大雪山系テント泊縦走 白、緑、赤、黒とか … いろんな事ありすぎた

2025年08月23日(土) 〜 2025年08月24日(日)

• GPS: 10:37
• 距離: 25.9km
• 登り: 1,670m
• 下り: 1,745m

コースタイム

1日目

• 山行: 4:50
• 休憩: 0:14
• 合計: 5:04

距離 12.7km 登り 1,066m 下り 682m

11:29 姿見駅
11:41 11:43 姿見の池
12:50 金庫岩
13:04 13:05 大雪山
13:22 裏旭キャンプ指定地
13:47 間宮岳分岐
13:48 13:51 間宮岳
13:53 間宮岳分岐
14:19 松田岳
14:29 北海岳
15:16 15:19 白雲分岐
15:42 15:47 白雲岳
16:09 白雲分岐
16:33 白雲岳避難小屋

2日目

• 山行: 4:45
• 休憩: 0:48
• 合計: 5:33

距離 13.1km 登り 617m 下り 1,086m

6:52 白雲岳避難小屋
7:12 7:16 緑岳分岐
7:28 7:36 緑岳
7:46 緑岳分岐
8:19 小泉岳
8:37 8:44 赤岳
9:04 小泉分岐
9:13 9:15 白雲分岐
10:00 10:24 北海岳
11:04 赤石川渡渉点
11:19 11:20 黒岳石室
11:42 11:44 黒岳
12:25 黒岳リフト七合目乗り場

天候

8/23土曜日 爆風、ガス、たまに晴れ間
8/24日曜日 風は平穏、ガス、のち晴れ間が広がる

アクセス

利用交通機関：

バス ケーブルカー（ロープウェイ／リフト）

往路
高速バス　札幌駅前7:00-旭川駅前9:05 ￥2500
66いで湯号　旭川駅前9:15-旭岳ロープウェイ11:03 ￥1800
旭岳ロープウェイ￥2200

復路
黒岳7号目からリフトとロープウェイ ￥2400
路線バス 層雲峡13:30-旭川駅前15:25 ￥2140
高速バス 旭川駅前15:30-札幌駅前17:35 ￥2500

交通費計 ￥13,540（+札幌駅前までの往復交通費）

白雲岳避難小屋、テント場協力金 ￥1500

コース状況／危険箇所等

白雲岳付近は各所整備されてます。
驚くほど変わってました。

黒岳石室～北海岳も、以前と比べてかなり整備されています。

写真

8/23 6:31

7:00始発の旭川駅行きの高速バスにのって、どこまで大雪山系の山々を楽しめるか？チャレンジ。1泊2日でテント泊。うまくいったら一人での行動範囲が広がるね。

8/23 9:18

旭川駅前で旭岳行バスに乗り換え。乗り換え時間が5分しかないから買い物とトイレが厳しい。しかもごみを捨てる場所がなく（旭岳ロープウエイ乗り場にもない）今後、バス内での飲み物など考える必要がある。

8/23 9:46

旭川市内、天気予報と異なりなまら快晴だ！期待に胸が膨らむが、大雪山方面は厚い雲が・・・予報では今日は大雨＆強風！絶対に登山しないほうがいい予報。※バスの中で外国人登山者と目的地が同じで仲良くなる

8/23 11:24

姿見駅から旭岳スタート。真っ白。しかも大雨降ったのか？足元が川になっている場所が多い。

8/23 12:50

爆風ヤバイ！旭岳8合目からは地獄。登山者ほとんどいない。そして寒い。この環境で低体温症になるんだろうな。金庫岩付近の吹上の爆風が一番怖かった。

8/23 13:00

旭岳山頂。爆風。ガス。誰もいない。旭岳山頂を独り占めってなかなかない。けど風が強いからいられない。

8/23 13:10

裏旭岳のほうに降りていくと、1組の登山者が大声出しながら歩いていて、すれ違った。旭岳以降、出会ったのはこの1組が唯一。これだけ人がいないと、視界がないだけに、なまら怖い。

