記録ID: 8288553
全員に公開
ハイキング
谷川・武尊
平標山〜仙ノ倉山(撤退記)
2025年06月14日(土) [日帰り]



体力度
2
日帰りが可能
- GPS
- 05:45
- 距離
- 6.5km
- 登り
- 857m
- 下り
- 857m
コースタイム
日帰り
- 山行
- 4:36
- 休憩
- 1:10
- 合計
- 5:46
距離 6.5km
登り 857m
下り 857m
6:31
2分
スタート地点
12:17
当初は、6月13日に平標山から仙ノ倉山まで歩き、折り返して平標山の家で宿泊。14日には平元新道で下山を企画されていましたが、山の家が予約できず、已む無く浅貝にある旅館を予約。スケジュールが大幅に変更となり、13日は麓で前泊。14日登攀となりました。梅雨に入ったこともあり1週間以上前から長期予報を頻繁にチェック。悩ましい予報が示されるたびに、一喜一憂。最終的に13日は曇り時々晴れ。14日は午前中曇り、午後から雨の予報。蓋を開けてみれば、13日であれば登れた!14日は朝から雨模様。それでも、天候の回復を期待しながら登山開始。始めのうちはレインウエアー無しでもなんとか行けそうな雰囲気。それでもとりあえずしっかり着込む。登山口を入ると早速急な階段が続く。1合目の標識あたりですでにレインウエアーの内側は汗でびっしょり。ゴアでも湿気を吐き出しきれない。登山道には、春から夏にかけての花々がいたるところに咲き始めており、花好きには魅力がいっぱい。雨に濡れたその姿が、尚更に瑞々しい。
そんなほのぼのとした気分でいられたのもほんの束の間。4合目あたりから雨脚も早まり、風もそよ吹く風どころか、ゴウと唸りが聞こえてきそうなほどの状況になり、木立を抜けると体を持っていかれそうなほどの強風に変わる。まったり休憩などしていたら、掻いた汗で低体温症になるのではと不安になる。松手山を過ぎて、行けば行くほど風も雨も激しさを増し、顔に当たる雨粒は石礫のように痛い。時として突風により、体が前に進まない。
この頃になると、先行グループの撤退が目立ち始める。山頂から逃げ帰ってきた登山者は、「とてもじゃないが立っていられない。ものすごい風が吹き荒れてる。地獄を見たいのなら山頂に行かれたら」と言い残し、大慌てで下山して行った。
我々も、8合目の標識を最後に撤退を決める。
今回は、登頂は果たせなかったけれど、多くの花々を愛でることができたので良しとしようということで下山開始。
しかし本当の地獄はこの後に待っていた。上りではぬかっていなかった登山道が、僅かの間にグチャグチャヌルヌル。結構な急坂が続くため、全員が慎重に慎重にと一歩一歩を確認しながら歩くのだが、予期せずスリップ。結局、私も含めて9人中3〜4人が尻もち。ウェアーは泥だらけ。怪我がなくてよかったが、気持ちは落ち込む。
「行くも地獄、帰るも地獄」とは当にこのこと。
そんな中、何組もの登山者が山頂を目指してすれ違ってゆく。
余計なお世話かも知れないが、「自ら好んで、わざわざ地獄の口に飛び込みたいか?」と問いかけてくなる。結構な数の撤退者とすれ違っているのに。「自分はそんな簡単に撤退する連中とは違う!」という思いがあるのかどうか?
登山口の洗い場で順番待ちしながら泥汚れを落とし、この後「越後湯沢駅」の「ぽんしゅ館」で絶対風呂に入って、そのあと日本酒の試飲とビールを飲んでやるのだと誓う。
そして、その誓いは守られた!
