上川岳から黒岳(白水川右股遡行)


- GPS
- 11:21
- 距離
- 12.5km
- 登り
- 1,799m
- 下り
- 926m
コースタイム
- 山行
- 10:40
- 休憩
- 0:41
- 合計
- 11:21
過去天気図(気象庁) | 2025年08月の天気図 |
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アクセス |
写真
感想
昨年、悪天のため流れた計画を完遂するため大雪に行ってきました。
こちらの山に登る人が少ないためか、情報が少なめ。
山行は沢に始まり、やぶ漕ぎ、獣と化して登る急登、クライミングと剣俊な稜線歩き、熊の休憩所の岩洞をくぐり、凌雲岳の直登、おかわりのやぶ漕ぎを経て最後に夏山を歩いて黒岳リフト乗り場に至る山行です。
沢登り/クライミングの技術、ハードな山行に耐えうる体力、ピンテに頼らないルートファインディングの技術が必要で、夏山の総合的なスキルが試されます。
車を黒岳ロープウェイに1台デポし、もう1台で登山口へ。
前日に11㎜の雨が降り水かさが増し、濁流が流れる白水川を横目に見ながらのスタート。
天気予報は、9時台に小雨となり、その後に雨が上がる予報。
最高気温は21℃で無風。
スタート時は無風で霧雨、山頂を見ても厚い雲に覆われていて晴れは期待できず。
支流を遡行するので、水位は減るとの判断で入渓。
最初に渡った橋の上に熊の足跡を発見。
サイズは大きくなく単独なので、この夏に独り立ちした熊の可能性が高いかな。
温泉の影響を受けて岩が赤くなっている川の岩は滑りづらく、普通の川はぬめりが強く滑りやすい印象。
温泉が流れ込んでいる川は、バクテリアや植物が生息できずぬめりが付かないものと推測。
滝は直登せず高巻きした滝が2本ほどあり、他は直登や縁を登ってクリア。
門の滝の高巻きは角度があり転落したら大けが間違えなしなので慎重に。
また沢への復帰場所も転落の可能性があるので注意。
源頭から山頂までは、やぶ漕ぎエリア。
始めは枯沢があるので足元を注意して登ればよいが、途中から枯沢がなくなるので稜線までは細かいルーファイが必要。
また枯沢と同時に藪がなくなるので、四肢を使って獣状態で斜面を這い上がります。
稜線に着いてからはい松漕ぎの始まりです。
そして熊のフンが多く出現するようになり、熊エリアに突入。
上川岳は三角点も山頂標識もなし。
そして上川岳から1973峰までが本日の核心。
はい松漕ぎと岩稜帯をロープなしでクライミング。
浮石が多いので手足を置く前にしっかり確認。
中間あたりにある岩洞は熊の巣?熊が入れそうな穴あり、岩洞の端には大量のふん。
1973峰の山頂を抜ければドキドキエリは終了。
1973峰と凌雲岳間のコルは熊の目撃情報多し、下る前にしっかりと確認要。
凌雲岳に着いた頃から雲が晴れて、雲ノ平から御鉢平そして北海岳方面の眺め圧巻。
凌雲岳から白水川までの下山が最後の試練。
山頂から眺めて藪の少ない場所を下りましょう。
峰に上がって沢靴からトラバースシューズ(ショート)に履き替えましたが、スパッツも外してしまい素肌が露出した足首に枝が当たりまくって切り傷だらけに。
白水川に戻るまで、はい松や藪あり、小石の多い場所があるため沢靴のままか、足を露出しない服装が良い。
夏道に出てからは整備された登山道のありがたさを噛みしめて、ゴールのリフト乗場まで頑張りました。
今季、一番に楽しく疲れた山行でした。
頼れるメンバーに感謝
服装:ヘルメット、ヘルメット下に帽子、ナイロンの半袖と長袖、その上にファイントラックのフラッドラッシュ。下半身はナイロンスパッツにワークマンの短パン、足はモンベルのサワクライマー、ネオプレーンソックス、ネオプレーンスパッツ、グローブ
服装は少し熱く汗をかいたが、水に入ってクールダウン。稜線に出てからは風があり最適
装備:ザック30ℓ、ハーネス、セルフビレーランヤード、下降器、浄水器
食料:飲料水は1.5ℓを消費、行動食はパン他で持って行ったものを完食
下山後に風呂は黒岳温泉(露天風呂、サウナあり、600円)
食事はラーメンハウス登山軒(野菜ラーメンみそ味、1300円)
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