谷川岳 マチガ沢から東南稜（単独）
群馬県
新潟県
アヒル班長
体力度について
- GPS
- 10:52
- 距離
- 13.3km
- 登り
- 1,756m
- 下り
- 1,757m
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標高グラフを拡大コースタイム
- 山行
- 9:51
- 休憩
- 1:02
- 合計
- 10:53
| 過去天気図（気象庁） | 2022年10月の天気図 |
|---|---|
| アクセス | |
| コース状況／ 危険箇所等 |
東南稜ルンゼ内はヌメヌメ。とても悪い |
写真
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感想
東尾根の次は東南稜、どうせならマチガ沢からと沢靴沢装備で出発。
厳剛新道からマチガ沢に入る。沢登りは前菜、あくまでアプローチと思っていたのだがそこは3級沢、普通に沢登りとしても充実していた（普通に難しい部分アリ）。巻きへの側壁が思いの外悪かったり、途中のなんの変哲もない2m平滝、ヌメヌメ過ぎてかなり手こずった。
沢パートをクリアし東南稜取り付きでクライミングシューズに履き替え。悪いと聞いていたのでソロシステムを使おうと支点設置していたところ、後続の3人パーティーに追いつかれる。システム使って待たせるのも悪いし面倒だな・・登りは�元蕁ΑΔ茲轡侫蝓爾嚢圓辰討靴泙�う！何とかなるはずと突っ込む。
登り始めてすぐにフリーで突っ込んだことを後悔する。ホールドはあるがヌメヌメ、なるほど悪い。意識を集中し落ちないように慎重に1P目をクリア。さて2P目、眼前には黒光りする岩と朽ちかけた残置スリング。行けるのかこれは・・
数メートル登って残置の辺りで行き詰まる。足はあったので立てたのだが一手がどうしても見つからない。そのうち腕もパンプしだす、これは非常にまずい。と、手掛かりにしていた人の頭ほどの石がいきなり剥がれ、自分の腕に圧し掛かってきた。
これは逆に幸運だった。取り付きには後続のパーティーが店を広げている、そのままラクしていれば直撃は免れなかっただろう。
「すいません岩落としまーす！逃げてくださーい！」あらん限り大声で叫ぶ。パーティーが退避したのを見計らい「ラーク！」漬物石がルンゼを飛んでいく、恐ろしい勢いで弾けながら転がっていく。もし人がいたら・・背筋が凍った。
このままでは力尽きる。右を見ると外傾したバンド、そちらに活路を見出しトラバース。しかしこのバンド、スラブ上でホールド乏しい。荷物担いだフリーソロでこのスラブトラバースは普通なら御免こうむりたいが、抜けるしかない。一か八かの一手デッドで次のホールドを取り、突破。死ぬかと思った。
バンドを抜けた後は踏み跡がいくつかあり一安心、気を抜かずに�卦蘢�度の岩場を登っていく。しばらくすると切れ落ちたチムニーの向こうに壁。難しくはなさそうだったがビビり入っていたのでチムニーを突っ張りで下におり草付へ。これは後で見ればせっかくのヒーローリッジを途中で降りるルートであり残念。
草付から指呼の間でオキノ耳へ。山頂〜登山道は紅葉シーズンという事もあり大勢のハイカーで賑わっていた。突如現れたガチャ付けたオッサンに奇異の目が突き刺さる・・まあ気にはならないほどの達成感、安堵感。心の中で小躍りし装備解除。
帰り登山道からヒーローリッジを登る後続パーティーを望む。周囲から「え〜あんなとこ登るの〜」の声、僕も登ったんです・・とは流石に自己顕示欲強すぎなので自粛。
渋滞する天神尾根を嫌い西黒尾根を下山。紅葉のマチガ沢から東南稜を見ると改めて達成感を感じ、長い登山道も少しは楽に感じるのであった。
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