鋸山周回 花散策 ヤマシャクヤクとサンカヨウ

2025年05月19日(月) [日帰り]

• GPS: 06:28
• 距離: 12.7km
• 登り: 861m
• 下り: 866m

コースタイム

日帰り

• 山行: 4:47
• 休憩: 1:41
• 合計: 6:28

距離 12.7km 登り 861m 下り 866m

7:35 スタート地点
7:37 7:39 花立峠登山口
8:03 8:07 烏滝
8:15 8:26 大もみじ
8:47 8:53 見返り清水跡
9:20 9:25 花立峠
9:50 10:06 鋸山
10:27 10:36 花立峠
10:51 10:54 仁王ブナ
11:32 12:04 桝形山
12:52 12:55 コハ清水
13:15 13:20 三ノ峠分岐
13:53 13:57 萱峠登山口
14:02 14:03 栖吉の清水
14:03 ゴール地点

　曇る関東を抜けだして、長岡市東山周辺へ行き、花いっぱいの散策路をゆったり歩いてきました。サンカヨウはまだつぼみが多かったですが、ヤマシャクヤクをきれいに見ることができました。

天候

曇りのち晴れ

アクセス

利用交通機関：

自家用車

・鋸山花立峠登山口前駐車場。男女別簡易トイレ有。30台。国道352号線はここで行き止まりなので路駐できる。U字溝に靴洗い場あり。

コース状況／危険箇所等

・長岡市東山周辺のハイキングマップ。
https://www.city.nagaoka.niigata.jp/kurashi/cate12/sports/file/rootmap-01.pdf

・周回は時計回り、花立峠登山口→花立峠→鋸山→花立峠→枡形山→コハ清水→萱峠登山口→駐車場。萱峠は立ち寄らなかった。全行程ほぼ泥濘の道でドロドロになる。ムシが多いので森林香を焚いた。

・携帯電波（au）は、駐車場は入らない。見返り清水跡から上、一部の稜線を除いて入る。

・花立峠登山口〜見返り清水跡：スラブ化した沢の脇を歩いて行く。泥濘と石が濡れて滑りやすいので滑落注意。コシノチャルメルソウの群生が素晴らしい。オオバキスミレ、ガマズミ、タニウツギ開花。鳥のさえずりがこだまする烏滝を過ぎると、沢を離れ九十九折れへ。

・見返り清水跡〜花立峠：五合目付近、湿原状の草原にサンカヨウ、カタクリ。その先は藪の中にシラネアオイ、道沿いにユキツバキ、ショウジョウバカマなど。残雪が多く泥濘で足場が悪い。南側は断崖なので滑落注意。花立峠付近にチゴユリの群生、ユキグニミツバツツジ、ヤマシャクヤク。

・花立峠〜鋸山：美しいブナ林の後は、木の根と泥濘で足場の悪い巻道。小さなアップダウンを繰り返す。イワカガミが道に咲き連ねている。西側は断崖で滑落注意。山頂からは長岡市などの眺望。

・花立峠〜桝形山：昭和32年8月に長岡工業高校山岳部が伐開した「長工新道」。樹林帯の尾根歩き、西側は常に断崖となっており滑落注意。小さなアップダウンを繰り返す、イワカガミが咲き連ねていた。花立峠東側にヤマシャクヤクが5輪ほど。桝形山からは、残雪の守門岳や浅草岳などの眺望。

・桝形山〜三ノ峠分岐：萱峠へは行かなかった。雪解け水で道は泥濘となりかなり滑る。残雪とブナの根開け、新緑のブナの森が美しい。コハ清水手前の斜面にあるサンカヨウ、ヤマシャクヤクはつぼみ。月末に開花かな。

・三ノ峠分岐〜萱峠登山口：スギ林内から沢沿いを歩いて行く。石や木橋など濡れて滑りやすい。ニリンソウの小群生、沢のサンカヨウは終わり。駐車場まで舗装路歩き5分。

写真

5/19 7:33

（ぐ）前橋を5時に出発。湯沢から魚沼まで雨だったが、長岡に入ると曇り。10時過ぎには快晴の予想。花立駐車場は2台しか停まっていなかった。
(m)登山口の周りもお花いっぱい。トイレありました。

