記録ID: 863048
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無雪期ピークハント/縦走
東北
和賀山塊 白岩岳・錫杖の森 小杉山まで往復
2016年05月03日(火) [日帰り]


- GPS
- --:--
- 距離
- 25.6km
- 登り
- 1,870m
- 下り
- 1,864m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
入角林道・・・車高の高い車なら、およそ3キロぐらいは入ることができる。ただ、路肩が崩れている個所があり、幅の広い車は2.5キロ程か。路面には砕石・砂利ではなくて土砂が敷かれ、それを踏みならしたような整備で、降雨後は泥だらけになったり、タイヤが滑ることが予想される。私は前日に少し林道の下見をしたが、横断溝(林道を横切るようにつけられている、水を通すための溝)に車の後ろをぶつけた。それを嫌って、当日は林道入口から歩くことにした。 白岩岳登山口〜白岩岳・・・しっかりした道。2万5千図に描かれている登山道は正確ではないので注意。 白岩岳〜兎森〜錫杖の森〜小杉山 (喜左ヱ門長根)・・・あまり踏み込まれてはおらず、藪も伸びてきている。ほぼ一本尾根とは言え、屈折している個所もあり、天気の悪い時はお勧めできない。 錫杖の森は、急に落ち込んでいるキレットで、ロープが設置されているが、滑るのでグローブ着用の方が良い。岩はもろい。これから緑が濃くなると、ルートも見辛くなるので慎重に。通過にはある程度の時間がかかる。 |
写真
撮影機器:
感想
200名山として全国から登山者を集める和賀岳も、G.Wの時期はまだ静かな山歩きが楽しめる。昨年は好天の日に息子を連れて登ったが、東京からという男性一人にお会いしただけだった。今年は秋に二度歩いたことのある、喜左ヱ門長根を辿ってみようと考えた。堀内沢の向こうにそびえる羽後朝日岳の美しい姿が眺められる、人に出会うことのまれな、原始の色濃いルートだ。
早起きできなかったことも含め、自分の体力不足で和賀岳手前の小杉山で引き返すことになったが、ロングルートを歩いて十分に満足。白岩岳を越え、そして錫杖の森を過ぎると、深い山中に身を置いているという感覚はますます強くなる。P986手前からは、左に羽後朝日岳を眺めながらの、長い雪堤の登り。P986に上がると、小杉山から和賀岳への県境稜線が屏風のように現れる。喘ぎつつも爽快な登りだ。
この日は秋田市の最高気温が30度を超えた。一枚しか着ていないのに、朝の林道歩きだけで汗が吹き出し、白岩岳への登りではペースが上がらず、何度も休憩した。ペース配分が大事なこのルートは、今後も歩く人は少ないだろう。ちなみに、田中陽希氏は昨年、このルートを辿って和賀岳に登ったらしい。和賀山塊の深さを身をもって味わうことのできるルート、山慣れた人にお勧めしたいと思う。
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コメント
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kamadamさんも誰も歩かないような静寂のルートでしたね
以前、kamadamさんに送ってもらって周回させていただいた時のことを思い出しました。あの極細キレット通過の前後では感じられる山の奥深さが異次元でした。始原的な山歩きが楽しめる希少なルートですね。
田中陽希氏のグレートトラバースで全国放映されましたが、今後も静かなコースに変わりないでしょうね
このルートもtooleさんお気に入りの一つと言っていいでしょうか
錫杖の森を過ぎると、人の痕跡は、リボン一つと登山道脇に残置されたブルーシート一つだけでした。しばらく刈り払いがされていないので、ますますtooleさん好みのルートになってきています
kamadamさん、こんばんは。
今回は近かったですね。
私が、薬師岳から眺めていた白岩岳方向にをkamadamさんが歩かれていたんですね。私がちょっと小杉山に向かえばお会いできましたね。
写真13の秋田駒ケ岳、写真14の羽後朝日岳もいいですね。
写真21、22はこのルートの核心部でしょうか・・・
写真27の和賀岳の姿は初めて見ました。
そして写真28の羽後朝日岳・・・本当に美しい姿です。
静かな和賀山塊の中でも最も原生の状態に近いルートですね。
こんなルートを歩かれるkamadamさんはやっぱり偉大です。
そうでしたか・・・あの田中陽希氏もこのルートでしたか。
私は、白岩岳から小杉山の間は未踏ですが・・・
いつか・・・線でつないでみたいと思いました。
ご苦労様でした。
コメントありがとうございます。でも偉大はやめてくださいね
750RSさん歩かれていないのでしたら、足の調子のいい時、好天の日に、ぜひ一度歩いてみてください。健脚の750RSさんなら、和賀岳までの往復が可能だと思います。
