念願の鈴ヶ岳の福寿草に会えました♪(鞍掛橋から桜峠〜茶野〜鈴ヶ岳〜鈴北岳周回)
- GPS
- 06:43
- 距離
- 7.7km
- 登り
- 902m
- 下り
- 887m
コースタイム
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
※国道306号線の鞍掛峠(犬上郡多賀町大君ヶ畑〜三重県いなべ市藤原町山口間)の冬季通行止めは3月末までの予定でしたが、法面崩落の発生による調査と工事の為に6月末まで期間延長になるようです。 http://www.pref.shiga.lg.jp/h/doro/20150315.html |
コース状況/ 危険箇所等 |
《鞍掛橋⇒桜峠》 鞍掛橋の御池谷林道入口の右のガードレールの切れ目から取り付きます。全体に踏み跡は不明瞭で、巡視路の立て札と目印のテープがあるものの数は多くありません。甲5から乙6の鉄塔を過ぎると踏み跡も一層薄くなります。乙6の鉄塔から右奥に巻き道に入ります。すぐに上に登るテープがありますが、本来の巡視路はここは巻き道を更に進むと思われます。私達は目印から上に登りルートをロストして桜峠に辿り着きました。 《桜峠⇔茶野》 鉄塔の立つ桜峠から稜線を2つのピークを越えると、広い台地上の茶野に着きます。地図上では山頂台地の西端が茶野ですが、山頂標示板はありませんでした。展望が良く危険箇所や迷うような場所はないと思います。 《桜峠⇒鈴ヶ岳⇒ヒルコバ⇒鈴北岳》 桜峠から鈴ヶ岳は200mの標高差を段階的に登り次いで行く道です。石灰岩が露出したカレンフェルトが美しいですが、足元が不安定な箇所も一部にありました。鈴ヶ岳の山頂直下から20〜30mの斜面全体に福寿草の群生が確認できました。ヒルコバまでの道は足元が緩くとにかく滑り易いので転倒に注意です。鞍部のヒルコバから鈴北岳の登りにも福寿草の葉が沢山ありましたがまだ開花は先のようです。 《鈴北岳⇒鞍掛尾根⇒鞍掛橋(鉄塔巡視路)》 鈴北岳から鞍掛尾根を歩いて、稜線の木に赤いテープが目印の場所から左に入る取り付きがあります。稜線から約200mの急な尾根を下ると最初の鉄塔があり、ここから先は葛折りの歩き易い道になります。2本目の鉄塔を過ぎてから間もなく御池谷林道へ合流して、林道を暫く歩くと鞍掛橋に到着します。踏み跡は明瞭ですが一般登山道ではなく、地図上にルートの記載はない上にいくつか別のルートが分岐する箇所もあるので、事前に下調べが必要だと思います。 |
その他周辺情報 | クレフィール湖東『至福の湯』 大人600円(平日)、700円(土日祝) http://crefeel.co.jp/shifukunoyu/ |
写真
感想
先週は鈴ヶ岳に春を告げる福寿草の群生を見に行こうと出掛けましたが、まさかのガスと強風による悪天候と、痛恨のグローブ忘れの為に手が凍傷寸前になって、手前の鈴北岳で無念の撤退に終わってしまいました。
どうしても鈴ヶ岳の福寿草が見たかったので、好天の予報になった土曜日に再び鈴ヶ岳へリベンジする事にしました。
先週より1時間早く自宅を出発して、6時前に通行止めゲートのあるR306の鞍掛橋に到着しました。先週同様、今日も1番乗りでしたが準備中に2台の車が続けて到着されたので、今日は先週よりも人が多くなりそうです。
先週は鞍掛橋から御池谷林道を進んで、鉄塔巡視路から鞍掛尾根の稜線に出るルートをピストンしました。同じルートではつまらないので、今日は桜峠から茶野を経由して逆回りで鈴ヶ岳を目指そうと思います。
桜峠に向かうルートは登山口を示すものは何もありませんが、御池谷林道入口の右のガードレールの切れ目に取り付きがありました。
取り付きには先週も見た火の用心の立て札があったので、この道も鉄塔巡視路になるようです。そして立て札には火の用心の文字の下にタバコの絵が描かれていて、タバコの火が点いている方向が進路になります。
ビニールテープが巻かれた植林の尾根道は踏み跡が薄く、立て札や目印のテープも最小限なので、何度も立ち止まって進む方向を見定めながら歩いて行きました。
やがてスタートから30分程で甲5番鉄塔に着いた時に、鞍掛橋で2番目に駐車された男性2人組の登山者が追い付いてこられたので、ご挨拶をして道を譲りました。お2人もこのルートは初めてらしく、不明瞭な踏み跡を嘆いておられました。その後すぐに2番目の乙6番鉄塔に着きましたが、先を歩くお2人の姿はもう見えなくなっていました。
