浅草岳(入叶津から)


- GPS
- 08:47
- 距離
- 17.7km
- 登り
- 1,338m
- 下り
- 1,339m
コースタイム
天候 | 曇りのち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
宇都宮在住の僕が浅草岳に行く場合、六十里越が雪に閉ざされている間は、只見側からのアプローチに限られる。越後側へ大回りするのが単純に面倒だからである。
得てして、僕は静かなブナの森のスキーハイクを強制されることになる。ちなみに満更でもない。大歓迎である。
朝靄に包まれた入叶津の集落を去り、八十里越への林道を行く。良さげな沢を見繕って林道を離れ、沼の平の方向へ行く。夏道の渡渉点は今年の豪雪で完全に埋まっていた。
沼の平は素敵な場所だ。ブナの暖かみに蕩けそうになる。ツリーホールの形すら愛おしい。沼にはカモが数羽プカプカ浮かんでいる。白黒のヤツはキンクロハジロだ。カモはおおよそ冬鳥だ。そろそろ北国に帰っていくのだろう。
沼の平の縁を進み、安沢を詰める。右岸には今にも撃ってきそうな大砲のような、ブロック雪がゴロゴロといる。怖いので、気休めだができるだけ左岸側に寄って登る。途中で左折して尾根に取り付いた。
傾斜が緩み、山頂が見えるようになった辺りで雲が取れ、青空が広がった。一旦休憩を取る。あとは惰性で山頂まで登るだけだ。ブナの森はまだ続く。聞こえるのは、スキーのエッジが雪を噛む音、ブナの枝が風にざわめく音、そしてコガラのさえずりだけだ。気付けば右手に守門岳が見えるようになった。八十里越を背負って進む。やがて森林限界に出て、目の前の嫋やかな三角形の頂点がだんだんと近づいて、乗っ越すと山頂はすぐだった。
山頂からは鬼ヶ面の厳しい岩壁と、ファイントラックのロゴみたいな田子倉ダム、毛猛、未丈、越後三山、村杉、燧、会津駒、丸山、会津朝日…列挙していたらキリがない。遠くに霞む南郷スキー場はまだ雪がたっぷりあった。しかしながら、このくすんだ空気は、確かに春である。
ドーナツを口に放り込み、入叶津に向けて滑走する。山頂直下の緩斜面はテレマークスキーの大好物だ。気持ちよくテレマークターンを決める。行きで休憩したあたりで4人パーティーが休憩していた。少し情報交換をして、安沢を滑る。沼の平はシールを貼らずにペタペタ歩いて、雪で埋まった小三本沢を再び渡る。
ここからは夏道沿いに下りていった。山神の杉に登り返して、デブリを何度か横断して、入叶津登山口のちょっと先のスノーシェッドまで滑り込む。林道に下りるとすっかりポカポカで、春爛漫という感じだ。手漕ぎで林道を進んで、入叶津の集落へ出た。
雪に突き刺しておいたコーラを一瞬で飲み干した。コーラがめちゃくちゃ美味しい季節になってしまった。いやまあ、コーラは何時でもめちゃくちゃ美味しいのだが。
コメント
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4人パーティーのSNOWBEECHです.
今シーズンは,近年になく雪が多くて今までで一番歩きやすかったですね.
こんにちは。昨日はお疲れ様でした。
アドバイスいただきありがとうございました。
小三本沢の渡渉ポイントが悩みどころでしたが、今年の雪の量では杞憂でした。
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