畑薙→茶臼→上河内→聖、テント縦走


- GPS
- 30:24
- 距離
- 47.9km
- 登り
- 4,350m
- 下り
- 4,352m
コースタイム
- 山行
- 8:20
- 休憩
- 0:58
- 合計
- 9:18
- 山行
- 5:30
- 休憩
- 0:24
- 合計
- 5:54
- 山行
- 13:57
- 休憩
- 0:57
- 合計
- 14:54
天候 | 三日間おおよそ🌤️って感じ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
駐車場には日曜の夜23:20頃着。10台未満でまだまだ駐車余力のある状態。下山時の水曜夜もガラガラ。平日なので入山者も少なくようである。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
一般登山道ですが、北アルプスのように人の多いほかの山域に比べると道幅や整備度は高くはない(それでも十分ですけど)。いわゆる「危険」というほどの箇所はほぼないですが、森林帯のトラバース路は沢筋など崩落箇所多数。片側が切れている箇所は多数あるので十分に注意は必要です。 小聖から聖へ向かう区間は西側が切れ落ちているので、ちょっとしたミスをして つまずいたりしたら数十メートル滑落するリスクもあるような道。慎重さが必要。 |
写真
ま、そんなもんです。5泊のつもりで行きます!(この時点では)
極力重量物を減らして食料もドライ物で軽量化。それでもテン泊装備はやっぱ重い…
でも、要予約の茶臼小屋のテン場が確保できているので頑張って登ります
感想
平日に1週間の休みが取れたので、せっかくなので土日2日間だけでは計画しにくい 南アルプス南部に初めて行ってみることした。
当初は5泊6日で計画。小屋と次の小屋の間隔が長かったりして、どう区切るのが良いか非常に悩ましかった。1日の行動時間に無理がないように、日によっては短い行動時間の日もはさんだ計画を立てる。
前夜に沼平駐車場までアプローチ。静岡市内の最後のファミマでおにぎりやパンやカップ麺を買うが、現金を下ろすのを忘れた事に10kmほど進んでから(郵便局を見て)気がつく。ファミマまでの往復約30分のタイムロス発生。畑薙まで行った後じゃなかっただけまだ良かった。街から畑薙までは峠道が約70km、2時間ほど掛かったかなぁ?なかなか疲れるアプローチ。道中、鹿、イタチの仲間、ネズミ?、ウサギ?、そしてレアキャラのカモシカにも遭遇。
〜〜〜 1日目:茶臼小屋まで 〜〜〜
大吊橋まではロードなので傾斜も少なく、また、初日で疲れもないので淡々と進む。吊橋を渡り終えるといきなり急登。その後も沢沿いを鉄橋や小さい吊橋を渡ったり。最後の吊橋は横に揺れる幅が大きく、足場の板も年季が入っていて壊れそうでちょっと怖かった。
極個人的な印象ですが、急登と沢、森の雰囲気がなんとなく西丹沢に似てるな、と。
樹林帯は日陰になるも、空気がこもってる箇所もあり ポタポタと汗が垂れる暑さ。昼頃にはバテバテ。
当初よりも1時間半遅く出たのを考慮しても標準時間より1時間余計にかかった計算。テント装備が重く頻繁に休憩を入れる必要があったのでね。
平日16:00のテン場はまだまだ余力あり。WiFi電波が欲しいのでそこだけが混雑してるが小屋の近くに張る。コーラ(600円)を補給。夕飯は食欲ナシでカップ麺チリトマトのみ。これで流した塩分を補給。18:00頃には寝る。時々目を覚ますが、いつものこと。
〜〜〜 2日目:聖平小屋まで 〜〜〜
3時台に辺りは動き出すが、今日は慌てずとも良い日。薄暗い中でテント内で準備をしつつ、朝焼けや日の出の富士山を撮影。
テントを乾かしたいが、日が高くなるまで待てないのでそこそこの状態で収納。6:00に小屋を出るも、既に上の方には雲が湧いている…
茶臼岳、上河内岳ともに微妙にガスが掛かる景色。上河内岳以降は下り基調だが、薙で切れ落ちた箇所が複数。特に南岳周辺は気をつけて歩く必要がある地形。
