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記録ID: 8639440
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山滑走
道東・知床

知床東岳 青空と流氷と山頂からのパウダーラン

2015年02月21日(土) [日帰り]
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GPS
--:--
距離
12.0km
登り
1,462m
下り
1,464m

コースタイム

日帰り
山行
8:20
休憩
0:10
合計
8:30
6:00
360
スタート地点
12:00
12:10
140
14:30
ゴール地点
ログが残っていないので、だいたいこんなもんかなで作っています。
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2015年02月の天気図
アクセス
コース状況/
危険箇所等
基本的に緩い傾斜で登っていきます。ピーク手前の台地に上がる前の斜面が風に叩かれて硬くしまっていました。斜度もそこそこあるのでアイゼン装着。
この年の2月に災害級の降雪があった羅臼町。国後島から朝日が昇る。
2015年02月21日 06:35撮影 by  Canon EOS 5D, Canon
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2/21 6:35
この年の2月に災害級の降雪があった羅臼町。国後島から朝日が昇る。
流氷原が美しい。
2015年02月21日 06:38撮影 by  Canon IXY DIGITAL 510 IS, Canon
2/21 6:38
流氷原が美しい。
文句なしの天気
2015年02月21日 08:29撮影 by  Canon IXY DIGITAL 510 IS, Canon
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2/21 8:29
文句なしの天気
ピークが見えてきた。
2015年02月21日 08:29撮影 by  Canon IXY DIGITAL 510 IS, Canon
2/21 8:29
ピークが見えてきた。
美しい斜面
2015年02月21日 08:31撮影 by  Canon EOS 5D, Canon
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2/21 8:31
美しい斜面
2015年02月21日 10:14撮影 by  Canon IXY DIGITAL 510 IS, Canon
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2/21 10:14
この辺は雪が飛ばされていた。ピークからガリガリでもこの景色を見られただけで良き。
2015年02月21日 10:50撮影 by  Canon IXY DIGITAL 510 IS, Canon
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2/21 10:50
この辺は雪が飛ばされていた。ピークからガリガリでもこの景色を見られただけで良き。
爪装着して急な斜面を登る。登り終えたところかな。
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爪装着して急な斜面を登る。登り終えたところかな。
ここからピークまでは斜度が緩む。
2015年02月21日 11:23撮影 by  Canon IXY DIGITAL 510 IS, Canon
2/21 11:23
ここからピークまでは斜度が緩む。
オホーツク海。硫黄山方面。
2015年02月21日 12:11撮影 by  Canon IXY DIGITAL 510 IS, Canon
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2/21 12:11
オホーツク海。硫黄山方面。
知床岳方面。
2015年02月21日 12:11撮影 by  Canon IXY DIGITAL 510 IS, Canon
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2/21 12:11
知床岳方面。
羅臼岳が見えている。
2015年02月21日 12:11撮影 by  Canon IXY DIGITAL 510 IS, Canon
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2/21 12:11
羅臼岳が見えている。
風もないのでゆっくり準備をしよう。30分ぐらいピークでダラダラしていたかも。至福。
2015年02月21日 12:28撮影 by  Canon EOS 5D, Canon
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2/21 12:28
風もないのでゆっくり準備をしよう。30分ぐらいピークでダラダラしていたかも。至福。
まさかの柔らかい雪!
2015年02月21日 12:56撮影 by  PlayMemories Home, SONY
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2/21 12:56
まさかの柔らかい雪!
流氷に向かって快適な滑り。
2015年02月21日 12:56撮影 by  PlayMemories Home, SONY
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2/21 12:56
流氷に向かって快適な滑り。
広い斜面に大きなターンを描いて。このころはテレマークスキーを頑張ってました。ポジションを高く、足が長く見えるなようなスマート?なテレマーク姿勢を目指して、結構練習したものです。
2015年02月21日 13:09撮影 by  Canon EOS 5D, Canon
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2/21 13:09
広い斜面に大きなターンを描いて。このころはテレマークスキーを頑張ってました。ポジションを高く、足が長く見えるなようなスマート?なテレマーク姿勢を目指して、結構練習したものです。
振り返り。
2015年02月21日 13:14撮影 by  Canon IXY DIGITAL 510 IS, Canon
2/21 13:14
振り返り。
まだまだ斜面は続くよ。今でも記憶に残ってます。
2015年02月21日 13:40撮影 by  Canon EOS 5D, Canon
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2/21 13:40
まだまだ斜面は続くよ。今でも記憶に残ってます。
最後まで良い天気と良い雪だった。
最後まで良い天気と良い雪だった。

感想

※過去の記録を移行しています。

厳冬期の知床半島において、ピークからパウダーを滑ることが出来たのは、たしかに奇跡に近いのではなかろうか。
こぐさんと。知床東岳へ。良い条件だった。2年ぶりの知床遠征。

海抜50mの海風混じりの冷気に身を慣らし、樹林帯の緩斜面を刻む。やがて雪面は締まり、ハイマツ帯を抜けるころには、風紋の間に新雪が薄くたまりはじめる。標高1520m、主稜線までゆっくりと高度を稼ぎ、ふと振り返れば、海は白い盤のように凪ぎ、流氷が果てなく連なっていた。

正直、滑りは期待していなかった。稜線付近はたいてい風で叩かれ、表面は硬く荒れていることが多いからだ。ところがこの日は違った。ピーク直下にも奇跡的に軟らかい雪が張り付き、薄く乗った新雪がエッジを素直に受け止める。浅い沢型を読み、面の良い所だけをつなぎ合わせると、標高差約1500mのロングダウンヒルが一本の線になってつながっていく。上部は軽いドライ、ミドルでわずかに密度を増し、下部はしっとり——雪質の移ろいを脚でなぞりながら、ターンの余韻だけを残して次の地形へ。

ピークからの景色は素晴らしい。どこまでも続く流氷、長い斜面、空と海と雪が同じ色調で溶け合う。こぐさんの笑い声が薄い空気にほどけ、こちらもつられて頬が緩む。滑り終えた斜面を見上げれば、白いキャンバスに二人のラインが淡く残っている。

とろけた。
あの一本は、条件に恵まれた偶然の積み重ね——けれど、そこへ足を運び、読み、待ち、信じたからこそ掴めた一本でもあった。知床でまた一本、夢のような線を描けたことに、静かに感謝した。









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