八溝山塊 久慈川 稲沢川右俣遡行 左俣下降
福島県
mooree
- GPS
- 04:26
- 距離
- 8.2km
- 登り
- 429m
- 下り
- 430m
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| 天候 | 晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2025年04月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
|
| コース状況／ 危険箇所等 |
久慈川水系 稲沢川 右俣遡行 左俣下降 体感1級上 ラバー向き 水量少ない 魚影見ない 雪渓なし 右俣女滝10m ��+級 左俣男滝3段20m �元� ■アプローチ 猪除けゲートから稲沢川左岸の未舗装林道を進む。 すぐ入渓してもいいのだが、あまり入渓したくない渓相なのでしばらく林道を歩く。 途中何個か分岐があり、沢に向かっての踏み跡と滝見の為の道とに分かれる箇所があり、滝がある二俣までは山側に付いた踏み跡を追う。 しばらく行くと左俣の男滝がチラ見してきたので、適当に沢に向かって斜面を下ると、ちょうど二俣地点に降り立ち入渓。 歩き出しから入渓まで20分。 ■右俣遡行 入渓して左俣の男滝を観察してから右俣へ進む。 入渓する前から沢を眺めた時に一目でラバー向きだと分かる岩質で、思った通りラバーのグリップはいい。おそらく花崗岩だろう。 右俣に入って少し進むと沢は右へ90度曲がる。曲がった先を見るとゴルジュ地形になり、その先に女滝10mが聳え立つ。手前に「女滝」と看板があった。 聳え立つと言っても滝は滑滝風で威圧感はない。 上部が少し立ってるが、水線から問題なく直登出来る。 その後もちょくちょく滝が出てそれなりに変化はあるが、平凡な区間も長い印象。 詰めは、二俣は全て水量の多い方へ進み、水が枯れてからは四ツ沢のピークに繋がるコルを目指して進路を取る。 最後は藪漕ぎ無しでコルに詰め上がった。 ■左俣下降 詰め上がった尾根には登山道は無いが、里山では良くある踏み跡は明瞭であり、四ツ沢のピークに向かって一登り。 ピークを踏んだ後は左俣下降地点を目指して尾根を少し南下。 藪の薄い斜面を下り左俣下降に入る。 左俣は至って平凡。滝は小滝が3〜4個くらいで、遡行価値はないと言っていい。 あっという間に出合いの男滝の滝頭に辿り着く。 ■男滝3段20m 試登 トップロープで試登する為、まず滝身を懸垂下降。普通に懸垂するなら滝身は選ばないが、登攀ライン沿いに支点を取りながら懸垂。 下まで降りてから登攀するつもりだったが、スリングが足りなくて下から5m辺りから登攀開始。 下部の斜めバンドはかなり怖い。そのあとはワンポイントどっかぶりシャワーで攀じり、上部は簡単。 その上に2段目の斜瀑2mと3段目5mがあるが、3段目は滝身ラインがチョイ渋。 リスは豊富。岩も固い。下部の斜めバンドからシャワーまでで多めに支点が欲しいので、リードはハーケン多めに持った方がいい。 巻くなら右岸。左岸は大高巻きするか、右俣との中間リッジになるが、この中間リッジはかなり悪いのでやめたほうがいい。 滝を後にしてしばらく沢を下り、短い橋の辺りで脱渓。 |
| その他周辺情報 | 産地直産市場 JAしらかわみりょく満点物語 |
写真
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これが地形図に記載の左俣男滝。普通に大滝でビビった。
もちろんフリーで登る滝ではないのでとりあえず見るだけ。
登攀ルートが屈折してる為、ハーケン2個。さらに滝下部のバンド部分の懸垂が振られそうでハーケン固め打ちしたいが、スリングもカラビナもそんなに持ってきてない！
ありがとう男滝。
装備
| 個人装備 |
30ｍザイル ガチャ類 ビバーク装備
|
|---|
感想
福島と茨城の県境に位置する八溝山。
茨城県の最高峰としての山らしいが、これまであまり馴染みがない山域だった。
早春に沢登りが出来る場所を探して地形図を眺めていた時に、NYAAさんから山本不動渓流付近の沢を教えてもらい色々調べていたが、この八溝山塊の沢登りの記録はその山本不動尊付近の記録が2件あるだけだった。
主峰八溝山は、八つの溝、いわゆる谷に囲まれた山と云うのが八溝山の名前の由来らしいが、そんな素敵な山なのに沢登りの記録が無いと云うのが少し不思議な気がする。
地形図を見てみると、確かに顕著な沢筋が何本も八溝山に向かって伸びており、地形図には周辺の沢にも名前の記載された沢がかなり多くある。
深い切れ込みを持つ沢はないかもしれないが、これほど多くの沢がありながら沢登りには向いていないと云うのだろうか。
気になるのは、その沢筋と平行するように、殆どの沢沿いに林道や道路が走っている事。そしてその林道周辺で開発が進んでいる事。
主峰八溝山も車で行けてしまう事から、登山としてもあまり登られる事はないのかもしれない。
最初から少し話が逸れてしまったが、そんな八溝山の端の端、福島県の棚倉町にある気になる沢をたまたま見つけた。
それが今回の稲沢川。
記録はもちろんないが、滝ペディアでは滝沢の滝という名前で2つの滝がある事はわかっていた。
ただ、あんな立派な滝だとは思わなかった。
水量は少なかったにも拘らず、高い位置から豪快に飛沫を上げて滝壺に落ちるその渓相は、人里近い里山にいる事を忘れてしまう程だった。
そしてこの日1番の収穫は、試登だったとしてもその滝を登れた事である。
往復で2度も頭から強烈なシャワーを浴びた時は、さすがに「何やってんだオレは」と思ったが、落口に立った時は、久々の滝登攀にアドレナリン全開だった。
やはり、まだまだ知られざる沢や滝は確実にある。そして登れる滝もある。
帰りの高速道、まだまだ真っ白に染まる山々を横目に、黒々とした山を探して見つけては、地形図で沢を探す、その行為をただただ繰り返している。
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面白そうな所を発見しましたね。
男滝、登攀意欲がそそられます♪
中々取り付こうとは思わない滝ですが、これを見て登りに行く人がいたら嬉しいですね。（多分ゴルオヂくらいしかいない）笑。
山本不動渓流には、これほどの滝はないと思います。もっと、しょぼい滝でも、遊歩道がついていたりするのに、これはもったいな気がします。
そのうち、遡行したいにゃ(=^・^=)
この左俣の滝は立派でしたね〜。登攀はシビアな所がありますが、右俣の遡行だけでも楽しいと思います。
ただ夏は暑いでしょうね💦水量もあるか心配です。
山本不動渓流も、いつかは行くつもりで
楽しみにとっておいてます😁
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