唐松岳(頂上山荘泊、ピストン)

2025年08月20日(水) 〜 2025年08月21日(木)

• GPS: 08:39
• 距離: 13.6km
• 登り: 1,194m
• 下り: 1,195m

コースタイム

1日目

• 山行: 3:51
• 休憩: 1:56
• 合計: 5:47

距離 7.9km 登り 1,161m 下り 217m

8:10 スタート地点
8:34 8:41 八方池山荘
9:03 9:14 石神井ケルン
9:23 9:24 第二ケルン
9:30 9:31 八方ケルン
9:41 9:42 第三ケルン
9:46 9:57 八方池
10:23 10:24 下の樺
10:56 11:21 扇雪渓
11:35 11:38 丸山
12:27 13:04 唐松岳頂上山荘
13:22 13:43 唐松岳
13:59 唐松岳頂上山荘

2日目

• 山行: 2:01
• 休憩: 0:43
• 合計: 2:44

距離 5.7km 登り 34m 下り 979m

6:57 唐松岳頂上山荘
7:25 7:27 丸山
7:43 7:47 扇雪渓
8:08 下の樺
8:22 8:57 第三ケルン
9:03 9:04 八方ケルン
9:08 第二ケルン
9:15 石神井ケルン
9:26 9:27 八方池山荘
9:42 ゴール地点

天候

1日目晴れのちガス、2日目ガスのち晴れ

アクセス

利用交通機関：

自家用車 ケーブルカー（ロープウェイ／リフト）

長野自動車道−安曇野IC-国道148号−八方第2駐車場泊−黒菱ライン−黒菱駐車場

コース状況／危険箇所等

●八方池山荘まで至るルートは複数あり、
・八方→(ゴンドラアダム)→兎平→(アルペンクワッド)→黒菱平→(グラートクワッド)→八方池山荘
・黒菱駐車場→(第3ペアリフト)→黒菱平→(グラートクワッド)→八方池山荘
・黒菱駐車場→(第3ペアリフト)→黒菱平→登山開始→八方池山荘
があるが、黒菱平から登山開始すると唐松岳山頂までの累積標高差が1100m超える(他は1000mいかない)ので今回はそれにした。

●黒菱平→八方池
八方池山荘まではリフトを横目に登るゲレンデ内通路の趣きだが、既に高山植物が咲き乱れている。キツくないし、なかなか良い。
山荘から八方池までは、整備されたハイキングコースではあるが、高尾山みたいなノリで来てはいけない。ハイキングコースにしては極上の景観が楽しめる。八方池は今回ですら長居したい景観だったが、白馬三山がすっきり見えたら尚の事だろう。人は多い。
●八方池→唐松岳
よく整備されていて、感謝しかない。道に迷うようなことは先ずない。岩の割合が高く、基本的に森林限界なので悪天時は要注意。
●NTTドコモの電波状況は、概ね良好。他キャリアでは、山荘内でも圏外のようだった。

その他周辺情報

●最寄りのコンビニは、八方第2駐車場(八方の湯)前のローソン。
●道の駅白馬は、駐車可能台数が多くなく土日は特に人気なので車中泊は厳しい。八方周辺の駐車場か、買い込みしてから黒菱駐車場で車中泊がおすすめ。平日なので今回も白馬岳の時と同様に第2駐車場にした。
●黒菱ラインは全線舗装なので安心だが、待避所がたまにあるが幅員は狭く、すれ違い時は双方の技量によっては難儀するだろう。登山前は0台だったものの、下山後の正午前頃？は合計6台とすれ違った。
●日帰り温泉は、八方の湯、みみずくの湯等、午前から営業している綺麗なところが多い。

