大山 三鈷峰北東面Aルンゼ 初めての東谷



- GPS
- 10:48
- 距離
- 9.8km
- 登り
- 1,137m
- 下り
- 1,141m
コースタイム
- 山行
- 8:31
- 休憩
- 2:15
- 合計
- 10:46
天候 | 晴 気温高い 1℃〜8℃ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
相変わらず、左腕温存の為、厳しい山行は避けて、前から入ってみたかった剣谷と東谷、そして阿弥陀滝を懸垂下降したかった思いがあり数年前に計画を立てたことがあるのだが、ずっと実行できなかった計画をやっと実行できた。元々は単独で計画だったが前日に1人増え2人でのアタックとなった。気温が高く雪が悪かったので正直、1人だと取付までが大変だったと思うのでパートナーmに感謝。1人だと、あと1時間ぐらいは遅くなったかもしれない。Aルンゼは遠目から見ると「あんな処、登れるのか!?」と不安に思う斜度に見えるが山アルアルの近づけばナントカナルの感じの雪壁だった。ロープを出すほどでもないので余計にそれなりの技術経験は必要だと思う。
南光ヶ原を5時18分に出発
参道に入ると今年一番の積雪量、しかし明け方にも関わらずストックを刺す雪は柔らかく、早くも嫌な予感。しかも、なんかお腹痛い、、、やはり朝、カレーを食べるのは止めよう、、、
悪い雪を登り下宝珠着、前に2人と3人のパーティーがいて多少助かった。下宝珠から剣谷に降りるのは初めてだ。雪は悪いがワクワクの気持ちの方が強い。絶対、ないだろうと思っていたトレースが剣谷に降りて行っている。少し、残念な気分。谷を暫く下ると阿弥陀滝に出る、阿弥陀滝の少し手前で先行者に追いつく。2人は三鈷峰の北陵に行くという事だ。我々は楽しみにしていた阿弥陀滝のラッペル地点へ、完全に雪が積もり水も流れてなく、滝かどうかイマイチ判断ができないぐらい。クライムダウンのできそうだったが、この為に持ってきた50mロープ2本、使わないとただの重りになってしまうのでロープを出す。落口から少し上部の太い木を支点にして降りて行く。雪の奥にも水は見えないが、雪がスカスカでクライムダウンしていたら、ヤバかったかもしれない。ロープを5mぐらい余してラッペル終了。楽しみにしていた阿弥陀滝は滝っぽい感じがしなかった。ロープを片付け東谷を目指す。水流がある川も出てきてルーファイに注意しながら進む。更に雪が悪くなってきて疲れるが初めての景色の連続は楽しい。東谷に入るとさらに冒険感ある良い感じ。ルーファイに気をつけながら、両岸からの落ちているデブリを上をトラバースしていく。
09:50Aルンゼに入る谷へ到着、大休憩
蒼い空に見慣れない角度の三鈷峰と「あれ、登れるのか?」と思ってしまうルンゼが見える。もしかしたら、あそこに見えるルンゼではなく、もう少し緩いのルンゼが隠れて見えないのかな?と考えてしまうが、できれば正面に見える一番カッコイイルンゼがいいな〜といろいろ考えてしまう。
相変わらず雪は悪い、足下もワカンのまま進んで行く、だんだんと斜度ができてきて大きなデブリが流れてきている左側からの谷付近でアイゼンに交換、Aルンゼを目指す。アイゼンに履き替えたのが早かったか!?と思うほどの悪雪だがワカンで登れるには固いデブリが雪面に乗っているので難しそう。少しでも固い処を求めると、どうしても雪崩れラインに入ってしまうので数メートルずらしジワジワの登る。Aルンゼの左岸側の安全地帯末端まで、黙々と頑張る。左右の谷からは小さな雪崩れが起き始めているが、まだ問題なさそう。尾根末端到達、上部、右側の谷から数分起きに小さなチリ雪崩がくる。息を整え、次のチリ雪崩がくる前に登り始める。このあたりだけ急に氷っぽくなり、とたんにアックスの先とアイゼンの先しか入らなくなるが、私はこっちの感覚の方が好きだ。漸く楽になったと思ったが、すぐに雪は柔らかくなってきた。上を見上げると稜線らしき空が見えるが、なかなか近づかない。ダブルアックスで時々、上を警戒しながら高度を上げていく。上を見上げると下から見えなかった大きなクラックができている。クラックの末端にもう少しで日が当たりそうだ。とりあえず、あのクラックを早く越えたい。ペースを上げてクラック付近に行くと更に雪が悪くなり、嫌な感じがする。パートナーに注意するように指示して安全地帯へ急ぐ。漸くずっと見えていた蒼い空の場所に到達、美しい北壁が見えた。ここから50mほどで三鈷峰のピーク、雪が崩れて深い穴にハイマツが見える、尾根の向こうは、どうなっているかわからないので、年の為、初めてロープを出して確保してもらい登攀、45mぐらいロープを出す。フォローを引き上げ、最後はコンテで三鈷峰のピークへ到達。大山へ通い初めて10年ぐらいにはなるが、初めての三鈷峰ピークは完璧な蒼い空と美しい北壁と弓ヶ浜、ちょっと感動した。パートナーと握手をして下山開始。救助隊ルートから元谷へ下り、疲れた足に鞭打ちながら、南光ヶ原へ戻った。
行ってみたかった東谷の雰囲気は最高でした。また違った角度から見る三鈷峰は、面白そうな尾根やルンゼがまだまだ、たくさんありそうで今後が更に楽しみになってきた
阿弥陀滝落口付近でお話させてもらった者です。
雪悪かったですね!私達はずっとラッセル地獄で、すごく時間かかりました。途中から手を振ったら気がついてもらえてすごく嬉しかったです。北東面Aルンゼも行ってみたいと思いました。おつかれさまでした。
コメント、ありがとうございます!記録みました〜
17時山頂着、大変でしたね〜(笑)我々も雪悪く、かなり体力消耗しましたが
良いトレーニングになりました!今年は、まだまだ大山楽しめそうなので
お互い気をつけて、楽しみましょーーー!またどこかで〜!
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