8/23 13:47

間宮岳分岐に到着。さっきからガスが少し晴れてチラチラ、遠くが見えてきた。

8/23 13:49

振り返ると熊ヶ岳がみえた。マジ！？

8/23 13:49

間宮岳の山頂標識につくと、何と！白雲岳が見えてる！このいきなりの絶景登場はやばい。お鉢も見えてる。

8/23 13:52

その感動も、ほんの一瞬で、いきなり爆風スコール・・・

8/23 13:58

雨かよ・・・って思ってたら、突然晴れる！白雲岳がまた見えてきた。

8/23 13:59

お鉢平も見えてきた。遠くの黒岳もちらり。

8/23 14:00

この視界の悪さと、人がいない怖さ。熊笛を思いっきり、吹きながら行くしかない。

8/23 14:01

この稜線の景色が開けたとき、マジ涙出た。ヤバイ！これが見たいんだよ。カムイは見てくれてるんだな。と思った。

8/23 14:05

グラデーションがかかった火山礫の道。なまらきれい。

8/23 14:15

太陽がはっきりと見えだした！カムイミンタラに迎え入れてもらったんだね。ありがとう。

8/23 14:18

たぶん、山頂通過。

8/23 14:23

風は収まらないけど、晴れ間は増えてきた！北海岳から白雲岳方面のルートがハッキリ見える。白雲岳避難小屋に安心して向かえる。

8/23 14:29

北海岳到着。晴れてきた。

8/23 14:43

旭岳方面から爆風が吹き抜ける！チングルマめんこい！

8/23 14:58

白雲岳圧巻！だけどヒグマがいないか？注視しながら進む。

8/23 15:16

白雲岳分岐到着。ここでデポして白雲岳山頂目指す人たくさんいましたよね。

8/23 15:33

山頂目指す！雲増えてきたけど、いい景色！ヒグマに近づきスプレー事件の場所だね。ヒグマは見当たらないけど、熊笛吹きまくる。

8/23 15:43

白雲岳山頂。ガスかかったけど、今年も来れた事は嬉しい。「オレはまだ生きてるぞー！」と叫ぶ。

8/23 16:23

白雲岳避難小屋が見えてきた。テント泊の人誰もいないよね、この天気では。だけどテント泊する！

8/23 16:30

白雲岳避難小屋の水場。大洪水。相当雨降ったんだね。

8/23 16:33

避難小屋到着で初日の行程、無事終了。雨がなくて良かったよ。爆風だけどね。

8/23 16:40

クマよけの電気柵が設置されていた。正直安心感が半端ない。フードロッカーも必ず使う環境になったと思うべき。

8/23 17:52

仲良くなった外国人登山者と仲良くテント設置。新調したモンベル・ステラリッジ1のテントをどうしても試したかった。※だけど新調して1回目の設営で壊してしまった・・・

8/23 20:52

テント泊をしたい理由のもう一つが星空。iPhoneで撮影は伝えきれませんがものすごい賑やかで、明るい！天の川も見えた。ちなみに風は弱くなり、雲も晴れたのできれいに見えたよ。

8/24 4:33

日の出を楽しむのもテント泊の目的の一つ。ガスがかかっていないからきれいに見えてきた
これ以降、素晴らしい朝の景色を連発します！

8/24 4:37

小泉岳方面

8/24 4:39

高根ヶ原からトムラウシ方面
雲海がものすごい

8/24 4:40

避難小屋、雲海、テント場、白雲岳。
付近でのヒグマの目撃は8/20にあったそうです

8/24 4:56

高根ヶ原方面

8/24 6:51

2日目スタート！今日は朝から海外から来た登山者の"RiJi"と一緒に行動。避難小屋スタッフの方に記念写真をお願いしました。

8/24 6:56

まずは緑岳に向かう。

8/24 6:58

雪！"RiJi"は雪のない国の人。喜んでくれた。

8/24 7:03

板垣新道分岐まで朝日が気持ちよかった。

8/24 7:18

白雲岳避難小屋が小さく見える

8/24 7:26

緑岳山頂。残念ながら眺望は無し。

8/24 8:02

小泉岳経由で赤岳に向かう。RiJiは木の生えていない山に驚いていた。

8/24 8:18

小泉岳山頂。白雲岳と旭岳方面が少し見えてきた。

8/24 8:25

赤岳に向かっている途中。エゾユキウサギが目の前にいてびっくりした。でかいわ。

8/24 8:25

目の前を勢いよく逃げていく。ナキウサギを見たいんだけどね。

8/24 8:37

赤岳山頂。ここまで誰とも会っていない。
ここから北海岳へ移動までRiJiと一緒の予定

8/24 10:00

そしてお鉢平の稜線、北海岳到着！とても快晴でびっくりした。北鎮岳、比布岳、安足間岳方面がきれいに確認できる！
・・・ここでなまら勢いよく黒岳方面から登場した女性登山者さんが山頂標識に飛びついてきた。ちょっと引いて、あいさつしたら・・・「あれ！？」「なんで、ここにいるの？」とお互いびっくり再会！札幌で知り合った山友のPEPさんが北海岳に参上！詳しくはPEPさんのYAMAPみてくださーい！

