下地森〜貝吹岳 秋田側から周回


- GPS
- 08:47
- 距離
- 10.1km
- 登り
- 854m
- 下り
- 1,010m
コースタイム
- 山行
- 8:13
- 休憩
- 1:09
- 合計
- 9:22
過去天気図(気象庁) | 2025年03月の天気図 |
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アクセス |
写真
感想
1月26日に国道46号から生保内川に下りて対岸の尾根を登った際、秋田岩手県境に立つ下地森の姿と、山頂に向けて弯曲しながら伸びる明瞭な尾根が目に止まった。下地森へは過去一度、山頂を通過したことはあるが、ぜひこの尾根を登って登頂してみたい。山頂直下は急斜面で、敗退もあるかもしれない。もし登頂できたら、県境稜線を縦走して、周回ルートを描きたい。
ワカンを着けて歩き出す。1月に歩いた経験が生きて、生保内川へはあっさりと下り立った。ただ下地森への尾根末端に取り付くには、生保内川を一旦左岸側に渡渉し、すぐまた右岸側へ渡り返す必要があった。スノーシューに換装して尾根に取り付く。凍った雪面の上に新雪が積もり、ワカンよりは爪の利くスノーシュー向きの雪面だ。
予想通りの登り易い尾根で、特に右手、生保内川流域の山深い雰囲気が清々しい。遠くに愛着のある志渡内畚が見える。山頂直下の急斜面を前にして、アイゼンに履き替える。新雪の急斜面に取り付いて、もがくようにじりじりと登り、「登ってる感」が感じられて心地いい。白い霧氷の低木の下なので、恐怖感は無い。振り返った時の、生保内川に幾重にも支尾根を張り出した県境稜線や羽後朝日岳方面の眺めが素晴らしい。
下地森山頂を過ぎてすぐ、再びスノーシューに履き替えた。幅広い県境稜線を、前方に秋田駒を眺めつつ進む。貝吹岳山頂では10数人と思われる団体さんがいて、びっくり。私は人見知りをするわけではないが、団体さんに気後れして、挨拶もせずに少し離れた所を通り過ぎた。その後も続々と登山者が登ってくる。トレースはあるだろうなと思ってはいたが、貝吹岳はこんなにも人気の山だったのか!トレースを外して下っていたら、大きく踏み抜いた(笑)。
仙岩峠から先にも、お一人と思われるトレースがあった。その方はP887手前から北方へ向かったようだ。P887手前で休憩後、トレースから解放されて南に伸びる幅広い尾根へ。この尾根は歩き易かったが、最後、国道へ下りる所がポイントだった。
南南東に下る尾根を把握しつつ、南西に下る主尾根を少し下る。立ち止まって、生保内川対岸に見える尾根の位置や、この南西に下る尾根の先にあるP648と思われるピークが見えること、さらには眼下の国道の状況など、総合的に考えて、先ほど通り過ぎた南南東への支尾根に移動。最後は沢地形の急斜面を下って、国道上の熊見橋の下をくぐり、駐車地点に到着した。
今回のルートは林道歩きがなく、多くは明るい広葉樹に覆われている。人工物が多くて興醒めではあるが、下山の尾根では県境稜線や時折羽後朝日岳方面が見えて、楽しいスノーシュー歩きだった。
コメント
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お疲れ様でした。kamadamさんにとってのハイシーズンがやってきましたね。
膝が悪いのですが、今年も朝日岳、志度内畚、二ノ沢畚方面に行こうと思っています。今年は昨年kamadamさんが歩いた志度内畚山頂前後を私も歩きkamadamさんが見た光景を見る、というのが目標です。
mametan3さんなら、私が1月に少しだけ入った長大な稜線を辿って志渡内畚まで往復という超ロングルートも行けそうな気がします。決して急かすつもりはありませんが
アスリート並みの毎日を送られているmametan3さんには遠く及ばないものの、私もこのシーズンに向けて体幹を鍛えるなどしてきました。でも実は体調を崩して、今は体力がかなり落ちました。今回の山はこれまで以上に心を込めて歩いた気がしています。
でもまだまだ「原始の匂いあふれるエリア」に身を置きたいものですね
今回も感動的ショットの連続に身体が震えました。
差し詰め・・・
(No14)獣も(侵入を)躊躇う神聖斜面?
(No.16)登頂確信の一瞬?
(No.20)感動溢れる長い県境?
(No.27)リスキーな匂いも、緊張の下りバーン?
画像からのピント外れな妄想ですが、今回も有り難う御座いました。
今回も詳細にレコをご覧いただき、ありがとうございます。
この日は好天に恵まれ、風もほとんどなく、最高の雪山登山日和でした。
下地森からは羽後朝日岳を源流とする生保内川流域の山々や県境稜線がよく見えました。今回のルートは、小粒ながら登りごたえある下地森登頂後、アップダウンが少なくて比較的幅広い県境稜線を歩くというもので、仙岩トンネル岩手側口からの貝吹岳ほどでなくとも、結構人気が出ても良さそうな、いいルートだったなあと勝手に思っているところです。生保内川右岸側にある尾根取りつきに達するまで、一旦左岸側に渡らなければならなかったので、渡渉が可能な時期という縛りはありますが・・
生保内川流域は和賀山塊の核心部の一つと言えるのではないでしょうか。広いブナ尾根の中に身を置き、ゆっくり一泊してみたいものです。
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