檜洞丸から犬越路へ コウゲ の意味＝地形を確認に

2025年04月26日(土) [日帰り]

• GPS: 06:30
• 距離: 12.8km
• 登り: 1,379m
• 下り: 1,377m

コースタイム

日帰り

• 山行: 5:50
• 休憩: 0:40
• 合計: 6:30

距離 12.8km 登り 1,379m 下り 1,377m

6:37 西丹沢ビジターセンター
6:43 6:46 ツツジ新道入口
7:26 7:30 ゴーラ沢出合
8:12 8:19 展望台
9:14 9:15 ツツジ新道・石棚山稜分岐
9:30 9:49 檜洞丸
10:16 熊笹ノ峰
10:28 大笄
11:01 11:07 小笄
11:59 犬越路
12:46 用木沢出合
13:01 ツツジ新道入口
13:07 西丹沢ビジターセンター

［ メモしていたコースタイム ］
（ 5分単位に丸めています ）

西丹沢ビジターセンター＿　06:35
ツツジ新道登山道入口＿＿　06:45
ゴーラ沢出合＿＿＿＿＿＿　07:25
1070m？展望台＿＿＿　08:10 〜 08:20　　　7℃
石棚山コース分岐点＿＿＿　09:15
檜洞丸＿＿＿＿＿＿＿＿＿　09:30 〜 09:50　　　5℃
1523m標高点＿＿＿＿　10:15
熊笹の峰＿＿＿＿＿＿＿＿　10:20
大コウゲ＿＿＿＿＿＿＿＿　10:25
小コウゲ＿＿＿＿＿＿＿＿　11:00
犬越路＿＿＿＿＿＿＿＿＿　11:50 〜 12:00　　　7℃
用木沢出合＿＿＿＿＿＿＿　12:45
ツツジ新道登山道入口＿＿　13:00
西丹沢ビジターセンター＿　13:10　　　13℃

天候

曇り

アクセス

利用交通機関：

自家用車

写真

ゴーラ沢
正面の尾根から急登が始まります
ゴーラとは箱根の強羅、黒部五郎、野口五郎と同じ意味です

1070m？展望台より
残念、今日は富士山全く見えず

そこにモミジイチゴが咲いていました
何でみんな下向き？
何を反省してるの？

檜洞丸に到着
ハハッ、ツツジ新道を登って来たのにミツバツツジもアカヤシオも写真は撮っていません

では犬越路へ下ります
ここから見る富士山が好きなのに今日は残念です

コイワザクラ
本日のヤマレコ会員証

これは1523m標高点ピーク
熊笹の峰

そのすぐ先のヤタ尾根分岐点

すぐ先のここが大コウゲ
そう、何の特徴もないナルい膨らみが コウゲ の意味

同じく大コウゲ
犬越路側からの写真

アセビ

ヤマザクラ？

小コウゲなんですけど
ガスで50m先も見えません
でもコウゲの雰囲気は全くないです
エライ急です

小コウゲへの登り

小コウゲ のピーク
前後も左右も急峻でコウゲの雰囲気はないです

コウゲらしい雰囲気になるように写真を撮ってみたけれど・・

コウゲというよりも 亀岩 って感じですね
犬越路側から見た小コウゲ

このコースでこの辺りが地番険しいところじゃないでしょうか

犬越路に到着
あらっ珍しい誰も居られない

昨年、登山者を通行止めにしてペンキ塗り変えていた鉄橋ってこれかな？

神奈川県も「完全週休二日制」
長野県では数年前からこれをよく見た
平日は工事で通れなかったけれど土日は休工で通れたので山に入るには都合よかった

昔から思うんですけど ヤマブキ って道路の法面に咲いているのが一番きれい

昨日買ったモンベルのバランスライト30L
サイドに紐もポケットもない超シンプル
重量わずかに510g
でもこんなに透き通っていたとは知らなかった
次回から隠します

