爺ヶ岳東尾根冬季VR まさかのアイゼン壊れて大ピンチ！

2025年03月15日(土) [日帰り]

• GPS: 08:05
• 距離: 12.2km
• 登り: 1,642m
• 下り: 1,770m

コースタイム

日帰り

• 山行: 7:37
• 休憩: 0:29
• 合計: 8:06

距離 12.2km 登り 1,642m 下り 1,770m

4:27 スタート地点
6:10 6:15 ジャンクションピーク
6:58 7:00 ピーク3
7:41 ピーク２
8:19 8:20 矢沢の頭
8:23 ピーク１
9:05 9:16 爺ヶ岳中峰
9:32 ピーク１
10:04 10:12 ピーク２
10:46 ピーク3
11:13 ジャンクションピーク
12:30 12:32 鹿島山荘
12:33 ゴール地点

スタート直後でログが取れてなかったので、途中から取り直しました。

天候

ガン曇りだけど視界良好

アクセス

利用交通機関：

自家用車

鹿島山荘登山口駐車場　無料
7〜8台程度で満車　
注　道路と駐車場の境に段差があって、バックで駐車するとフロントバンパーがアスファルトにぶつかりますのでご注意下さい。（自分含めて皆さん漏れなくぶつけてました（泣））

コース状況／危険箇所等

登山口にポストあります。
スタート直後の急登はだいぶ土が出て来てました。
稜線上はまだまだたっぷり雪が有ります。

その他周辺情報

上原の湯（わっぱらのゆ）　￥５００　内湯のみ
施設は綺麗です。温泉はけっこう熱めです。
大町市営の温泉で、来場者は地元の方がほとんどです。
https://kita-alps-wappara.com/

