裏妙義山塊縦走 御岳/丁須の頭/谷急山(御岳から女道ルート)無限鎖と無限ヒル


- GPS
- 11:15
- 距離
- 12.5km
- 登り
- 1,592m
- 下り
- 1,541m
コースタイム
- 山行
- 9:45
- 休憩
- 1:28
- 合計
- 11:13
天候 | 雨のち曇りのち雨のち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
群馬県R18号近く道の駅みょうぎ 宮城県からは高速で4-5時間程度 ■駐車場 今回は2箇所に分けて駐車 麻苧の滝駐車場 10台程、無料 裏妙義国民宿舎跡駐車場 10台程、無料 国民宿舎跡は妙義湖沿いを一番奥まで進みます。道が狭いので注意。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■登山ポスト YAMAPで提出。 登山口に登山ポスト、用紙、鉛筆あり。 ■ルート状況(2025/9/14時点) 今回歩いたルートで安心して歩けた所は三方境付近のみ。 そこ意外は急登、急降下、鎖、梯子、へつりなどなど危険箇所が多数。濡れている場合は特に要注意です。 YAMAPでは全て破線ルートです。 ピンテやマーキング、看板も多数ありますが道間迷いのトレースがあったりするので細かい位置確認が必要です。 YAMAPでルート作成しましたがCTが激辛です。無限鎖の為、少し進むのにもとても時間を要しますので計画時は充分に余裕を持って下さい。 体感的に距離25km、累積標高2,500m位の疲労感でした。 〇御岳登山口〜御岳 橋を渡ると登山道。まずは麻苧ノ滝を見に行く。そこから登山道が続いていると思ったら戻るようで一旦戻るが登山道が見つからず少し右往左往。YAMAPのフィールドメモで鎖がある事を知り周囲を見渡してやっと登山道。その後も細かいルートロストが続いて注意しながら歩きます。尾根に乗るとルートははっきりします。序盤急登なので手を使いながら登っていたので泥が付いていたと思って払ったら全然取れなくてヌメッとした感覚があったので見たらヒルが付いていました。なかなか取れなかったがデコピンで払いました。血を吸われたあとに払うと出血が止まらなくなります。次第に眺めが良くなるが登山道はたまに道迷いのトレースだったり鎖だったり気が抜けない。御岳からは丁須ノ頭や表妙義の眺めが良いです。 〇御岳〜丁須ノ頭〜三方境〜谷急山 裏妙義山塊の主稜線です。御岳を過ぎた後の鎖場が濡れていてかつ足場のホールドが少なく難易度高めでした。アップダウンをこなしながら進むと丁須ノ頭が近くなります。山頂は右側から回り込む感じのルートでこちらにも長めの鎖場があります。頭へ上がるにも3連鎖が続きます。ハンマーヘッドへ登ろうと体を外に出したら、あ、無理だなと思ったので自重(いま思えば登っておけば良かった!)。山友さんの執念のクライミングを応援しました。山頂からの眺めは抜群です。ここからルートが楽になると思ったがいきなり15m程の降りチムニーが現れてこの鎖が全ルート通して一番難しかったです。ステミング効かせて降りるのがセオリーだと思いますが岩が濡れていて上手くいかずどうしても鎖に体重を乗せてしまいました。乾いているともっと楽に降りられたかもしれません。その後も崖上の踏み板などアトラクション満載。三方境が近づいて来る頃にやっとのんびり歩けるようになりました。その先の女道から谷急山ものんびり歩ければ良かったが細かいアップダウンと鎖、ロープ、へつりなどがあり全く気を抜けませんでした。すぐそこに山頂があるのに全然近づかなくて疲弊しましたが山塊最高峰の谷急山に登頂すると周囲の景色と歩いて来た縦走路を見て疲労が吹き飛びました。頑張ってあるいてほぼCT通り。なかなか辛めのCT設定と感じました。 〇女道〜登山口〜国民宿舎跡 谷急山から女道の戻りも基本は下げ基調ですがアップダウンやロープ、鎖がありますので注意が必要です。女道は快適なルートです。尾根を進むと思いきや谷を進むルート。落ち葉ふかふかで足元はジメジメしているので多分ヒルは沢山いるでしょう。沢にぶつかると降りは終わり、ではなくそこから渡渉とヘツリを繰り返し沢沿いを進みます。沢から外れて登山道を暫く進むと女道の登山口。登山口からは林道を2,3km程歩くと国民宿舎跡です。 駐車場についてから足にヒルが沢山居る事に気付きました。更にゲイターの中はそれはもう地獄絵図。写真を載せられるレベルではありませんでした…。この時期歩かれる方は充分な対策で臨まれて下さい。 |
