黒部川〜下ノ廊下
- GPS
- 27:10
- 距離
- 23.8km
- 登り
- 1,124m
- 下り
- 1,950m
コースタイム
24日 阿曽原430〜折尾700=720〜志合谷〜欅平1100
天候 | 23日快晴 24日晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2010年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 自家用車
帰りは欅平1125〜宇奈月1318〜魚津1406〜糸魚川〜南小谷〜信濃大町1710〜(バス)〜扇沢1750で車回収 |
コース状況/ 危険箇所等 |
オンシーズンの週末につき大混雑。阿曽原小屋百人、テント二百人。 ダム〜阿曽原間が紅葉盛り。阿曽原〜欅平は来週末か。 初日は扇沢始発730で。二日目は出発早くして欅平1140分までに着くように言われた。(欅平観光客で大混雑) ダム〜内蔵助出合〜新越出合までは、しっかり整備されてハイキング気分 別山沢前後だけはルート注意。針金手すりと岩壁テラス。 十字峡〜S字峡は、ルート整備で心配なし。 阿曽原前後は急登、急下降。 志合谷周辺のコの字くりぬき岩壁はわずかなもの。 その他歩きやすい。 ルートは登山というよりも、大正昭和の文化遺産の探索傾向強し。ニッポン近代化の電源開発。 |
写真
感想
30年前からこのルートを計画していた〜〜、というのはウソで、3年前から。ただし、十字峡という地図は30年前から持っていて、どういうところなんだろうか?
週末に二日間の好天がくるということで、急きょ、オンシーズンの下ノ廊下に行くことに。小屋泊まりは最初からあきらめて、数年ぶりのテント泊を覚悟して、大渋滞登山に突っ込む。
やはりというか始発の扇沢のトロリーは大混雑だったが、どうにか乗れて、15分でダムへ、そのままスタート。なんだか百人近くが、前後してぞろぞろと同じ方向へ向かう。
ダム周辺はけっこう紅葉がきれいだ。黒部川へ下りて内蔵助方面へ。ここまでは数年前に通った。その先まっすぐ進んでいく。対岸の赤沢、鳴沢、新越沢の出合をよく見ながら進む。
その先別山沢出合近くなると、道が細くなるというか、岩壁のテラス状の道のトラバースになって、手すりに針金。遅くまで雪渓が残る辺りで道の整備が遅れる。下に雪渓がまだある。一か所、丸太階段で高巻きあり。階段の下はスラブ岩壁で、こんなのが一番怖いねえ。針金階段に♪命預けます〜〜
到達した別山沢出合は緩やかに水が流れる休憩所で、ちょっと早いけど昼飯。若い時代にこの谷に入ったことがあるのだ。御巣鷹山事故の夏に。昼飯休憩する。
その後もまだ悪くて、要注意。転ばないようにすること、針金手すりを頼る。しかしダル沢から白竜峡に出れば、もうかなり整備が行きとどく。その先十字峡はどうなのだろうと、ずっと緊張していたのだが、何とあっさりすぎるほどすぐに到達した。剣沢の常設のがっちりした吊り橋で渡ると、その途中から対岸の棒小屋沢が見える。ゴルジュ状かと思ったが、なんだかのんびりした河原が見えて、岩壁も50m程度で、さほど圧迫感もないし、30年夢見ていたものが、白日夢のようにあっさり過ぎ去った。後続客もいるからのんびりしているわけにもいかず。思い込みとはこんな勘違いも含まれるものか。
その後も遊歩道気分で、黒四発電所が不気味に送電線だけ山からこっちに突き出ているし、S字峡から東谷出合で本流を常設のがっちり吊り橋で渡り、穏やかに仙人ダムへ入る。登山道は仙人ダムの事務所の中を通っていて、ちょっと驚く。途中に熱気が噴き出ていて、これが高熱隧道の片りんだ。
さらに急坂登って下りて、阿曽原へ。暗くなってから露天温泉に入る。
ここから先は以前の経験があるが、忘れている。コの字くりぬき岩壁で一枚だけ記念写真が手元にあるのだが、そのイメージが強すぎて心配だったが、今じゃ遊歩道気分で、かなり整備されている。コの字もほんの部分的だけ。どうも過去のルート探索者は、わざと怖いようにレポートしている気がする。
折尾谷、志合谷も雪崩よけにトンネル歩道になっている。送電線の先から急降下するところで、後立山は白馬から天狗、不帰。さらに鹿島槍の双耳峰も大町と左右反対に見える、写真の裏焼きのようだ。しかも左には、猫又毛勝辺りの山。黒部とはすごいところだ。その先で急降下して、欅平の駅前に飛び出た。うまく乗りついで6時間後に扇沢に戻る。阿曽原から戻るという方法もあったが、それは距離が長くて断念した。
普通の登山とは明らかに違う。谷沿いの探索で山に登らない。それがどうにも消化不良のような感じがしたが、文化遺産の遊歩道を探索したと思えば、納得もいく。
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