破風山


- GPS
- 04:14
- 距離
- 8.2km
- 登り
- 562m
- 下り
- 564m
コースタイム
- 山行
- 3:24
- 休憩
- 0:49
- 合計
- 4:13
過去天気図(気象庁) | 2025年04月の天気図 |
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アクセス |
写真
感想
天気も良く快適な山歩きができるだろうと思っていたので、破風山に行くことにした。ここは何年もこの時期通っている。それはヒカゲツツジの花に逢いたいからだ。もう7年も通っているが、いまだ逢ったことはない。今年こそ、季節も花もいいのではないかと思い行ってみた。
いつもは満願の湯側、風戸側から入るのだけれど、今回は前原尾根からアプローチしてみることにした。ここは冬の間何度か通って調査をしていたので、春の様子も見ておきたいというのもあった。6時半、駐車場に停めるともうお日様が高い。以前はやっと登って来ていて、あまりお日様の光も強くなかった印象だが、もう花の季節になりお日様も高く登っている。駐車場の近くは新緑の青が心地よく、青空と新緑でとても気持ちが良かった。
歩いて前原尾根にとりつく。山全体が萌え出しており、まさに「山笑う」状態だった。そこを登っていくとやはり心地いい。光が柔らかい、しかもその隙間からまだ青空が見える感じ。お日様の方向も冬とは全然違うので、やっぱりこの時期の登山は開放感に満ちている。なんだかんんだ登っているうちに前原山に着く。ここには三角点があり、三角点を写真に撮る。その後もゆっくり登っていくと杉林の人工林が来たり、萌え出づる広葉樹の森を通って破風山を目指す。
途中タチツボスミレやシュンランに逢う。お花は少ない道だったけれど、やっぱり花は咲いているんだと喜ぶ。分岐をいくつか超えて、以前風戸方面から登って来た時の分岐に差し掛かる。風戸からの方が山頂に近いが、山を楽しむという意味では前原尾根を登って来た方が楽しい。しばらくいくと猿岩に着く。猿がいたから猿岩なのだろうか。去年の秋にここで紅葉を楽しんだことを思い出した。紅葉がきれいなところは新緑もきれいだ。去年真っ赤だったところが今は萌え出している。少し尾根に差し掛かって来たのか、北からの冷たい風が吹く。今まで暑かったので薄着をしていたが、汗が乾くよりも早く風が通り抜けていくので、少し体が冷える。北風が吹いているのは高気圧の西の端を回って来ているからだろうか。寒いのは、高さもあるのかもしれない。
姿が見えなかったヤマザクラが花を咲かせていた。気持ちの良い桜吹雪の舞う中お花見となった。そうして頂上に近い東屋に着く。ここを右に曲がるとアセビの花が咲いている。春早めの花なので、まだ咲いているということは頂上付近は登山口より10日ぐらい遅い感じだろうか。それならばヤマザクラが咲いているのも納得できる。しばらくいくと破風山の山頂に着く。ここは眺めがいいので気持ちがいい。
ぐるっと一回りしても遮るものがないので、とても気持ちがいい。さんん町に松の木が何本語っているが、こんな厳しい環境の中でずっと立っているのはすごいなと思ってしまう。一本は折れてしまっているが、寄り添ったもう一本はまだ立っている。三角点の地上部分が長いが、これは埋めていた土が流れたからであろう。
下に見える山々は新緑が萌え出ており、遠く目線の高さにある奥の山は1000mを越えるせいだろうか、まだまだ芽吹いている様子のない冬の山だった。お日様が当たっている方は暑いぐらいだけれど、当たっていない北側日陰は風が当たって寒い。体の向きで暑さと寒さを体感できるぐらいな天気になった。少し先にお気に入りポイントがあるのでそこまで足を伸ばす。そこでご飯をいただく。あったかいお湯を持って来ておいてよかった。今日は暑くなるからいらないかなと思ったのだけれど、やっぱり必要になった。
そこから来た道に戻らずに林道を経て降りていく。途中柚子の果樹園があるのは地形図通り。あまり人が来ている感じはしないが、全く来ていないわけでもないようだった。パラグライダーの基地のようなものの看板はあるが、今はもうやっていない感じだ。だんだん降りていくと花もまた元に戻っていく。途中スイセンは終わってしまっていたが、タチツボスミレがたくさん咲いているので、桜が咲く頃と同じ感じなのだろう。寒かった山頂付近に比べて、随分と暖かくなって来た。花もだんだん季節が進んできた。
林道が終わって舗装道路をしばらく歩く。その間山は萌葱色をしているので見ていて気持ちいい。こういう状態を「山笑う」という。ぴったりの日本語だ。下に降りてくると日差しを浴びるので暑かった。やっぱり山と麓では違うものなんだな。天気がよかったのもあるが、心地のいい山歩になった。
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