和名倉山(二瀬尾根〜山頂〜ヒルメシ尾根)
- GPS
- 27:09
- 距離
- 31.4km
- 登り
- 3,195m
- 下り
- 3,142m
コースタイム
- 山行
- 8:23
- 休憩
- 0:33
- 合計
- 8:56
天候 | 概ね晴れ、1日目夕方から2日目朝方にかけて若干降雪があった。 |
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過去天気図(気象庁) | 2016年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
装備
個人装備 |
チェーンスパイク
ゲイター
ポール×2
野営具一式
2万5千分の1地図
|
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感想
【ルート】
二瀬ダム→(二瀬尾根)→和名倉山山頂→(ヒルメシ尾根)→川又
→(湖脇の舗装路)→二瀬ダム
<舗装路はあらかじめデポした自転車で移動した。>
【感想要約】
二瀬ダム〜和名倉山山頂(二瀬尾根)
(意外にも)かなり明瞭な踏み跡があった。
和名倉山山頂〜川又(ヒルメシ尾根)
登山道がよく整備されており、カラーテープをたどって歩いた。
★和名倉山は200名山。山頂からの展望はなく、到達することを目的に登山か。
★全体的に踏み跡がしっかりしており、カラーテープも整備されていた。
★ヒルメシ尾根は終始急勾配。登りでは使いたくない。
★山頂付近は防寒装備が必要だった。
★雪がよく締まっており、長靴程度で問題ない。
★趣味があればダムカード集めでも。
ーーーーーーーーーーー以下、長文。 キリトリ線ーーーーーーーーーーーー
【詳 細】
眺望もないことから、何のために登るのかわからない和名倉山は200名山。
その悲しい現実は、8割以上のピークハンター達を酒を飲むたびに暴れさせているに違いない。
さらに行程が長くルートの難易度も高いとの情報から、「行かなければいけないが、後回しでいいだろう」的な山であった。
その分、長文になったため、「キリトリ線」を設けてある。
二瀬ダムの駐車場に車を停め、登山口までは徒歩20分+α。
吊り橋でダム湖を渡ると、そこが尾根の取り付き。
取り付き部は、「山と高原地図」によれば「コースを誤りやすい所」となっており、たしかにぱっと見はコースがわからなかった。
しかし、ここでうろうろするとGPSログに残って恥ずかしいので、直進して強引に入山。大成功した。
尾根には明瞭な足跡があり、かなり踏まれている印象。
(見晴らしがきけば)山なりも比較的わかりやすかった。ここだけ見れば、「秘峰」の予感はない。
足跡は「登尾沢ノ頭」を東から巻くように延びているが、ここで踏み跡をはずれ、「登尾沢ノ頭」の三角点にコースを取った。
そのまま、巻き道に戻れなくなり、尾根上を直進。
すると、1639mピーク手前で、東側を巻いているシカの足跡があった。
(12:21 写真9)
この足跡は手前の険しいピーク斜面をかわし、結局1639mピークに到達した。
その後もシカの足跡は尾根から外れることはなかった。足跡をたどれると格段に足取りが速くなる。こちらを振り向いて誘導しているシカが見えるようで、目頭が熱くなった。
1684m付近はのっぺりとした平坦で広い尾根で、目の前に山頂部分がニョッキリと出ており、これから頂上に登るぞ!という感じの場所。
コース取りが迷いやすいように感じたが、案内標識と明瞭な人間の足跡があった。
(13:46 写真12)
「北ノタル」の手前のピークは無駄ピークなので、「山と高原地図」のコースどおり巻いた。巻き道にはカラーテープがあった。
(14:33 写真14)
和名倉山山頂へは一応コースどおり、「二瀬分岐」の標識経由(和名倉山ニセピークの南側を巻くルート)で行こうと思ったが、なかなか分岐標識が現れず。勾配が下りに差し掛かってきたため、あきらめて山頂へ向けて方向転換した。(GPSログによれば辛抱が足りなかった模様。)