5/19 7:36

（ぐ）丸く咲くヤブデマリ。
(m)形代みたいだね。

5/19 7:38

（ぐ）ガマズミ。実は食用になる。

5/19 7:43

（ぐ）沢に映えるタニウツギ。

5/19 7:45

(m)アップ。

5/19 7:45

（ぐ）ヤブデマリ咲く道を歩くまみむさん。泥濘の道、右手は高度がある沢。滑落注意。

5/19 7:47

(m)カキドオシ。

5/19 7:50

（ぐ）コシノチャルメルソウ。

5/19 7:50

(m)こんな珍しいお花が雑草みたいに咲いているなんて驚き。新潟すごい。

5/19 7:56

（ぐ）烏滝。鳥のさえずりが響き渡る。
(m)雨上がりの水辺を歩いて清々しいですね。

5/19 7:57

(m)ホクリクネコノメソウ。

5/19 7:58

（ぐ）ノジコの美しいさえずり。日本でのみ繁殖して、冬には海を渡って見られない希少種。

5/19 8:02

(m)私も一枚。声高らかに。
最初コマドリかと思ったら違ったんだけど見られてよかった。

5/19 7:59

(m)ニシキギ。

5/19 8:00

(m)ミズバショウの大きな葉。

5/19 8:04

(m)キランソウは所々にありました。

5/19 8:14

（ぐ）ムラサキコマノツメ。葉が馬蹄形で丸い。
(m)ニョイスミレより紫多目だね。

5/19 8:15

（ぐ）ゴヨウアケビ。水滴にブナの新緑が映る。

5/19 8:21

（ぐ）季節外れの紅葉。

5/19 8:32

（ぐ）スジオチバタケ。

5/19 8:37

(m)ツリバナたくさんありました。

5/19 8:39

（ぐ）ホオノキの花。バナナのような甘い香りがする。
(m)ホオノキもたくさん。でもなかなかお花が見えない！

5/19 8:43

(m)これが撮れた中で一番きれいだった。オオヤマレンゲと大きさは違えども似ていると思っていたら、同じモクレン属なのね。

5/19 8:41

（ぐ）コシノチャルメルソウの群生。たくさんあってすごかった。
(m)すごかったねえ。

5/19 8:51

（ぐ）ツクバネソウ。

5/19 8:51

（ぐ）雨に濡れ透けるチゴユリ。

5/19 8:55

（ぐ）湿原状の草原にサンカヨウ。まだ開花して間もない。

5/19 8:55

（ぐ）昨夜の雨と今朝の霧でも透明にはならなかった。
(m)フレッシュだと透けないんだよね。でも見られて良かった。

5/19 8:56

（ぐ）景色を映した雫を滴らせるカタクリ。
(m)これもまた良き。

5/19 8:58

（ぐ）カタクリとオトメエンゴサク、苞葉が切れ込まず楕円。

5/19 8:59

(m)エンレイソウ。

5/19 9:00

（ぐ）土手状のところにサンカヨウ。

5/19 9:02

（ぐ）ユキツバキ。花糸が黄色。

5/19 9:02

(m)オトメエンゴサクと奥にニリンソウ。

5/19 9:02

（ぐ）群生するカタクリ。

5/19 9:06

（ぐ）ヤブの中にシラネアオイ。

5/19 9:09

(m)シラネアオイ。

5/19 9:09

（ぐ）雫を滴らせるショウジョウバカマ。

5/19 9:11

(m)オオバキスミレ。奥は雪。

5/19 9:12

(m)スミレサイシン。

5/19 9:17

（ぐ）ヤマシャクヤクはつぼみ。あと半日で咲くね。
(m)蕾もかわいいね。

5/19 9:18

（ぐ）クルマムグラもつぼみ。初夏の花が咲き始めている。

5/19 9:21

（ぐ）ユキグニミツバツツジがまだ残っていた。

5/19 9:22

（ぐ）ユキグニミツバツツジとブナの新緑。この道の右側は断崖。

5/19 9:22

（ぐ）ジュウニヒトエ。

5/19 9:23

（ぐ）花立峠。

5/19 9:24

（ぐ）コシノカンアオイ。

5/19 9:25

（ぐ）ガスで神秘的なブナの森。
(m)これはいいねえー。

