然別湖からウペペサンケ山


- GPS
- 32:00
- 距離
- 26.4km
- 登り
- 1,394m
- 下り
- 1,518m
コースタイム
3/21:C1発(6:10)→遠望山(7:30)→石山(8:10)→糠平への夏道分岐(10:00)→下りの尾根の頭近く(11:00)→ウペペサンケ山(12:40〜13:00)→尾根頭戻り(14:00)→南西尾根滑降→ユウヤンベツ川(15:30)→菅野温泉(17:10)
天候 | 3/20:曇りのち晴れ 3/21:晴れ 頂上−4℃ |
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過去天気図(気象庁) | 2016年03月の天気図 |
アクセス |
写真
感想
氷結した然別湖畔の道を歩きながら、前日の前田仁最終演目「寝床の義太夫」を思い出していた。大学後半の4年間、最終的な人格形成ともいえる時期を前田研で過ごせことに感謝したい。
さて、天気の良くなる週末なので山に向かう。二日酔いも冷めてきたころ、湖畔から北ペトウトル山のふもとを横切り、遠望山の南に広がる暗い針葉樹林の森に入った。堅雪を踏んで高度を上げ、展望のききはじめる標高1100m付近にて泊まる。風もない静かな夜、月がコウコウと照り、薄生地のツエルトの中はいつまでも明るかった。
翌日は遠望山を越え、石山からの稜線を遥か先の純白のウペペまで一気に行く。朝焼けとともに凍てついた然別湖とその周辺のいくつかの火山丘が背後に浮かび上がる。こんな厳かな光景を行く前から想像していた。その通りだった。
遠望山の頂上手前にはちょっとした溶岩の砦があった。まいて越えたが、凍った雪面にシイアイゼンが活躍した。石山周辺は完全に白く、局地風も強いが、石山から先の稜線は樹林帯で山スキーの領域。どこでも泊まれる。距離も一気に稼げる。
ウペペに近づくにつれて、西からの局地風が強くなってくる。時折バランスを崩すこともあったが、すでに春の風で心地よいものだ。ウペペへの稜線の標高1610mから南西に伸びる尾根が事前に目を付けていた滑降する尾根だった。その頭ちかくでアイゼンに履き替え、軽装で白い稜線を辿り、20年ぶりにウペペサンケ東の端に立った。三角点があり、そこから先は恐竜の背のような頂稜が西の最高点まで伸びている。ウペペ初めてのキンドーさんを何枚かカメラにおさめる。
帰りは行きの風が嘘のように止み、すっかり春の陽気となった。目を付けていた尾根の滑降は、上部ザラメ雪で快適な斜面もあったが、下部の大半は密な樹林帯でガリガリの堅雪。稲妻ターンを繰り返し、ただ高度を落としていくのみ。
尾根の末端ユウヤンベツ川の上二岐には作業道(夏道?)が伸びていて、下流のエウヤンベツ川出合までカリカリの堅雪の上をスキーに乗るだけで楽に下山することができた。林道上は倒木に邪魔されることが多く、夏は荒れ放題のようだ。下山の秘湯菅野温泉は近年復活したようだが、日帰り入浴の時間には間に合わず残念至極。
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