記録ID: 814948
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ハイキング
東海
坂野峠から貧乏山縦走 東西三河境シリーズ
2016年02月19日(金) [日帰り]


体力度
2
日帰りが可能
- GPS
- 03:33
- 距離
- 9.8km
- 登り
- 453m
- 下り
- 448m
コースタイム
日帰り
- 山行
- 3:33
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 3:33
距離 9.8km
登り 453m
下り 453m
9:48
213分
スタート地点
13:21
ゴール地点
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
蒲郡市の西の砦をなし、東三河と西三河の境となってもいる山塊、貧乏山(俗称=下の記事参照)を巡るコース。同駅より最初蒲郡市の西山麓の里道を北上、反時計回りに貧乏山山塊を綴って愛知工科大学裏まで下りて戻って来ました。 同じように一回りしても自動車で来た方が歩く距離は短い。西迫(ニシバサマ)町から蒲郡市斎場下辺りにかけての林道や市道に自動車を置くことができる道の広くなった所はいろいろあります。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
------------------------------------------ ■貧乏山(標高224.7m)の名前について 特に国道23号線バイパスの蒲郡西インターチェンジ付近から西を見ると、標高は高くはないが、しっかりとした山塊になって盛り上がっている山があります。以前からこの山に登ることはできないかと思っていました。あるとき三河湾スカイライン(坂野峠より南の部分)を通ったついでに車を置いて調べてみると、ちゃんと登る道があるじゃありませんか。 この山、蒲郡市側から見て、頂上は竹谷町に属しますが、西迫町と柏原町がすぐその南と北に隣接しています。多くの人の感覚的には占める面積の広い西迫町の山となるでしょう。また、稜線が市境であり、西半分は幸田町です。が、こちら側の山麓は民家一軒すらない谷に入り込んだ疎遠地帯になり、蒲郡側から比べると住民の認識度はうんと低くなるはずです。 どの地図を調べても名前は出ていません。同じ竹谷町内の王子山(標高たかが71m)というと多くの方が知っているのに、なぜこの山が名前がないのか。 蒲郡の市役所に行ったついでに2つの課を回って聞いてみました。市の不動産管理上で決まって使われている名前はないか、また土木工事用に使っている名前はないかどうか。結果は、分からない、ということでした。名前はない訳であります。俗称でも、ということで課員の方が親切にも周囲の人にも聞いていただいています。一人だけ「貧乏山ではないか」と言う人がいました。 西迫町をはじめとした地元の人にも何人かに聞いてみました。お寺のお庫裏さんも、百歳になる柏原町のおじいさんでも知りません。ただ、農家の方で「貧乏山だよ」と言う人がいらっしゃいました。 名前がないと何ともならない、面白くない、記事にならない。どうせ正式名がないなら、この際このちょっとした根拠に基づいて、この山を「貧乏山」と呼ばせていただきます。 ------------------------------------------ ■東西三河境を行く 蒲郡市と幸田町との境、坂野峠から、市境に沿って山の稜線を歩き、市境探求上のひとまずのデッドエンドとなっている愛知工科大学裏の高台の山道登り口までたどり着く、というプランで実行しました。 起点は三河塩津駅。坂野峠登り口までと工科大学裏出口からは里道を歩きました。 稜線、すなわち東西三河境の上をなぞるルート、その多くの部分を通して道跡があります。ただし、ないところもあり、道跡が薄い箇所もあります。すべてを通して単に踏み跡であり、正式な登山道とは呼ぶのは無理でしょう。 ■展望はなし。 貧乏山の頂上は展望はなし。他にも行程の上で特に見るものはないコースです。ただ山道を歩きます。