薬師岳＆山荘近辺の熊さん（あこがれの山探検隊）

2025年08月18日(月) 〜 2025年08月19日(火)

• GPS: 16:38
• 距離: 22.5km
• 登り: 1,755m
• 下り: 1,752m

コースタイム

1日目

• 山行: 6:55
• 休憩: 1:01
• 合計: 7:56

距離 9.8km 登り 1,428m 下り 95m

6:08 折立
6:14 6:15 十三重之塔
7:12 太郎坂
7:13 7:14 アラレちゃん
7:49 7:56 1869m 青淵ベンチ
7:57 7:58 三等三角点「青淵」ベンチ
8:12 積雪深計測ポール
8:44 8:48 ベンチ
9:34 五光岩ベンチ
10:01 太郎兵衛平
10:37 11:22 太郎平小屋
11:50 11:51 薬師峠
12:52 12:53 薬師平
14:04 薬師岳山荘

2日目

• 山行: 6:47
• 休憩: 1:53
• 合計: 8:40

距離 12.7km 登り 328m 下り 1,658m

5:39 薬師岳山荘
6:21 6:22 薬師岳避難小屋跡
6:39 6:59 薬師岳
7:20 7:21 薬師岳避難小屋跡
7:54 薬師岳山荘
8:36 8:41 薬師平
9:16 9:17 薬師峠
9:39 10:42 太郎平小屋
11:09 11:10 太郎兵衛平
11:33 11:39 五光岩ベンチ
12:07 12:08 ベンチ
12:35 12:39 積雪深計測ポール
12:50 12:57 三等三角点「青淵」ベンチ
12:57 1869m 青淵ベンチ
13:30 アラレちゃん
13:32 13:33 太郎坂
14:16 14:18 十三重之塔
14:19 折立

天候

18日：快晴、19日：霧のち晴れ、14時ごろに雷鳴と軽い雨

アクセス

利用交通機関：

電車 自家用車

富山駅まで北陸新幹線で移動し、駅レンタカーを借り、有峰ハウスに前泊した。
有峰林道の朝6時の開門待ちに並ぶことなく朝一番で折立駐車場に到着できるので、駐車場の空きを心配する必要がないのが有峰ハウス前泊の最大のメリットである。
また今回レンタカーにしたことでバスやタクシーの心配なく、あせらずゆっくりと下山できたし、日帰り温泉に立ち寄ることもできた。

コース状況／危険箇所等

噂には聞いていたが、今の隊長の体力ではなかなか疲れるコースであった。
鎖場は全くないので技術は全くいらないのだが、この辺り一帯が熊の生息地であることは出かける前にお忘れなきよう…

その他周辺情報

富山駅までの帰りに「ゆ〜ランド 立山吉峰温泉」に立ち寄ったが、まさかの定休日で焦る。急遽近隣の立ち寄り温泉を検索し、「舟橋立山天然温泉 湯めごこち」に行く。黒色のナトリウム-塩化物泉で、いかにも温泉らしい風情があり、さっぱりした隊長であった。

写真

8/17 13:43

今回せっかくレンタカーを借りたので、まずは称名滝（落差350m)を下から覗きに行く。雷鳥沢を流れている称名川がここで滝となる。ラウターブルンネンのシュタウプバッハの滝（落差300m）を思い出す。

