御嶽山（ロープウェイから往復）

2025年07月20日(日) [日帰り]

• GPS: 04:01
• 距離: 10.0km
• 登り: 1,045m
• 下り: 1,044m

コースタイム

日帰り

• 山行: 3:22
• 休憩: 0:35
• 合計: 3:57

距離 10.0km 登り 1,045m 下り 1,044m

10:15 飯森高原駅
10:23 10:24 黒沢口七合目・行場山荘
11:05 11:07 女人堂
11:08 11:09 黒沢口八合目
11:47 11:55 石室山荘
11:59 12:01 覚明堂休泊所
12:02 12:03 二ノ池・頂上・黒沢口分岐
12:17 12:18 御嶽頂上避難シェルター
12:21 12:29 御嶽山
12:32 12:33 剣ヶ峰山荘
12:41 黒沢十字路
12:48 二ノ池山荘
12:55 12:57 二ノ池・頂上・黒沢口分岐
13:01 13:04 石室山荘
13:31 13:34 黒沢口八合目
13:38 13:39 女人堂
14:06 14:07 黒沢口七合目・行場山荘
14:12 飯森高原駅

天候

晴れ〜山頂周辺は雲の中

アクセス

利用交通機関：

電車 バス

【アクセス方法】

◆木曽福島駅から御岳ロープウェイ線バス　8:40発〜ロープウェイ駅9:36着
・東京からだと始発でも間に合わないので、どこかで前泊が必要。私は信州健康ランド村井駅6:41発、木曽福島駅7:35着でした。
・バスは車内支払い、paypayも使えますが切符は木曽福島駅前のバスセンターで買っておいたほうが良い。2日間乗り放題券2,500円で通常運賃より割安です（1日でいいんだけどというのはさておき）。
・このバスですが、公式では「御岳ロープウェイ線」とあるのですが現地に行くとどこにもそう書いていない。実際の終点は「六合目中の湯」なのですが、アナウンスでは「黒沢行き」と言われており混乱を極める。なぜに！？
・実際に窓口へ行くと「田の原行きですか？」と聞かれますがロープウェイへ行くならばこれではないです。田の原行きというのが木曽町のホームページにもバス会社のホームページにも載っていないのでますますカオスなのですが、これが最短ルートの王滝口へ行くバスだということに後から気付きました。まあいいけど。
・御岳ロープウェイは往復券2,600円です。
・あまり余裕はありませんが、六合目中の湯から黒沢登山道を登って終バスで帰る方法もあります。

【帰路】
・ロープウェイ帰りのバスは15:10 or 16:55（最終、土日のみ運行）になります。
・上の駅からロープウェイに乗ってバス停まで降りる時間は20分程度を見ておけば大丈夫かと思います。

これを書いている今調べたところ、田の原行きのバスは王滝村の運行なのですね。行きは8:40の同時刻発で田の原9:55着、帰りの便は15:50とあるのでピストンではなく下山路を変えることも可能ですね。
https://www.vill.otaki.nagano.jp/kurashi/basu_tanohara.html

その他周辺情報

・公共交通機関日帰りの場合、温泉はちょっと難しいです（レンタカー利用なら別ですが）。
・駅前に飲食と買い物できる店が数軒あり。
・駅の下にセブンイレブンがあります。直線距離だと駅前なのですが、標高差があり車道をぐるっと回るため5〜10分程度掛かります。Googleマップを見て、バス発車直前の電車で来てこのセブンを当てに手ぶらで来た、みたいな場合かなり焦ると思うのでちゃんと調べましょう。

写真

7/20 7:41

奈良井宿を目指す観光客の皆さんからWhere is this train heading?みたいな質問攻めに遭いあたふた回答していたら木曽福島に着きました。遠そうで近そうでやっぱり遠い。みなさんもHave a nice tripで。

7/20 7:41

目の前のバスセンターで切符を買います。2日間乗り放題券2,500円です。2日である必要は無いんだけど片道切符2枚買うより安い。
ロープウェイ行きを買うつもりで並んだので別に良いのですが、より山頂に近い王滝登山口に行く田の原行きもあることを買う瞬間に知りました。

7/20 8:00

その隣のお土産屋さん兼喫茶店ぽい覚明堂さんが朝から営業しているので朝食にします。お母さんがWhat is this noodle?みたいな質問にThis is japanese frie,"Kakiage"tenpura,OK?みたいな手慣れた回答をしていて、ああ木曽福島に来たなあみたいなことを思いました。