5/19 9:26

（ぐ）足元にはオオイワカガミが咲く。
(m)この先山頂までイワカガミロード。

5/19 9:29

（ぐ）ナガハシスミレ。

5/19 9:35

（ぐ）シロバナイワカガミ。

5/19 9:40

（ぐ）紅いオオイワカガミ。

5/19 9:54

（ぐ）鋸山山頂。予想通りちょうど晴れた。
(m)ギフチョウやカラスアゲハがヒラヒラ。

5/19 9:56

(m)ギフチョウ。

5/19 10:08

（ぐ）来た道を戻って、タムシバ。

5/19 10:09

（ぐ）ウスノキ。

5/19 10:13

(m)私はスノキではないかと思うんだけど。
葉の下でひっそり咲いているのが奥ゆかしいね。

5/19 10:24

（ぐ）晴れると、また違った景色に見える。
(m)いいねえ。

5/19 10:24

（ぐ）輝くブナの新緑。

5/19 10:28

（ぐ）昭和32年8月に、長岡工業高校山岳部が伐開した「長工新道」に入る。チゴユリの群生。

5/19 10:35

（ぐ）ヤマシャクヤク。環境省レッドリスト準絶滅危惧に指定。環境省は全国で約2万株を確認している。

5/19 10:35

（ぐ）自生のヤマシャクヤクは稀少。しかも開花は2〜3日しかもたない。良い時に来られた。幸運。
(m)スケルトンヤマシャク！

5/19 10:35

（ぐ）白く丸く花開くヤマシャクヤク。
(m)赤城自然園でわんさか見てますが自生のは初めて。感激。

5/19 10:36

（ぐ）満開のトキワイカリソウ。

5/19 10:37

（ぐ）オクチョウジザクラ。

5/19 10:38

（ぐ）霞む守門岳。まだまだ残雪は多い。ヒメサユリは三条市で、もう咲いているそうだ。

5/19 10:39

(m)ツチグリ。

5/19 10:39

(m)ガマズミ。

5/19 10:43

（ぐ）風谷山、三ノ峠山、長岡市市街地。水田が乱反射する。

5/19 10:53

（ぐ）尾根に咲き連ねるイワカガミ。

5/19 11:10

（ぐ）ウラジロヨウラク。
(m)一緒にあったヤマツツジは2輪くらい咲いてました。崖際で撮れなかった。

5/19 11:17

（ぐ）ウスバサイシン。

5/19 11:24

（ぐ）イワカガミを吸密するギフチョウ。
(m)留まっただけだったみたい。

5/19 11:31

（ぐ）桝形山山頂。ムシが多い。森林香で撃退。
(m)ここでお昼休憩。

5/19 11:35

（ぐ）まみむさんは、冷やし中華。AMEMIYA並みに感情込めて「はじめました〜！」と歌っているに違いない。
(m)虫が多すぎて急いでかき込みました。

5/19 11:40

（ぐ）私はきのこ山菜蕎麦にズッキーニ天ぷら、銚子港水揚げのサバ寿司。
(m)隣で森林香の人は優雅に食べてるな。

5/19 11:46

（ぐ）デザートは鉾田産メロンを使ったロールケーキ。潰れて守門岳風になった。東洋一の生クリーム雪庇がはみ出している。

5/19 11:59

（ぐ）萱峠は行かず。長岡工業高校山岳部の方々に御礼を。

5/19 11:59

（ぐ）ブナの根開け。思いもよらぬところで見られた。

5/19 12:00

（ぐ）残雪とブナの森。新緑と残雪が新潟を物語る。

5/19 12:01

（ぐ）一部残雪歩き。爽やかで涼しいね。

5/19 12:02

（ぐ）昭和アイドル歌手のブロマイド風。年齢的に無理があるので森の妖精か？妖怪か？

5/19 12:06

(m)森のぐろさん。

5/19 12:03

（ぐ）素晴らしいブナの森を歩く。五月晴れの爽やかな風が駆け抜ける。
(m)次回はこの辺でお昼にしましょうね。

5/19 12:06

（ぐ）見上げるブナの新緑。こもれびが優しく降り注ぐ。

5/19 12:06

（ぐ）いったいここには何本のブナがあるのだろうか？ブナの保水力は高く、たった1本で年間8000ℓ。雪国で大きな森になる理由。

