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Yamareco

記録ID: 8032603
全員に公開
沢登り
中国山地西部

湯来岩倉山 水内川支流 北面谷 憂鬱から歓喜へ

2025年04月19日(土) [日帰り]
 - 拍手
体力度
2
日帰りが可能
GPS
06:34
距離
4.6km
登り
561m
下り
565m
歩くペース
ゆっくり
1.61.7
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
5:55
休憩
0:39
合計
6:34
距離 4.6km 登り 561m 下り 565m
9:47
5
伏谷口
9:52
9:57
138
岩倉山北面上の谷出合い
12:15
43
小尾根
12:58
13:08
26
岩倉山
13:34
80
岩倉山北面下の谷下降点
14:54
15:13
39
5段30m滝
15:52
15:57
24
水内川渡渉点
16:21
伏谷口
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2025年04月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
旧湯来町役場(現在は、佐伯区役所湯来支所の倉庫)の駐車場に駐車。湯来大橋を渡って、伏谷口の集落の中を道なりにすすみ、水内川右岸の踏み跡をたどって入渓。
コース状況/
危険箇所等
岩倉山の尾根沿いには、林業関係の赤テープの踏み跡がある。562ピークから流下する谷にそっても赤テープがあった。
その他周辺情報 湯の山温泉。
伏谷口から岩渕山方面を見る。江戸時代には、伏谷川の右岸に道があり、岡岷山は、ここ堂原から「都志見往来日記・同諸勝図」の絵を描いたとの案内板があった。伏谷口の集落を道なりにぬけて、水内川右岸の踏み跡を辿った。
2025年04月19日 09:52撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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4/19 9:52
伏谷口から岩渕山方面を見る。江戸時代には、伏谷川の右岸に道があり、岡岷山は、ここ堂原から「都志見往来日記・同諸勝図」の絵を描いたとの案内板があった。伏谷口の集落を道なりにぬけて、水内川右岸の踏み跡を辿った。
岩倉山680mの北面には顕著な谷が二つある。岩倉山本峰から流下する上の谷の出合いは、倒木で埋まっていた。はやくも、後悔の念が...
2025年04月19日 10:01撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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4/19 10:01
岩倉山680mの北面には顕著な谷が二つある。岩倉山本峰から流下する上の谷の出合いは、倒木で埋まっていた。はやくも、後悔の念が...
谷は薄暗いゴルジュとなり、2mのチョックストーンの滝は右端から登った。
2025年04月19日 10:14撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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4/19 10:14
谷は薄暗いゴルジュとなり、2mのチョックストーンの滝は右端から登った。
この谷の最もいいところであったはずのゴルジュには無残にも倒木が重なっていた。奥のハングした4m滝は登れず、かなり戻って、右岸のずるずるの悪い急斜面を登って巻いた。
2025年04月19日 10:19撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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4/19 10:19
この谷の最もいいところであったはずのゴルジュには無残にも倒木が重なっていた。奥のハングした4m滝は登れず、かなり戻って、右岸のずるずるの悪い急斜面を登って巻いた。
高巻きに20分程かかって滝の上に出て、ゴルジュを見下ろす。側壁は30m以上あった。
2025年04月19日 10:39撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
2
4/19 10:39
高巻きに20分程かかって滝の上に出て、ゴルジュを見下ろす。側壁は30m以上あった。
左岸の枝沢より落ちる7mの滝。
2025年04月19日 10:42撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
2
4/19 10:42
左岸の枝沢より落ちる7mの滝。
本流は3mの斜滝。
2025年04月19日 10:42撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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4/19 10:42
本流は3mの斜滝。
7mの滝は、右のガレから越えた。どこまで登っても、倒木から解放されることはなく、絶望的な気分になった。
2025年04月19日 10:54撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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4/19 10:54
7mの滝は、右のガレから越えた。どこまで登っても、倒木から解放されることはなく、絶望的な気分になった。
小さなネコノメ草に慰められる。
2025年04月19日 11:15撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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4/19 11:15
小さなネコノメ草に慰められる。
そうそうに水枯れしたので、谷から右岸の急な植林地を登って、小尾根に乗った。長かった...
2025年04月19日 12:15撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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4/19 12:15
そうそうに水枯れしたので、谷から右岸の急な植林地を登って、小尾根に乗った。長かった...
小尾根をつめて、岩倉山に向かう。尾根沿いにはピンクテープがあった。スギ植林地にマムシ草がにょっきり。
2025年04月19日 12:38撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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4/19 12:38
小尾根をつめて、岩倉山に向かう。尾根沿いにはピンクテープがあった。スギ植林地にマムシ草がにょっきり。
やっと、680m三角点に到着。展望はない。国土地理院の基準点閲覧サービスでは、名称が出てこず、湯来町誌では岩倉山となっている。
2025年04月19日 12:58撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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4/19 12:58
やっと、680m三角点に到着。展望はない。国土地理院の基準点閲覧サービスでは、名称が出てこず、湯来町誌では岩倉山となっている。
尾根をもどり、北東に562mピークに向かう。途中、ミヤマシキミの群落があった。
2025年04月19日 13:20撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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4/19 13:20
尾根をもどり、北東に562mピークに向かう。途中、ミヤマシキミの群落があった。
尾根道は、藪もなく、赤テープもあって、歩きやすかった。植林地から、アカマツや、広葉樹も増え、北に天上山が見えた。
2025年04月19日 13:32撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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4/19 13:32
尾根道は、藪もなく、赤テープもあって、歩きやすかった。植林地から、アカマツや、広葉樹も増え、北に天上山が見えた。
ツツジの咲く良い尾根道が名残惜しいが、562mピークの手前の鞍部から下の谷をくだる。また、倒木だらけなのだろうか。実に憂鬱だ。
