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Yamareco

記録ID: 851395
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
塩見・赤石・聖

池口岳 〜 登山口から南峰まで 〜

2016年04月23日(土) [日帰り]
 - 拍手
体力度
5
1泊以上が適当
GPS
09:55
距離
17.9km
登り
1,868m
下り
1,852m
歩くペース
速い
0.70.8
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
9:26
休憩
0:27
合計
9:53
5:37
104
7:21
7:21
37
7:58
7:58
17
8:15
8:15
96
9:51
9:51
26
10:17
10:28
41
11:09
11:10
4
11:14
11:26
4
11:30
11:30
42
12:12
12:15
18
12:33
12:33
71
13:44
13:44
13
13:57
13:57
33
14:30
14:30
60
15:30
15:30
0
15:30
ゴール地点
天候 くもり後はれ後くもり
過去天気図(気象庁) 2016年04月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
◇登山口近くの駐車スペースに自家用車を駐車。
・3カ所のスペースに4台程駐車可能です。
・この日は自分の車を含めて2台の車が駐車。
◇登山口までの最後の約1kmは未舗装路(一部10mほど舗装済)です。
・勾配がそこそこあるため、登りのカーブでは、FF車だと、多少滑ります。
コース状況/
危険箇所等
【登山口⇔黒薙】
◆踏み跡がはっきりしており、登山ルートであることを示すテープ等の印も要所要所につけられています。
◆平坦地と傾斜地が交互に現れるので、登りでは息を継ぐことができ、快調に登れます。土のクッションが効いているため、下山時も快調に歩くことができます。
◆登りでは1561mピークから30mほど下ります。言い換えると、下山時には1561mまで30mほど登り返します。
【黒薙⇔(光岳方面と中ノ尾根山方面への)ジャンクション】
◆黒薙までと同様にルートは比較的明瞭です。
◆黒薙、1858m付近の平坦地、1902mピーク、1971mピークから、往路では下りとなります。帰路では登り返しとなりますが、傾斜はゆったりとしているので、きつくはありません。
◆2156mピーク手前から急登となります。
◆2156mピークは直登する踏み跡と東側をトラバースする踏み跡がついていました。
◆2156mピークとジャンクションの間に木の根の張り出した岩を登り降りする要注意箇所が二ヶ所あります。お助けロープとして、虎ロープが架けられています。
▼この日は2156mピークから登山道に凍結箇所が現れました。凍結箇所は陽当りの悪い所だけで、地面が露出している区間の方が長いくらいでした。自分はすぐにチェーンスパイクを装着しましたが、慎重に歩けば滑り止めは必要ない状態でした。
【ジャンクション⇔池口岳北峰】
◆踏み跡は比較的明瞭ですが、ルートであることを示す印がジャンクションまでと比べると少なくなります。
▼下山時に北峰から標高にして50mほど北に下った所から西側に派生する尾根を誤って10mほど下ってしまいました。誤った西側に派生する尾根の方角に登山口があり、ジャンクションへ続く尾根の方角に進むと登山口から離れてしまうため、方向感覚で錯覚して道誤りしかけたものと思われます。西側に尾根が派生する地点付近が雪で覆われており、踏み跡が隠れてしまっていなければ、ルートミスをしなかったかもしれません。もっとも、散漫な注意力が最大の原因です。
▼凍結箇所や残雪があり、チェーンスパイク等の滑り止めがあると安心して歩くことができる状態でした。踏み抜くような区間は合計しても50mに満たない程度でした。
【池口岳北峰⇔池口岳南峰】
(注)整備された登山道ではありません。
◆踏み跡は薄くはなりますが、しっかりあります。テープ等が付けられている所もあります。基本的に尾根に沿って歩くので迷う可能性は少ないと思います。
◆倒木や枝葉が邪魔になる所が何ヶ所かありました。目の保護のためサングラス等をかけることをお奨めします。
▼残雪で少しルートが分かりにくい所がありました。安全に歩くためには滑り止めが必要な状態でした。
その他周辺情報 ☆遠山温泉かぐらの湯で入浴。
・大人620円。
・登山口から20分ほど。
曇り空の下でのスタート。
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曇り空の下でのスタート。
面切平手前の尾根の南側に広がるアカマツ林。
尾根の中央部分を通る登山道の北側にはほとんどアカマツが見られなかったのは興味深かった。
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面切平手前の尾根の南側に広がるアカマツ林。
尾根の中央部分を通る登山道の北側にはほとんどアカマツが見られなかったのは興味深かった。
面切平到着。
順調です。
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面切平到着。
順調です。
バイカオウレンを発見。
ポツポツと随所で咲いていました。
標高1500mより上で見かけた花はこの花だけでした。
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バイカオウレンを発見。
ポツポツと随所で咲いていました。
標高1500mより上で見かけた花はこの花だけでした。
土のクッションが効く歩きやすい道を登っていく。
いつの間にか青空が広がっていました。
この先でこの日唯一の登山者とお会いしました。
一泊二日の予定で、光岳方面の行ける所まで歩く、とのことでした。
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土のクッションが効く歩きやすい道を登っていく。
いつの間にか青空が広がっていました。
この先でこの日唯一の登山者とお会いしました。
一泊二日の予定で、光岳方面の行ける所まで歩く、とのことでした。
黒薙まで登ってきました。
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黒薙まで登ってきました。
池口岳、鶏冠山、中ノ尾根山の稜線が見えました。
逆光でかすんで見えるのが少し残念。
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池口岳、鶏冠山、中ノ尾根山の稜線が見えました。
逆光でかすんで見えるのが少し残念。
黒薙を覗き込んでみた。
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黒薙を覗き込んでみた。
苔むした樹林帯に突入。
南アルプスの樹林帯らしくなってきました。
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苔むした樹林帯に突入。
