リハビリにシーズン終わりの流れ尾から氷ノ山


- GPS
- 09:04
- 距離
- 10.3km
- 登り
- 961m
- 下り
- 970m
コースタイム
天候 | 曇りのち雷雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
雪のシーズン最後とあって今回一番やっかいな流れ尾は雪の状態が数十メートルごとに変わり、安全を期すためスノーシューやアイゼン、そしてつぼ足まで、マメに付け替えながら歩くハメになった。 尾根道の2〜3割にもう雪が無い状況と、これから高温の日が続くらしき天気予報を考えると、この尾根に関する限りもう雪を期待して入る時期は終わっていると思う。 |
写真
でも例年シーズン終了前後、まだ機材整備らしき人達が車駐めてる時期は駐車場開いていて、無料で駐めさせてもらってる。
この日はまだ福定親水公園への道は通行止めで、いつも通りこちらに駐車。
今回も大変だったが、なんとどうもワンコ連れで来た人がいるみたい。
この少し手前、傾斜が一番急なところの雪にはもう結構大きくクラックが入ってたので、これからしばらく高温の日が続くうちには崩れる可能性も。
とりあえずここで軽く飯休憩。
岩が出てたりするので履いてたスノーシュー脱ぐハメに。
そのままつぼ足で上りだしたら部分的にツルツルの氷が残ってる所と地面が泥濘んで滑るところが交互に出てくるような状態。
アイゼン着けるべきか悩みながら歩くことに。
結局最後までラッセルと言うほどのものは無かったが、それでもこの日の緩みかけ、時にズボる雪にはスノーシューで正解だったし、ロープ場あたりからは念のためにピッケル出せばよかった。
しかし周りの山はもう雪もまだら。
ほんとは毎年行ってる東山にべったり雪が付いてたら行きたかったけど、この状態ではもうこのあたりの山域の雪シーズンも終わりのよう。
この冬は雪が多すぎ、地蔵堂から氷ノ山越で来たときはあまりの雪質の重さに甑岩までも到達出来なかったし、南の戸倉トンネルからの県境尾根も暴風で三ノ丸撤退と、まだここまで来てなかったのでとりあえず来れてよかった。
雪の表面もズルズルになってきて冬の道から最後一ノ谷休憩所に下りてくる急斜面はもうスノーシューではコントロールが難しく怖かったのでここでアイゼンに履き替え。
このあたりで小雨が降ってくる。
ここまでどこで外そうか迷いながらアイゼンのまま下りてきてしまったが、さすがにもう外そうと小雨の中小屋前でひと休憩しながらつぼ足に。
しかしこの直後スキー場への斜面の急な下りですぐ後悔することに。
そこはもう雪もある程度固まって踏み跡も階段状にしっかり付いてはいたんだが、雪が深い分踏み跡も深く、両膝が痛む身にはすごい辛い状態。
出来るだけ一歩を小さくすると半分凍ってて滑るところとズボるところがあちこちに。
これではつぼ足では慎重になってしまって久しぶりでもう疲れ切った足では怖いし捗らないので坂の途中でまたアイゼン付け直し。
植林帯の中を下ってくる間はほとんど感じなかったけどスキー場に出ると結構な降りになってた上になんと雷まで。
ほんとはスノーシューに履き替えたかったけど怖くてそのままズボズボ踏み抜きながら必死に屋根のあるところに。
ある意味この部分だけが今回プチラッセルと言えたかも。
この後は朝上ってきたときの林道ではなくゲレンデから駐車場直通の道を下りたが、ゲレンデの雪はまだ禿げることなく最後まで結構残っており、なんでもうとっくに営業終了したのか疑問に思いながら歩いた。
例年鳥取側の若桜スキー場よりこちら側の方が早く終わるが、もしかすると今年もそう見込んで人手を確保出来てなかったのかななどと想像。
ここで気が付いたが、自分のハードシェル、もう何年も山行く度に洗濯するだけで使ってきたが、上下とももう撥水が全く無くなってることが発覚。
今回は暖かかったから良かったけど、この春こそ久しぶりに撥水剤につけ込まないと。
雪は結局橋の手前までずっと続いてて最後までスノーシュー履いたまま下りて来れた。
装備
個人装備 |
長袖シャツ
長袖インナー
ハードシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
アウター手袋
予備手袋
防寒着
ゲイター
ネックウォーマー
毛帽子
靴
ザック
アイゼン
スノーシュー
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
水筒(保温性)
地図(地形図)
コンパス
笛
ヘッドランプ
予備電池
GPS
ファーストエイドキット
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ストック
カメラ
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感想
家の事情とインフルを長引かせてしまった上に新しい冬靴にケチも付き、おかげでせっかく雪の多かったこのシーズン、丸一ヶ月以上登れないまま春到来。
やっと動けるのでまだ雪残ってそうなところとなると行動範囲内ではやはり氷ノ山。
リハビリのようなもんだから楽なコースをと思ったが、選んだのはなぜか流れ尾から東尾根の周回。
しかもこれやるときはいつもスキー場営業中で途中までリフトに乗って上がってたのを、営業終了でリフトそのものが動いてないとなると下の駐車場から歩いて上がることに。
リハビリのはずがなんでこんなことになってしまったのか。
やはり少しでも多く雪の上を歩きたかったので無意識のうちに欲張ったとしか。
ところが行ってみれば一番肝心の流れ尾の核心のロープ場周辺は雪ほとんど無し。
またこの暖かさの中、薄く残った雪の部分は所によってどんどん状態が変わり、つぼ足からアイゼン、スノーシューと履き替えねばならず、年や時期によっては尾根の最初から最後までスノーシューだけで上れてしまったりすること考えると相当面倒。
この日、下は10度以上で中腹から上も5〜6度ともう暖かく、ある程度溶けてまた凍結してを繰り返した締まった雪と下がもう空洞で抜ける雪とザラメ状でズルズル滑る雪と、次々状態が変わってスノーシュー付けるのかアイゼン付けるのか、手間でも適切な判断が求められるところもあり、また尾根の上部では微妙に雪が残って崖部分で手が無かったり、最上部の雪の急傾斜ではザラメってズルズルで手が突っ込めなかったりしてこういうときのために持って行ってたピッケル出す手間を惜しんだのを後悔したり。
思ったより面倒で危なく、一ヶ月ぶりの上に駐車場からスキーゲレンデも歩いて上った足には結構な負担で、リハビリどころか山頂避難小屋に着いたときはもう足ガタガタ。
そのあとはまだ十分雪の残ってた東尾根冬の道あたりまでは快適だったものの、冬の道から一ノ谷休憩所に下りる急斜面あたりから気温10度でまた雪が緩みだし、スノーシューが滑って一度転け、雪がまだらな東尾根をアイゼンで歩き、避難小屋で一度アイゼン外したもののスキー場への最後の斜面の下りでやはり怖くてアイゼン着け直しと、この日はスノーシューとアイゼン共に3〜4回着け直したと思う。
あげくに最後東尾根登山口に降り立ったあたりでは雨も強くなり、遠くで雷まで鳴り出して大焦り。
スキー場内はアイゼンのままでは踏み抜いてしまってまともに歩けないのでスノーシューに履き替えたいが雷が怖くて立ち止まれず、とにかく庇があるところまでの何十メートルかがこの日一番速く歩いたところか。
最後は雪たっぷりなのに誰もいない雨で薄暗いゲレンデをスノーシューで下るというなんかシュールな光景の中、リハビリにはほど遠かったコース状況に気力体力共に疲れ果てて車にたどり着きました。
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