写真

8/20 5:45

八方のローソンから見た八方尾根。
上部は雲がかかっている。

8/20 6:49

黒菱駐車場。黒菱平へとリフトが繋がる。

8/20 6:51

黒菱駐車場にあった案内板。

8/20 7:44

黒菱駐車場前の建物。トイレが使える。

8/20 7:48

リフト乗り場。時折ガスがかかる。

8/20 7:53

快適なリフト。

8/20 8:04

黒菱平から登山開始。

8/20 8:30

リフト脇の整備された道を登る。
ほどなく八方池山荘が見えてくる。ほとんどの人がリフト利用。

8/20 8:35

八方池山荘。

8/20 8:50

ハクサンシャジン
登り始めから丸山ケルン辺りまであちこちに咲いてた。

8/20 8:57

尾根コースにも木道はある。

8/20 8:59

カライトソウ？

8/20 9:05

ケルン。

8/20 9:16

八方池へと続く道。

8/20 9:18

タカネマツムシソウ

8/20 9:30

顔に見える有名なケルン。

8/20 9:36

遠くに八方池が見え始める。
主稜線はガス。

8/20 9:39

イワイチョウ

8/20 9:40

チングルマの花

8/20 9:41

ハッポウウスユキソウ
八方尾根固有種。

8/20 9:51

八方池からの眺め。
ちょっと残念。

8/20 9:45

八方池脇にある庵。

8/20 9:56

オヤマリンドウか、エゾリンドウ？

8/20 9:56

ミヤマアキノキリンソウ

8/20 10:00

唐松岳へと登り始める。

8/20 10:03

チラッと不帰の劔が見えた。

8/20 10:06

振り返ると八方池もガス。

8/20 10:19

逆転現象で、この高度から急遽樹林帯が始まる。

8/20 10:21

オオカメノキ？の実

8/20 10:21

ダケカンバやシラビソ、ナナカマドの気持ち良い樹林帯。

8/20 10:33

ザレたトラバースもある。

8/20 10:37

マルバダケブキ？

8/20 10:40

シモツケソウ

8/20 10:40

ヤマホタルブクロ

8/20 10:49

シナノキンバイか、ミヤマキンポウゲ

8/20 10:58

扇雪渓。
休憩適地で、皆休んでいた。

8/20 10:59

花後のチングルマ

8/20 11:26

扇雪渓を上から見る。
休憩している人達が見える。

8/20 11:38

丸山ケルン

8/20 11:37

丸山ケルンからは眺めが良い。

8/20 11:40

ズームして、不帰の劔。
稜線を歩いている人が肉眼でも見えた。凄すぎ。

8/20 12:12

ゴツゴツしているが、総じて登りやすい。

8/20 12:19

やっと唐松岳山頂(左)が見えた。

8/20 12:24

細めの稜線を進んで、この足場を越えると...

8/20 12:28

唐松岳！
眼下には頂上山荘。

8/20 12:33

賑わっている。

8/20 12:56

良い形をしている。

8/20 13:00

五竜岳へと続く牛首。歩いていく人が何人かいる。
長野側に雲が湧く。

8/20 13:08

唐松岳山頂へは短いが、気持ち角度ある登り。

8/20 13:21

唐松岳山頂。
富山側からガスが上がってきた。

8/20 13:21

三角点。

8/20 13:25

山頂からの不帰の劔(三峰)。
こんなところ行ける気がしないが、山頂でまったりしてる間に2人登ってきた。

8/20 13:52

山頂側から見た山荘と、牛首(右)。

8/20 13:59

山荘直下のテント場。
祖母谷へと下る道が見える。

8/20 14:26

山小屋の楽しみの1つ！
奥の唐松岳山頂部はすっかりガスの中。

8/20 14:41

15時前でこの有様。早めに山頂に行って良かった。

8/20 17:41

ガスで眺望ゼロなので部屋でゴロゴロして、夕飯。

8/21 5:02

夕飯後はガスがますます濃くなり、風も強くなってきた。
夕陽は当然無理。

8/21 6:03

台風のような強風の夜が終わり、朝食。
相変わらずのガスで御来光も拝めず。

8/21 7:02

下山開始。ガスとやや強めの風。
烈風だったらどうしようとビビっていたが、この細い稜線も難なく通過。

8/21 6:57

トウヤクリンドウ

8/21 7:21

丸山ケルン付近には、チングルマがあちこちに群生している。

8/21 7:23

雲海に浮かぶ、丸山ケルンへの道。

8/21 7:33

あっという間に扇雪渓。

8/21 7:56

タテヤマウツボグサ

8/21 8:02

タムラソウ

ダイニチアザミかタテヤマアザミかと思ったが、トゲトゲしくなく頭を垂らしていないので。

8/21 8:08

山の木々のへこたれなさは、見習わないといけない。

8/21 8:15

八方池付近は晴れている。

8/21 8:19

ミヤマコゴメグサ

とても複雑で繊細な造りをしている。

8/21 8:23

八方池上の第3ケルン。

8/21 8:27

眺めは昨日とさほど変わらないが、美しい。

8/21 8:59

第2ケルン付近？から振り返って、見納め。

8/21 9:15

八方池山荘が見えた。
眼下の下界は暑そうだ

8/21 9:29

黒菱平まではリフトを横目に下る。

8/21 9:48

最後はリフトで黒菱駐車場へ。
満車ではなさそう。

撮影機器：

Pixel 9a Google

NIKON D7200 NIKON CORPORATION

感想

jm80

燕岳と双璧を成す、北アルプス入門の山だそう。個人的には燕岳の方が体力使うかと。

リフトで上がれるだけあって、途中の八方池までは観光で来ている人が半分くらいいる。
八方池からがやっとスタートと言える。

道中は高山植物がそこら中に咲き乱れており、全て写真に収めようとすると日が暮れるおそれがある。山荘周辺にはコマクサが僅かに咲いていた。

山頂到達後からはあいにくのガスで眺望ゼロ、山荘泊での楽しみの半分以上が失われたのが残念だった。去年の燕岳の方がまだ眺望を楽しめた。

本館の相部屋では、当日は上下2段にそれぞれ幅広めの敷布団を3枚敷いて4人寝るスタイルだった。
掛け布団はもう1枚置かれていたので、最盛期にはギュウギュウで5人寝るのかと思うと、平日の山行が良さそう。

夕飯後からは台風級の強風で、風音とイビキでほとんど寝られなかった。
明朝もガスは抜けず風も強く、縦走を諦めて八方尾根に下山する人が多かったが、丸山ケルンまで下ると好天。ただ主稜線は相変わらず雲がかかりっぱなしだった。

絶景を期待し過ぎただけに悔しい山行だった。もし五竜岳に登ることがあるのならば、絶景リベンジしたい。