7/20 8:10

時間があるのでコンビニへ。眼下の建物がセブンですが、直接降りる道が無いのでぐるっと車道を回る必要があります。意外と時間がかかるので注意。

7/20 8:33

バス来た。8:40発です。

7/20 9:05

車中から乗鞍など眺める。いい天気ですね、きっと今日は快晴だ（フラグ）。

7/20 9:38

帰りは15:10と16:55があります。普通に往復するだけなら15:10でも十分だし、最終でも良いでしょう、多分帰れます
※雑。この日は御嶽山という超有名山に来たせいか、なぜか普段の近所よりずっと雑な調査で来てしまいました。結果的に何も困ることは無かったのですが後でいろいろ反省することになる。

7/20 9:41

往復2,600円だったかな？ちなみに欲張って6合目から歩く計画もあったのですが、今日は使えるインフラを満喫することを選びました。なお以前は路線バスで割引などもあったみたいですが、現在はありませんでした。

7/20 9:51

わーいロープウェイだー！！（なんか上の方が白いが？）

7/20 9:54

振り向くと中央アルプスが雄大です。子どものように写真を撮りまくる。

7/20 9:56

あれは恵那山ですね。実は最近アクセス手段をあれこれ調べてあたりを付けたので、その結果次第で来週にでも行くつもりです。

7/20 9:58

乗鞍、向こうに槍と穂高です。この位置から見ると、普段横から見てイメージしている乗鞍⇒穂⇒槍の並び順じゃなくて乗鞍⇒槍⇒穂高の順になるので一瞬？となりますね（実際この後前穂を槍と勘違いしている人を見ました）。

7/20 9:58

あの昨日登った鉢伏山に似た見た目の目立つ山は、似たような名前の鉢盛山ですね。公共交通機関勢にとってはかなりアクセス難関の山だと聞いています（手続き含めて）。

7/20 10:00

高度が上がってきたら、彼方に浅間が見えました。

7/20 10:03

着きました。はしゃぎすぎた。

7/20 10:08

Oh。。これは。。

7/20 10:09

未来が予想できるので、今のうちに景色を眺めておきましょうね。明らかに視界に入りやすい目の前の山は経ヶ岳だと思うのですが、案内板には南北アルプスの百名山ばかり載っていて経ヶ岳や鉢盛山は見向きもされていません。なぜなのか。

7/20 10:15

さて、時間もあまりないので参りましょう。さすがは御嶽山、広々としたスタートです。

7/20 10:17

本日の入山情報です。レベル1、活火山であることに留意。このレベル1の表記はかつて「平常」でした。2014年秋以降「平常」という言葉は使われなくなったのです。
……ということを知っていながら、そもそも警戒レベルをチェックせずに来訪していた自分に今この場で気付きました。いや、7月から登れることはTwitterでなんとなくわかっていたんですけどちょっと反省です。

7/20 10:17

ウッドチップが敷かれたふかふかの道。さすがメジャー登山。

7/20 10:22

10分弱で6合目からの登山道に合流しました。

7/20 10:22

さっそく七合目の山荘を通過します。

7/20 10:23

この土間を通過するのが御嶽スタイルなのかな？

7/20 10:23

小さな沢を通過して上りに入ります。

7/20 10:24

御嶽山らしく修験スタイルの登山者とたくさんすれ違います。本職もいれば、体験修行もいれば、そういうスタイルのツアーもあるみたいです。

7/20 10:27

ひたすら階段を登る。八合目あと1.2km……近いな？そりゃそうか、ほぼロープウェイで登っちゃってますからね。。

7/20 11:05

空が開けて、八合目女人堂に着きました。いやダイバーシティ……って思うのですが、老若男女行けないところが（ほぼ）無くなった現代はやはり良いことなんじゃないでしょうか。

7/20 11:05

信仰の山でありますな。どっちを向いても神or仏が乱立しています。

7/20 11:08

ここからが森林限界を超え高山登山の雰囲気です。

7/20 11:13

この上は雲の中が約束されているのでここが今日一の絶景スポットです。

7/20 11:21

斜度とともに人口密度が高まってきましたねー。三連休初日、なかなかの人出です。

7/20 11:26

雲の切れ間から上が見えたり見えなかったり。

7/20 11:27

左手眼下に立派なビジターセンターがある王滝口が見えます。なるほどあそこから登るのが最短なんですね。

7/20 11:39

9合目のちょい下から斜度が上がり、ちょっとだけ雪渓も残っています。

7/20 11:48

九合目の石室山荘に着きました。せっかくなので行きは中を通って行くことにします。

7/20 11:52

土間通過スタイル。活況です。

7/20 11:53

振り返って反対側から。

7/20 11:53

ほとんどの登山客は同じコースで日帰りなので、だいたい同じくらいの時間に人が山頂周辺に集中すると思われます。だんだん追い抜きも困難になってきましたが、ゆっくり行きましょう。

