社山〜黒檜岳〜中禅寺湖周回線歩道


- GPS
- 13:25
- 距離
- 25.8km
- 登り
- 1,092m
- 下り
- 1,093m
コースタイム
- 山行
- 11:04
- 休憩
- 2:22
- 合計
- 13:26
天候 | 晴れ後曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
前から気になっていた社山(しゃざん)〜黒檜(くろび)岳の縦走。花も咲いている頃だし,これまでに登った山を眺めるのも楽しみなので,中禅寺湖の周回路と合わせて計画した。先週よりも少し早く1時半前に自宅を出発。4時15分には駐車場に到着した。第一,第二の駐車場を合わせて既に20台くらい停まっていたが,やはり釣り客が多いのだろう。今回は雪が無いので装備も軽くて済む。すっかり明るくなった湖畔を景色を楽しみながら歩く。
阿世潟(あぜがた)までは,多くの人が湖の中に入って釣りをしていた。ここまでは道も平坦で散歩の気分。阿世潟峠まで登ったところで腰を下ろして小休止。登りの途中で山の向こう側から太陽も顔を出したが,風はひんやりとしている。おにぎりを一つ食べてから出発する。
路は良く整備されていて,社山まで周囲の景観を楽しみながら歩けた。日光の山々,中禅寺湖,戦場ヶ原などが見え方を変えながら望めるので飽きない。途中で一人の女性が降ってきた。ピストンだという。随分と早くから登り始めたようだ。
山頂からは南西方面の眺めがよく,皇海山,庚申山,鋸山,袈裟丸山などが良く見えた。庚申山への赤茶けたバリエーションルートも良く見え,登ってみたい気持ちが強まる。ツバメらしい鳥が風を切って近くを飛び去って行く。少し靄がかかっていて遠方の山は見えなかったが,気持ちの良い山頂だった。
黒檜岳の方向は樹林帯になっていて展望はなかったが,少し行くと樹が途切れて黒檜岳までの稜線が一望できた。予想していたよりも近く見える。小さなアップダウンの繰り返しで進んで行く。少しガレた箇所や笹薮などもあったが,それほどの支障はない。展望が良いので,周りの景色に気を取られて足元が留守にならないようにだけは気を付けた。積雪時やガスがかかった時には迷いそうな笹原なども,見通しが良かったので大きなルートミスは無かった。途中でシカの走る姿や,登山路上にかなり食い荒らされた骸が転がったりしていた。鳴く声も度々聞こえたので,シカが多いのだろう。
大平山への分岐点で再び,腰を下ろす。気持ちの良い笹原で,丁度良い具合の風も吹いていて格好の休憩ポイントだった。歩き出そうと思ったところで,この日,二人目の登山者とすれ違う。これから社山に向かうようだ。少し歩いた所から残雪が出始めたが,数センチ程度だった。黒檜岳への分岐付近で三人目の登山者とすれ違った。この日に出合った登山者は,これが最後だった。分岐点から山頂までは直ぐだったが,山名標の懸かっているピークが二つあり,どちらが正しいのか分からなかった。テープ目印があったので,更にその奥まで行ってみると雨量観測装置が設置されていた。
分岐点からの降り始めにはあった雪も,1802mピークに着くまでにはすっかり消え,傾斜が少しきつくなってきた。尾根取付きの少し手前辺りから,様々な色合いをしたシャクナゲが途切れることなく続き,目を楽しませてくれる。時々,ミツバツツジも現れる。
尾根取付きから下は,路が少し細く険しくなるので注意して降った。降り立った登山口から浜辺近くの路を少し歩くと千手堂に着く。未だ新しいお堂の脇にある空き地で休憩する。後は駐車場までの平坦な路だと思うと緊張も解けるが,膝の疲れがかなり酷い。暗くなるまでに辿り着けば良いだろうとゆっくり歩き始める。最初の内は路脇に咲く花などを愛でながら歩いていたが,次第に疲れてくると,ひたすら歩くことに専念する。路は遊歩道というよりは,水平な登山道という趣きで,それなりに気を抜けない。叢のザワザワする音がしたので,シカが出たかと思ってそちらを見ると,サルが岩を駆け上がって行くのが見えた。かなり近くまで寄っても,こちらを見据えたままで動かない。人慣れしているのかもしれない。2匹しか居なかったので,こちらもそれほどの恐怖は無かった。以前に苗場の辺りに行った時には何十匹にも遭遇して,結構,恐ろしい目に遭ったけれど。湖には時々,カワウを見かけた。帰ってから調べると,鮎の食害があって問題になっているようだ。湖沿いの路は景色も良く,シャクナゲやツツジなどが満開で美しかったが,足に余裕が無かった。湖の際まで降りれば,もっと景色を楽しめただろうにと思うと残念だ。どうにか阿世潟まで辿り着いた時には,心底ほっとした。後は,トボトボと歩き,駐車場に着く頃には陽が大分と落ちていた。又,紅葉の季節にでも,この周回路だけを歩きに来るのも良いなと思った。
駐車場を出た後は今市で夕食をとり,温泉にも寄らずに帰宅の途に就くが,どうにも眠くてならず,道の駅しもつまで40分ほどの仮眠をとる。23時過ぎに無事帰宅できた。
今回は,予想していた以上に膝に来て,最後の方はしゃがむことが出来ない程になった。アップダウンの累計はそれほどでもないので,先週の山行の疲れが未だ取れていなかったのかもしれない。余り歳のことは考えたくはないが,計画はもっと余裕を持たせた方が良いのかもしれない。
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