朝日連峰北部 赤見堂岳


- GPS
- 08:29
- 距離
- 16.5km
- 登り
- 1,279m
- 下り
- 1,271m
コースタイム
天候 | 晴れ、夕方から曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
2台程度は駐車可。 ここ以外に駐車出来る場所は周辺に無かった。 早朝の大井沢町道では数ヶ所道路が凍結していたので、まだスノータイヤの方が良いかと。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
赤見堂岳は朝日連峰の北端に位置する山。 山頂に至る登山道は無く、薮が雪で覆われた積雪期のみ登頂できる。 登頂ルートは多数あるが、今回は最も多く登られている(であろう)ルートを選び、 登りは石見堂岳を経由する北側の尾根を利用し、赤見堂岳に登頂。 登頂後は南側の尾根を利用して下山、の周回ルートを取った。 雪の状態は残雪期のものに近い。 朝方は締まっており、殆ど沈まず。 日中になって日差しが入ると雪が緩み、重さは感じるものの、 スノーシュー着用で踵まで埋まる程度でラッセル負荷は軽い。 そこそこ長いルートであるが、今の雪質が続くのであれば十分日帰り可能だろう。 北・南どちら側の尾根も森林限界上は雪原状で快適に歩けるが、 下部に細尾根が多く、危険個所はそこに集中している。 北側の尾根はそれ程でも無いが、南側の尾根は細尾根の崩壊が目立ち、 部分的に傾斜が強まる箇所も多い。 崩壊部の通過や急な下降を嫌うのならば、南側尾根は利用せず、 北側尾根ピストンの方が無難。 尚、南側尾根での下山にて、P606.6を下った先で沢を辿って林道へ抜けているが、 これはルートミス。 元々辿るつもりだったのは一つ先の沢だが、間違ってこの沢へ入りこんでいる。 この沢は沢幅が狭く両岸が立っており、雪崩の危険有り。 また、小滝の下降が1箇所あるので推奨出来るルートではない。 下れない事は無いが、リスクが高いので別ルートの方が良い。 因みに、尾根通しでは無く沢を下山路に選んだ理由としては、 P606.6以降の尾根の崩壊が激しかった為。 崩壊斜面通過のリスクと手間を避ける為に沢を選んだ訳だが、ルートミスで 更に危険なルートに入り込んでいるのだから、我ながら間抜けなものだ・・・ この尾根は分岐も多く、ルートミスの罠が多い。 特に間違いやすそうなのは、P1125.6での尾根選択と、 今回、間違ったP606.6から下のルート取り。 この辺は初見では難しいと思われるので、経験者との同行が望ましい。 |
写真
感想
赤見堂岳に登るのは今回が初。
知る人ぞ知る朝日連峰北端のマイナーピーク、という地味な印象しかなく、
それ程期待はしていなかった。
だが、実際に目で見た結果、その印象は大きく覆された。
間近で眺める赤見堂岳は、とにかく大きく圧倒的だ。
まるでこの山域の盟主の様な風格が漂い、大朝日岳や以東岳等の連峰の名山や、
北に見える月山と比べても、全く見劣りしないように感じる。
朝日連峰の山々については、有る程度知っているつもりであったが、
このような存在感があるピークがまだ有ったとは・・・驚きである。
今回の山行を通して、赤見堂岳はマイナーピークでは無く、
れっきとした名山として深く脳裏に刻まれる事となった。
赤見堂岳の威容だけでは無く、今回の周回ルートとして利用した尾根も良かった。
下部は崩壊が進んでいる箇所があるので、それなりの苦労はあるが、
極端に難度の高い箇所は無く、今の雪質であれば日帰り可能な範疇なので、
積雪期の朝日連峰入門ルートとして良さそうな感じを受ける。
確かに森林限界以下は大変だが、そこさえ越えれば天国だ(但し、晴天に限る)
標高1000m付近から木々は少なくなり、一気に視界は開け、
そこからの眺望が素晴らしく良い。
赤見堂岳へ続く広い雪原状の尾根、北の月山、南の朝日連峰主稜線、
そして、それらを繋ぐ、山、山、山。
一体、どれを眺めれば良いものか?
