羅臼岳-知床岳


- GPS
- 24:23
- 距離
- 41.3km
- 登り
- 3,357m
- 下り
- 3,447m
コースタイム
- 山行
- 8:53
- 休憩
- 0:11
- 合計
- 9:04
- 山行
- 8:38
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 8:38
- 山行
- 5:39
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 5:39
天候 | 3/20 朝雪がぱらつく のち晴れ 午後、羅臼山頂はガスる のち日没ころ晴れ 3/21 晴れ 午後雨のようなものぱらつく のち夜晴れ 3/22 朝晴れ のち曇ったり晴れたり 午後吹雪、夕方少し晴れる 3/23 引き続き吹雪 雪はやんだり降ったり 全体として、移動している低気圧に従い向きを変えながら風が吹いた 特に22.23は強かった、風の向きは地形の影響も大きく感じた |
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過去天気図(気象庁) | 2025年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
自転車
相泊→羅臼はMTB |
コース状況/ 危険箇所等 |
知床横断道路は祝日でも除雪作業をしていた。 羅臼川もカモイウンベ川もスノーブリッジ無かった。 特に前半は数日前に降った雪がまとわりついたり、風で溜まったり、板を掴んだりして苦労した。 後半は、標高も下がりザラメ化が進行していた。 docomo、au c1〇 東岳〇 c2× 撤退ポイント〇 c3× 相泊〇 |
その他周辺情報 | 知床食堂 今回はホッケフライ定食 ご飯大盛りは多い、黒ハモ丼おすすめ(合法うなぎ) |
写真
装備
備考 | ガス:250×3でちょい余りくらい |
---|
感想
3/20
スタートは雪ぱらつくも、1時間しないうちに晴れる。
横断道路は本日の除雪作業が始まっており、ゲートからの進入を許されなかった。樹林を道沿いに歩いて、知床大橋だけ(作業中でないこと確認の上)、道路を歩かせてもらう。
羅臼川はスノーブリッジ無かったので、えん堤渡渉。夜確認したらインナーに少し水が染みてたかも(汗かも?)。渡渉後、登りが始まりすぐにビンディングに雪が付きまくる。トゥーピースに詰まり、板が上を向かなくなりつらい。シールにも付き始めて下駄になりだすともっとつらい。シールワックス塗ってたのに。いい天気なのに悪態をついてしまう。
1000くらいまで登ったら、急登を嫌い、屏風岩の下を経由して広い尾根に移る。長いが歩きやすい。途中で山頂がガスに包まれていく。間に合わなかった...
ラスト200mは急なので板を脱いでデポ。視界も1-10m程度で、あとどれくらいか分からず長く感じた。無事ピークを踏めてまずは一安心。山頂看板は埋まっていた。
すっかり疲れたし、時間もぼちぼちなので羅臼平から寝床を探しながら歩く。羅臼平は多少吹きだまりはあるが、軟雪の下はすぐハイマツ。少し登った場所で場所を確保。ここも1、2段掘るとハイマツは出てくるが十分ブロック取れた。翌日、三峰越えてからでも作れる箇所はありそうだった。
それにしても今日の登りは辛く、僕はヘロヘロだった。イグルー作成中も疲れで集中力の不足を感じた(同行者のおかげでスムーズに完成した)。寝不足を主張したが、同行者からは風邪を指摘されて耳が痛い(ゲホッゲホッ)。
3/21
起床すると、出入り口を塞いでいたはずのブロックが崩れて、大きな穴が。2人とも足を向けていたので、蹴飛ばした犯人は分からない。少し雪が吹き込んでいた。でも、おかげで外が晴れていることが分かり、今日の勝利を予感する。明るくなると美しい羅臼岳が一望できた。
三峰のコルまでは斜面が凍っており、スキーアイゼン使用。
以降も付け外しが連続するかと思ったが、雪が緩んだり、溜まったりしてるところを歩けたので付けたのは結局ここだけだった。
サシルイ岳からの下りはシールを外した。ウィンドパックされた雪は全然快適に滑らせてくれない。でも晴れてるので笑顔である。
