【山ラン】笠取山→唐松尾山→将監峠→前飛竜→丹波山村【トレラン】


- GPS
- 08:43
- 距離
- 28.6km
- 登り
- 2,633m
- 下り
- 3,054m
コースタイム
- 山行
- 8:11
- 休憩
- 0:23
- 合計
- 8:34
天候 | 快晴 |
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過去天気図(気象庁) | 2025年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
特急あずさ71号松本行き6:26→大月7:31→塩山8:14 塩山駅1番乗り場8:30西沢渓谷入口行き→新地平9:27 |
写真
装備
個人装備 |
・サロモン ADVスキン12
・サロモン ソフトリザーバー2l
・カリマー デュアルサコッシュ(帰り用)
・タフトポーチ(防水ポーチ)
・ファイントラック マルチ消臭スプレー
・ハッカ油スプレー(虫除け)
・スリムグラス(スマホ読書用)
・iPhone 14 Pro
・ANKER パワーバンク10000mAh (予備バッテリー)
・SUUNTO 9 PEAK
・Shokz オープンラン(ヤマレコ用)
・サロモン クロスキャップ
・SWANS E-NOX8 G2 ミラーレンズモデル
・チャオラス スポーツてぬぐい
・ハンズオングリップ Hobo HF
・Injinji トレイルミッドウェイトミニクルー
・ニューハレXテープ(捻挫予防)
・ホカ スピードゴート5
・パタゴニア キャプリーンクールデイリー
・ファイントラック ドライレイヤークール
・パタゴニア マルチトレイルズショーツ
・ニューハイツ スポーツボクサーショーツ
・パタゴニア ストームレーサージャケット(雨用/防寒用)
・C3fit アームスリーブ(防寒用)
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感想
新地平バス停→亀田林業林道→雁峠→笠取山→唐松尾山→山ノ神土→将監峠→飛龍権現→前飛竜→熊倉山→サオラ峠→丹波山村役場バス停
笠取山は公共交通機関利用者にはアプローチの難しい山の1つで、最も一般的なスタート/ゴール地点と思われる作場平には車でしか行けないため、西沢渓谷手前の新地平のバス停が、日帰りで登るためのほとんど唯一の現実的な選択肢ではないかと思う。
だが、自分は行き帰りで同じルートを辿るピストン登山にあまり興味はなく、行ったことのないところに行きたい、見たことのない景色が見たい欲が強いので、できるだけ行ったら行きっぱなしの縦走登山がしたい。同じ場所に戻るにしても周回コースで登りたいタチなので、そうなると、どう考えても飛龍山方面に繋いで丹波山村に降りてくるしかなさそうだ。ところが、バスの関係で新地平のスタート時刻が9時半と遅いこと、丹波山発の最終バスが17時40分台と早いこと、にもかかわらず距離が30キロ近くもあることがネックとなって、正直諦めかけていた。
だが、最近は多少は脚力がついたのか、コースタイムの0.6がけで計画を立てても、安定してそれを上回るスピードで走破できるようになった。新地平から笠取山、将監峠、前飛竜を繋いで丹波山村に降りてくるルートは、まさにコースタイムの0.6がけでギリギリ間に合う計画で、ここはあえてチャレンジすべきではないか。いまなら行けるはずだ、場合によっては予定より30分くらい早く降りてきて、のめこい湯♨️で汗を流す余裕もあったりして、などと思ってしまったのが運の尽き。自分は野望に燃え、意気揚々と新地平のバス停に降り立った。
笠取山への登りは林道に始まり、途中から併行して流れる沢の渡渉を何度も繰り返すが、沢沿いということでもわかるように、傾斜はずっとゆるやかで本来登りやすいルートのはず。ところが、なにしろ道標がなく(雁峠に着くまでに確認できたのは1つだけ)、渡渉が始まってからはピンクテープだけが頼りで、コースロストのリスクがかなり高い。今回同じハイカーさんに3度抜かれるという激レアな体験をしたが(そもそも最近はハイカーさんに抜かれることもほとんどなくなったが、その方は登りのペースが明らかに自分よりも速かった)、それというのも、先行するハイカーさんが渡渉ポイントを見逃して先まで行って戻ってきたからだ。
渡渉ポイントも水量がそこそこあり、シューズがびしょ濡れになって、足指にマメができないといいけどなあと心配になる。実際ふやけた指に摩擦がかかり続けた結果、右足親指に水ぶくれができて、気づいたときには破れてた。ようやく視界が開けて雁峠に着くと、見晴らしのいい高原になっていて、気分が上がる。直後に笠取山への垂直の登りを見たときは「え?あれ登るの?」となったが、まだまだ元気なので、えいやで登り切る。途中で、すでに山頂に登って戻ってきた例のハイカーさんとすれ違ったときは笑ってしまった。積んでるエンジンが違いすぎる😎
いったん笠取山に登ってしまえば、奥秩父主脈縦走路の東端にあたる笠取山→唐松尾山→将監峠から雲取山方面に向かうルートは、想像していた通り、比較的穏やかで緑豊かなトレイルで、気持ちよく駆け抜けられる、はずだった。予想と違ったのは、