7/20 12:00

ちょうど正午に山頂下の肩の部分に着きました。

7/20 12:05

二ノ池の分岐。時間に余裕があるので、帰りは二ノ池を見てここから戻ってくるつもりです。

7/20 12:16

もうちょい。

7/20 12:17

着きました。立派なシェルターがあります。

7/20 12:18

慰霊碑に黙祷。

7/20 12:19

10年前、ニュースで何度も見た山頂小屋。とても頑丈に建て直されているようです。

7/20 12:20

登頂。まずは登拝のお参りから。

7/20 12:20

お守りをいただいていきました。

7/20 12:24

あたりは真っ白ですが、ときどき火星のような足元が見えます。

7/20 12:26

おどろきの白さ！でも良いんです、初御嶽山登頂なり。

7/20 12:29

王滝山頂へ荒々しい道が続いています。右手には今も封鎖されている地獄谷とお鉢が見えます。

7/20 12:39

引き返します。二ノ池に立ち寄っていきます。

7/20 12:45

かつて2014年9月27日11時52分までは美しいエメラルドグリーンの水を湛える日本最高所の湖、であった二ノ池ですよね。

7/20 12:49

二ノ池山荘でお土産を買うつもりでいたのですが、団体さんのチェックインで混み合っていたので遠慮しておきました。

7/20 12:50

北側の池は水があります。

7/20 13:01

九合目まで戻ってきました。帰りは小屋を巻きます。

7/20 13:16

なかなかの人混みですが、さすがに富士山ほどでは無いと思います。

7/20 13:33

八合目まで戻ってきて、朝お蕎麦を食べてから何も食べてないことに気づいておにぎりを食べておきました。

7/20 14:05

サクサクと七合目まで下山。

7/20 14:11

ロープウェイ登山あるある：駅が一番眺望が良い。

7/20 14:32

ロープウェイに乗って降りてくると、駅周辺を楽しむ普段着の観光客もいらっしゃいました。

7/20 14:34

登山自体は簡単ですが、警戒情報はしっかり書かれています。

7/20 14:58

予定通り15:10のバスで撤収しました。

7/20 16:33

バスのお客さんが揉めていたりすったもんだしましたが、つつがなく帰宅……の予定。一番乗り継ぎが悪い時間で三鷹まで5時間半！掛かる上に、この後途中で忘れ物を届けたり、ちょっとした事件を通報したり、なんだかすっきりしない帰路を経て23時過ぎに帰宅しました。

撮影機器：

XQ-BC42 Sony

装備

個人装備

長袖シャツ ソフトシェル ズボン 靴下 グローブ 防寒着 雨具 日よけ帽子 靴 ザック 昼ご飯 行動食 飲料 地図（地形図） コンパス 笛 ヘッドランプ 予備電池 GPS 筆記用具 ガイド地図（ブック） ファーストエイドキット 常備薬 日焼け止め 保険証 携帯 時計 サングラス タオル

感想

つっしー

日本を代表する名だたる一座であるにもかかわらず今まで一度も登ったことが無かった御嶽山に初登拝しました。津々浦々の御岳神社に行ったときに、本体に行ったことが無いんだよなーと思っていた気持ちをしっかり解消しましょう。

今年は諸々都合が合わず、暑い夏に入ってもほとんど大きな山の予定が立っていなかったので、前夜泊1日で登れる3,000m峰である御嶽山に行くのが良いんじゃないかと思い立ちました。せっかく行くのだから、毎日あるぺん号で早朝について名所を欲張って巡るプランを考えたのですが、どうも購入直前にこの週末の便は運行中止になってしまったらしく直前に予定を変更。ロープウェイ往復での登山と相成りました。

初めての御嶽登山ですが、まったく想像と違わぬ、これこそ単独峰・独立峰・円錐型火山であるというべき山だという感想です。登山の感覚としては、比較的容易に登れてしまうことも含めて、標高を抜きにすれば負荷・難易度的にも那須や安達太良あたりに近いかもしれませんね。
登山の対象として、変化に飛んで面白いという要素は少ないかもしれませんがそれでもそこは日本14位の高峰です。八合目から上の荒涼とした火山の風景は、多くの観光登山者が歩く光景を差し引いてもなお強い印象と信仰を感じさせるものでした。

2014年の水蒸気噴火の記憶と爪痕も霞んでおらず、歴史と自然の脅威に留意して登られるべき山であると思います。