オッカバケ岳からは硫黄山が良く見える。今回は行かなかったが、形が良く、寄る価値はありそう。この景色が見れて良かったと心から思う。
知円別ピークも寄らず、東岳まで。思ったより晴れ、思ったより風に苦しめられなかった。東岳稜線付近は一段と風強かったが、さっさと滑走モードにしてトラバース気味に滑って移動。主稜線にまた乗ったら行ったら一気に標高を落とす。ここもまったく滑りにくい雪が連続し、楽にターンをさせてくれない。太ももを燃やしつつ、何度か転んだ。樹林まで下げるとストップ雪も登場。
シールを付けてからも地形の凹凸が急だったり狭かったり、鹿糞がめっちゃ溜まったりしていて歩くのに時間がかかった。地図を見て会議し、382の手前からは少し落としてルシャ川沿いを歩く。これは正解で、ルサ乗り換えまで快適に歩けた。沢もほぼ埋まっていたのでそのまま渡渉して一段登ったところで雪洞。雨がぱらついた。ビールが美味しかった。雪洞内は物がよく濡れた。
一番楽しみだった羅臼-硫黄間を晴れた状態で歩けて良かった。それぞれのピークの特徴的な形とか両側に広がる海と流氷とか、見飽きることはなく少し進んでは前景と後景を楽しめる贅沢な1日だった。
3/22
朝起きると、すっかり濡れていたシールも夜の間に乾いていた。すかさず寝袋も外に干し手風に当て、出発までに少しでも乾かすことに。気温が高かったので、起床後すぐに寝袋から出ることに抵抗は無かった。寝袋はかなり乾いた気がした。
体感気温が高いとは言え、雪は夜の間に締まっていたので快適に登れる雪質になっていた。知床岳からのザラメ滑走を期待して緩い尾根を快調に登っていく。
700m台で何度かアップダウンを繰り返す。この間、同行者のビンディングが壊れて山行中止の危機を迎えたが、雪に落ちた部品をすぐに発見し、器用に針金で直していた。
最後の登りは晴れており、気合も体調も十分だったが、登り始めた途端爆風が吹き付ける。なんとか避けながら登ろうともしたけど、限界を感じたので下山の尾根にエスケープ。稜線で確認した予報では日程内で回復の兆しは無く、ここでも依然風は強かったので今回知床岳の山頂は諦めることに。さらに標高を落として、最終キャンプとした。イグルー製作中に、外は吹雪始め、結果的に撤退はベストタイミングだった。暇なので早くから食事を行い、夜はぐっすり眠った。
知床岳には行きたかったが、エスケープで相泊に降りれる場所まで進めていただけでも御の字かもしれない。あと2、3日穴の中で停滞できれば次の天候的なチャンスもあったかもしれない。その日程的は余裕は無いのが弱いところ。
3/23
前日に引き続き強風の中サクッと下山。吹き下ろす風は冷たく、雪はクラストしていた。猛烈な追い風なのでほぼ横滑りで沢を滑った。その後の平らな樹林もトレースを使って無事海まで。スノーブリッジはなかったけど、楽に濡れずに渡れた。シールつけて相泊まで。
この後、強烈な吹雪の中の思い出深いMTB移動(3h)があったが、登山では無いのでここでは記載しない。
知床半島は、時にやさしく時に厳しい。
最近このフィールドで、少し遊べるようになってきており嬉しい。
また来ます。
羅臼岳ピークで展望なかったのが悔やまれる。知床大橋まで道路が歩けなかったこと以外はルート取りにミス等はなかったので、荷物の重さに慣れておらず予想より時間がかかったことが最大要因と思われる。(体調管理はもちろん大事)羅臼岳の南〜東側は滑走適地っぽい斜面がいろいろあったので滑りに行きたい。知床連山は前回の知床岳〜ポロモイ岳の区間でも思ったが、下りの距離が長くないのでついシール滑走を選びがちだがもっと滑走してもいい気が(下山した今では)する。硫黄山北面も滑って楽しそうだった。となると羅臼ー知円別岳の周回にして滑れる斜面探しもよさそう。GARMINのハンディGPSを今シーズンから導入しているが、C2(谷地形、雪洞)は雪洞前の上空が開けた場所でもかなり電波が入りづらかった。このあたりを除けば通信は良好で、4日間のナビ+ログ+メッセージで使い倒してもバッテリーは足りた。人生の思い出になる夕日&朝日を見れそうなイグルー適地を事前に探しておくといいなと思った。気温氷点下でも風があれば濡れものは乾く。ペミカンの味付けは濃い目に持っていく。
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