2025年04月19日 13:34撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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4/19 13:34
ツツジの咲く良い尾根道が名残惜しいが、562mピークの手前の鞍部から下の谷をくだる。また、倒木だらけなのだろうか。実に憂鬱だ。
最初は、開けた谷であったが、くだるにつれ、側壁が立って狭くなった。
2025年04月19日 14:00撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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4/19 14:00
最初は、開けた谷であったが、くだるにつれ、側壁が立って狭くなった。
二俣まで降りてきた。右俣の出合いには懸崖があり、上には7mほどの滝が見えた。ここで、赤テープがあり、踏み跡が左岸に横切っていた。
2025年04月19日 14:11撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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4/19 14:11
二俣まで降りてきた。右俣の出合いには懸崖があり、上には7mほどの滝が見えた。ここで、赤テープがあり、踏み跡が左岸に横切っていた。
2段4m滝。
2025年04月19日 14:18撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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4/19 14:18
2段4m滝。
2段8mのトイ状滝は、左岸から巻き降りた。倒木も少なめで、こっちの谷はいいんじゃないか。
2025年04月19日 14:24撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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4/19 14:24
2段8mのトイ状滝は、左岸から巻き降りた。倒木も少なめで、こっちの谷はいいんじゃないか。
3m斜滝。左岸から巻き降りた。
2025年04月19日 14:28撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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4/19 14:28
3m斜滝。左岸から巻き降りた。
右岸の巻きから、7mの滝を見下ろす。このあたりは、倒木がうるさかった。
2025年04月19日 14:37撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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4/19 14:37
右岸の巻きから、7mの滝を見下ろす。このあたりは、倒木がうるさかった。
末広がりの6m滝も右岸から巻き降りた。
2025年04月19日 14:42撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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4/19 14:42
末広がりの6m滝も右岸から巻き降りた。
これは!?前方はV字のゴルジュとなって落ち込んでいる。かなり落差のある滝があるようだ。右岸を巻いて降りていくと、高い滝が見えてきた。
2025年04月19日 14:54撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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4/19 14:54
これは!?前方はV字のゴルジュとなって落ち込んでいる。かなり落差のある滝があるようだ。右岸を巻いて降りていくと、高い滝が見えてきた。
右岸の急なリッジを、懸垂下降を交えて下ると、ゴルジュを割る5段30mの素晴らしい滝の全貌が見えた。写真では、スケール感が伝わらない...
2025年04月19日 15:07撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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4/19 15:07
右岸の急なリッジを、懸垂下降を交えて下ると、ゴルジュを割る5段30mの素晴らしい滝の全貌が見えた。写真では、スケール感が伝わらない...
さらに下に降りれることを確認して、井戸の底のような滝の下まで、懸垂で降りた。すばらしい!これほどの、滝にはなかなか、お目にかかれない。これまでの、憂鬱な気分を吹き飛ばす喜びがあふれた。
2025年04月19日 15:13撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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4/19 15:13
さらに下に降りれることを確認して、井戸の底のような滝の下まで、懸垂で降りた。すばらしい!これほどの、滝にはなかなか、お目にかかれない。これまでの、憂鬱な気分を吹き飛ばす喜びがあふれた。
下には、さらに滝のあるゴルジュが続いて、その先に水内川の流れが見えた。
2025年04月19日 15:14撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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4/19 15:14
下には、さらに滝のあるゴルジュが続いて、その先に水内川の流れが見えた。
その4m直瀑は、左岸際の立ち木を使って、水流右側を懸垂下降した。
2025年04月19日 15:28撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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4/19 15:28
その4m直瀑は、左岸際の立ち木を使って、水流右側を懸垂下降した。
続く1mの小滝は、左岸のバンドから下れた。
2025年04月19日 15:30撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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4/19 15:30
続く1mの小滝は、左岸のバンドから下れた。
2段2mの滝は水線を下った。上にはゴルジュの側壁が高い。
2025年04月19日 15:32撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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4/19 15:32
2段2mの滝は水線を下った。上にはゴルジュの側壁が高い。
最後は、7mほどの滝となって、水内川の深い渕に落ち込んでいた。ここは下れないので、右岸を登り返すと、踏み跡に出て、水内川の下流方向にむかう。
2025年04月19日 15:36撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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4/19 15:36
最後は、7mほどの滝となって、水内川の深い渕に落ち込んでいた。ここは下れないので、右岸を登り返すと、踏み跡に出て、水内川の下流方向にむかう。
踏み跡から水内川の右岸におりて、本流を渡渉した。
2025年04月19日 15:52撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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4/19 15:52
踏み跡から水内川の右岸におりて、本流を渡渉した。
下の谷は7mほどの滝となって本流の大きな渕に落ち込む。この上にあのゴルジュの連瀑があるとは予想もできない。夏ならば、泳いで取り付けるかな?
2025年04月19日 15:58撮影 by  iPhone SE (3rd generation), Apple
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4/19 15:58
下の谷は7mほどの滝となって本流の大きな渕に落ち込む。この上にあのゴルジュの連瀑があるとは予想もできない。夏ならば、泳いで取り付けるかな?

