堂満岳第一ルンゼ 雪多くも・・


- GPS
- 06:17
- 距離
- 6.7km
- 登り
- 943m
- 下り
- 945m
コースタイム
- 山行
- 4:49
- 休憩
- 1:28
- 合計
- 6:17
天候 | 晴れでした(^^)。気温は高かったです(^^;)。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
雪は多いですが、なんとも雪質がエグイ(^^;)。山頂まで締まった雪はどこにもありませんでした。一週間でパウダーから全山ザラメに変わっております。来週はどうなるんでしょうね。 |
写真
感想
間違い修正しました(^_^;)。
✕左ルンゼ出会い → ◯B谷出会い
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先週は雪崩もあってバリエーションを避けましたが、1週間たって雪も締まっている頃だろうと、第一ルンゼを目指すことに。二日前のレコによると階段とあったので、しっかり着雪したルンゼを楽しむいいチャンスだと、この時は思っておりました(^^;)。さてさて、出発します。
天気はすっかり靄が晴れ、青空になっております(^^)。下の駐車場に停めたのはいい判断だったか、暮雪山駐車場には車は辿り着けていませんでした。ここでチェーンスパイクを装着し、登山道に進んで行きます。
雪はたっぷりあるも、なんかボサボサで足がはまる。踏まれているはずの場所を踏んでいるのにはまるとはこれ如何に?荷物が重いのもあるかもしれませんが、雪の状態が悪すぎます。先週はパウダーだったのに、1週間でこんなに変わってしまうのですね(^^;)。まあ上は大丈夫だと期待します。
堰堤に到着すると、道を外れたところを踏み固めてスタイルを整えます。そのとき、ついさっき追い越させていただいた3人パーティーが通られたのでちょっと会話することに。お互いルートは違えど堂満岳を目指しているとのこと。また上で会えたら楽しいですね(^^)。見送り、装備が整うと私も出発します。
今日はまだ誰も入っていない様子。まあこの天気ですから後続が来られるでしょう。しかし、登山道でもあのはまり具合。ここは踏み跡が残っているとはいえ、ますますのはまり具合(^^;)。いやいや、最初からこれ?三つ目の堰堤を眺めながら、早くも頭に「撤退」の二文字がうっすら浮かんでしまいます。これ、どうやって越えるの?
通常は右壁から乗り上げますが、足跡は中央近くを越えている。それだけ雪があったんでしょうね。今日はそこは無理。なのでいつもの右壁を乗り越えていくしかありません。なんとか越えると、いつもの風景が現れました(^^)。どこまで行けるか、行ってみます。
チョックストーンは完全に埋まっており、左側を歩いて通過。その先の滝が難所の一つではありますが、ありがたいことにロープが露出していたのと足元が雪で上がっていたので、楽勝で通過。ちなみに左岸のロープも出てました。踏み跡は滝直登(^^;)。よっぽど雪があったようです。
やっぱり巻かずにここまで来るのは楽です(^^)。さて、はまりながらも登っていきますが、踏み跡は固くなっているかと思いきや、ほぼすべての踏み跡ではまる。標高が上がればマシになるかも。とにかく滝を越えたからにはもうトップアウトを目指すしかないので進みます。
ようやくB谷出合へ。第二支稜も魅力的ですが、この雪質から第一ルンゼは今冬最終チャンスかもしれないのでこのまま進みます。ここ、小滝が足下にあるので足がはまるとビビる(^^;)。実際にはまりヒヤッとしますが、刺激せずにそろそろと通過します。
この頃にはトレースは消失。溶けたのかデブリが乗ったのかわかりませんが、どうせあっても何も効かないので気にせず進みます。フラットになった雪面は高度感があります(^^;)。サイドからの落雪に雪崩を予感してビビりながらI字渓谷を通過。この先の後半戦に向かいます。
夏場には崖(滝?)になる場所は、地形が狭くなっているので新雪だとラッセルしても左右から雪が落ちてどうにもならなくなりますが、今日は足がはまっても雪が落ちてこないので蟻地獄ほどではないです。でも上げた足がはまった衝撃で軸足まで落ちること多数。メンタルが試されます(笑)。
その先、ようやく景色が広がります。広がったおかげで景色が変わらないので相変わらずメンタルを試されますが、今日はちょっとずつでも進めている実感があるのでありがたい。というか、ここまで来てこの雪質はどうよ(^^;)?表面は若干クラストしてますが、中はボサボサのモナカ。想定外ですなぁ。雪面は左壁からのデブリで覆われてます。
右に曲がって最後の登り、というか第一ルンゼの終了点を視界に捉えると山頂を感じ始めます。このとき、ヘリの音が聞こえました。今日もどなたか要救護者が出てしまったのでしょうか。ご任務お疲れ様です。ところが釈迦方面に行き、武奈方面に消えたかと思ったらまた戻ってきたような。というか、もしやワシ(^^;)?めっちゃ近くを旋回されて、やがて去っていきました。ご心配いただきすいません(__)。
まあ要救護者スレスレやもんなぁ、とか思いつつも最後の登りを詰めます。振り返って援軍を確認するも本日はなし。こんな好天の土曜日に嘘みたいですが、誰も来ないのか。さて、最後の山頂への登りにかかりますが、なんとここから踏み跡の跡みたいなのが出現。ああ、あの方(kol様)か。同じ景色を見させて下さい!
踏み跡とはいえ深くはまる。しかもなぜか下が空洞(^^;)。実はラスボス?でも同じ景色を見るべく辿ります。最後はシャクナゲを突っ切って山頂直下へ。やったった!誰もいない山頂へ到着しました。その景色たるや、写真を上げてますが素晴らしいものでした。
びわ湖には雲海が広がり、それ越しに北は白山から乗鞍、御嶽、伊吹、中央アルプス、鈴鹿、そして蓬莱。のどを潤しながら満喫(^^)。そのうち堰堤でお会いした3人パーティーが来られました。東レ新道にトレースがなく苦労されたとのこと。なんか道こそ違えど目的は同じ、戦友たちとの再会を楽しみました(^^)。
今日は見たことないところから東稜道がつながっていました。そのうちそこからお二人が現れる。情報交換しつつお話しすると、何とも同じような山行をされているご様子。ついつい話が込み入ってしまいます。またお会いするような予感しかない(^^)/。さて、下山にかかります。
新道もさして歩きやすいわけではありませんでしたが、おそらく最後の急登を避けられたのでしょう。素晴らしい(^^)。覚えておきます。そうして鞍部まで降りるとこの先を迷います。東稜道も一つですが、今の季節しか味わえない冬道も今冬はあとわずかか。ならばと冬道に向かいます。もちろんヒップそりで楽させていただきまーす(^^)!
だがしかし、水分たっぷりのガチ重い雪の前にヒップそりは役に立たず。マジか(T_T)。もう登り返せないし、どうしよう。足のはまりはそれだけ下山したことと脳内解釈して無理やり歩きます。が、手のはまりにポールを見ると、バスケットがなくなっとる!しんどいし、いいことなしや。ひーん!いや、この景色は今しか見られない。後悔なしや!
最後のあたりは意外とそりが役に立ち、楽して登山道に着地しました(^^)。駐車場までの道も、なんかいろいろやりきった充実感。それにしても登山口と山頂の雪質が変わらないというのはなかなか意外でした。しかもほんの1週間前に降った雪なのに。1週間前はパウダースノー。こんなに一気に変わるとは。
思えば12月初旬はまだ暑かったですが、今年の冬は一気に来ました。ということは一気に去っていくのかな。明日は雨予報。最後かもしれないホワイトシーズンを楽しませていただき、ありがとうございました!
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