南アルプスの樹林帯らしくなってきました。
1902mピークにに到着。
このピークは「利検沢の頭」と言うんですね。
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1902mピークにに到着。
このピークは「利検沢の頭」と言うんですね。
南アルプスの核心部が見えました。
左端に塩見岳も写っています。
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南アルプスの核心部が見えました。
左端に塩見岳も写っています。
兎岳、聖岳付近を拡大。
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兎岳、聖岳付近を拡大。
奥茶臼山方面。
ハイランドしらびそが見えます。
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奥茶臼山方面。
ハイランドしらびそが見えます。
雰囲気の良い苔むした樹林帯が続く。
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雰囲気の良い苔むした樹林帯が続く。
1971mピークに到着。
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1971mピークに到着。
ザラ薙から見た池口岳から鶏冠山
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ザラ薙から見た池口岳から鶏冠山
ザラ薙も覗き込んでみた。
黒薙より傾斜がきつく、迫力があります。
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ザラ薙も覗き込んでみた。
黒薙より傾斜がきつく、迫力があります。
ザラ薙から少し下った所にある幕営適地。
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ザラ薙から少し下った所にある幕営適地。
急登になってきました。
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急登になってきました。
このルート、苔好きには堪らない。
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このルート、苔好きには堪らない。
2156mピーク付近で凍結箇所が現れました。
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2156mピーク付近で凍結箇所が現れました。
一ヶ所目のロープの架けられた岩場。
往路では下りとなります。
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一ヶ所目のロープの架けられた岩場。
往路では下りとなります。
凍結箇所の奥に二ヶ所目のロープの架けられた岩場が見えます。
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凍結箇所の奥に二ヶ所目のロープの架けられた岩場が見えます。
急登を我慢して登ると…
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急登を我慢して登ると…
ジャンクションに到着。
ここから先は凍結箇所の性質(たち)が悪くなってきます。
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ジャンクションに到着。
ここから先は凍結箇所の性質(たち)が悪くなってきます。
V字に穿たれた岩間の向こうに池口川が流れる谷が見えました。
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V字に穿たれた岩間の向こうに池口川が流れる谷が見えました。
光岳が見えました。
比高があるため、かなり立派に見えます。
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光岳が見えました。
比高があるため、かなり立派に見えます。
光岩もバッチリ見えました。
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光岩もバッチリ見えました。
所々開けた所があり、南アルプスの展望が楽しめました。
遠く、聖岳や上河内岳が見えています。
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所々開けた所があり、南アルプスの展望が楽しめました。
遠く、聖岳や上河内岳が見えています。
池口岳北峰に到着。山頂標識は右端に写っています。
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池口岳北峰に到着。山頂標識は右端に写っています。
山頂標識拡大。
200名山にもかかわらず、このようなつつましやかな手作りの標識しかありません。
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山頂標識拡大。
200名山にもかかわらず、このようなつつましやかな手作りの標識しかありません。
山頂は展望が効かないため、少し南側に移動します。
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山頂は展望が効かないため、少し南側に移動します。
20mほど南側に進むと、南側が開けた展望地があります。
ここで休憩しました。
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20mほど南側に進むと、南側が開けた展望地があります。
ここで休憩しました。
池口岳南峰から中ノ尾根山にかけての稜線が見えます。
奥には不動岳から黒法師岳付近の山々も見えています。
それにしても、池口岳の南峰の西側は崩壊激しいですね。
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池口岳南峰から中ノ尾根山にかけての稜線が見えます。
奥には不動岳から黒法師岳付近の山々も見えています。
それにしても、池口岳の南峰の西側は崩壊激しいですね。
左から不動岳、鹿ノ平、鎌崩の頭。
鎌崩の頭の左奥(鹿ノ平の奥)に丸盆岳、右奥に黒法師岳。
黒法師岳から黒バラ平、バラ谷の頭と右に続きます。
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左から不動岳、鹿ノ平、鎌崩の頭。
鎌崩の頭の左奥(鹿ノ平の奥)に丸盆岳、右奥に黒法師岳。
黒法師岳から黒バラ平、バラ谷の頭と右に続きます。
中ノ尾根山から笹ノ平を拡大。
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中ノ尾根山から笹ノ平を拡大。
さらに笹ノ平を拡大。
気持ちの良さそうな所です。
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さらに笹ノ平を拡大。