乙6番鉄塔で最初の休憩を取ってから再び歩きだそうとしますが、踏み跡がさっぱり見当たりません。確か下調べではここから右にトラバースする道がある筈だと思って周囲を見渡すと、鉄塔から上に登った右奥に目印のテープを見つけました。樹林帯の中の巻き道は不明瞭ですが、周囲の木々の間隔を頼りに何とか辿れる道でした。
事前に調べたルートではこのまま暫く巻き道を進むイメージだったのですが、鉄塔から5分と経たない内に左斜面にピンクテープの目印が見えました。ここから稜線に向けて直登するのか?少し高度を上げて再びトラバース気味に横移動するのか?目印を無視して巻き道を進むのか?判断を迷いますが、目印を信じて斜面を登る事にしました。
歩いていた巻き道から左へ山腹の急斜面を登って行くと、何度かテープの目印がありましたが、踏み跡はあったりなかったり…登ったり戻って確認したりを繰り返している内に、どうやら完全にルートをロストしてしまいました。もはや最後の目印があった場所まで踏み跡のない道を戻る自信もないので、地形図とGPSを駆使して桜峠を目指す他ありません。
現在位置から西へトラバース気味に横移動して行くと、木々のない開けた場所になり、頭上を高圧送電線が通る急な斜面に出ました。上を見上げると遥かな稜線に鉄塔が見えますが、GPSで確認すると桜峠の東に位置する隣の鉄塔のようです。高圧線の斜面はとても登れないので、更に西にトラバースする必要がありますが、木々が伐採されていて掴まるものがなく大変でした。
態勢を低く這いつくばって必死に進んでいる時に、不意に黄色い福寿草が目に入りました。周囲を見渡すと、ほんの数輪の黄色い花がポツポツと咲いています。まず誰も通らない高圧線の下の急斜面で、俯いてジッと耐え忍んでいるかのような福寿草の姿がとても強く逞しく見えました。
ここで見れると思わなかった福寿草に元気を貰って、伐採された斜面を抜けて樹林帯に入れましたが、間違いなく今日一番の核心部でした。
樹林帯に入っても緩い斜面はなく、とにかく登り易い箇所を見つけて攀じ登って行くしかありません。相方が時折GPSを見ては、方向はあってるから大丈夫との言葉を励みに斜面との格闘が始まりました。
目の前の斜面にある木の根を掴んでは体を押し上げ、岩に掛けた足を曲げ伸ばして数メートルの高度を必死に稼ぎながら、汗を拭き荒い息を整える為に立ち止まるを繰り返します。
やがて相方からの「鉄塔があった」の声で久しぶりに顔を上げると、樹林帯の切れ目があり、近付くと数十メートル先に鉄塔がありました。鉄塔のあった場所は間違いなく桜峠で、スタートから2時間10分での到着です。考えればやっと稜線に出ただけなのですが、長い急斜面から解放されて安堵感でいっぱいになりました。
肝心の正規ルートはどこだったんだろうと相方が探すと、高圧線の下の斜面に巡視路の立て札があったので、乙6番鉄塔から桜峠側の高圧線の伐採斜面までずっとトラバースを続けて行く道だったのかも知れません。
桜峠からR306のウネウネが先週同様に見えますが、空の青さは雲泥の違いです。今日はグローブを持ってきましたが、なくても大丈夫な位にポカポカと暖かかったです。
小休憩のあと、快晴の稜線で茶野に向けて歩き始めます。桜峠からピークを2つ越えて台地のようになった茶野の山頂周辺は広く、平坦な芝地には石灰岩が露出したカレンフェルト特有の風景が広がっています。木々が少なく周囲に遮断物がないので展望が良く、その割に人が居ないせいか、とてものんびりとした雰囲気で素敵な場所でした。山頂台地の西端が茶野の山頂だと思うのですが、山頂標示がなかったので確証は持てません(笑)
また来ようと思った茶野から桜峠に戻り、鈴ヶ岳を目指します。桜峠から200mほど高度を上げていく登り道になりますが、桜峠までの道を味わってしまった後なのでハイキングコースのように楽ちんです♪
道中で鈴鹿ではお馴染みの黄色のレスキューポイントの標板を見ながら、茶野から約50分で去年の秋以来の鈴ヶ岳に到着しました。