写真28のように、羽後朝日岳の優美な姿が眺められますよ
小杉山からは、当日と思われる足跡がありました。750RSさんがお会いした、倉田さんか横浜ナンバーの人のものかもしれませんね。私が小杉山にたどり着いた時間は遅かったので、人影は見えませんでしたが。
この日だけ暑い一日でした。風邪ひかないように気を付けたいですね
kamadamさん、こんにちは。
kamadamさんのお庭ですよね。kamadamさんに初めてお会いして、ヤマレコのお友達にさせて頂くきっかけになったのも、4年前のGWのこの山域でした。とても懐かしいです。
でもって、写真38:羽後朝日岳〜秋田駒ヶ岳。やっぱりいつかは辿らなければいけない分水嶺区間ですね。残雪期限定かと思いますので、2017年以降のいつか…
こんばんは。コメントありがとうございます。北海道から戻られたのでしょうか。
和賀山塊は自宅からは比較的近いので、自分の庭のように歩き回ることができたらいいですね。「主」のような方は実際おられます。
この山域を味わい尽くすには、堀内沢や生保内川など、長い沢を日数をかけて遡行することなんだろうな・・と以前から思っています。まだまだ歩いたことのない尾根がたくさんあるので、沢登りのできない私でも楽しみはつきませんが・・・
nomoshinさんの数少ない未踏区間、和賀山塊〜秋田駒は、ベストタイミングをとらえるのがポイントですね。お休みとの兼ね合いもあります。G.Wまで雪が残っている年ならいいのですが
こんばんわ
薮あり岩あり馬の背あり、さらに雪堤あり花もありと、白岩ルートは多彩ですね。なにより羽後朝日や秋田駒を眺めながらの稜線展望ルートは素晴らしいです。また「錫杖の森」前後(No.18〜22)も相当な激薮に見えました。
26KM、12時間に及ぶ日帰りロングルート、毎度ながらkamadamさんのタフネス振りに敬服です。
お疲れ様でした。
(boyaki)またいつか訪れたいなぁ、思い入れの未踏ピークもいっぱい残っているし・・・
tonkaraさんの歩かれている会越の山のような激藪ではないのですが、踏み跡が薄いので、残雪から登山道に移る部分では分かり辛かったですね。
このコースの魅力を色々と挙げてくださって、ありがとうございます。おっしゃる通りの展望ルート、tonkaraさんもいかがですか。
好天の日にお待ちしています
これがないと以前のように、和賀岳に届いていましたね。残念です。
私も気になっている錫杖の森ですが、どう考えても一人で行くのはやだな〜
錫杖の森まででもこの秋に歩いてみたいです
いやいや、今の私の体力では小杉山まででやっとでした。でも十分という感じです。
もし仮に動けなくなったら、誰も通らないこの深い山中で数日待つことになる・・・というリスクは頭をよぎりますね。帰りの白岩岳への登り返しの体力を温存しておく、その意識が自ずと出てきますね。
錫杖の森は難所には違いありませんし、慎重さが必要ですが、通ってみると案外「な〜んだ」と感じると思います。きっと奥様も楽しまれるに違いないですよ
44番の写真、右側が新しく付けられたアブミです。馬の背に立つと、両側の眺めがとてもいいですよ。立って眺めないともったいない個所です
Kamadamさん
とても懐かしく拝見しました。
馬の背のスリリングな岩場。静まり返った兎森。羽後朝日岳の雄姿。藪をものともしないkamadamさん。
それにしても、Kamadamさんでなければこのシーズンここの往復は・・・
尊敬します。
あの日のnyororoさんの快速ぶりを思い出しながら歩いてましたよ
このあたりでストップをかけて、オヤジを休ませてもらったなあ・・なんて
私が小杉山に登ってくる間、羽後朝日のよく見える場所で待ってもらいましたよね。
あの地点はもちろん、その下1キロ近くに渡って雪堤が伸びていて、ずっと展望の尾根歩きでした
雪の付いている時期に錫杖の森を通った記録もあるようです。nyororoさんいかがですか
ちょうど,昨日職場でこのコースのことを話したところです。夏場に行ったことのある人がいて,「大変だった」という記憶しかない,と言ってました。
さすがです。
職場に山登りのことを話題にできる人がいるなんて、いいですね。うらやましいです
確かに、和賀・真昼山塊に開かれた登山道の中では、一番難しいコースなのかもしれませんね。
錫杖の森という難所の他に、白岩岳からは奥へ下って行きますから、往復の場合は帰路にまた登り返す必要がある、その体力的・心理的負担は感じますね。
この山域では、中ノ沢岳〜風鞍あたりもとてもいい雰囲気だと思いますが、仙北平野等が見えたりもします。喜左ヱ門長根のコースは、たまに生保内方面が見える程度、人工林など人の作ったものはほとんど見えません。深い山中に身を置いているという感覚は、他のコースではなかなか味わえないものではないかと思います。
だからこそ、大事にしたいルートですね
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