気持ちの良さそうな所です。
深南部の絶景を楽しめたので、南峰に向かいます。
この画像のようにテープが張ってある所もあります。
木の枝が邪魔になる所が随所にあります。
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深南部の絶景を楽しめたので、南峰に向かいます。
この画像のようにテープが張ってある所もあります。
木の枝が邪魔になる所が随所にあります。
南峰までも所々東側に展望が開けている所があります。
絶景に見とれてなかなか足が進みません。
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南峰までも所々東側に展望が開けている所があります。
絶景に見とれてなかなか足が進みません。
上河内岳から茶臼岳にかけてを拡大。
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上河内岳から茶臼岳にかけてを拡大。
痩せ尾根や少し傾斜のきつい所もありました。
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痩せ尾根や少し傾斜のきつい所もありました。
北峰と南峰の間に小ピークがあります。
その小ピークから南峰を望む。
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北峰と南峰の間に小ピークがあります。
その小ピークから南峰を望む。
南峰の登りの途中で、小ピークと北峰を振り返る。
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南峰の登りの途中で、小ピークと北峰を振り返る。
南峰の山頂直前はたっぷり雪が残っていました。
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南峰の山頂直前はたっぷり雪が残っていました。
池口岳南峰到着。
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池口岳南峰到着。
古びてはいましたが立派な三角点が設置されていました。
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古びてはいましたが立派な三角点が設置されていました。
聖岳の展望を求めて、南峰の山頂から少し南東側に下ってみました。
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聖岳の展望を求めて、南峰の山頂から少し南東側に下ってみました。
兎岳と聖岳を拡大。
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兎岳と聖岳を拡大。
南峰のピークに戻ってきて、休憩。
展望は効きませんが、陽当りは良好です。
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南峰のピークに戻ってきて、休憩。
展望は効きませんが、陽当りは良好です。
それでは、帰路につきます。
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それでは、帰路につきます。
伊那山地が一望できます。
手前にはこれから下る尾根が、右手奥には中央アルプスも見えています。
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伊那山地が一望できます。
手前にはこれから下る尾根が、右手奥には中央アルプスも見えています。
加加森山と光岳。
絶景です。
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加加森山と光岳。
絶景です。
木の枝が邪魔な上、地面が凍結していて、かなり歩きづらい所も。
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木の枝が邪魔な上、地面が凍結していて、かなり歩きづらい所も。
振り返ると、黒法師岳付近は早々と雲に包まれていました。
雨の降りだしが早まるのかな。
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振り返ると、黒法師岳付近は早々と雲に包まれていました。
雨の降りだしが早まるのかな。
逆に中央アルプスは雲が取れて一望できる状態に。
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逆に中央アルプスは雲が取れて一望できる状態に。
雨は嫌なのでさっさと下山します。
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雨は嫌なのでさっさと下山します。
ジャンクション寄りの岩場。
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ジャンクション寄りの岩場。
上記岩を左手に周り込んだ所。この岩の間をすり抜けると、木枝の絡みついたロープの架けられた下りとなります。
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上記岩を左手に周り込んだ所。この岩の間をすり抜けると、木枝の絡みついたロープの架けられた下りとなります。
ザラ薙から池口岳を振り返る。
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ザラ薙から池口岳を振り返る。
南アルプス核心部方面。
展望地では休憩がてら展望を楽しむ。
春らしい淡い景観が心にじんわり沁み込んでくる。
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南アルプス核心部方面。
展望地では休憩がてら展望を楽しむ。
春らしい淡い景観が心にじんわり沁み込んでくる。
聖岳と上河内岳、揃い踏み。
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聖岳と上河内岳、揃い踏み。
黒薙から池口岳を振り返る。
だいぶ下ってきました。
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黒薙から池口岳を振り返る。
だいぶ下ってきました。
タチツボスミレ発見。
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タチツボスミレ発見。
ヤマツツジ?
アカヤシオかと思いましたが、少し青みがかっています。
う〜む。なんでしょう。
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ヤマツツジ?
アカヤシオかと思いましたが、少し青みがかっています。
う〜む。なんでしょう。
無事に登山口に戻ってきました。
曇りがちな空模様となっていました。
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無事に登山口に戻ってきました。
曇りがちな空模様となっていました。