その他周辺情報 | ■温泉 もみじの湯 \620 |
写真
感想
剱岳山行中に山友さんからお誘い頂き中一日で妙義山へ。名前と鎖が多いと聞いたことがある程度で何処のどんなお山かも分からず山友さんにおんぶにだっこの山行です。前夜道の駅みょうぎに集合し作戦会議という名の前夜祭。当日は4時起床5時出発。御岳登山口から入りまずは迫力満点の麻苧の滝へ。登山道は滝から戻るようでルート探すも見つからず。フィールドメモで鎖がある事を知り登山道に無事復帰。序盤から難しい登りが続きます。途中、手に泥が付いたと思って払ったら取れなくて手元を見たらヒルが…。生まれて初めて生でみました。何度かデコピンして払ったがそこから血が止まらず、反対側の手も出血しており歩き出しから先が思いやられる…。その先も鎖やちょっとしたルートロストもありつつ標高を上げると視界が良くなる。序盤から降り出した雨も御岳へ着くころには止んでいてこれから進む丁須ノ頭や表妙義が見渡せました。ここから稜線で勿論鎖が次から次へと。岩はまだ濡れておりフットホールドが乏しい岩は特に難儀しながら登ります。いくつもの鎖場を越えて歩くと漸く丁須ノ頭が目の前に。右から回り込んで直登+トラバースの鎖をこなすと直下に出てハンマーヘッドが目の前に。ピーク直下までは簡単だったがピークに立とうと登ろうと思って崖に一歩踏み出したが恐怖心が勝ってしまい登頂は断念…。山友さんは気合と執念のクライミングで無事登頂。ピークからの景色はどんな景色だったろう?今度ここに立った時は是非登頂出来るように経験を積みたい。丁須ノ頭を後にして先へ進んですぐに今回の縦走で一番の鎖場。15-20m程のチムニーの激下り。勿論岩は全て濡れており足でステミングもうまく決まらず鎖に頼る降りで腕がパンパン。ヒィヒィ言いながらなんとか降り切る。それ以降も難所が次から次へと。崖に設置された踏み板は鎖にしがみ付いていないと怖いし鎖無しのトラバースや落ちたら終わりの箇所をこなしていきます。唯一三方境付近だけが安心して歩けるルートでした。この付近で再び雨が降ってきて先へ進むか相談するが迷わずGO。女道の分岐から谷急山へのルートも急登、急降下、鎖、ロープ、へつりなんでもありの難ルートでなかなか大変でした。最後はちょっと集中力が切れかかっていたがなんとか繋いて谷急山へ登頂。この縦走路の最高峰では雨も上がり周囲の山々がなんとか見渡せました。二人で充実感に浸り戻りルートも充分気を付けて女道へ。尾根上を進むと思いきや谷を進むルートで落ち葉ふかふかジメジメの絶対ヒルいるでしょうルートでした。沢にぶつかって解放されると思いきや渡渉とへつりをこなしながら沢沿いに進みます。やっと手や顔を洗えてスッキリし沢を離れて登山道を降ると女道登山口に。あとは林道を歩いて無事に国民宿舎跡に到着。ここから更にひと格闘。ゲイターにヒルが付いていて外してみたら内側には更に沢山のヒルが…。払うのにもかなり難儀して30分以上かけてデコピンしまくりました。歩いた距離や累積標高は大したことありませんが疲労感は25km、2,500m位歩いた感じでした。水分は2.6L持っていきましたが少し足りなかったくらい。それでも無事歩き通せたのは終始先頭でひっぱって頂いた山友さんお陰です。蜘蛛の巣払いやルーファイも含めてありがとうございます!色々な要素と出来事がありすぎてとても印象深い山行になりました。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する