写真

3/15 15:59

おはようございます。
4時出発時点で駐車台数5台とガラガラ
朝から道路との段差に車のバンパーぶつけてテンション↓

3/15 16:00

登山ポスト

3/15 16:03

登山口

3/15 16:48

東尾根はスタート直後がいちばんの急登！
斜度が50度はあるでしょうか・・
行きも帰りも嫌になります

3/15 17:43

暗闇の中暫く登ると、背後が明るくなってくる

3/15 17:56

空はどんよりな曇り空

3/15 18:04

まだまだ急登

3/15 18:11

ピークに出るとちょこっと鹿島槍

3/15 18:11

目指す爺ヶ岳

3/15 18:11

眼下には大町、松川、安曇野の市街地

3/15 18:12

北信五岳方面も見えてる

3/15 18:16

3月だけど雪がたっぷりの稜線

3/15 18:28

それにしても飽きるほどの登り

3/15 18:31

やーーっと視界の開けた場所に出た

3/15 18:32

おおー、鹿島槍！
曇ってて見えるか心配だったけど、しっかり見えてる

3/15 18:32

浅間山、四阿山方面
日の出は見え無さそう

3/15 18:42

少しだけ太陽が顔を出す

3/15 18:45

同じ登りでも景色が見えると楽しい

3/15 18:49

どらやきでおやつタイム

3/15 18:59

鹿島槍が近くなった

3/15 18:59

ピークの一等地にテン泊の跡
ここは360度開けてて最高な場所ですね〜

3/15 19:13

小蓮華、白馬乗鞍方面は陽が差してます

3/15 19:15

さあどんどん登ります

3/15 19:20

時たまクラック
深そうです

3/15 19:28

標高を上げるとナイフリッジ状の尾根に

3/15 19:38

左手に薄っすら槍ヶ岳

3/15 19:38

だいぶ上がって来ました

3/15 19:39

たまに太陽も

3/15 19:40

さあさあ来ました核心部

3/15 19:40

雪質固めでアイゼンは良く効きますが慎重に行きます

3/15 19:41

見るだけで怖っ！
なるべく谷に目をやらない

3/15 19:44

長〜いナイフリッジ

3/15 19:45

木々の上を歩く程の雪
何メートル積もってるのだろうか？

3/15 19:48

絶対にミス出来ない・・

3/15 19:48

緊張する場所がまだまだ続く

3/15 19:53

登って登って

3/15 20:14

ようやくP1矢沢の頭到着

3/15 20:14

目の前に針ノ木岳、蓮華岳

3/15 20:15

その横には槍ヶ岳、穂高

3/15 20:15

槍ヶ岳

3/15 20:16

左手には餓鬼岳、燕、大天井他

3/15 20:16

そして爺ヶ岳中峰をロックオン！

3/15 20:21

この最後の登りがまだ長い

3/15 20:31

山頂に登山者が見える

3/15 20:31

東尾根を振り返る

3/15 20:33

年末遭難の残骸
すっかり目印に

3/15 20:55

山頂から左に巻いて

3/15 21:00

急登のビクトリーロード

3/15 21:03

爺ヶ岳中峰登頂ーー！
風も微風で穏やか
誰も居ない貸し切りです！

3/15 21:06

まず自撮り（笑）

3/15 21:06

そう、これこれこれ！
これが一番見たかった！
厳冬期の剱岳！

3/15 21:07

やっぱり剱岳には雪が似合う
岩と雪の殿堂剱岳

3/15 21:07

そして立山
今年は例年以上に真っ白

3/15 21:07

爺ヶ岳南峰から針ノ木方面

3/15 21:07

針ノ木岳

3/15 21:08

やっぱり顔にしか見えない（笑）

3/15 21:08

横長の蓮華岳

3/15 21:08

槍ヶ岳、餓鬼岳、燕岳、大天井岳など

3/15 21:08

槍ヶ岳、穂高

3/15 21:09

大天井、常念

3/15 21:09

大天井岳

3/15 21:09

常念岳

3/15 21:09

北穂、奥穂、前穂

3/15 21:10

立山、剱、毛勝三山

3/15 21:10

そして鹿島槍

3/15 21:10

ドーンと！
登山道も見えます

3/15 21:11

北信の山々も良く見える

3/15 21:11

浅間、四阿山

3/15 21:12

大町、松川、安曇野市街地
奥には八ヶ岳

3/15 21:12

飯縄山と奥には谷川〜越後の山々

3/15 21:13

爺ヶ岳北峰
雪庇が凄い！

3/15 21:13

埋もれてる冷池山荘

3/15 21:14

一周眺めて、最後はやっぱり剱岳

3/15 21:14

堂々としてます

3/15 21:14

アップで眺めて

3/15 21:14

鹿島槍を見たら

3/15 21:18

下山しまーす

3/15 21:22

また来た尾根を戻ります

3/15 21:35

雲が厚くなってきた

3/15 21:35

針ノ木、蓮華見納め

3/15 21:35

槍ヶ岳、穂高も見納め

3/15 21:36

そしてP1からの下り

3/15 21:37

当然ですが、行きが急なら帰りも急

3/15 21:49

そして核心部

3/15 21:51

こう見ると凄い場所
この後突然ハプニング

3/15 22:13

急斜面下山中、歩きずらいと思ったら左足に違和感
なーーーんと！左足のアイゼンの先が、お、折れてる！
しかもナイフリッジのつづく難所！
まさかの緊急事態、どうする？
考えても仕方ないので、片足アイゼンとピッケルで降りるしかない・・