感想

寸又峡や水窪周辺の山に登ると、富士山は別格として、際だって印象的な山が二つあります。
山体の大きさで目立つ山が大無間山。山容の形で目立つ山が池口岳。
共に、200名山となっている山で、深南部のランドマーク的存在です。
そんな気になる山の一つ、池口岳に登ってみました。
今年の秋に池口岳登山口から光岳まで縦走する計画があるので、下見をかねての山行です。

展望が楽しめないという噂も耳にしていましたが、それは山頂に限定しての話でした。
池口岳までのルート上に所々展望地が点在しているため、天気が良ければ、単調な樹林帯歩きともならず、眺望を楽しみながら歩くことができます。
中でも池口岳付近から得られる光岳の眺めは絶品です。
光岳は、もっさりとしていて、さして特徴的な山容とは思えません。
その光岳の最も堂々とした雄姿を目にすることができるのは、一般ルートに限定すれば、池口岳からなのではないでしょうか。
百名山をピークハントとしてではなく、絶景ハントの目的とされている方には、池口岳からの眺望はおススメです。

今回の山行でお会いした登山者は一人のみ。
聞こえる音は、風の織りなす音を除けば、鳥のさえずりと鹿の鳴き声くらい。
静かな山歩きを楽しむことができました。
春うららかな絶景をほぼ貸し切りで味わうことができて、とても贅沢な、何だか得をした気分になりました。

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