高宕山〜八良塚〜高宕大滝,展望公園〜九十九谷〜鹿野山・白鳥峰


- GPS
- 10:33
- 距離
- 15.4km
- 登り
- 1,109m
- 下り
- 1,106m
コースタイム
- 山行
- 8:16
- 休憩
- 2:51
- 合計
- 11:07
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
鹿野山九十九谷展望公園 駐車場:10台程度可。水洗トイレ有。 https://www.city.kimitsu.lg.jp/site/kanko/2230.html |
写真
感想
日光方面に行くつもりだったが,天候が良くなさそうなので,千葉方面で未だ訪れていない地域を回ることにした。自宅を2時20分に出るが,小雨が降っていて嫌な感じ。予報では曇りだったが・・。市原SAで蕎麦で腹ごしらえをし,先ずは朝の景色を一目見ようと九十九谷の公園に着く。日の出の時刻だが,雲が低く垂れていて天気が気になる。眺望もあまり利かず,少しがっかりして,石射(いしい)太郎山の登山口に車を走らせる。
平日だから登山者も少ないのか,駐車場には未だ他に車は居なかった。トンネル脇の登山路を登り始めると,新しい赤の前掛けをした六体の地蔵が路脇に並んでいた。地面が少し湿っているなと思ったら,沢ガニが横切って行き,ガマガエルものっそりと歩いていた。あまり元気がないのは,未だ気温が低いのかな。
僅かの登りで石射太郎山に到着する。脇に「フナ池,お立ち台」と書かかれた標識がかかっていたので,どんな様子か少しだけ踏み跡を辿ってみたが,直ぐには着かなそうだったので引返す。旧餌付小屋の看板がかかった小屋の前を過ぎ,「浅間様」への分岐点に着くと,茂みから1頭の鹿が駆けだしてきた。途中の車道でも鹿を見かけたし,やはりこの辺りも多そうだ。
「浅間様」の小ピークには祠が建っていて,西方の展望が開けているが,未だ雲に覆われていて富士山は見えなかった。「高宕川へ」と書かれた標識がかかっていて,踏み跡もあったので,又の機会があれば辿ってみるのも面白いかなと思った。再び,分岐点まで戻ると高宕山のピークが結構近くに見えた。路は整備されていて迷うことも無く進むと,「西国観音 辞世の句」の標識がある分岐に着く。どうもこのルートは幾つも分岐があるようで,今度来る時には寄り道しながら歩くのが良さそうだ。今日の所は,狛犬や阿吽像の立つ石段を登って,高宕観音堂に着く。大きな岩の窪みに,めり込ませるようにお堂が建っていて中々の見ものである。その先の岩をくり抜いたトンネルの手前では,西の視界が開け,うっすらとだが富士山が姿を見せてくれた。
その後,階段や岩に刻まれたステップを辿り,高宕山に到着する。ここから南側の眺めも楽しめ,富士山,鋸山,天城山などが見えた。一旦,分岐まで戻った後,二等三角点に立ち,そのまま尾根沿いに南東に進むが,少し歩きにくい。左側に本来のルートが見えたので,立ち木に掴まったりしながら強引にそちらに出た。その後の路は整備されていたが,2か所で斜面の表面土が落ちている処があった。最初のは岩に溝があったので何とかトラバースできた。しかし,次の所は足掛かりが少なく滑りそうで,落ちると大怪我しそうだったので,少し戻ってみるとちゃんと巻き路がついていた。
それ以外には特に問題もなく,八良塚(はちろうづか)分岐に着く。大きな木が倒れていて2019年9月の台風で倒れたとの説明がある。その前のベンチでおむすびを食べて小休止。この先の路が荒れていないかを心配していたが,特に問題となる箇所もなく整備されている。八良塚には標識以外に特に何も無く,名前の由来が不明だった。
八良塚と金吊の間で登山者とすれ違ったが,出会ったのはこの人だけだった。八良塚から1時間ほどの地点で,林道への降下点の標識に従い降ると,直ぐに立派な林道に出た。緩い下りを10分ほどで分岐点に着き,高宕大滝に一寸寄り道する。両側にフジやウツギの花が咲いている苔の生えた林道を数分歩くと滝が見えた。期待していたほどの水量はなく,斜め上から見下ろしているせいもあってか迫力も今一つだった。下から見上げるとまた違うのかもしれないが。
再び,分岐点まで戻り,高宕山探勝路に入る。直ぐに崩落した斜面に出くわすが,足跡が残っているので崩さないように注意を払って通過する。この後も何か所か崩落していたが,この最初の奴が一番規模は大きかった。崩落個所を除くと路は歩き易く,横を静かに流れる沢を見ながらのハイキングだった。沢側の斜面にはシャガが沢山咲いていて,目を楽しませてくれた。監視所コース分岐点の辺りでは,容易に沢に降りることができそうなので夏には水遊びも面白そうだ。ただ,ヒルが気にはなるが。
帰り着いた駐車場には,他に6台も車が停まっていた。平日なのに結構な人気だ。時間もまだ早く,体力的にも余裕があったので,予定通り九十九谷展望公園へと向かう。
先ずは公園に隣接するゴルフ場の敷地沿いにつけられた小路を辿る。ゴルフ場から離れても,暫くは目印とはっきりした踏み跡があるので地形図と見比べながらそれを辿って行ったが,急に傾斜の急な所に出くわす。地形図を見ても現在地に今一つの自信が無いのでGPSで現在地を確認する。予定していた支尾根を過ぎてしまっていたようで,少し戻ると再び目印が現れた。10分ほどで境界見出票の立つ小ピークに出たので,現在地に自信が持てる。ここで昼飯のアンパンを食べながら,この先の地形を読む。兎に角,入り組んだ地形なので,老眼にはつらい。
一旦,鞍部に降りて小ピークに登り返すが,少し藪漕ぎになる。直ぐに赤目印が出てきたが,殆ど歩かれていないようで踏み跡も殆ど残っていない。何とか,小ピークを踏み,小さな尾根を降って平坦な原っぱに出る。カエルが大合唱をしていたり,荒れた草地に小さな花がポツポツと散らばっている。ここから再び沢状の所を登り返して尾根に出ると,踏み跡がはっきりしたが,途中でマムシに出くわした。未だ寝ぼけているのか,こちらに気付いてもノロノロとしか動かない。こちらも20年ぶり位の出会いなのでちょっと吃驚した。その後,林道に出て一休みする。
125mピークに至る登り口が良く分からず,適当に藪の薄そうなところを登ったが,足場が崩れやすくかなり苦労した。一旦,尾根に上がってしまうと踏み跡はハッキリして容易に登ることができた。しかし,ここでもまたマムシに近距離で遭遇してしまい,ビビる。巣穴から出てきたばかりでボケっとしているのだろうか?
兎も角,車道まで登った後,白鳥神社を経由して鹿野山・白鳥峰に登る。ここでも,神社から山頂までずっと満開のシャガが楽しませてくれた。公園の駐車場に戻ってきた時には,他にはバイク乗りが一人居ただけだった。帰り道では再び市原SAで夕食のラーメンを食した。帰宅時間帯に重なってしまったので,結構な渋滞があり,自宅に帰り着いたのは21時少し前になってしまった。
今回は2か月ぶりの千葉の山であったが,やはり低山における地形の読図は難しいと感じたが,面白かった。高宕山の辺りは色々とサブルートがありそうなので,又,次の冬シーズンにでも訪ねてみようかと思う。
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