塩見岳3052m


- GPS
- 15:35
- 距離
- 26.9km
- 登り
- 2,360m
- 下り
- 2,358m
コースタイム
- 山行
- 11:28
- 休憩
- 0:01
- 合計
- 11:29
- 山行
- 10:45
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 10:45
塩見小屋2:00ー塩見岳3:50~5:30ー塩見小屋6:45ー本谷山(2658m)ー三伏山(2615m)9:30ー三伏峠小屋(2580m)9:45ー三伏峠尾根取付点11:00ー鳥倉登山口12:00ー鳥倉第一駐車場(ゲート)12:45
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
予約できる山小屋 |
塩見小屋
|
写真
感想
塩見岳、南アルプス全域の中程に鎮座し、北岳 赤石岳程にはポピュラーで無いにしても、其の圧倒的な存在感は、北アルプス霊峰 劔岳に匹敵する、私にとっては聖為る山である!特に烏帽子岳や三伏山から仰ぎ見る其の堂々たる風格は他の数ある名峰にも決して引けを取らない塩見独自の風格が有る!山岳名峰では其れ程見られない丸みを帯びた頭部、一寸耳を立てたような東峰の愛らしさ、其して両脇に小コブを従えた如何にも"山"の形状を模して居る其の山容は世界的に見ても塩見岳の風格の独自性を誇って居ると思う!
さて、初めはゲートからの林道歩きだ!平日とあって登山者も其れ程多くは無い!登山口は休憩所、トイレが完備された明るい雰囲気の場所にある!此処から唐松林のやや緩やか登山道をジグザグに登る!猛暑続きの昨今にあって、此の山の涼しさは格別である!吹き出る汗も何処か心地好い!矢張り山での懐の想いは中々得難いものだとつくづく身に染みる!
軈て三伏峠尾根に取り付きトラバース気味に徐々に高度を稼ぐ、至る所に鉄のしっかりした渡り橋が設けて在る!軈て途中 驚いた!左方を見上げると遥かに塩見岳の頭が見えるではないか!此れで俄然元気が出る!想いが馳せって来るのだ!其して間もなく三伏峠小屋だ!シラビソ林帯の中にひっそりと佇んで在る!登山者は5~6人思い思いに満足を噛み締めて居る様だ! さて、此処でのんびりはして居られない!どうしても烏帽子から霊峰を拝みたい! 膝の悲鳴を宥(なだ)めつつ人踏ん張りだ!其して遂に "見えた!" 夢に迄見た烏帽子からの勇姿!何ん十年ぶりかの塩見岳だ!暫し手を合わせ感動に浸り、大満足して駆け下りた!
此の後、三伏山で再度感動に浸り、又 道々樹間からも勇姿を仰ぎながらの幸福ルートを辿ったのだった!
第2日目
未だ小屋は深い眠りに付いて居る!山頂で日の出を迎えるには、此の時間に出るしかない!深夜と言うべきか? 早朝と言うべきか?時計は2時を指して居た!ハイマツの細い道を辿り、天狗岩下に辿り着く、此れからがいよいよ岩山だ!遥か下方からは沢音が暗闇に響いて居る!鎖在り岩超え有りのスリル満点の直登コースを一足一足辿り、!此処で一気に高度を稼ぐ! 軈て3時50分真っ暗な山頂におり立つ!! 遂にやったのだ! 憧れと深遠の塩見岳! 見上げればオリオンや満点の星々が頭上に降り注いで居た!東に目をやれば、遥かに月と金星が煌々と輝いて居る!漆黒の山々を見回しながら、後は日の出を待つだけだ! 気温は更に下がってくる!思わずセーターと手袋を嵌める! 深い静けさに身を浸し、軈て藍紫に天体ショーが始まる!此の一刻一刻千変万化の映像美が胸を躍らせる! 軈て東の空が赤味を帯び、刻一刻と山々の輪郭が浮かび上がって来た!其して朱の日の出と共に山々が其の威厳を描き出すのだ!
遥かに富士を仰ぎ、南に荒川赤石岳、西に中央アルプスの山々、北に北アルプスの峰々! 此の神々しい朝の儀式を終えると、満ち足りた渾身の想いを胸に秘め、慎重な足取りで下山を始めたのだった!
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する