秋田駒ヶ岳


- GPS
- 05:38
- 距離
- 10.8km
- 登り
- 909m
- 下り
- 905m
コースタイム
- 山行
- 5:27
- 休憩
- 0:11
- 合計
- 5:38
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
総じて安全な登山道、しかしながらムーミン谷の駒池にかかる木道の土台が浮いてしまい通行困難な状態だった。仕方なく笹薮を分け入り駒池を抜けた。 |
その他周辺情報 | 国見温泉森山荘の日帰り入浴を堪能。緑色のお湯はかなり珍しい。また愛犬と共に露天を楽しめるのも良い。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
着替え
靴
予備靴ひも
ザック
ザックカバー
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ストック
ナイフ
カメラ
携帯トイレ
サーモス
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感想
妻の実家(盛岡)から1時間程度で登山口まで行ける山の1つで今がまさに花盛りと思われる秋田駒ヶ岳を岩手側の国見温泉から登る事にし、快晴の予報が出ていた6月20日に決行する事に。朝5時前に盛岡を出発し、国道46号線を走り、6時過ぎに国見温泉の登山口駐車場に到着。すぐにリュックを取り出し登山準備を済ませて歩き出し、森山荘脇の登山口を6時24分に出発、登山案内図を確認後、階段を登り始める。最初はかなりの急登だが、しばらく登ると緩やかな樹林帯に変わり、登山道脇には湿地を好む花が現れ始める。最初に見かけたのはピンク色のイワカガミ、次はゴゼンタチバナとマイヅルソウ。登るにつれて勾配は大きくなり、稜線分岐の横長根直下は結構息があがる登り。横長根には7時8分に到着、ここで右に折れて稜線上を登って行くが、まだ樹林の中の登山道が続く。10分ほど視界の利かない緩やかな登りを続けると、低木の上にひょっこりと女岳の山頂部とその奥に雄岳の尖った山頂部が見えだす。下を向くと、ハクサンチドリ・ミヤマキンバイ・ツマトリソウ・サラサドウダンが目を楽しませてくれる。7時30分過ぎにはいよいよ森林限界(秋田駒では1250mほどか)で笹が生い茂った向こうに女岳・小岳・男岳・横岳の稜線が左手に広がる。この山並みの景色を一番楽しめる場所が第二展望台で、ちょっとした広場の向こうにこれらの山々の絶景が広がっている場所。写真撮影を済ませて、緩やかな稜線の登りを進むと、次は男岳分岐(ムーミン谷方面と大焼砂の分岐)。ここでムーミン谷方面に向かい、途中の地肌剥き出しの斜面のトラバースに入る。ここは大焼砂同様コマクサが自生している場所との事で、斜面の上下に視線を配りながらゆっくりと駒池方面に歩く。結果的には時期がちょっと早過ぎたようで、コマクサは2輪ほど見つけただけだったが、地肌から緑に変わる辺りからは、チングルマ・ショウジョウバカマ・ヒメコザクラも見ることが出来、その都度カメラ(iphone)を取り出して時間を使い、ペースは徐々に遅くなる。特に白い清楚なヒメコザクラは今回の山行で一番印象深い花だった。ムーミン谷に入ると木道が敷かれ気持ち良く歩く事ができる。駒池手前の雪渓を進み、池に敷かれた木道に足を置くと、木道自体が沈んでしまう状況で、木道で駒池を渡る事が出来そうにない。仕方なく左手の笹の斜面の藪漕ぎで木道部分を巻き駒池を渡る。ここからは男岳鞍部への登りになる。初めは緩やかな残雪の斜面で、雪の溶けた場所から植物の新しい葉や芽が現れている。エゾニューのちょっとグロテスクな新芽やフキの花などが目に付く。そのうちに登山道はガレた急斜面に変わり、植生も紫色の大きな花のシラネアオイが多く見られるようになる。鞍部に近づくとミネザクラの花を見つける。もう6月下旬なのに桜の花が見られるとは、びっくり。さらに黄色いスミレだが葉が大きいオオバキスミレと思われる群落も見つける。振り返るとムーミン谷とその向こうに小岳の火口、その右手には女岳が悠然と裾野を広げている。さらに登るとシラネアオイと異なる紫色の大きめのスミレを見つける。ネットで検索したところミヤマスミレのようだ。その後はミヤマキンバイの黄色の花畑があちこちに現れる。8時54分に鞍部到着、尾根の向こうには阿弥陀池と男女岳が姿を現す。前回すでに男岳山頂は登っているので、今回は男岳には向かわず、真っ直ぐ阿弥陀池に向かって下る。阿弥陀池まで降り、木道を進む。両脇はロープで仕切られているが、目の前から奥までチングルマの白と黄色の花一面で、今回の山行最高の花畑を楽しめた。阿弥陀池の北側を通り、男女岳に向けて登りになる。この登りも左右には沢山の花々が咲き誇り目移りしながらペースは自然とスローになってしまう。男女岳までの間だけで、ミヤマダイコンソウ・ミヤマキンバイ・チングルマ・ハクサンチドリを写真に収め、9時17分にやっと山頂到着。山頂からの景色は素晴らしく、特に西側は、左に女岳、右に田沢湖を従えた男岳のピラミッドが立ち、阿弥陀池とその上には横岳のなだらかな稜線が広がる。360度広がる景色を堪能して山頂を後にする。阿弥陀池避難小屋までは足元の花々と池や男岳横岳の山腹の緑を交互に眺めながらゆっくり下る。時間はまだ10時過ぎだったが、気持ち良い風と残雪の涼しげな景色の場所を小屋脇に見つけランチ休憩。毎度同じカップ麺と菓子パン+コーヒーを楽しむ。休憩後は横岳分岐までの登りが待っている。今山行最後の登り、結構きつい登りをこなし、稜線上に立てば、花畑の足元から大焼砂・女岳の中景、田沢湖や秋田のなだらかな山並みがかすみがちに見える遠景と夏らしい景色が待っていた。ここからは横岳を通り、大焼砂のコマクサを期待して下るだけ。途中ミヤマダイコンソウやミヤマキンバイの黄色の大集団に遭遇、節操もなく咲き誇る花々に圧倒される。大焼砂に入り岩の下で綺麗に咲いている10輪ほどのコマクサを見つける。今回一番のコマクサで写真に収め気持ち良い眺めの中、大焼砂を一気に下る。横長根を11時22分に通過し樹林帯の急降下。後は登山口まで足を動かすだけ。11時51分に登山口に到着、国見温泉の舗装道路沿いのウラジロヨウラクやタニウツギの満開の花々を見ながら駐車場まで戻り、後片付けをして森山荘まで車を移動させ温泉に向かう。
国見温泉は湯治客も多いとのことで温泉の色は緑色とかなり珍しい泉質。さらに露天風呂に犬と一緒に入れる所もある。入浴中も犬を連れた家族がその露天風呂に入っていたようだ。汗も流しさっぱりしたところで、アイスバーを食べて涼をとり、車を走らせ実家に戻る。計画通り沢山の花々を眺める事ができ大成功の山行だった。
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