頂上で少しゆっくりとコーヒー休憩していると、3人組の登山者が鈴北岳方面から到着されたので福寿草の様子を尋ねると、綺麗に花開いているとの事で嬉しくなりました。ご挨拶をして今日の目的だった福寿草鑑賞へと向かいます。山頂からほんの1〜2分ですぐに福寿草があちこちに咲いていて、花を開いている以外にも蕾や葉っぱがそこら中にあったので、山頂直下の斜面全部に群落があると思える規模でした。
念願だった鈴ヶ岳での福寿草鑑賞に満足して、鈴北岳へ向かいます。この先は歩いた事のある道ですが、ヒルコバまでの下りは相変わらずよく滑ります。ストックで体を支え、時折は草地に逃げながら鞍部のヒルコバへ下りました。ヒルコバからもう通れないらしい御池谷ルートの取り付きを少し探してみましたが、案内板も踏み跡も目印も見当たりませんでした。
鈴北岳への登りも急登ですが、こちらは霜が融けずに残っているので固く登り易かったです。やがて鈴北岳手前のピークからテープで囲った大穴を通過して、先週はガスまみれで撤退した鈴北岳に着きました。
5m先も見えなかった先週とは大きく変わって、頂上からは雪のない霊仙山や伊吹山、まだ雪が残る荒島岳や雄大な白山がよく見えました。肉眼では御嶽山や乗鞍岳の姿も確認できて大満足です。
この時にまだ11時前だったので御池岳にも充分迎える時間でしたが、桜峠までに体力を使い過ぎて疲れたし、先週からの念願の福寿草も見れて満足したので、鈴北岳から先週ピストンした鞍掛尾根からの鉄塔巡視路で下山する事にしました。
御池岳は来月のカタクリが咲く頃にまた再訪したいと思います。
鈴北岳から先週も歩いた鞍掛尾根を下りますが、冷たい風とガスで殺伐とした稜線は正反対に表情を変えて、明るく開放的でどこまでも歩けるような天空の遊歩道のように感じました。4組の登山者の方々とすれ違って挨拶を交わしましたが、皆さん快晴の稜線歩きに大満足の笑顔でした。
悪天や厳しい悪条件を慰め合うのも心強いですが、やっぱり山で誰かとすれ違う時はお互いに満面の笑みで挨拶をしたいですね。
先週しっかり確認した巡視路への取り付きから左へ入って、鉄塔までの急な尾根を下ります。鉄塔から高圧線の先に2本の鉄塔が立つ桜峠が見えたのですが、左の鉄塔の下の禿げた伐採地から、右の樹林帯に移動して、更に桜峠のある右の鉄塔まで登ったんだと良く分かって面白かったです。
上の鉄塔を過ぎると快適な歩き易い道になり、下の鉄塔から巡視路を葛折りに下りて、補助ロープのある御池谷林道に下りてきました。
林道を歩いて登山ポストのある分岐点から土嚢の林道入口を越えて鞍掛橋に戻ると、出発時は3台だった車は全部で10台に増えていました。R306で戻る途中で大君ヶ畑の登山口にも3台の車が停まっていたので、鞍掛峠が通行止めでも今日は盛況だったんですね。
先週から2週続けて鞍掛橋からの別々のルートで登りましたが、未踏のルートを歩いていい経験になりました。事前に下調べをしても現地で実際に歩いてみないと分からない事もあり、何時かいざという時に役立つかもなので、これからも鈴鹿の未踏ルートに挑戦して行こうと思います。
先週コメントしたK2です。
今日は、自転車を鞍掛橋にデポして、大君ケ畑の茶野登山口から茶野・鈴ヶ岳・鈴北岳・西のボタンプチ・御池岳・鈴北岳・鉄塔巡視路と縦走してきました。
先週は、鞍掛橋からcamiiさんたちが登られた斜面を悪戦苦闘して周回したのですが、福寿草も開いてなくて残念な写真しか撮れなくて今日はバッチリリベンジできました。
日曜日に行かれてたんですね〜鞍掛橋から
自転車で下りるのは気持ち良さそうですねっ
私達も桜峠までは悪戦苦闘でしたが、満開の
福寿草にたっぷりと癒されて大満足でした
お互いにリベンジ果たせましたね
これから鈴鹿も花の季節になるので、ヒルが
現れる頃までは楽しめそうですね
何処かでお会いする事があればよろしくです
camiiさん、私が行ったのは月曜日です。
ブログをアップしましたのでよかったら見て下さい。
http://k2hair.exblog.jp/
失礼しました〜 月曜日だったんですね
ロングコースお疲れさまでした
それにしても途中で出会ったのが鹿だけって
さすがに平日は静かな山行なんですねー
ブログを拝見させて頂いて、大君ヶ畑からの
ルートも是非歩いてみたくなったので、次の
機会にでも自転車デポ作戦で周回してみよう
と思います
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