8/17 14:28

「悪城の壁」は弥陀ヶ原台地からの絶壁。弥陀ヶ原や室堂は日本のミューレンといったところか。

8/17 16:26

前泊地の有峰ハウスに到着！

8/17 16:41

富山県産材をふんだんに活用した木造建築である。

8/17 17:09

立派な個室である。

8/17 18:02

夕食も気持ちよく頂けた。ご飯のお替わり自由で2800円とは素晴らしい。

8/18 5:43

朝食はゼリー飲料で済まし、6時ちょっと前に出発！

8/18 6:04

10分ほどで折立に到着。この時間なら駐車場はそこそこ空いているので問題なし。

8/18 6:08

さあ登るぞ！

8/18 7:12

なかなか急勾配の樹林帯を1時間登ると、樹に額縁が掛かっているぞ。

8/18 7:13

これが、あの有名なアラレちゃん（2代目）らしい。

8/18 7:49

更に30分ほど樹林帯を登り、やっと開けた場所（三角点ベンチ）に到着。

8/18 7:54

久しぶりの剱岳。

8/18 7:58

横から見ると少し斜めに傾いている弥陀ヶ原台地が絶壁の上にあることが良くわかる。

8/18 8:14

暑い日差しを浴びながら進むと、有峰湖が見えるようになる。

8/18 9:34

目的地の薬師岳が遠くに見える。あそこまで行けるかな…

8/18 9:38

まずは太郎平小屋まで行こう。

8/18 10:36

折立から4時間半かけて歩き、ようやく太郎平に到着！

8/18 10:47

名物のラーメンは11時から提供なので、少し待つことにする。

8/18 10:55

キャッシー隊員にLINEで写真を送ったら、「いかにも夏山の風景ね」との感想が返ってきた。

8/18 11:04

太郎ラーメンを注文する。今回は雷鳥に会えたのはここだけ。

8/18 11:10

行者ニンニク入りの太郎ラーメンをいただく。いつもはスープは飲まないが、一杯汗をかいたこともあり、ほぼ飲み干してしまう。

8/18 10:56

太郎平を後にし、薬師岳方面に向かって歩き始める。

8/18 11:50

一旦50mほど下った場所に薬師峠キャンプ場がある。

8/18 12:53

ニッコウキスゲと槍ヶ岳。

8/18 12:54

槍ヶ岳を見るのも久しぶりだった。

8/18 13:50

8/18 14:03

太郎平から2時間半、折立から8時間かけて、ようやく薬師岳山荘に到着！

8/18 14:05

既にヘロヘロの隊長であった。

8/18 14:19

本日の宿泊場所。コロナ時のなごりのパーティションは、使ってみると飛行機のビジネスクラスみたいでなかなか良い。

8/18 15:05

階段の窓から見える風景。

8/18 15:05

山座同定図も飾られている。

8/18 17:39

薬師岳山荘の夕食。

8/18 18:01

夕食後に外に出る。気温は21℃。涼しく感じるわけだ。

8/18 18:05

ぼーっと夕暮れを眺めていると、なにやらざわめきが起きる。

ミッキーマウス？

いや、今、全国で話題の熊さんだ！
こんな高所にも居るんだ。

殆どの登山客は特に怖がることもなく、冷静に熊の動向を観察
する中、隊長はそそくさと小屋に避難し、窓から観察する。

10分ほどで去って行ったらしい。

8/19 3:51

翌日、早朝の富山の街灯りと星空。

8/19 3:52

月あかりの中、薬師岳に登る人達。

8/19 4:02

気温は10℃。

8/19 5:37

隊長は5時の朝食を食べてから出発するが、さっきまで何もなかったのに、突然霧が出て驚く。

8/19 5:39

まいったな。。。

8/19 5:48

あ、晴れてきたぞ。隊長の普段の行いが良いからだ。

8/19 6:18

あそこが山頂かな…

8/19 6:22

と思って登ったら、誰も居ない。
どうやら、ここは山頂ではないらしい。実は「次薬師」と呼ばれるピークで愛知大学生遭難事故の迷い込み発生個所らしい。慰霊ケルンと避難小屋跡がある。

8/19 6:23

薬師岳はあっちだ。

8/19 6:29

この辺りは3000m級に相応しい岩稜地帯。

8/19 6:35

目的地が見えてきた。

8/19 6:58

念願の薬師岳(2926m)登頂！やったぞ。

8/19 6:59

登頂オメデトウ。

8/19 6:52

祠の中には…

8/19 6:52

立派な薬師如来像が脇侍の日光・月光菩薩と共に薬師三尊像として安置されていた。

8/19 6:46

北薬師岳と金作谷カール。立山まで歩いてみたい気もするが、大変そうなことはわかる。

8/19 6:56

堂々たる劔先輩。

8/19 7:11

名残惜しいが下山を開始する。

8/19 7:20

有峰湖に向かって伸びる隊長の影。

8/19 7:22

登りでは気が付かなかったが、「次薬師」ピークを巻くようにとの看板があった。

8/19 7:23

薬師岳山荘に向かって下山する。

8/19 7:33

良く見ると、奥に太郎平小屋も見える。すぐ隣にあるように見えるが、実際はそうではない。

8/19 7:34

おーっとここで彩雲が現れる。隊長にも何か幸運がやってくるといいな。

8/19 7:57

薬師岳小屋からは、熊ベル2個体制にする。

8/19 8:38

高山植物を見ては心を和ませ…

8/19 8:49

ゴーロ道では心が折れそうになりながら…

8/19 9:49

太郎平小屋に到着する。豊富な水を心行くまで飲む。
（隊長は2日分として200円を寄付）

8/19 10:33

でも、水だけでは満足できず、コーヒーも頼んでしまう。

うーん、美味い。

8/19 10:21

いつか黒部五郎岳も行けると良いな…

8/19 10:11

黒部五郎岳と薬師沢の分かれ道。

8/19 10:39

太郎平小屋も熊出没地である。

8/19 11:37

五光岩ベンチまで歩く。さっきまで、あの山の頂上に居たことがもう信じられない。

8/19 13:21

レンタカーなので、バスやタクシーの心配なく帰れると思って、ゆっくりと下山したところ、突然雷鳴がして驚く。
いきなり焦って歩く隊長。

8/19 13:29

今回は熊出没地に立ち入ったことを深く理解した。

8/19 14:17

折立にある、隊長が生まれた年に発生した愛知大学山岳部薬師岳遭難事故の慰霊碑。
装備が発達した現代では、もう2度と発生しないであろう。

8/19 14:22

ヨレヨレになりながらも、ようやく折立に到着。
最後まで天気が持って良かった。

8/19 14:40

有峰林道は猿の生息地。
猿の飛び出しで急ブレーキしてしまった。

8/19 16:53

富山市街の立ち寄り湯で汗を流す。

8/19 18:20

夕食は富山駅で黒部トンテキを頂く。ボリュームたっぷりで、隊長は全てを食べきれず、残念。

撮影機器：

ILCE-5000 SONY

XQ-EC44 Sony

装備

個人装備

長袖シャツ Tシャツ ズボン 靴下 グローブ 日よけ帽子 着替え 靴 ザック ザックカバー 行動食 飲料 地図（地形図） 笛 ヘッドランプ 予備電池 GPS 筆記用具 常備薬 日焼け止め 保険証 携帯 時計 サングラス ツェルト ストック カメラ

感想

e-sansaku

折立には一度は行ってみたかったが、交通が便利とは言えない場所であるだけではなく、登山道が急勾配で歩きにくいとも聞いていたので二の足を踏んでいた。
しかし、隊長も60歳を超え、この夏に行かないともう機会はないと思い、決断をした。ソロではあったが、レンタカーと有峰ハウスでの前泊の組み合わせにしたことで、十分余裕を持った登山ができたと思う。
ただ、今年は熊が大問題となっており、まさかと思ったが、自分も熊を見るとは思わなかった。薬師峠のキャンプ場も翌日に熊が現れて閉鎖になったとのことなので、これから薬師方面に行かれる方は十分に注意してほしい。

薬師岳山荘前を散策中の熊さん


山荘の窓から熊さんを撮影してみた