私の場合は山道を歩くこと自体が趣味の一つですので、道があって歩いていれば楽しみがあります。行ったことのない道を訪ねるのも好きです。 下界の騒音だけは全行程で至る方面から聞こえてきます。周囲に誰も居ないのに、何か異様。自動車は何とまたデカイ音を立てて走っているのか、変な実感も湧きました。 ■利用者の非常に少ないコース。 コース取りには注意が必要です。私自身下見に歩いていて迷いました。本番でも少し迷っています。まあ、どこかには降りて行けますけど。総じて、小コブのてっぺんからのコース取りが問題になる場合が多いです。道跡がなくなったら引き返すことです。一応後学のためにコースの上で注意が必要な場所を下に述べておきます。 ただ、テープなどの印は結構あります。白いテープが行程を通じて参考になるのですが、下にもう少し詳しい説明があります。 ■坂野峠から南はしばらく市境の稜線に沿って道がなく、幸田町側の林道を利用しました。私が歩いたコースなら無理なく行けます。最後杉林を通って、はっきりした道跡が始まる稜線の箇所まで登ります。坂野峠からここまで、無理すれば稜線をたどって行けないことはないですが、どうみても道がなく、服をひっかかれたり帽子を取られたり、苦々しい行軍となる可能性があります。 ■特に道跡が薄かったり迷いやすい場所。 ●国道23号線バイパス脇の坂野峠下の農道行き止まりまで行き、そこから道なき踏み跡を坂野峠まで登ります。坂野坂と呼ばれる昔からの自動車道、これを通るのは遠回りでいやで。この箇所は道跡が薄いです。でも、だいたいは分かるはず。稜線を外さないで行けば問題はないと思います。 ●貧乏山の北側は比較的深い鞍部になっており、その北に小ピークがもう一つ持ち上がっています。北から来て、スカイラインを横切って緩い山道の登りを左カーブしながら来たのち、その小ピークのてっぺんが問題の箇所です。右に曲がらないといけないのですが、踏み跡のようなものがそのままあり、まっすぐに行ってしまうのです。右折の旨よく頭に入れておきたいです。色テープがありますが、横なので気付きにくい。 ●貧乏山の稜線をずっと南下してきて、最後稜線と分かれて工科大学裏まで下がらなければならない分岐点のコブ。左へ曲がるので注意が必要。テープなどで印があります。 この下り道は途中から道跡が薄くなり、分かりにくくなります。左に下がってしまわないで、右めにコースを取る感覚で下りる必要があります。正しいコースを下がれば、下の方ではっきりした踏み跡となり、すぐ出口となります。赤や黄色の印がまばらにありますのでそれに注意をはらってコースを取ります。 ●全体を通じて道跡は確かにあります。が、迷いやすい箇所はいろいろあります。幸田町内林道を離れて稜線に上がった後は白いテープが主流になり、随所に付けられていて、それが頼りになります。ただ、この印は古く小さく、肝心な所でなかったりもします。赤印もあるのでそれも参考にします。また、上述の最後工科大学裏へ下がるコブ箇所は白テープから離れて左へ曲がらなければなりません。 白テープはこの先尾根に沿って続いていて、一箇所分岐をしています。が、双方とも一定の山の背で途絶えています。その先道跡はなく、里のどこかから道でない所を経て通じなければなりません。 ■その他の迷いそうな箇所についても掲載した写真の説明で書いておきました。私の歩いたように歩きたい人があれば、軌跡データをGPSに取り込んでなぞって踏んで行けば無難かと存じます。 |
その他周辺情報 | 三河塩津(蒲郡競艇場)南駅前は整備されてはいますが、店は何もありません。南へ少し歩いて国道へ出ると、マクドナルドがあり、ミニストップがあり、来来亭というラーメン屋さんがあります。浜寿司という回転寿司も。さらに南へ歩けば蒲郡競艇場となります。 この駅は高校生などが通学で自転車で乗り込むことが多く、また競艇開催日にはそこへ行く人たちが多く利用します。 |
写真
西迫町と柏原町とを短絡する林道が終わって一旦下へ降り、左へ曲がって再び舗装の道を登ります。この道は蒲郡市の斎場へ行く道です。正面に見えます(只今工事中)。斎場まで行かずに手前で斜め下に鋭角に坂を下ります。
