吹雪の伯耆大山(夏山登山道往復)
- GPS
- 06:36
- 距離
- 5.8km
- 登り
- 935m
- 下り
- 936m
コースタイム
天候 | 吹雪 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
山頂雪原帯はホワイトアウトをするととても危険だと思う。 |
その他周辺情報 | 溝口インターから右へ下っていくと2.5kmにコンビニ有。南光河原駐車場は冬季平日は500円。休日は1000円。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
長袖インナー
ズボン
靴下
グローブ
アウター手袋
防寒着
雨具
ゲイター
帽子(フルフェイスタイプ)
靴
ザック
12本アイゼン
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
地図(地形図)
コンパス
笛
ヘッドランプ
予備電池
GPS(オレゴン450)
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ストック
カメラ
|
---|---|
備考 | ゴーグルを車に置いていったが持って行った方がよかった(フェイスマスクでメガネが曇る) |
感想
平日休みの晴れ予報(晴れ時々曇り)なのでこれは大山〜♪と思い夜の10時に
車で出発して蒜山インターで車中泊をした。7時に起きて溝口インターで下りた。
道中からみる大山は傘雲がかかっている。かなり風が強そう。
南光河原駐車場に到着した。環状道路は凍結していて気を使った。平日なのに
7〜8割埋まっている。休みの日だとかなり早く到着しないと別のところに止め
ないといけない羽目になりそう。
8時15分に出発した。アイゼンは12本。ピッケルをザッグにつけてストックで
登っていく。他の人はダブルストックがほとんどだ。環状道路の脇の狭い雪道を
進み5分で夏山登山口からの道と合流した。トレースがしっかりあるのでラッセル
せずに済む。木々には雪が積もっている。まだ新雪ぽい。雪がたっぷり降ったお
かげで道標が埋もれている。
8時30分に阿弥陀堂分岐を通過した。ここから自然林帯となる。そこから5分で
大山一合目だ。8時53分に標高1000m道標を通過した。9時5分に2合目道標を通
過。ここから尾根らしい道となる。
ブナの先の方に霧氷ができているのが見える。1100m道標あたりまで来ると宝
珠山1183mが見えてくる。周辺の山はみな木々が雪をかぶっている。2,3名のハ
イカーが下りてきたけど早朝登山だったのだろうか。ラッセルが大変だろう。
登るにつれ霧氷がだんだん成長してゆき枝がしなってくるのがわかる。日曜日の
新庄毛無山の霧氷も素晴らしかったけど大山も素晴らしい。1200mあたりまで来
たところで青空が広がり白と青のコントラストがいいかんじ。東には険しい山容の
甲ヶ山1338mが見えている。雪をかぶると山頂部分がより荒々しく見える。
9時38分に5合目へ登ってきた。三鈷峰にはガスがかかっている。稜線にもかかっ
ているようだ。下界は晴れているのに・・。そのすぐ上が行者谷別れだ。行者谷方
面にもトレースがついている。大きなブナが倒れた根っこと雪の壁の間を通過した。
樹木がまばらになり振り返ると弓ヶ浜がよく見える。時々頭上のガスが飛び去り
青空が広がるもすぐにガスがかかってしまう。10時前になってようやく6合目避難
小屋が見えてきた。三鈷峰やユートピア避難小屋が見えている。ただ稜線は濃いガ
スに覆われている。6人前後のハイカーが休んでいる。ここでアイゼンを装着した。
これより上は吹雪になっている可能性が高いのでここでつけた方が安全だろう。
この傾斜が急になるので雪崩が心配だったけれども問題なさそう。ヘリコプター
が大山周辺を回り帰っていった。青いポールが一定間隔でたててありとても助かる。
ガスと吹雪で視界が悪い。6合目から7合目が一番の急登だ。雪紋ができている。
地吹雪でトレースが消えかかっている。道標は霧氷で何が書いているのかわからな
い。
キャラボクは雪でデコレーションされている。雪の時期にいつも良く目立つ道標
(枯れた立木みたい)のところまでのぼってきた。振り返ると地吹雪の中ハイカー
が登ってきている。1500m付近でラッセルで疲れて後から登ってきた男性にトップ
を譲る。
1570mあたりまで来ると地吹雪にホワイトアウトが加わって本格的雪山っぽくな
る。一人だと心細いだろうなあ。たまに青空がぱっと現れ消えていく。足がつってし
まって団体さんが先へ。2,3分休むと回復した。
11時14分に尾根を登り切り山頂の雪原へとでてきた。まあ、まだまだ登りは続く
けど。左側は切れているはず。なので気を抜かずに慎重に登っていく。11時20分に
木道へとでてきた。去年1月25日に登った時は完全に埋まっていた。風は10〜15m
ほどか。GPSは持っているけどコースアウトするとコースへと戻れなくなるかも。
1650m地点で青空が広がり雪原が見渡せた。なかなかの迫力だ。11時40分に山頂
の避難小屋に到着した。アイゼンをはずすのが面倒なので山頂へ(11時47分)。
寒い(地吹雪+ホワイトアウト+強風)ので誰もいない。50m離れた避難小屋は見
えない。弥山や剣ヶ峰などが見えぬものかと15分粘って弥山が数秒見えた。見え
ただけでもよかったと言い聞かせて(晴れた大山を期待していたんだけど)下山す
る。避難小屋の温度計はマイナス6度。
たまにガスがとれるもほぼホワイトアウト状態だ。ガスがとれると写真を撮った
り景色を楽しむ・・が寒いしみんな小屋にいるのか人がすくなく少々不安。10人以
上が登ったばかりなのにトレースは消えているところも多い。一人のハイカーが登
ってきた。上に人がいるのか問われる。不安になってきたとのこと。これが氷点下
20度で風速20mだと自分の技量では無理だろう。青のポールがとても心強い。見
えなくてもじっくりガスが流れるのを待つと次のが見つかる。
七合目まで下りると樹木がでてきてちょっとほっとする。右側へスリップすると
下まで落ちそう。13時8分に六合目避難小屋に到着した。ここまで下りるともう安
心だ。昼食タイム。13時40分に再び下山を始めて14時半に駐車場まで戻ってきた。
ポカポカ雪山ハイクはできなかったけれども荒々しい大山を経験することができ
た。ほんとに荒れるとこんなもんではないだろうが。
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