装備

個人装備
ズボン 靴下 雨具 日よけ帽子 着替え ザック 昼ご飯 行動食 飲料 コンパス 筆記用具 ファーストエイドキット 保険証 携帯 時計 タオル ナイフ ロープ ヘルメット カラビナ スリング エイト環 渓流シューズ 防虫スプレー 防虫ネット

感想

東郷山の西、湯来の伏谷川が水内川に合流する伏谷口の右岸には、急峻な680mの独立ピークがある。国土地理院の基準点閲覧サービスでは名前が出てこないが、湯来町誌では岩倉山となっている。名前からは岩の懸崖のある山と思えるが、地図では何の懸崖記号もない。懸崖があるとしたら、岩倉山の北面にある顕著な二本の谷ではないだろうか。一つは岩倉山本峰から流下し、もう一つは、562mピーク付近より流下する。以下、岩倉山北面谷の上の谷と下の谷と仮称する。どちらの谷も短いが、下流部の等高線が狭く、谷が深そうだ。より険しそうな上の谷を登り、すこし緩そうな下の谷をくだる計画を立てた。伏谷口から水内川の右岸に続く踏み跡をたどると、上の谷の出合いに着く。予想したように険しいゴルジュの谷だったが、出会いから見えたのは、谷を埋めた倒木だった。せっかくの良い部分が倒木に埋まり、どこまで登っても解放されず、なぜ来てしまったのだろうかと、まだ登るのかと、悲しく憂鬱な気分になった。そうそうに水枯れした谷を捨て、植林地の急な斜面から岩倉山をめざした。長く遠かった。計画通り、下の谷を下るか迷いながら、尾根のよい道を捨て、下の谷に入った。こちらは、倒木が少なめで、滝も出てきて、いいんじゃないかと思えてきた。谷の最後、水内川が近づいてくると、前方に現れたのは、狭く高いゴルジュに落ち込む谷だ。落差のある滝があるようだ。右岸のリッジから、井戸の底のような谷底に懸垂で降りていくと見えたのは、ゴルジュを割る5段30mのすばらしい滝だった!最後にきて、憂鬱な気分は歓喜へとかわった。何があるかわからないのが、記録のない谷だ。下の谷は、最後は滝となって水内川本流の深い渕に落ち込んでいた。この谷は、出会いが渕でブロックされ、その奥に、あのような素晴らしい滝を隠していたのだ。

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