5/19 12:18

（ぐ）花付きの良いオオイワカガミ。

5/19 12:20

（ぐ）シュンラン。

5/19 12:21

（ぐ）大谷選手並みのスチールを見せたまみむさん。泥だらけ。
(m)ここのところ毎週転んでるな。

5/19 12:27

（ぐ）オオバキスミレ。葉に光沢があり大きく、先が尖る。日本海側は普通種。
(m)今回一番咲いていた花かも。

5/19 12:27

（ぐ）風に揺れるトキワイカリソウ。

5/19 12:28

（ぐ）残雪の近くにカタクリ。昼下がりに反り返る。

5/19 12:30

(m)ウワミズサクラ。

5/19 12:30

(m)ヤマグワ。

5/19 12:31

（ぐ）オトメエンゴサク。苞葉に切れ込みが無い。

5/19 12:32

(m)美人さんの横顔。

5/19 12:32

（ぐ）残雪とカタクリの小群生。

5/19 12:32

（ぐ）残雪の道を歩く。皐月の日差しは、じりじりと暑い。

5/19 12:32

（ぐ）長工新道の稜線。断崖なのが良く分かる。

5/19 12:34

（ぐ）ミズキの巨木とフジ。

5/19 12:36

（ぐ）アブラチャン。枝から花柄があり花が咲く。

5/19 12:39

(m)まだ花も咲いているけど実もありました。

5/19 12:43

（ぐ）ひっそりとカタクリ。

5/19 12:51

（ぐ）コハ清水。標記によっては「コワ清水」とある。恐らく「強清水」だと思う。残雪があり冷たいのだろう。
(m)カエルがゲコゲコしています。

5/19 13:03

(m)かわいいヒダリマキマイマイ。

5/19 13:07

(m)雪が残る場所付近ではフレッシュなショウジョウバカマ。

5/19 13:22

(m)タチシオデ。線香花火みたい。

5/19 13:36

（ぐ）悪天の当間山を諦め、こちらに来たirohaさん。YAMAPのヤマとハナさんに偶然会ったそうだ。私も4年前2月22日、平標山から日白山へ行った時にお会いしていた。
(m)こんにちは！

5/19 13:44

(m)ホウチャクソウ。

5/19 13:41

（ぐ）タヌキラン。花がタヌキのしっぽに似ているから。ただしラン科では無くカヤツリグサ科。

5/19 13:44

（ぐ）ニリンソウ。

5/19 13:44

（ぐ）みんなで撮影会。明暗がある撮影は、光と影の魔術師、誤魔化師たる私が得意な分野。下手でも私らしく自由な表現で。

5/19 13:45

（ぐ）背景のニリンソウを玉ボケに利用。

5/19 13:47

（ぐ）逆光にして、ニリンソウが光を見つめるように、明るく撮影。ボケが弱く焦点位置が悪い技術の無さは、まやか師。

5/19 13:47

（ぐ）ニリンソウの群生。
(m)この先のサンカヨウは巨大な葉だけになってました。残念。

5/19 13:58

（ぐ）ハンミョウ。道案内の虫と言われている。動きが早くてブレた。

5/19 13:59

（ぐ）青い空にフジの花。

5/19 14:03

(m)低いところにありました。あまり近くで見ることがないので嬉しい。

5/19 14:07

（ぐ）おつかれさま。予想通りの青空と花々散策が楽しめたね。irohaさん、またね。買い物して帰るよ。

5/19 15:36

（ぐ）上沼道路（上越魚沼地域振興快速道路）から眺める八海山、中ノ岳、阿寺山。

5/19 16:04

（ぐ）原信 川窪店でお買い物。妻有ポーク、大力納豆、栃尾の油揚げ、生姜醬油ラーメン、気分爽快ニシテなど、新潟のお土産。天ぷらは奥さんが天丼で使う。

5/19 21:00

（ぐ）奥さんは天丼食べて早く寝たので、夕飯を作った。妻有ポークバラ肉の冷しゃぶサラダ。栃尾の油揚げは焼いて、炒めたネギと大力納豆を混ぜてめんつゆで味付けしてかける。新玉ねぎとわかめスープ、気分爽快ニシテは食前酒で缶を潰してしまった。