南岳を過ぎると また森に入り、聖平小屋へは午前中のうちに到着。上河内岳以降は人に会うのが稀。男性1、男女2名、小屋の近くでツアー10数名の3回のみ。平日ということもあり人が少ない。
テン場もガラガラで選び放題。小屋の前の上から2段目、一番端を確保。コーラ(500円)を補給。今日も食欲無く、ここまで午前中に亀甲状台地の端でココイチカレーパン食ったのみ。
テント張ったあとはやる事がないので持って来た土井ちんの本を読む。読みやすい文章で中身も面白いので昼寝はせずにずっと読み続けた。
聖平小屋のトイレは小屋から数十メートル離れた場所に建っている。少し遠いのは面倒だったが、水洗で全然臭わない。天国!ありがたや。
小屋周辺はセルラー電波は取れない。稜線まで少し上がらないといけないようであったが、億劫でテントから離れずに過ごした。天気予報が更新できないのは難点。そのせいで台風情報の取得(下山判断)が遅れてしまった。
夕飯は16:00ころからmont-bellドライカレー(相変わらず味が薄く好みじゃないが…)に同じくmont-bellのバターチキンレトルトをかける。腹いっぱい。これで180g+85gの計265gの荷物減量になる。
夕方になるとテントも増えたが、それでもガラガラ。
〜〜〜 3日目:聖岳アタックと下山 〜〜〜
翌日以降が悩ましい天気予報に変わるも、まだ可能性を捨てきれず、聖岳アタックはテント装備を担いで、進む|戻る どちらでも切り替えらるようにした。
スタート時は薄暗い中でガスガスで憂鬱な気分。辺りが明るくなるとガスがそこまで濃いわけじゃなさそうな事がわかり少しだけ期待を持って登る。
小聖の手前が森林限界。朝はガスってて特に感想は無いけど、帰りに晴れている中で同じ場所に戻った時は「ここで木々を抜けて視界が開けたら 聖の姿がどーーーんと見えるのは感動だわな」と思った。
小聖↔聖の斜面取り付きの間は西側が切れていて少しビビる箇所もある。要注意だわ。
聖岳山頂は残念ながらガスの中…
下山し始めたら晴れるっていう、なんとも意地悪な空模様。山の神様は今回は厳しめだった。
電波がある場所で天気予報を確認し、翌々日に大荒れの予報。これよりさらに先に進むのはリスクありと判断し、本日中に駐車場まで戻る覚悟を決める。
聖平小屋からの道は気分の良い所もモチロンあるが、割合的にはキビシイ箇所の率が高め。トラバース、アップダウン、急坂… 下り基調ではあるもののさすがに疲れる。
聖沢の登山口に15:30。ここから沼平の駐車場までは残り約14km。明るい時間に駐車場へ帰還するのは走らない限り不可能。そんな体力は残っておらずロードをヘロヘロになりながら気力で歩いた。最後の1時間ほどは真っ暗な夜道をヘッデンの灯りを頼りに歩く。舗装路な分だけまだ安心だけど、辺りの茂みからガサガサ音がするとさすがにビビる。鳥とか鹿とかだったと思うが姿が見えないから真偽不明。
後で知ったが大吊橋以北は歩行者、自転車は通行禁止だったらしい(崩落影響で通行規制がされていた模様。許可車両でのみの通行可)。そうは言っても聖沢に降りてしまったのでどうしようもない。遅い時間で規制箇所に人もおらず救いを求めることも叶わず、もう強行するしかなかった(自己弁護)。
3日目は30km/14時間とキツい1日になったが、ま、これはこれで いずれ良き思い出となるに違いない。
3日間通しての感想は、南アルプス南部はやっぱ山が大きく深い。もっともっと味わいたかったが今回の山行でも楽しさの一片は得られた。次は(次も)余裕のある日程で、さらに、エマージェンシー・エスケープも作戦に含めた複数パターンを準備して挑みたい。
畑薙から静岡市内への真っ暗な山道(車道)では、往路同様に鹿やネズミやイタチの仲間がまたも出没。野生動物にとってここいらはきっと天国だろうね。
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