和名倉山山頂手前は木々に視界を阻まれ遠くがまったく見えず。向こうにピークがあるのかどうかもわからないまま、勾配が下りにならないことを確かめながら辛抱強く進むと、「和名倉山2036m」の看板に辿り着いた。既に16時。
(16:04 写真16)
長丁場の半行程がここに終了。万歳三唱したのち、さっさと下山準備にかかった。
帰りは足跡をたどって行ったが、またしても「二瀬分岐」に気付かず。案内標識よりも近くのカラーテープに目が行ってしまったようだ。
明らかに「二瀬分岐」を通り過ぎ、将監峠方向へ下って歩いていたため、引き返して登ると、案内標識を発見した。
(16:33 写真18)
ここら辺の行動がGPSによく記録されていて面白い。
下山の見積もりは4時間。本日は行けるところまで行って野営にした。
17時頃、「北ノタル」脇のピークに到達して1日目の行動を終了。
余談であるが、この日あまりにも体力を使ったので、次の日の朝食も食ってしまった。行動食のナッツもなくなった。
(3時間ごとに1食のペース)
2日目、朝食抜きで・・・、否、非常食を食して出発。
下る尾根は先人のルート記録どおりを予定していたが、難解コースに思えた。
スタート直後のヒルメシ尾根は木々に覆われ視界がなかったが、尾根の両脇だけは確認できたので、地図どおりしばらく下っていくと、カラーテープが頻出する地点に合流した。
(7:28 写真20)
先人の記録によれば、ヒルメシ尾根の一般ルートは、この先の1762mピークから尾根を転回する。
転回ポイントを特定できるか心配だったが、そのポイントに来てみると進行方向の尾根だけヤブが刈り払われており、進路は明瞭だった。
(7:41 写真21)
先へ進んで、これまた先人の記録にならって、1669mから尾根をはずれて西に進路を取る。(わかりづらいルートだ。)
その後尾根を「大トラバースする地点」の場所の特定は困難に思えたため、ひたすらカラーテープ頼みだった。
ところが、「大トラバースする地点」まで来て見ると、カラーテープを巻いた木が倒れており、進行方向がわからなくなっていた。誤って勢いよく下っていくとえらいことになる。
ちょうどやや視界が開け、三角点1558.7mの見える方向がそれらしい地点のように思えたので周辺を調べると、倒木のこちら側から見えない枝にカラーテープが巻かれていた。
(8:47 写真22)
(8:50 写真23)
その後の進路取りはもはや難解。完全にカラーテープに頼み。誘われるがまま沢へ下って行った。
この斜面の案内は上げ膳据え膳であったものの、惜しむらくは落ち葉でスリッピーだったことだ。平均すると20歩に1歩はスリップしており、少なくとも3回は大回転。
もし丸太をまたいだ瞬間にスリップすると女の子になること必至。
仕上げに、秩父湖を国道側へ渡る「老朽化した橋」は切ない。近い将来、「せっかく下山したのにここで落下した事件」が発生するだろう。
川又バス停に到着したのち、デポした自転車で湖岸の舗装路を疾走した。約7km。
ところが、一部のマニアにとってはここが真の終わりにはあらず。
道路を挟んで向かいの二瀬ダム管理所にお宝はある。それはもちろん、二瀬ダムのダムカードだ。
すると、一台のワゴンが私の隣に駐車し、家族連れが降り立った。
互いに視線が合うと、父親は無言で猛ダッシュを始めた。
それを追いかける私。
背後から子供の叫ぶ声がする。
最後は並走に持ち込み、ほぼ同時に玄関ドアを通過。
間一髪、宙を飛ぶヘッドスライディングして1枚をゲットした。
以上
こんばんは。はじめまして。6枚目までは「あれっ、雪ないのかなぁ」って思いましたが。。。まだ冬の和名倉を堪能させていただきました。
>進むべき方向に倒木。この倒木にピンクテープが巻きつけてあった。
雪のないときは倒木のすぐ山側を歩かれてるみたいです。
>トラバース路はこの岩肌を避けたものか?
雪のないときは崩れた谷側を足早に通過してましたけど。。。(^^;
雪がなくなったらまた行きたいなぁ。。。(^^♪
どうも〜。
情報ありがとうございます。
あそこは、そういう場所なんですね。
oota さん、写真見ただけでわかるとは、凄いです。
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