撮影機器：

NIKON Z 50 NIKON CORPORATION

NIKON Z 7_2 NIKON CORPORATION

感想

ぐろ

　先週行った一ノ倉沢出合までの国道291号は、雪崩が頻繁にあるため、23日予定だった冬季通行止め解除は未定となった。私たちが行った時も、復路で二か所雪塊が落ちていた。電気バスが運行されるので、何より安全第一での延期は英断だと思う。

　梅雨の走りのように、前線が本州の南側にある。どう見ても関東は曇り。山間部が雲をダムのように堰き止める。熊鷹山へ行こうかと思案していたが、ツツジ系は4月5月で散々見たので、長岡東山周辺へ花散策行く予定を、先週から組んでいた。

　4月に火打沢、5月3日に三ノ峠山へ行っており、この辺りはお気に入り。花が関東とは違って日本海側独特の花木が多い。何より鋸山周辺は、サンカヨウとヤマシャクヤクがあるので魅力的。群馬のサンカヨウはまだ雪の下で眠っている。

　曇る前橋を5時に出発。関越道を渋川ICから乗る。関越トンネルを抜けると予想外で雨だった。堀之内ICで下りると雨は止み曇り。魚野川沿いを抜けて長岡バイパスへ。まるで高速道路。私の旧車は速度がでないので邪魔にならないように走った。

　当間山へ行くと言っていたirohaさんから連絡があり、十日町は雨模様。こちらは曇りで鋸山の登山口を伝えたら来ると言う。十日町からは1時間半かかるが、晴れる方が良いのでこちらへ誘った。長岡東山周辺も美しいブナ林や残雪がある。

　花立峠登山口駐車場に到着。2台しか停まっていなかった。前日の雨と今日のガスでサンカヨウがガラスの花になっているかな？と、思いを馳せて出発。最初から泥濘の道。雪で削られスラブになった沢が下に見える。ヤブデマリやタニウツギが咲く沢、水面まで高度が5m以上あるので滑落に注意した。

　雪解け水が流れる沢を遡上していく。コシノチャルメルソウが群生していた。これは良いぞ！とゆったりと撮影。烏滝に立ち寄りまた撮影。新緑が生い茂りあまり見えなかった。開けた樹林帯なのか、複数の鳥のさえずりがあり、姿は見えずとも楽しめた。渡り鳥の希少種ノジコが間近で見られてのは幸運だった。

　ベンチのある五合目を過ぎ、湿原状の草原にサンカヨウとカタクリが咲いていた。その先は九十九折れとなり、時折残雪があり乗り越えていく。雪解け水で泥濘となった道が続く。ショウジョウバカマやシラネアオイがヤブの中で咲いていた。

　花立峠手前にトウゴクミツバツツジが散り始め、ヤマシャクヤクはつぼみだった。美しいブナの森を経てイワカガミが咲き連ねる稜線を歩いて鋸山へ。登頂すると予想通り10時から晴れた。ギフチョウが舞っていた。

　来た道を戻って花立峠から先を進む。ここから長工新道。昭和32年8月に長岡工業高校山岳部の方々が伐開した道。花も必ず植えたと思う。そしてヤマシャクヤクが5輪咲いていた。いにしえの人々の恩恵に感謝し観賞。ただ執着は人生に迷いを齎すので忘れるべき。

　桝形山までは稜線歩き。オオイワカガミ咲く樹林帯。アップダウンを小さく繰り返す。西側は断崖だが、開かれた展望ポイントが随所にあり見晴らしが良い。ウラジロヨウラクが咲いていた。桝形山山頂は東側に眺望があり、残雪の守門岳や浅草岳が見えていた。ここで昼食を摂るが、ムシが多いので森林香で撃退した。

　山頂からトラバースではなく、南へ下りこんで萱峠方面へ下りたが、萱峠は行かずコハ清水方面へ。残雪と美しいブナの森。根開けもあり素晴らしい景色。ブナの新緑は、人の心を落ちるかせる。その先もブナの根元にイワカガミが咲き連ねていた。