感想

atosukoshi

檜洞丸−犬越路はこの10年ほどの間に3〜4回歩いています
その途中に大コウゲ・小コウゲという地点があるのですがいつもどこか分からず仕舞いで歩いていました
でも地名は、優しいところ厳しいところという地形を表してくれる場合が多いので気になるんです
例えば、両神山の赤岩尾根の 大ナゲシ
ナゲシ？？？知らない単語なので辞書を引くと、なるほどね〜と納得します
紀伊半島大峰山の神童寺谷に へっついさん というところがあります
へっついさん、この言葉が通じるのは私ら世代が最後では？と思います
これは、60年ほど前に黒部川柳又谷を溯行された岡山理科大学の人が まるでフラスコの底に居るよう と表現されたなら誰にでもその地形は通じると思います

まあそんな訳で コウゲ も気になります
でも コウゲ、辞書を引いてもでてきません
こういう時は丹沢の主みたいな 羽賀正太郎 さんが昭和40年代に書かれた山渓のアルパインガイド丹沢をみると結構答えが出ています
ところが今回は出ていないどころか 大コウゲというところがあるらしいけど知らないので熊笹の峰のこととしてコースガイドを書きます、と出ていた
ウ〜ン尾根ヤさんには大コウゲ・小コウゲは知られていないということか
ならばさらに古い昭和30年代に書かれた奥野幸道さんの丹沢の沢ガイドでは？と見てみたら、あった
ヤタ沢の支流に大コウゲ沢と小コウゲ沢、そしてそれぞれの源頭が大笄・小笄と出てる
さすが沢ヤさん、地形や地名にはシビアだ、と思ってよ〜く見ると熊笹の峰や大笄の位置はひどくずれている
結局、どこがコウゲか分からない
こうなると残るヒントは漢字の大笄・小笄の「笄」だけになる
で、笄を調べると読み方は こうげ ではなく こうがい で、カンザシに似た細長い櫛（クシ）のことらしい
だとすると北ア唐松岳八方尾根の第三ケルンのような岩塔？と推測できますがそんな牙岩みたいなものはここの尾根筋に全く存在しません
どうやらコウゲに「笄」をあてがえたのは漢字には造詣が深いけど山は無知というような人があてがえたとしか思えません
ひょっとしたらガイドブックや地図の出版社の編集者が勝手にこの漢字をあてがえた？と疑いたくなってしまいます

まあこんな感じで コウゲ の意味は諦めていたのですがこの2月に読んでいた本に
こんもりと盛り上がった草地 を意味する コウゲ と言う語があり地名でも岡山県、広島県、鳥取県、兵庫県、ぽんと飛んで長野県、新潟県、岩手県にもあると出ていました
やった〜！！これだ〜　これで コウゲ の意味は分かった
すぐに地形の確認に行きたかったのですが、2月、3月、4月の甲州や信州にはまだたっぷり雪があるので雪の山に行きたい
今回も頚城山塊に行く予定でしたがそれが崩れたので丹沢に行けました

ただ 大コウゲ は間違いなく「こんもりと盛り上がった草地」地形ですが（だからこそどのピークを指すのか誰も気にせず通過してしまうのでしょう）、小コウゲは前後左右厳しい傾斜で「コウゲ」のイメージはありません


・前日に買ったザック バランスライト30L

半年ほど前にミレーのプロライターを買ったばかりなのでモッタイナイという気持ちがありますが
無雪期の丹沢のハイキング道にプロライターを持ち出す方がもっとモッタイナイ感覚が強いので新しく購入しました
サイドにはポケットも紐もついていない超シンプルで510gと超軽量です
色は、黒に近い濃紺と明るいオレンジとこの白が用意されています
黒は熊や蜂に襲われそうなのでボツ、オレンジは山中ではいい色ですが街中では恥ずかしいのでボツ、で白にしました
気に入っていますが、写真のように中身が透けて見えるのは・・次回から対策します