思わず悩んでしまいそうになるほどに、周辺景色は見所豊富。
その中でも、やはり一番の見所は朝日連峰主稜線だろう。
赤見堂岳の山頂からは、白く輝く朝日連峰主稜線が明瞭に見えた。
こんな景色を見せられたら、行かずにはいられない。
次は、あの主稜線の上から赤見堂岳を眺めてみたいものである。
コメント
この記録に関連する登山ルート
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朝日のどこかにお出ましだと思っていましたよ
赤見堂岳は
昨年、障子ヶ岳に登る途中で目にした存在感のある山です。
紫ナデから大桧原山〜赤見堂岳の地図にない妄想ルートを誰か歩かないかなぁ
大朝日アタックの次はこちらのプランもいかがですか
ちょいワル雪だるま、Luskeさんそっくりですね〜
残雪の朝日連峰、いよいよシーズンインでしょうか。
雪崩のリスクが高まる時期ですので、そこは様子を見ながらですが、
今季も朝日連峰の残雪を楽しみたく思います。
紫ナデから大桧原山〜赤見堂岳の妄想ルート、実はコレも検討してました。
もし土曜も天気が良かったら1泊2日での、更に大回りの周回を考えてましたが、
微妙な天気になりそうでしたの、日帰りで赤見堂岳だけにしておきました。
妄想ルートは、また別の機会に狙ってみたいと思います。
大朝日アタックも魅力的ですが、この北部周回も面白そうですので
今回の雪だるま、ちょっとワルっぽく作ってみました。
小生の分霊として、1週間位、赤見堂岳に滞在させております
やっぱり素晴らしい眺めですね!
雪が少ない今シーズン、朝日方面はどうなのかな〜と思っていましたが、さすがの豪雪地帯、例年よりも少ないかもしれませんが、それなりに雪はありますね
僕も以前から、この辺りで朝日や月山を眺めてテント泊なんて最高だろうなぁと妄想してました。さらには月山〜朝日とか・・
これからはこの方面の記録が増えそうですね。楽しみにしてます
今シーズンの雪の少なさは、残念ですね
朝日連峰も雪少なめで、大井沢町の雪壁は例年に比べると1〜2m低いように思います。
ですが、上の方、特に主稜線は真っ白で、流石は豪雪の朝日連峰、と唸らせられます。
やはり、魅せられるのは主稜線ですが、今回歩いた北部稜線も素晴らしい山域でした。
月山と朝日連峰、その中間に位置するので、両方の景色が楽しめます
幕営できそうな場所が豊富に有るのも良いところで、好きな場所にテントを張って、
のんびり絶景を眺めながら生活して見たくなります。
悪天になると厳しい山域ですので、機会を見ながらですが、
これからの時期、朝日連峰方面の記録が増えそうです。
(飯豊の方にも浮気しそうですが・・・)
御期待下さい!
素晴らしい眺め!!
くっきりと見える山々に囲まれて、贅沢な時間を過ごされましたね
月山は、スキー場の方は雪があるようだと、安心しました
写真8番の方向から見ると、月山のルートがイメージできますね
それにしても…
けっこう大きな雪だるま作りましたね
たいていレコに上がる雪だるまって、手のひらサイズのイメージがあったので、サングラスとストックに驚きました。
Luskeさんのどや顔も思い浮かびます
少し黒っぽい月山でしたが、ゲレンデ方面は真っ白で、今季の営業は大丈夫そうですね。
そういえば、Springさんのリフト券はまだ残っているのかな?
ぜひ、今季で使い切る勢いで通って下さい!
「努力の方向オンチ」の異名を持つ小生、
今回の雪だるまは、無駄に頑張りました
大きさも結構ありますが、まんまるにしたかったので、
表面をブラッシングして丸くしたり、口の角度に拘ったりと・・・
なんだかんだで30分くらい、作成に時間をかけましたかね^^;
その割には輪郭が歪ですが、まぁこれも個性、という事で
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