　コハ清水手前のサンカヨウとヤマシャクヤクはつぼみだった。残雪脇にカタクリとオトメエンゴサクが群生していた。三ノ峠分岐手前で、irohaさんと4年前平標山日白山周回の時にお会いしたYAMAPERのヤマとハナさんがやって来た。

　私たちはのんびり花散策で鋸山と枡形山で休んだので、1時間半ディレイも帳消しになった。スギ林を抜けて滑りやすい沢の脇を歩いていく。ニリンソウはまだ残っていたが、サンカヨウは大きな葉をつけて終わっていた。

　国道に出て駐車場へ戻る。着替えてヤマとハナさんとirohaさんに挨拶して帰路へ。15時前なので、六日町まで一般道で戻った。上沼道から眺める八海山は雄大だった。原信川窪店で夕餉の素材を買い物して、関越道六日町ICから乗る。

　関越トンネルを抜けると雨だった。しかも群馬は寒く16℃。新潟は晴れて暑く23℃、越後山脈を隔てただけでこれだけ違うのかと、改めて思った。奥さんは疲れたので早めに就寝。夕食は新潟で買った素材を使って食べた。

　サンカヨウは少し残念だったが、群馬ではこれから見られる。何よりヤマシャクヤクがきれいに見られて良かった。

まみむ

お花いっぱいで楽しく歩けました。
序盤はコシノチャルメルソウの多さに驚き、ノジコの撮影で盛り上がりました。
中盤からはホオノキの花がたくさん。なかなか目の高さで咲いているのがありませんでしたがホオノキ好きの私は大喜びでした。
それからサンカヨウ、シラネアオイ、ヤマシャクヤクにギフチョウ！素晴らしい山ですね。
ブナの森も美しかったです。
唯一お昼の場所だけ失敗したな😵

念のため、留意点も記しておきます。
概ね歩きやすい道ですが、一部崖の際を通ったりしてるので足元には要注意です。
また、ヤマシャクヤクは近くに小さい株も生えていますのでこちらも足元にはご注意ください。
素晴らしい花の山がいつまでも続きますように、また事故など起こさぬよう安全登山で楽しみたいですね。

コメント

yasio

お二人さん　おはようございます
計画通り月曜日に登ったのですね、天気も回復傾向の長岡青空が見られてよかった。
雨と融雪が続き登山路は泥濘でしたか、いやらしい登りとなりますね、カタクリ咲く右側沢上よりの登山路行く手に向かって左側の斜面上の林の中にシラネアオイがあったのでしょうね、紫色が目立ちますから眼につきますよね、そしてと峠はチゴユリ、山頂までの道はイワカガミと、花を見ながら山頂へ、下山の周回コースも峠すぐ下のヤマシャクヤク咲いていましたかその後強清水迄の登山路に残雪、この下にサンカヨウとヤマシャクがあるのだけども雪融け待ち、の様子が写真で解りました、情報ありがとうございました。
今週末でかけて見ますね天気予報は今のところ⛅ですので行けると思います。
お疲れさまでした。

まみむ

yasioさんこんにちは。
長岡市は晴れてきていい陽気での登山ができました。群馬はずっと雲がかかっていたようですね。
お花についてはご指摘通りです。サンカヨウは少しタイミングが早かったです。コハ清水近くのサンカヨウとヤマシャクはまだつぼみも小さかったですが、ここ数日の高温でどうなるでしょうか。
週末晴れるといいですね。
それにしても同じ山の中でも雪が残っているところはまだ早春の空気です。時期が違うお花が一堂に会しているのはお得感があるものの不思議な感じがしますね。

ぐろ

こんにちは、yasioさん。
予定通り曇る関東から晴れる長岡へ行きました。晴れたら蒸し暑くなり、ムシが大量発生してました。鋸山へ行く稜線のブナはガスがかかって幻想的でした。前日の雨と早朝の霧でサンカヨウが透けると思いましたが、上は咲き始めとつぼみ、下の沢は花が終わってしまいました。もう一つの目的であるヤマシャクヤクはバッチリでした。つぼみもまだあるので、今週末は良いと思います。

　私は日月連休ですけど、日曜は関東が曇りで新潟が晴れ、月曜は新潟が雨で関東が晴れ予想です。いろいろと計画練ってます。