3/15 22:13

ナイフリッジと急斜面を超慎重にに降りる
ナイフリッジは1歩1歩慎重に
急斜面はひたすら3点支持のバックステップ
写真撮る余裕なし！
絶対に滑落したくない！

3/15 22:31

P3ピークまで降りて来てようやく写真撮る余裕が
これでよくナイフリッジと急な下りを降りて来たもんだと、心から安堵する

3/15 22:36

ここで鹿島槍も見納め

3/15 22:48

市街地も朝より視界が良くなった

3/15 22:49

北信の山々も見納め

3/15 23:06

ハプニングの爺ヶ岳よさらば！

3/15 23:30

でもまだまだ続く急斜面の下山

3/16 0:07

ここからまた気を遣う
もう脚パンパン

3/16 0:17

ゴール近くになると土の露出が多くなる
歩き辛い・・

3/16 0:29

そしてハプニングに見舞われながらも無事にゲザーん！
ホッとして急に腹も減る（笑）

3/16 0:30

7年使ったシモンのアイゼン
まさか折れるとは・・

3/16 0:31

駐車場には残り2台しか居ませんでした。
朝から車ぶつけたり、アイゼン壊れたりで散々な1日でした〜

撮影機器：

ILCE-5000 SONY

感想

yu-ban

今年も行きたくてなかなか行けなかった爺ヶ岳東尾根。
ようやく行けたと思ったら、まあ散々な1日でした。
週末になると駐車場争奪戦になる東尾根なので、夜中の2時前に到着。
が、争奪戦どころか到着時で駐車台数たったの3台で拍子抜け。
取り敢えず前駐車したものの、帰りを考えてバックで入れ直ししようとしたところ、道路との段差が深く、そこで「ガコッガガガ！」と激しい嫌な音が・・
降りて見てみるとバンパーの出っ張りの部分がガリガリに！
メチャメチャショックで帰ろうと思ったのですが、気を取り直して車をまた前駐車にし直して4時まで仮眠。
出発時になっても登山者は増えず、スタート時で5台のみです。
登り始めてすぐに超急登の東尾根の洗礼を受けます。
アイゼンは初めから着けてますが、土が出てる場所もあったりで登りづらい。
P3辺りを過ぎると徐々に東の空が明るくなって来ますが、空はどんよりした曇り空。
それでも遠望は悪く無く、P2まで来ると晴れの時に見える山々と同じくらいの景色で登る気力が湧いて来ました！
P2から先は、東尾根核心部のナイフリッジと急登の連続するポイントです。
ナイフリッジにはしっかりしたトレースがあり、雪質もやや硬めでアイゼンも効くので、歩いても安定感は良いです。
急斜面は、最後のP1直下がトレースがあちこちにあるので惑われ易いですが、ほぼ真っ直ぐ登りつめるように登ればP1に到着です。
P1からは爺ヶ岳がすぐに目の前で、左手に針ノ木、蓮華、槍ヶ岳、穂高、大天井などが、右手には鹿島槍、振り返ると北信の山々、浅間山などが曇り空ながらもはっきりと見えてます。
ここまで来れば山頂はすぐそこ。風も穏やかで気温も少し高め、山頂から見える剱岳が早く見たくて、少しペース上げて山頂へ。
山頂に無事に着くと、見たかった剱岳がハッキリ見えてテンションアップ！、そして誰も居ない貸し切り！
他にも、360度グルっと山々がしっかり見えてるので、写真を撮りながら景色を堪能。
10分程眺めたら、もったいないけど寒いので下山開始。下山はアイゼンも良く効くのでサクサクと降ります。
矢沢の頭を過ぎて、急下りの斜面を下ってナイフリッジをいくつか過ぎた辺りで異変が・・
突然左のアイゼンが外れてブラブラになってて、あれ？と思いながらまた着けようとすると前の金具がポロっと・・　
？？？　良く見ると、なーーーんとプレートが折れてる！　しかもまだ難所の途中。
まさかの事態に、どうにもこうにも補修もやりようが無く、片足アイゼンとピッケルで降りるしかなく、とにかく滑落しない様に慎重に降りるのみ。
ナイフリッジは右足アイゼンを良く効かせてピッケルでバランスを取り、急な下りはひたすらバックステップで3点支持確保しながら降りるの繰り返し。
P2までの難所を、かなりの時間をかけて何とか滑落せずに無事にクリア。
もうここから先は緊張感から解放されて、早く下山して温泉に入る事だけ考えて最後まで片足アイゼンで慎重にバランス取りながら無事に下山。
アイゼンは恐らく7年も使った事による経年劣化かなと思いますが、折れるのはなかなか聞かないのでいい経験になりました。
普段、道具の手入れはしてる方ですが、アイゼンのチェックはひび割れなども見る必要がありますね。
それにしても今回は、朝から車がキズ着いたり、登山中にアイゼンが壊れたりと思わぬハプニングに見舞われた1日でしたが、無事に自宅まで帰れて本当に良かったですね。