東日原-[タワ尾根]-酉谷山-熊倉山-[日野コース]-武州日野駅


- GPS
- 09:39
- 距離
- 25.1km
- 登り
- 2,221m
- 下り
- 2,532m
コースタイム
- 山行
- 8:39
- 休憩
- 1:36
- 合計
- 10:15
過去天気図(気象庁) | 2025年04月の天気図 |
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アクセス |
写真
装備
個人装備 |
半袖シャツ
アームカバー
半袖インナー
タイツ
靴下
グローブ
防寒着
雨具
ネックウォーマー
靴
ザック
ザックカバー
昼ご飯
行動食
非常食
調味料
飲料
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
調理器具
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
ファーストエイドキット
常備薬
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
ツェルト
カメラ
ポール
チェーンスパイク
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感想
裏年といわれた昨年を経て、今年は花付きが期待されるツツジの季節が巡ってきた。
一昨年出会った景色が忘れられず、ここで満を持して、酉谷山から熊倉山への尾根を辿る山行へ出た。
予報よりも優れない曇天も、若葉の萌黄色とミツバツツジの鮮やかな紫が広がる森を前景へと持ち上げ、透明感とは違った春の明るさを伝えてくれる。
標高が上がると雲の中へ入り、晴天時は日差しが届き明るくあたたかいタワ尾根も、今いちめん雲の粒に覆われて、ひんやりとして深山の雰囲気さえ漂わせている。
長沢背稜縦走路との合流点から滝谷ノ峰へ登る。
霧の奥、枝の上で鳴きも動きもせず佇む、おそらく二羽のアオゲラと、しばらく無言の時を過ごした。
ツガの葉から滴る雫を受けつつ、尾根伝いに鞍部まで降りる。
登り返せば、徐々に雲から抜きん出て、ふと温められたような空気が流れてきて、その先が酉谷山の頂上だった。
昼食を済ませ、熊倉山へ向かい北斜面を降りていく。
大振りな樹々の根元の苔の林床は、バイカオウレンの花畑となっていた。
同じく白い花畑の小黒を抜け、檜岳山頂を少し進むと、尾根の両脇から徐々に、そして進む道を染めるように、アカヤシオの花の塊が出迎えてくれた。
一昨年この道を訪れた際は、澄んだ青空に見事な花付きのアカヤシオが鮮烈な印象を与えたが、この日のような曇り空にも、柔らかに大きな質量をもってこの尾根道一帯を包んでいた。
静かに心を弾ませながら進んでいくと、空からぽつりと水滴が落ちはじめ、次第に勢いを増し降ってきたのはあられだった。
展望地のシラカケ岩に着けば、そこから目の前に広がるアカヤシオやヤマザクラのピンクが灯る峰々へ、あられが降り注いでいく様子を眺めることとなった。
半ば放心し声を洩らしていると、あられは上がり立ち込めていた雲が流れて、青空と黄色い太陽が現れた。
あたたかな光が濡れたアカヤシオの花びらを透かし、岩や土から雨上がりの匂いが立ち込める。
今ここにいることに、立ち合わせてくれた恵みに感謝するほかないと、贈り物をいただいたかのようだった。
熊倉山まで続くアカヤシオの灯る道を進み、日野コースへ下る。
ハナネコノメソウやニリンソウはもう終わりかけの様子だったが、沢沿いの道で静かに生きている姿に出会えたことが何よりだった。
里に出ると夕焼けの進んだ空が広がっていた。向かう駅の方には雲はなく、下りてきた山の方には夏のような複雑な色形の雲が浮かんでいた。
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