梅雨時の登山につきももの悪天候。時期が時期なので致し方ありませんが、ピークハントだけが登山の醍醐味ではありません。様々な状況下での判断や行動を体験しつつ楽しむことも山歩きの醍醐味かと。
今回は、そんな気分を味わう山行となりました。
そんなほのぼのとした気分でいられたのもほんの束の間。4合目あたりから雨脚も早まり、風もそよ吹く風どころか、ゴウと唸りが聞こえてきそうなほどの状況になり、木立を抜けると体を持っていかれそうなほどの強風に変わる。まったり休憩などしていたら、掻いた汗で低体温症になるのではと不安になる。松手山を過ぎて、行けば行くほど風も雨も激しさを増し、顔に当たる雨粒は石礫のように痛い。時として突風により、体が前に進まない。
この頃になると、先行グループの撤退が目立ち始める。山頂から逃げ帰ってきた登山者は、「とてもじゃないが立っていられない。ものすごい風が吹き荒れてる。地獄を見たいのなら山頂に行かれたら」と言い残し、大慌てで下山して行った。
我々も、8合目の標識を最後に撤退を決める。
今回は、登頂は果たせなかったけれど、多くの花々を愛でることができたので良しとしようということで下山開始。
しかし本当の地獄はこの後に待っていた。上りではぬかっていなかった登山道が、僅かの間にグチャグチャヌルヌル。結構な急坂が続くため、全員が慎重に慎重にと一歩一歩を確認しながら歩くのだが、予期せずスリップ。結局、私も含めて9人中3〜4人が尻もち。ウェアーは泥だらけ。怪我がなくてよかったが、気持ちは落ち込む。
「行くも地獄、帰るも地獄」とは当にこのこと。
そんな中、何組もの登山者が山頂を目指してすれ違ってゆく。
余計なお世話かも知れないが、「自ら好んで、わざわざ地獄の口に飛び込みたいか?」と問いかけてくなる。結構な数の撤退者とすれ違っているのに。「自分はそんな簡単に撤退する連中とは違う!」という思いがあるのかどうか?
登山口の洗い場で順番待ちしながら泥汚れを落とし、この後「越後湯沢駅」の「ぽんしゅ館」で絶対風呂に入って、そのあと日本酒の試飲とビールを飲んでやるのだと誓う。
そして、その誓いは守られた!
梅雨時の登山につきももの悪天候。時期が時期なので致し方ありませんが、ピークハントだけが登山の醍醐味ではありません。様々な状況下での判断や行動を体験しつつ楽しむことも山歩きの醍醐味かと。
今回は、そんな気分を味わう山行となりました。
天候 | 雨(強風) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
登山道の路面が雨で濡れ始めると、途端に泥濘はじめ極めて足場が悪くなる。特に平標山登山口から平標8合目あたりまでスリップの危険性がある。現に、当パーティーの3〜4名が注意しながらも泥濘でスリップ転倒。怪我はなかったが、レインウェアーは泥まみれ。また、転倒は無くても、足元がぬかるんでいるため、ズボンの裾や登山靴は泥まみれ状態。ゲイターやスパッツを装着することをお勧めします。 なお、平標山登山口のトイレ脇には、下山後靴などの汚れを落とせるように、洗い場が1か所用意されているのがありがたい。ただし、水道の蛇口が1個しかないので、登山者が多いときは順番待ちに時間を要することを覚悟しておいた方がよいでしょう。 また、強風の際には、松手山から山頂方向にかけては風を遮るものが少なく、風にあおられる危険性が増しますので、この点も注意が必要です。 |
その他周辺情報 | 下山後は、日帰り入浴ができる施設がいくつかあります。浅貝の「御宿本陣」、「苗場プリンスホテル」、「苗場温泉雪ささの湯」、「貝掛温泉」、さらに越後湯沢駅構内に「ぽんしゅ館 酒風呂 湯の沢」などがあります。また、下山後の乾杯や食事、お土産の購入ならば、越後湯沢駅構内の「がんぎどおり・中央いちば」が便利です。注意点として、平標山登山口周辺にはコンビニなどがないため、必要に応じて越後湯沢駅周辺で調達してから行かれることをお勧めします。 |
写真
先行の15〜16人程のパーティーが、この手前で撤退。
我々もどうするか思案しているところに、山頂から逃げ下りてきた登山者が「山頂は強風で、とても立っていられる状況ではない。怖いものが見たければ山頂へ!」と一声残して急ぎ足で下山して行った。
その一声で我々も撤退を決定。決まれば早い。そそくさと下山開始。
我々もどうするか思案しているところに、山頂から逃げ下りてきた登山者が「山頂は強風で、とても立っていられる状況ではない。怖いものが見たければ山頂へ!」と一声残して急ぎ足で下山して行った。
その一声で我々も撤退を決定。決まれば早い。そそくさと下山開始。
行くも地獄ならば下るも地獄。この後泥濘地獄が待っていた。
我々が撤退して行く中、4合目や3合目あたりでこれから山頂を目指す登山者と幾組もすれ違う。余計なお世話かも知れないが、「上はかなりヤバいですよ」と声をかけるもの、誰一人として、「ならば下山」とは言わない。自身で体験するしか無いものなのか?
我々が撤退して行く中、4合目や3合目あたりでこれから山頂を目指す登山者と幾組もすれ違う。余計なお世話かも知れないが、「上はかなりヤバいですよ」と声をかけるもの、誰一人として、「ならば下山」とは言わない。自身で体験するしか無いものなのか?
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
レジャーシート
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ストック
カメラ
ココヘリ発信機
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