ガードレールの切れ目から下へ降りて右に曲がって林道を少し下がると(この林道は大昔の坂野峠越えの道)、この場所となります。ここを左に曲がって小川を土管の上で越えて向こう側の道へ出ます。
だいぶ登って杉林となりました。もう少しで稜線近くまで登ります。ここでまた要注意。ここも、杉林の上、稜線近くで左へ曲がらなければなりません。逆のような気もしますが、そうなので仕方がありません。右に行っても道はないので。
左へ曲がったあと、笹林を抜けて、ここから稜線上の踏み跡が始まります。ここからは随所に白いテープがありますので、主にそれを目印にします。ただし、古く小さい。白いテープはずっとこの先、貧乏山を経由して工科大学裏へ下りなければならない稜線上のコブの分岐点、そこまで続きます。
登り坂をやや左にカーブしながら踏み跡伝いに歩きます。そこでこの正面の場所は【最大注意】。貧乏山の北側のコブの頂点です。ここで右にほぼ90度曲がらねばなりません。まっすぐ行っても踏み跡らしきものがありますので何も考えないで歩いてゆくとそこへ入り、そのあと道のない所になって山を下ってしまいます。白のほかに赤のテープもありますのでよく注意。
急な坂を下ります。もうすぐ貧乏山と、その北側のコブとの鞍部にたどりつきます。ここはスカイラインのカーブの先端がすぐ脇を走っていて右上に見えていますね。スカイラインと通じることはできます。ちゃんと道になってはいないですが、何とかなります。この辺に車を置けば貧乏山だけならすぐ登ることができます。
この地点、竹が生えています。迷いやすいので慎重に白いテープを探しながら歩いて下さい。ここへ来る手前は尾根から離れる感じで左方向へ坂を降り、平坦な場所の倒木を乗り越えて進みます。迷いやすい箇所ですので気を付けたいです。一旦平地へ下がると再び登りでこの写真の竹林です。
アップダウンを繰り返して稜線伝いに進むうち、左へ曲がって降りなければならない場所に来ました。ここも【最大注意】。まっすぐ通り過ぎないよう。ここで白テープとは分かれます。あとは所々の赤や黄色のテープを参考にして、本当に道かどうか迷いそうな感じですが、倒木や木の皮が散乱する山を下って行きます。この道なきかすかな踏み跡が、実を言うと東西三河の境界なのです。
下って来れば、正しい道である限り下へ来れば踏み跡ははっきり判断できるようになります。すぐにも、このような光景。正面に工科大学の建物が。出口が来ました。道の下を注視、市境の杭が。境です。で、境界線はこのあとまっすぐに飛びます。工科大学の建物がその上を横たわっています。空を飛ばない限り境界沿いの行進は不可能に。
撮影機器:
感想
蒲郡を取り巻く山々。何座もあるのにこの山だけは名無し。登るという話は聞いたこともなし。でも、登る道はないかと調べてみたら、あるじゃありませんか。そこから始まり、下調べの後今回の登山となりました。
標高は低いかもしれないが、山塊は南北にしっかり伸びています。坂野峠からたどると、結構手ごたえがあります。
展望はないし、取り立ててアピールできる点はないと言えるでしょう。展望が利くならとっくに登られている。コースの設定も難しい山でして、今回の順路はいろいろ検討しての結果です。遠望峰山から通じる案も考えたのですが、遠望峰山から坂野峠まで市境に道はなし。スカイラインを多く歩くのだったらつまらないと思った結果です。自動車が通る道はできるだけ歩きたくない。道のないところもできるだけ通りたくないとの方針もあります。調査のときなら踏み込んで行って、ないと確認を取ることはします。
ただ、遠望峰からのルートや違う方面からの道もこれから調べて別のコース取りで再挑戦するかもしれません。
2016/2/24 事後報告
本日もう一度このコースの主な部分を歩いて、上記の迷いやすい場所や道跡の薄い箇所に従来のマークに加えて自家製のテープ印を補強しておきました。特に迷いやすい2箇所などは印だらけです(笑) コースを通して、注意さえすれば特に問題はなくなったと思います。今後も折りに触れてこのコースを歩きたいと思っています。
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