11:11

横穴がたくさん。
墓地跡かもしれません。

2/11 11:18

旧道なので、たくさん社があります。

2/11 11:23

昔はこのあたりも石畳だったのでしょうか。

2/11 11:27

遠くに傾山が見える。

2/11 11:38

最近ちょっと無理したので膝の調子が微妙です。
腱鞘炎かも。

2/11 11:42

もうそろそろ、「市場」に到着する。

2/11 11:50

「市場」の入り口。
ここから三国街道が分岐し、三国峠を越えて宇目に続いていた。

2/11 11:56

市場ロータリー交差点。
ここが中心部と思いがちですが、ここは新道。
旧道は商店街の中です。

2/11 12:01

赤線をつないだ。
あと犬飼の一区間で大学から神ヶ辻までが繋がる。
さらに清川のもう一区間で祖母山までが繋がって大分横断路二つ目が完成する予定。

2/11 12:10

長田病院跡。
今は居酒屋だそうです。

2/11 12:16

市場の中心部の旧道なので、古い商店がかなり多い。
でも保護されていないお店は潰れて半分はシャッター街になってしまっています。悲しい。

2/11 12:23

三国街道に載った。（今見たら絶妙に旧道を外してしまったorz)
真っ直ぐで内山観音まで行けるはずです。

2/11 12:31

丁石（十一丁）発見。
大体1200mくらい。
逆算すると、三国街道分岐からの距離っぽい？
ここから宇目まで石があったのでしょうか。

2/11 12:37

浄運寺。
ここも有名みたい。今日は足も痛いしパスで。

2/11 12:44

無事カエル
この橋も架け替えられていて、昔は少し場所が違いました。

2/11 12:46

内山観音到着。

2/11 12:49

どうしても、この鳥居の先が気になる・・・。

2/11 12:51

参道はありますが、最近人が歩いた痕跡がほとんど無く、分厚い落ち葉とガレに覆われている。スニーカーだと歩けないでしょうね。

2/11 12:56

石仏発見。
こっち側にも八十八カ所が設置されているみたい。

2/11 12:57

有智山神社到着。
こっちから見ると荘厳です。

2/11 13:03

ちょっと休憩して下ります。

2/11 13:07

石仏はこっちに続いていたのでたどってみます。

2/11 13:10

下はお墓になっていた。
地形からもしかしたら洞窟あるかもと思っていたが、なさそうです。残念。

2/11 13:13

これは・・・ちょっと違いますね。

2/11 13:14

立派な淵がありました。
今見たら上に橋が架かっています。次の課題。

2/11 13:17

立ち入り禁止だった・・・と思ったら違いました。
気をつけて歩きましょう。

2/11 13:18

今日はここまで。近いうちにまた訪れるかも知れません。

撮影機器：

ILCE-9 SONY

装備

個人装備

長袖シャツ Tシャツ ソフトシェル タイツ ズボン 靴下 グローブ 防寒着 ゲイター 日よけ帽子 着替え 靴 予備靴ひも 針金 テーピングテープ 細引（設営用） ザック ザックカバー 昼ご飯 行動食 飲料 地図（地形図） コンパス 笛 計画書 ヘッドランプ マグライト 予備電池 ポータブル充電機 GPS 筆記用具 常備薬 日焼け止め 保険証 携帯 時計 サングラス タオル ナイフ カメラ ストック ビーコン サバイバルシート ツェルト ペグ8本

感想

らる

「有智山（豊後国志）」
三重郷内山村に有り。峰巒秀拔なり。幻巌有り。綺石を出だす。盆景の具に充つ。

意訳）三重の郷の内山村にある。その峰は抜きん出ている。幻想的な洞窟がある。綺麗な石がとれ、それは盆栽で重宝された。

以前から豊後国志に出てくる謎の山の同定に励んでいて、今日はその有智山編。ずっと有智山を「うちやま」と呼ぶものだと思っていたけど、正確には「ゆうちさん」と読む。場所の候補は4つあり、一つ目は「現山説」。二つ目は「蓮城寺の裏山説」。三つ目は「さらに奥の三つこぶピーク説」。最後は「松谷神社のピーク説」。

豊後国志の記述から、おそらくは三国街道を歩いたときの印象を言っているものだろうから、一番目立つ「現山説」が有力で、昔から紫雲石の採掘があったことから、綺石のも当てはまる。しかしこのあたりに洞穴の噂は無い。

次は有智山神社と「有智山」を冠する神社のある二三つめのピーク。今日はそのあたりに洞穴が無いかを探すのが目的でした。結論から言うと、周囲に洞穴と思われるものは無く、有智山神社と名前が変わったのも明治になってからなのでこの説は残念ながら薄いかも知れません。でも稜線上は珍しい落葉広葉樹主体で、奥秩父に来たような気分を味わえます。

最後の四つ目の説ですが、松谷神社前にある岩峰ピークはどこから見ても非常に目立ち、近くに採石場跡もあり、もしかしたら岩峰の麓に洞窟があるかも知れません。次回の宿題です。

大分県主要山岳丘陵一覧 (687/1077)
No.921 本城山（大野南部）
No.923 神ヶ辻（大野南部）

体力　　　★★★☆☆
傾斜　　　★★☆☆☆
不明瞭度　★★☆☆☆
危険度　　★☆☆☆☆
薮指数　　★☆☆☆☆
岩指数　　★☆☆☆☆
天気　　　A