8/24 10:10

仲良くなってくれたRiJiともここでお別れ。「ありがとう」をお互いに伝えてお別れです。PEPさんに思い出写真を撮ってもらいました。撮影すごいうまい！北海岳の臨場感感じるし、二人ともいい男に見える（笑）

8/24 10:17

Good bye! RiJi

8/24 11:06

ここの渡渉は無事には渡れません。昨日の雨量の多さでかなり増水してた

8/24 11:24

いろいろあった、今回の山行もこれで終わり。カムイミンタラともお別れ。

8/24 11:39

で、黒岳山頂についたらガス（笑）
白・赤・緑・黒を回って終わり！

8/24 12:31

層雲峡に下山。意外と時間がかかる。バスの時間ギリになるな（13:30発）

8/24 13:23

層雲峡から旭川駅前まで路線バス。バスターミナル近くにセコマがあって助かった。

8/24 17:35

路線バスで約2時間。高速バスで約2時間。札幌の都心に戻りました。ちなみに、層雲峡から美人の外国人女性登山者さんも同じルートで戻ってきましたよ（お近づきにはなれませんでした。残念！）

撮影機器：

iPhone 11 Apple

感想

もっちー

この週末はどうしても大雪山系でテント泊縦走したかった。
ただ、天気予報は土曜が大雨＆強風。土曜日の夕方から日曜は少しずつ回復傾向。
黒岳ロープウェイは運休、でも旭岳ロープウェイは動いている。
「よし、行ってみるべ！」と決めて、状況次第で柔軟にルートを変える作戦でスタート。
旭岳を越えてからお鉢平の稜線に出て、その場で泊まる場所を決めるつもりだった。引き返す選択肢は、なし。

旭岳は爆風。やばいけど必死に前へ。
旭岳を過ぎてお鉢平まではガスと強風で視界もゼロ。
しかも登山者の気配がまったくなく、ヒグマの恐怖が頭をよぎる。
笛を吹きながら、ただひたすら進んだ。

間宮岳分岐付近で突然、雲が切れた。
一瞬で視界が開け、目の前に広がる別世界に、心臓が一気に跳ねる。
北海岳に向かう道中、ガスと晴れ間が何度も入れ替わり、
突然現れる大雪山系の絶景に足が止まった。
ここ最近、ほんと何度も死にかけたことがあったけど、
この瞬間「あぁ、生きてる」って強く実感して、不意に涙が出た。

それでも、間宮分岐～白雲岳～白雲岳避難小屋のルートは人影がなく、ずっとヒグマの不安と隣り合わせ。
笛を吹き続ける緊張感の中、ようやく避難小屋に到着したときは、本当に肩の力が抜けた。

今回、旭川駅から旭岳行きのバスで、外国人の登山者と仲良くなる。英語オンリー、こちらは北海道弁オンリー。お互い言葉は通じないのに、目的地が同じ白雲岳避難小屋とわかって、自然と一緒に行動することに。
翌朝、彼は「お鉢平をぐるっと回りたい」と言うので、北海岳の尾根に出るまでは一緒に歩き、そこで別れた。
彼はそのままお鉢平周回へ、自分は黒岳方面へ進むことに。

北海岳で外国人登山者と別れを惜しんでいると、黒岳方面から勢いよく登ってくる人影が。
顔を見た瞬間、あれ！？「PEPさん！？なしたのさー！」
札幌近郊でよく活動しているのに、まさか大雪山系のど真ん中で再会するとは！
お互い笑って、驚きと再会を喜んだ。※くわしくはPEPさんのYAMAPをみてね！　→　https://yamap.com/users/4022595

2日目は風も収まり、歩きやすいコンディション。
ガスはかかったり晴れたりを繰り返しながら、9時を過ぎたころから青空が増えてきた。
天気がよくなると、カムイミンタラの広大な景色が一気に迫ってくる。
やっぱ、このスケールは桁違いだよね。

最後は黒岳から下山し、大雪山系の「白・緑・赤・黒」をとりあえず制覇で終了。

今回は「札幌始発＋公共交通で、一泊二日どこまで楽しめるか」も試してみたけど、
結果、大雪山系を十分すぎるほど満喫できた。
爆風の旭岳、強風＆ガスの中を歩いた稜線、ヒグマへの恐怖、バスでの出会い、
北海岳での別れ、偶然の再会──全部ひっくるめて、忘れられない山行になった。