①高低差の少ないフラットなトレイルは、人の往来が少ないためか、背の低い笹?が伸び放題に伸びていて、道が覆い隠されてたこと。足を踏み入れてみれば、葉っぱの下のほうはトレイルが残っているので、コースロストするほどではないが、確認しながら進むのでちっとも走れない&こちとら短パンにくるぶし丈のソックスというトレランスタイルなので、葉っぱに邪魔されて脚のあちこちに擦り傷ができた。
②思ってたのよりだいぶ長い。そして、細かなアップダウンが続いてペースが上がらない。笠取山からこの日の最高峰、唐松尾山までは比較的スムーズに辿り着いたのだけど、ここまで来ても全行程の半分に満たないと気づいて焦り始める。ここまで4時間、残り4時間強。間に合うか??? いったん気になり出すとそればかりが気になって、休憩もろくにとらずにひたすら足を動かすが、ここは走れそうというトラバースも、途中にある木の根っこが邪魔して、いちいち上り下りしなければならず、脚が削られる。走れそうなのに走れないストレスが余計に焦りを生み、心理的に追い詰められた。
③将監峠の先、大ダルから前飛竜への登り返しが思いのほか長く、ツラい。高低差はわずか100mくらいのはずなんだけど、焦って休みなく動き続けているせいか、かなり長く感じた。飛龍権現から先は前に通ったことがあるが、2時間30分以上かかるはず。とすると、逆算して15時15分、遅くとも15時30分くらいには飛龍権現に着かなければいけない計算だが、行けども行けども辿り着かない。疲れもあって途中で何度か心が折れかけるが、そのたびになにくそと思って無理やりテンションを上げるが、ようやく飛龍権現が見えたときはすでに16時近かった。
半ば絶望しながら、それでもわずかな可能性に縋って無理やり足を動かし続ける。前飛竜を通過したらあとは下るだけだと知っていたので、少しでも時間を稼ごうと自分としてはハイペースで進むが、サオラ峠から先は疲労もピークの達して脚のコントロールが効きにくくなっていたにもかかわらず、傾斜が急なところにペースを落とさず突っ込んでいったので、何度も足を滑らせて転ぶ。全行程を通じて10回以上は尻もちをつき、3度ほどルートから足を踏み外して滑落しそうになった(落ちたとしても崖から落ちるわけではなく、斜面を数メートル滑り落ちる程度だが)。
まあ、わかってはいたものの、やっぱり最終バスには間に合わず、丹波山村役場に着いたときには、バスが走り去って30分くらい経っていた。といってもまだ18時台。外は十分明るいし、他に手段があるはずだと思いながら、とりあえず道の駅たばやまを目指す。併設されている温泉のめこい湯♨️は最終受付18時で入れないのはわかっていたが、道の駅のトイレで泥々になったウェアを着替え、さっぱりしてから考えようと。あと最後は水切れになって身体が水分を欲していたので、自販機がたくさん並ぶ道の駅に行くこと以外、考えられなくなっていた。
結論から言うと、代替手段はなかった。近くの旅館は満室、タクシーアプリも山梨県の奥深い山の中ではサービス圏外で、丹波山村民タクシーも受付は17時まで。奥さんにLINEをするも、もうお酒を飲んじゃったので運転できないという。完全に詰んだ。さて、どうするか。もうここで夜を明かすしかない。というわけで、道の駅のベンチを借りて寝ていたのは私です。すみません。。。
酔っ払って路上で寝てしまったのははるか昔の話で、この年になってこんなことする羽目に陥るとは思わなかったが、思わぬ発見もあって、意外と楽しかった。まず星空がきれい。テント泊も小屋泊も経験なしの日帰りランナーにとっては、山間の村から見上げる夜空も、徐々に周囲が白くなっていく明け方の景色も新鮮で、感動した。あと夜中の道の駅にはひっきりなしに人がやってくるのも発見で、気づけば昼間はいなかったキャンピングカーがずらりと勢揃いしてた。駐車料金もかからないし、トイレも水もあるから根城にもってこい、ということなのかな。ただ硬いベンチで寝るのはやっぱり難儀で、昼間の疲労もあって、姿勢を変えるたびに足が攣りそうになって弱った。
翌朝は夜明けの時間を堪能したあと、9:45丹波山始発のバスよりも早く帰るため、鴨沢バス停までゆっくり2時間弱歩いて早朝の空気を味わい尽くす。7:21鴨沢発奥多摩駅行きのバスに乗り込み無事帰宅。日帰り温泉はどこも10時スタートらしく、温泉に入れなかったのだけが唯一の心残りだが、総じて満足度の高い週末だった。ただ、バスの時間ギリギリで計画を立てるのは控えたいと思う。真夏だから野宿できたけど、ちょっとでも寒かったら危ないよね💦
追記:
獲得標高が思いのほかデカいのと、ペースがビックリするほど速いのは、とくに最後にGPSを見失い、低地から高地まで瞬間ジャンプしたように誤認していたからだとあとから気づく。そもそも標準コースタイムの0.4倍で走ったならばバスの時間に間に合ってるんだって😎
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